「なっ、何だこれは!」  
 エリンシエが熱を出して寝込んだ日の翌朝。体調が戻ったエリンシエは、自らの身体を見て思わず  
叫んでいた。  
 その声を聞いた侍女が部屋に入って来ようとしたが、なんでもないと言ってそれを止めると、まず深  
呼吸をして気を落ち着ける。  
「これは、一体……」  
 思い当たることがないでもない。恐らくは体内に投与されている医療用マイクロマシンの影響だろうと  
言うことを、エリンシエは理解していた。  
 彼女の頭脳には、メモリークローン技術によって歴代ネオスフィア王の記憶や経験がダウンロードさ  
れている。  
 マイクロマシンもメモリークローンも、どちらもEテクノロジーではあるが、その両者には違いがある。  
 メモリークローンがネオスフィア王家に代々伝えられてきた、いわばパシアテ文明直系の技術である  
のに対して、マイクロマシンはプロスペロ・フランカの登場以降に改良が加えられて進化した、新しい  
系統のEテクノロジーだ。  
 元を辿れば同じものとは言え、異なる二つの系統のEテクノロジーを体内に取り込んでいるため、そ  
れらがバッティングして、ふとした拍子に副作用が顔を出してもおかしくはない。  
「しかし、どうしたものか……」  
 普通ならウェルキンやマドラスに相談して、それからかかりつけの医師に診てもらうことになるのだろ  
うが、エリンシエにとって、あまり他人に知られたくないような状況だった。  
 それに、医師にかかるのは毎度のこととは言え、それをやると元老院にコレを知られてしまう可能性  
が高い。知られたところで、だから何だと言うような気もするが、知られないに越したことはない。  
 エリンシエは思案して、こういう時に頼りに出来る人間を思い浮かべる。  
 ナノカ・フランカ。帝都からやってきたEテク工房士の少女。  
 エリンシエが個人的に雇っている工房士で、情報漏洩や技術的なことを抜きにしても、彼女にとって  
世界中の誰より信頼がおける人物だ。  
 そうと決まれば、エリンシエは適当な理由でマドラス達を黙らせて、王立学園の制服に着替えてナノ  
カの工房に赴いた。  
 
 プロスペロ発明工房に到着したエリンシエは、ナノカに身体の異常を訴え、それがマイクロマシンに  
原因があるのではないかと言うことを伝える。ただ身体の異常に関しては、出来れば詳細を伝えるこ  
とは避けたかったので、適当に濁していた。  
 話を聞いたナノカはエリンシエの話を総合して、とりあえず今出せる結論を伝えた。  
「マイクロマシンの暴走とな?」  
「だと思うけど……こういうのは私よりもフェアリさんの方が詳しいんじゃないかな。あれでも一応、専  
門家なんだし」  
「出来ればそなただけの力で解決して欲しいのだが」  
「でも、エリンシエは詳しいこと話してくれないし、わたしだってこれ以上どうしようもないよ……」  
 少し寂しそうにナノカが言った。  
「そ、そのような顔をするでない! まるで余がそなたを苛めておるようではないか」  
「だって……」  
「分かった、話す、話すから。だから泣くな!」  
 と言ったエリンシエだったが、もじもじして話を進める気配がなかった。  
「エリンシエ……?」  
「……ナノカ。二人きりで邪魔が入らぬ場所で話したい」  
「わかったよ。それじゃ、わたしの部屋に行こ」  
 ナノカは工房内に誰も入れないようスツーカに指示すると、エリンシエの手を引いて、自分の部屋に  
向かった。  
 
 ナノカの部屋に入った二人は向かい合って立つ。  
「それでエリンシエ、身体の異常って?」  
「今見せる。わ、笑うでないぞ」  
