その日、ナノカさんはフェアリさんの診療所で世間話などしていました。
で、話題が、
「天才ちゃん、また徹夜ばかりで寝てないんでしょ?」
そんなところにさしかかったところです。
「え…?」
少し考えてから、
「いや、注射はダメです!イヤです!結構です!」
はげしくかぶりを振るナノカさんは注射が大のニガテだそうで、
この間も徹夜つづきの体に栄養剤を打たれただけのことで大騒ぎしたばかりです。
「そう言うだろうと思って…じゃーん。」
フェアリさんが景気よく診療カバンから取り出したのは、白いロケット型のカプセルでした。
一瞬それがなんだかわからずきょとんとしたナノカさん。
「えーと、それ……座薬?」
「そ、座薬式栄養剤。」
にっこり笑ってうなずくフェアリさん。
二人の間の時間が一瞬止まって、そしてすぐに、
「もっとイヤですーっ!」
「あっ!コラ、おとなしくしなさい!」
逃げ出そうとしたナノカさんでしたが、すぐにフェアリさんに組み伏せられます。
ネタバレになりますから控えますが、フェアリさん、いろいろスゴイんです。
たちまちあお向けの状態で足をM字に開かされたナノカさんは、
「はずかしいですよぅ!やめてください!」
なおもぴーぴーわめきますが、フェアリさんの力にはまったくかないません。
「んふふー、観念しなさい。」
患者に薬を投与する医者の言葉とはとても思えないセリフを吐いて、ナノカさんのお尻の窄まりにロケット型の先端を押し付けます。
こういうとき、ぱんつはいてないと話が非常に早いです。
「ひゃっ!?」
びっくりするナノカさん。
フェアリさんはどういうワケか座薬をなかなか押し込まず、入り口をぐにぐにとこねまわします。
「な、何してるんですかっ!?」
「んー、準備運動。」
座薬を入れるのに準備運動など聞いたことがありません。
「んじゃ、そろそろいくわよ?」
そんな我々の疑問にも答えることなく、フェアリさんはいよいよナノカさんのお尻に座薬を押し込んでゆきます。
それも、妙にゆっくりじっくりと。
「ふぅっ…ああぁぁぁっ!?」
その感触にきつく目を閉じて耐えるナノカさん。
フェアリさんはどさくさにまぎれて指の第一間接まで押し込み、内側からまたぐにぐにと動かし始めます。
「やっ!?なんで…そんなっ!?」
「こうすると、薬の成分がよーく体内に浸透するのよ。」
ウソです。フェアリさん、またウソをつきました。
そんなことを続けていると、ナノカさんの声は次第に弱々しくなり、
あらわにされたままの女の子の部分はいつしかひくひくと妖しく蠢き始めていました。
しかし、フェアリさんはあくまで『座薬の投与』というタテマエにこだわりつづけます。
眼鏡は二人の熱気で曇り、口元に薄笑いさえ浮かべてお尻の穴をこね回す姿は鬼気迫るものがありますが、
ナノカさんの方はそれどころではなく、座薬の先端がぐりっと腸壁をえぐるたびにびくっと全身を震わせます。
そんなナノカさんの反応を存分に楽しんだのち、
「それじゃ最後にぃ…」
久しぶりに発せられたフェアリさんの声に薄く目を開けたナノカさんの目がすぐに見開かれました。
「もう一個……オマケ。」
薬は用法、用量を守って正しく使いましょう。
「ぃ…ゃ…」
ふるふると力無く首を振るナノカさんなどおかまいなしに、座薬をお尻の穴にあてがうと、
今度は一気にねじこみました。
二つのカプセルとフェアリさんの指が、互いに押し合いながら直腸の内壁をえぐる感触に、
「い…ひゃあぁっ!?」
ナノカさんは大きく体をふるわせて、そのままぐったりとしてしまうのでした。
「た…ただいまー。」
その後ナノカさんは逃げるようにして工房に帰宅しました。
「おかえり、ナノカ…お、どうした?出て行く前より随分血色が良いな。」
スツーカの言葉にナノカさんの顔がたちまち真っ赤になります。
「スツーカのバカ!えっち!」
「ごッ!?」
訳もわからぬままハンマーでのされるスツーカなのでした。