「ひゃいっ!?」
「変な声を出すな、バカモノ。」
異物除去のために半分の太さのものに差し替えられたスツーカの触手。
その先端をお尻の入り口に押し当てられると、ナノカさんはたまらず声をあげてしまうのでした。
「ホレ、じっとしてろ。そう暴れられては取れるものも取れん。」
むずがって暴れるナノカさんの両腕をもう一本の触手で後ろ手に縛り上げると、
その上体を作業台に押し付けてお尻を突き出すような格好にさせます。
「ちょっ、スツーカ、痛いよ!」
「我慢しろ!まったく……」
スツーカはぶつぶつ言いながらあらためてナノカさんのお尻に触手をあてがいました。
そして触手は意外とスムーズにしゅるしゅるともぐり込んでいきます。
「〜〜〜〜〜ッ!?」
ナノカさんはヘビが体内に入りこんだかのような異様な感覚に声も出ません。
「と、これか。……ン?」
一方目標の異物を見つけたスツーカでしたが、
腸内というのは絶えず周囲の腸壁から圧迫を受けているものでうまくつかむことができません。
「やっ!?お腹のなかもぞもぞしないでっ!」
触手の先端が異物をつかもうと伸びたりふくらんだりさまざまに形を変えるわけですからナノカさんはたまりません。
羞恥といけない感覚に顔を真っ赤にして抗議します。
「むう、やりかたを変えるか。」
「え……ひっ!?」
今度はお腹の中からついばまれたような、甘噛みされたような、そんな感覚がナノカさんを襲います。
「なに…コレ?…やっ!?」
スツーカは触手の先端のあの三角の部分を吸盤にして異物を吸いつけようという作戦に出ましたが、
ご存知の通りあの三角は触手の側面よりに付いているため、やはりうまくいきません。
きゅぱっ、きゅぱっと断続的に吸い上げられ、あたかも体の内側からキスの雨を降らされているような錯覚におちいります。
「や…スツーカ、それ…ダメっ…」
「ええい、少しは我慢せんか!……お?」
びくびくと跳ね回るナノカさんの体をねじ伏せつつ何度も試みた結果、
ようやく異物を吸着することに成功したようです。
スツーカは異物を落とさぬように慎重に触手をひきずり出しはじめます。
「ぁ…ぁ……」
しかしすっかり火の付いてしまったナノカさんにはそのゆっくりとした動きがとても甘く長く感じられ、
全身をふるふると小刻みに震わせ、だらしなく開いた口元からこぼれた唾液が作業机の上に水溜りを作ります。
「さて、あと一息だ。力を抜け、ナノカ。」
ぼーっとした頭でかろうじてスツーカの言葉を理解し、こくこくと力無くうなずくナノカさん。
いよいよ異物は最後の狭い門を通すだけとなりました。
ナノカさんの喉がごくりと鳴ります。その瞳が期待の色に染まっている気がするのははたして気のせいでしょうか。
「じゃあいくぞ…せーの、ホレ!」
「ひゃわっ!」
ずるっと触手が引き抜かれ、びくっとナノカさんの背が跳ねます。
こすられたお尻の穴がじんじんと疼くのを感じながら背後に首をめぐらすナノカさん。
しかし触手の先端に異物の影は見えません。
「チッ、すっぽ抜けたか…すまんナノカ、もう一回だ。」
(もう……一回……)
今度のナノカさんの表情には明らかな喜びの色がうかがわれました。再度の触手の侵入にも熱いため息をつきます。
スツーカもコツを見つけたのか今度はあっさりと異物をつかみました。
今度は落とさないようにとがっちり力を入れます。
「力をぬけよ……ソレ!」
ぬぽっという少々間抜けな音とともに異物をつかんだままの触手がすぼまりを押し広げて勢い良く引き抜かれます。
「は…わあぁっ……!!」
そのお尻を襲う圧迫感と衝撃にナノカさんは大きく体を震わせてぐったりと机に突っ伏してしまいました。
「面倒かけおって…」
スツーカはそうぼやきながら作業机の上のナノカさんを見上げます。
うっとりとした顔で荒く息をつき、膝までをぐっしょりと自分自身の蜜で濡らしたナノカさん。
そんなナノカさんの様子を目にしたスツーカは、
「まったく、妙なとこばかりオトナになりおって……」
がっくりと肩を落とし大きくため息をつくのでした。