 エリンシエは頬を赤くしながら両手でスカートの裾を摘むと、ゆっくりとめくりあげた。そこにぶら下が  
っていたのは……  
「……おちんちん!?」  
「お、大きな声を出すでない!」  
 エリンシエは声を潜め、咎めるように言った。  
「ご、ゴメン……でも、どうしたの、これ?」  
「朝起きたら生えておったのだ。こんなこと、誰かに明かすわけにもいかず……」  
「それで、わたしの所に来たってわけなんだね」  
「うむ。そなたなら何とかできるやも知れぬと思ってな」  
「う、うん……」  
 ナノカはエリンシエの言葉を話半分に聞き流し、目の前にぶら下がっているペニスをじっと眺めてい  
た。ナノカとてお年頃の少女、決して性的なことに興味がないわけではないのである。  
「そ、そんなにじっくり見詰めるでない。恥ずかしいではないか」  
「う、うん……」  
 生返事をするナノカ。しかし、その視線はペニスに釘付けだった。  
 ナノカの視線を意識してしまったのか、エリンシエは動悸が激しくなる。と同時に、股間にぶら下がっ  
たペニスが屹立し始めた。  
「あっ、おっきくなってきた」  
「い、言うな!」  
 顔を真っ赤にするエリンシエ。そして、意識すればするほど、見られることに興奮してしまい、勃起を  
抑えることが出来なくなる。  
「わ……すご……」  
 やがて完全に勃起したペニスが、ナノカの目の前に現れた。  
 
「じゃ、じゃあ、調べてみるね」  
「う、うむ」  
 ナノカはエリンシエのペニスをまじまじと観察し始めた。  
 それは、本来クリトリスがあるはずの場所から生えていた。タマはついておらず、棹の下にはちゃん  
と、まだ未成熟な女性器が隠れた縦すじがあった。  
 サイズは、太さ、長さとも、エリンシエの小さな身体には不釣合いなほどに大きい。成人男子の平均  
より一回りから二回りも大きいのではないだろうか。もっとも、二人がそんなことを知っているはずもな  
かったが。  
 色は綺麗なピンクで、黒ずみなど、どこにも見られない。  
 形は棹よりもカリが大きく、その段差も大きい、いわゆるカリ高と呼ばれるものだ。ナノカは以前、同  
じようなものを本で見たことがあり、その時はグロテスクに感じたものだったが、今、目の前にあるエリ  
ンシエのものには全くそんな感じはなく、筋を浮かせてピクンピクンと脈打ちながら動いている様子に、  
むしろ可愛らしいとさえ思っていた。  
「さ……触るよ?」  
「う、うむ」  
 ナノカは恐る恐る、エリンシエのペニスに手を伸ばす。指先が触れた瞬間、エリンシエは全身をピク  
リと強張らせた。  
「くぅんっ」  
「あっ、痛かった?」  
「い、いや、大丈夫だ……続けてくれ」  
 平気そうだったので、今度はエリンシエのペニスを手で優しく包み込んでみた。手にペニスの熱が伝  
わってくる。想像していたよりもずっと熱い。  
 ナノカはペニスを包み込んだまま、軽く力を入れてゆるゆると揉んでみた。硬いのに柔らかい。棹の  
部分と亀頭では肌触りや硬さが違っていた。本には書かれていないようなことを実際に体験したナノカ  
は、その不思議な感触に夢中になって、エリンシエのペニスを弄り続ける。  
 やがて揉むのに飽きたのか、棹や亀頭を撫でたり擦ったりし始めた。エラの張った部分が特にお気  
に入りのようで、すりすりと撫で続ける。そして、その指が裏筋に沿ってツツッと亀頭の方に滑った時。  
「あふん……っ!」  
 刺激に耐えられなくなったエリンシエの先端から、ネバネバの白濁が発射された。  
 
「きゃ!」  
 ナノカは白濁を、顔全体で受け止める。  
「う、すまぬ……」  
