ナノカさん、今日はお友達とスパリゾートセンターでお風呂です。  
すでに浴場ではナノカさんの髪をノキさんが洗いそれを湯船からネネさんとフェアリさんが見ているという、  
ゲーム本編で見たような光景が繰り広げられております。  
今日こそはナノカさんと洗いっこと意気込んでいたネネさんなのですが、気がつけばごく自然にそういう流れになっていました。  
さすがネネさん、そういう間の悪さにかけては古今無双です。  
そんなお預けをくらった犬のような顔をしたネネさんを横目でちらりと見たフェアリさんが不意に言いました。  
「ね、金持ちちゃん、こっちもあぶれものどうしで洗いっこしようか。」  
「その呼び方は…きゃっ!?」  
フェアリさんは返事も待たずにネネさんの両脇を抱えてだっこすると、その小柄な体を洗い場へと運びます。  
「ちょっと!降ろしてください!」  
「いいからいいから…はい、とーちゃーく。」  
あれよあれよというまに備え付けのプラスチック製の椅子に座らされてしまいました。  
「なんなんですか、もうっ…」  
ちょっぴりふくれてしまったネネさんをよそに、フェアリさんは石鹸を泡立てます。  
「んじゃ、背中流してあげるわね。」  
いつの間にか全身を泡にまみれさせたフェアリさんは背後からネネさんに抱きつきました。  
「っ!?ちょっと、何を…?」  
ネネさんの問いにフェアリさんは胸のふたつのふくらみをその背中にむにゅむにゅとこすりつけながらこう返します。  
「こうすればお互いいっぺんに洗えるじゃない?」  
それは横着というものです。  
「やめてください!私にはナノカさんが…」  
「ただの洗いっこじゃない、気にすること無いわよ。」  
耳元でささやきながら双乳をさらに押し付け、対照的にひらべったい胸をまさぐります。  
ネネさんもあらがいはするのですが、例によって逃れられるものではありません。  
石鹸ですべるのはお互いさまのはずなのに、ネネさんがどうあがこうとフェアリさんの両腕はたくみにからみつきます。  
「こ、こんなのヘンですっ!」  
「こんなのって?」  
そう言うフェアリさんの指先はネネさんの硬くなりはじめた乳首の形をなぞっています。  
洗いっこにしては確かにヘンですね。  
 
一方そのころノキさんは。  
「うわー。」  
目の前で突如始まった異常事態に目を丸くしていました。  
「ちょっとノキー、泡立てすぎじゃないー?」  
手だけはわしゃわしゃと動かし続けているため、ナノカさんの頭部はほぼ泡のかたまりと化しています。  
おかげでナノカさんは目の前の事態に気づいていないようです。  
まあ、なんの慰めにもなりませんが。  
 
さて、フェアリさんの両の手はネネさんの全身を容赦なく這い回ります。  
おへそをほじり、脇腹や内股に五指を立て、くすぐるようになでまわすのです。  
「ダメ…ダメですっ!」  
石鹸のすべすべした触感にネネさんはお風呂でほてった体をさらにほてらせ、全身をなまめかしくくねらせます。  
「ホラ…ココとかちゃんと洗ってる?」  
ささやきかけた耳を甘噛みし、その指はついに幼い秘裂をゆっくりと上下になぞりはじめました。  
「そこは……っ!」  
中指の腹だけ沈めて優しくなぞり、空いた片手で力の抜けはじめたネネさんの体をぎゅっと抱きすくめます。  
「ココなんかも…ちゃんとむいて洗わないとね。」  
ぬるぬるとすべるはずの指は、それに反して器用に秘裂からクリトリスを掘り起こし、その包皮をむきあげました。  
「〜〜〜っ!」  
生まれてはじめて日の目を見たそこをぬるりとひとなでされると、  
ネネさんは子犬の鳴き声のような声をあげてその体重をフェアリさんにあずけてしまいました。  
ですが、気を失ったネネさんはとても苦しそうに息をついています。それにすごい熱。  
どうやらのぼせてしまったようです。  
「やりすぎた?」  
誰にともなく問いかけるフェアリさんでした。  
 
 
「うーん…」  
「あ、ネネちゃん、気がついた?」  
意識を取り戻したネネさんが最初に見たのは脱衣所の天井とナノカさんの顔でした。  
「え…あ…ナノカさん!?」  
「あ、ダメだよ、まだ横になってなくちゃ。」  
起き上がろうとした額をそっと押さえられ、自分の状況に初めて気がつきます。  
(ナ…ナノカさんに膝…膝枕…!?)  
脱衣所の長椅子の上でバスタオル一枚巻いただけのネネさんが同じくバスタオル姿のナノカさんに膝枕してもらっていたのでした。  
ナノカさんはネネさんをうちわでぱたぱたと扇いでいます。  
「ネネちゃんお風呂でのぼせて倒れちゃったんだよー。」  
ノキさん、かたわらでなにか言いたそうに口をぱくぱくさせています。  
「あー、まあ、しばらくそのままでいれば良くなるから。うん。」  
やたらしらじらしく言うフェアリさん。  
「ホラ、お医者さんもああ言ってるから、ね?」  
どうやらこの膝枕はフェアリさんのはからいのようです。軽いおわびのつもりなのでしょう。  
(…こんなことでごまかされたりしませんわ。)  
ネネさんはそう思いつつも、しばしこの幸せに身をゆだねるのでした。  
 
後日。  
そんな間接的なおわびのかいも無く、フェアリさんはネネさんの半径3メートル以内に近寄らせてもらえなくなったそうです。  
 

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