「ううん、らい、じょ……ぶ……」  
 大丈夫と返事をしようとしたナノカだったが、すぐに呂律が回らなくなった。そして頬は紅潮し、吐息  
は熱く、トロンとした瞳で物欲しそうにエリンシエを見詰める。  
 顔で受け止めた精液が、少量、口の中にも入っていたのだ。その中に含まれていた、エリンシエの  
体内で変質してしまったマイクロマシンを咥内の粘膜から取り込んでしまい、体調に変化が現れた。射  
精と共に発散されたフェロモンの匂いも、それに拍車をかけた。  
 ありていに言えば、発情してしまったのである。  
 
 頭が痺れてしまったナノカは、エリンシエをベッドに押し倒して足の間に身体を割り込ませると、精を  
放出しても未だ全く衰えないペニスに顔を寄せて、チュッとキスをした。  
「ひゃっ……ナ、ナノカ……?」  
 エリンシエは、射精の余韻が治まらないままの、ぼんやりとした瞳でナノカを見た。その視線に、ナノ  
カは白濁にまみれた顔で淫卑な微笑みを返すと、エリンシエのペニスを舐り始めた。  
 始めに大きく舌を出し、裏筋に沿ってぬるりとひと舐めすると、敏感な亀頭は避けて肉棹を丹念に舐  
っていった。そうしているうちに棹がナノカの唾液によっててらてらと光り始めると、次はカリに舌を這  
わせて刺激していく。  
 襲い掛かって来る未知の快感に怯えてか、エリンシエの柔らかな太ももが切なげに震え始めると、  
ナノカは優しく撫でさすって安心させてやる。そうして落ち着かせると、また新たな快感を与えていく。  
 エリンシエの吐息が荒くなってきているのを確認すると、今度は唇でペニスの先端を挟んだ。口の中  
で舌を尖らせて、鈴口をツンツンつついたり、ぐりぐりとほじる。その度にエリンシエの腰がピクンと跳  
ねるが、ナノカはそれを太ももに這わせていた両手で押さえる。  
 一通り先っぽを苛め終えると、ナノカは大きく口を開き、エリンシエの巨大なペニスを咥え込んだ。  
 ナノカは唇をキュッと締め、口の中で舌を泳がせながら亀頭を舐る。頭を上下に動かして口全体で  
ペニスを愛撫する。奥までペニスを飲み込んで、喉で先端を締め、そして擦る。  
 そんなことを繰り返しながらエリンシエを責め続けていると、やがてペニスが膨らみ始めてきた。  
 射精の前兆を捉えたナノカは、そのタイミングにあわせてエリンシエのペニスを強烈に吸い上げた。  
「……っ、くっ……!」  
 エリンシエはナノカの口の中に大量の精液をぶち撒けた。  
 射精と同時にペニスを吸引され、エリンシエは精液と一緒に魂まで抜け出してしまうのではないかと  
思えるような強い快感に襲われ、声にならない悲鳴を上げて絶頂を迎えた。  
「はぁ、はぁ、はぁ……」  
 射精後の気怠さにぐったりとしながらナノカの方を向くと、ナノカはうっとりとした笑みを浮かべながら、  
口で受け止めた精液をクチュクチュと口の中でかき混ぜて、細い喉をこくこくと鳴らしながら少しずつ  
嚥下していた。  
 エリンシエが呆気に取られながらその様子を眺めていると、口の中の物を全て飲み終えてしまった  
ナノカは、エリンシエの未だ萎えることのないペニスにしゃぶり付いて、中に残っている精液を吸い出  
す。それが終わると今度は、ペニスに垂れた唾液や精液を舐め取り始めた。  
「ナ、ナノカ……?」  
 普段のナノカからは考えられないような行動に困惑するエリンシエ。いっそ振り払ってしまおうかとも  
考えたが、絶頂後の身体は思うように動かなかった。  
 やがて、ペニスに纏わり付いていた精液が綺麗になると、ナノカは舌をペニスの根元から、更にその  
先にある縦すじに這わせていった。  
「な、なにをするのだ、ナノカ!」  
「ふふ、ふふふっ、ここもべとべとになってるよ……?」  
 エリンシエの幼い秘裂からは蜜が零れ落ちていた。それを指摘されて、エリンシエは恥ずかしさに頬  
を紅潮させる。ナノカは零れた蜜をぺろりと舐め取ると、幼い肉襞を舌で掻き分け、舐り始めた。  
 成熟にはほど遠いそこは、しかし、これまでの刺激や興奮で十分すぎるほどにほぐれていた。ナノカ  
の与える刺激にしっかりと反応し、新たな蜜が溢れてくる。  
 
 ナノカはエリンシエの小さなヴァギナに舌を挿し入れて、内側を掻き回した。マイクロマシンの副作用  
か、それとも元々淫乱の素質があったのか。初めて膣内を犯されるはずのエリンシエは、怒濤のごと  
く打ち寄せるその快楽に身体を震わせた。  
 次から次に溢れ出してくる蜜を、ナノカは一心に舐め取っては飲む。そのうち絶頂の前兆か、エリン  
シエの腰がピクピクと痙攣し始めた。  
「ふふふ、エリンシエ、イっちゃうんだ」  
 悪戯っぽく言うナノカだったが、エリンシエはそんなことを聞いていられないほどに深く悶えている。そ  
して、止めを刺すかのように、ナノカはエリンシエのヴァギナに口付けして、強烈に吸い上げた。  
「……っ! ……っっ!!」  
 エリンシエは、ナノカに与えられた快感にその小さな身体を痙攣させ、その秘裂からは断続的に潮  
が吹き出した。  
 先程の射精から続けざまに女の子の快楽まで与えられ、息も絶え絶えのエリンシエ。しかし、ナノカ  
がここで止まることはなかった。  
「ふふっ、こっちもべちょべちょになっちゃったね」  
 そう言ったナノカは、縦すじの更に下にある、くすみなど全く見られない、綺麗な薄桃色の窄まりに舌  
を伸ばした。  
「ひっ、そこは……や、やめ」  
 ナノカはエリンシエのアナルの皺、一本一本を、優しく舌でなぞっていく。その刺激にエリンシエのア  
ナルは弛緩と収縮を繰り返し、まるで呼吸しているかのような動きを見せていた。  
 アナルに刺激を加えると、その上に息づく蜜壺から蜜が零れ落ちてくる。それを舌で掬って蕾に塗り  
たくりながら、そのぬめりを利用して蕾をほぐし、こじ開けていった。  
 同時に、ナノカはまだ元気なエリンシエのペニスに手を這わせ、こすこすと擦り始める。最初にしたよ  
うな調べるための手つきではなく、明らかに快感を与えるための動きだ。  
 カリや鈴口を重点的に責められて力が抜けたのか、エリンシエの蕾はあっさりとナノカの舌を飲み込  
んだ。直腸内に侵入したナノカは、伸ばせるだけ舌を伸ばして内側を掻き回す。その動きに連動して、  
エリンシエの腰とペニスがピクピクと跳ねていた。  
 そして、ナノカが震えるペニスをキュッと握り締め、鈴口に指を立てて穿ると、アナルとペニスを襲う  
強烈な刺激にエリンシエは耐えることができず、ナノカの手の中に大量の精液を放出した。  
 休む間もなく快感を与えられ続けて三度目の射精をしたエリンシエは、絶頂の余韻に身体を震わせ  
ていた。目は虚ろで、半開きになって涎を垂らしている口からはぁはぁと吐息を漏らしていた。  
「あはっ、あったかい」  
 うっとりとした表情で、手に付いた精液をぺちゃぺちゃと音を立てながら舐め取るナノカ。  
 しばらく口の中で精液を唾液と混ぜながらもごもごと味わっていたが、やがてぐったりとしていたエリ  
ンシエに覆いかぶさってキスをした。  
 ナノカは舌をエリンシエの口の中に挿し入れて、舌と舌を絡め合わせる。それと共に、自分の咥内に  
溜まっていた唾液とブレンドされた精液を、エリンシエの咥内に流し込んだ。  
「むぐっ!!?」  
 エリンシエは突然口の中に入ってきたネトネトの液体を吐き出そうとしたが、ナノカはそれを許さなか  
った。後頭部を両手でがっちりホールドし、全ての粘液をエリンシエが飲み終えるまで、咥内を舐り続  
けた。  
 エリンシエの口の中が空っぽになると、ナノカは合わせていた唇を離した。光る粘液の糸が二人の  
唇を結んで、消えた。  
 ひとしきりエリンシエを嬲り終えて一息入れたナノカ。そうして一度落ち着いてみると、頭にかかって  
いたモヤがゆっくりと晴れていき、次第に正気を取り戻していった。  
 一方のエリンシエは相変わらずぐったりとしていた。心なしか先程よりも呼吸が荒くなり、身体全体が  
薄紅色に染まっている。  
 ナノカは初め、絶頂の余韻でそうなっているのかと思っていたが、すぐにそれが間違いだと言うこと  
に気が付いた。  
「はぁ、はぁ……んんっ」  
 切なげな呻き声を上げるエリンシエ。その股間には、今までにないほどギンギンに熱くたぎったペニ  
スがそそり立っていた。  
 
「エ、エリンシエ……大丈夫?」  
 ナノカが訊ねるが、返答がない。その代わりにエリンシエはむくりと起き上がると、いきなりナノカに  
抱き付いて唇に吸い付いた。  
「ん、んん!? んっ、んむ」  
 先程とは逆に、今度はエリンシエがナノカの口を犯し始めた。小さい舌を目一杯に伸ばして、ナノカ  
の咥内を舐り回していく。同時に、ナノカの着ているジュニアアカデミーの制服を脱がしていった。  
 ナノカが着ている物が何も無くなるとエリンシエは唇を離し、そしてナノカが困惑している隙に首筋に  
吸い付き、まるで所有権を主張するかのようにキスマークを刻む。  
 そのままナノカの白く滑らかな肌を舐りながら下に向かい、発展途上の柔らかなふくらみへと移動す  
ると、その先端でひっそりと自己主張していた果芯に吸い付いた。  
 口の中に含んだ乳首をコロコロと舌で転がしたり、甘噛みをしてみたり、時には強く吸い上げてみる。  
 甘い刺激がナノカの胸を走りぬけ、先端の蕾がむくむくと起き上がっていった。  
「もうこんなになりおったぞ?」  
 その言葉にナノカは頬を染める。  
「しかし、こちら側だけではいかにもバランスが悪い。そなたもそう思うであろ?」  
 エリンシエは反対側の乳首に吸い付いて口で愛撫した。同じように勃起したのを確認すると、右手を  
スッとナノカの股間にあてがった。軽く触れただけなのに、その弱い圧力で膣内に溜まっていた蜜が流  
れ出し、手を伝って落ちる。エリンシエは蜜の付いた手をナノカの眼前に差し出し、それを見せ付けた。  
「こんなに濡らしおって。ナノカはいやらしい娘であるな」  
「いやぁ……」  
 恥ずかしさで瞳に涙を溜め、両手で顔を隠し、イヤイヤをするように首を振るナノカ。エリンシエはそ  
んなナノカを横目にその細い指を、ヌルヌルになったナノカの蜜壺の中につぷっと挿し込んだ。  
 目一杯に押し込んだ短い指で、熱い蜜に満たされている肉壺を掻き混ぜる。内側からの刺激には  
慣れていないはずのナノカだったが、エリンシエが繰り出す巧みな手付きによって、否応なく昂らされ  
ていった。  
「治世以外に使い道はないとばかり思っていた先王たちの記憶も、意外なところで役に立つものよな」  
 そう嘯きながら、歴代の王の中には百戦錬磨の少女偏愛者がいたのではないかと思わせるほど、  
エリンシエはナノカの成長途上の肉体に的確に快感を与えていく。それに加えて中年特有のねちっこ  
い、搦め手を突くような責めを次々と繰り出していた。  
「ふふふっ、ここが良いのか? それ、イってしまえ」  
 膣口から少し奥に進んだ、ざらっとした感触のするポイントを重点的に責めるエリンシエ。ナノカの反  
応がこれまで以上に激しくなり身体を痙攣させ始めたが、エリンシエはお構いなしに指を蠢かせ続け  
た。すると、ついにナノカの膣がキュッと締まり、ピュッピュッと潮を吹いて、全身を強張らせて絶頂を  
迎えた。  
 ナノカが荒い息をつきながらぐったりとしているのにも構わず、エリンシエは間髪入れずに次の行動  
に移る。ナノカにギュッと抱きつくと、腋に顔を突っ込んで、すんすんと匂いを嗅ぎ始めたのである。  
「ふふっ、ナノカのいい匂いがする……」  
「ひゃっ……や、やだっ、そんなとこ……っ」  
 何とか抵抗を試みようとするが、アクメの後の脱力した身体ではそれもままならない。十分に匂いを  
堪能したエリンシエは、今度はぺちゃぺちゃと音を立てながら、ナノカの腋をしゃぶる。  
 そして腋の下をひとしきり舐め終えると、次にエリンシエはナノカの脚を抱えて、足の指をしゃぶり始  
めた。  
 エリンシエの体温がナノカの足を包み込んだ。指を咥えて口の中で舐りまわしたと思えば、指の谷間  
に舌を挿し込んでチロチロと舐める。そしてエリンシエの小さな舌は足全体を這い回り、そこにキスや  
甘噛みも加えられていった。  
 アクメを迎えた直後で敏感になっているナノカの身体は、そんなくすぐったいとも言えるような緩やか  
な刺激でさえも、耐え難い快楽に感じてしまう。付け加えて、ネオスフィア女王が自分の足を舐めてい  
るという、ある意味倒錯的なシチュエーションが、それを更に加速していた。  
 
 やがて襲い掛かってくる快楽に慣れて焦れてきたのか、ナノカの腰は、より強い刺激を求めてゆら  
ゆらと揺れ始めた。  
「腰がいやらしく動いておるぞ、ナノカ?」  
「えっ……あっ!」  
「そう恥ずかしがらずとも良い。ほれ、ここも舐めて欲しいのであろ?」  
 ナノカの両脚の間に身体を滑り込ませたエリンシエは、目の前に現れたヒクヒクしている綺麗な縦す  
じを、ぺろっとひと舐めした。  
「ひゃんっ!」  
 エリンシエのものよりも少し複雑に発達しているそこは、溢れ出した蜜によってビチャビチャになって  
いた。エリンシエは溢れ出してくるそれを、わざとナノカに聞こえるようにぺちゃぺちゃと音を立てなが  
ら、舌で掬い取っては飲み干していった。  
「うむ、これは実に美味であるな」  
 止め処なく湧き出る蜜を吸い続けるエリンシエ。たまにクリトリスに舌を伸ばして舐ってやると、今ま  
で以上に蜜が溢れ出してくる。  
「ふふ、余の小さな口ではとても舐め取りきれぬ」  
 一呼吸置くために口を離したエリンシエは、視線を少し下に動かした。  
「こちらの方も、物欲しそうにしているな」  
 先程自分がやられたように、エリンシエもナノカのアナルに舌を這わせ始めた。  
「だっ、ダメっ……そんな、とこ……きたな、い……っ!」  
 ナノカの懇願などお構いなしに、エリンシエは蕾をこじ開けて侵入し、腸内を掻き回す。それと同時に  
左手で花びらを、右手でクリトリスを弄り始めた。  
 その怒涛の責めに、ナノカの腰は蕩けてしまった。押し寄せる快感に脳が焼き切れそうになる。  
 切羽詰った喘ぎ声を発していると、エリンシエがもうそろそろか、と呟き、その責めは更に激しくなった。  
 目に見えて分かるほどナノカの腰がガクガクと震え始める。エリンシエはそれを見て満足げに微笑  
むと、とどめを与えた。  
 声にならない悲鳴を上げて限界まで昂った身体を開放されるナノカ。  
 そして、絶頂による痙攣が治まってぐったりとしていた時、サッと顔色が変わった。  
「どうしたナノカ、腰をもぞもぞとさせたりなどして。ひょっとしてまだ足りぬか? ふっふふ、では余がも  
う少しサービスしてやろう」  
 エリンシエは底意地の悪い薄ら笑みを浮かべながら、ナノカのワレメに指を伸ばし、膣口の少し上に  
ある小さな穴を、くりくりと弄り始めた。  
「やっ、違っ……」  
「なんだ、違うのか? そうか、それならこっちをマッサージしてやろう」  
 そう言いながら尿道口を弄る指はそのままに、逆の手でナノカの下腹部、ちょうど膀胱がある辺りを、  
キュッと押したり撫で擦ったりする。  
 ナノカは声が出せないのか、口をパクパクとさせながら、縋るような瞳でエリンシエを見上げていた  
が、エリンシエはそれに満面の笑みで応えると、藪から棒にナノカのクリトリスをピン、と指で弾いた。  
「……! …………!! やっ、ダメっ、で、出るっ、出ちゃう……っ!」  
 突然の刺激によって、息んでいた力が抜けてしまう。一度決壊した堤防は、もはや止めることは叶わ  
ず、ナノカの股間から黄金色の液体がピューッと飛沫を上げながら飛び出した。  
「あ……あ、はぁっ……」  
 やがて黄金の放物線は勢いを失い、ちょろちょろとした流れになって消えていった。  
 絶頂と放尿の快感が入り混じり、蕩けきって緩んだ表情をしているナノカ。そんなナノカの濡れた秘  
裂を、エリンシエは舌で拭って綺麗にした。  
 
「満足して貰えたようで、余も嬉しいぞ。さて、次は余を気持ち良くしてもらう番だな」  
 エリンシエはぐったりとしているナノカの股を割って開き、ナノカの秘裂にペニスの先端をあてがった。  
ナノカはギョッとして、反応の鈍い身体を必死に動かして後ずさる。その様子を見たエリンシエは一思  
案して、ふっと笑った。  
「ふむ、前は厭と申すか? では、こちらに挿れさせて貰おうか」  
 エリンシエは仰向けに寝ていたナノカの身体をくるりとひっくり返して四つん這いにした。腰を高く持ち  
上げてお尻を突き出すポーズをとらせると、おもむろに指を二本、ナノカのアナルに捻じ込んだ。  
「ひうっ!」  
 先程舌でほぐされていたためか、ナノカの蕾はさしたる抵抗もなく、二本の指をするりと飲み込んでし  
まう。エリンシエはそのまま指をカギ状に曲げて指先で腸壁を引っ掻いたり、手首を回して掻き回した  
り、指を開いて蕾を広げてみたり、じゅぷじゅぷと出し入れをしてみたりと、更にナノカのアナルを解き  
ほぐしていった。  
 そのうち、ナノカの腸内から腸液が分泌され、秘裂から零れた蜜と混じり合ってヌルヌルになった。  
「これだけ柔らかくなっていれば問題もあるまい」  
 エリンシエは指を抜いて、代わりにペニスの先端をナノカの蕾にあてがうと、そのまま一気にナノカの  
蕾を貫いた。  
「ひゃう……っ!」  
「うくっ……!」  
 挿し込まれた瞬間、その衝撃でナノカは軽い絶頂を迎えた。その結果、直腸が急激に収縮してペニ  
スをきつく締め上げる。エリンシエはその締め付けに耐えられず、ナノカの腸内に精を放った。  
「やあっ、中……熱いの、いっぱい……んんっ」  
 勢い良く射出された精液が腸内で暴れまわる感触に、ナノカは再び、軽く気をやった。  
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」  
 軽いものとは言え、連続してイかされたために乱れた呼吸をナノカが呼吸を整えようとすると、何の  
前置きもなしに、エリンシエが腰を激しく前後に振り始めた。射精した直後だと言うのに、エリンシエの  
ペニスは萎えるどころか、より硬く大きくなっていた。  
「やっ、ちょ、ちょっと、待っ」  
 ナノカのことなどお構いなしに、ただ自分が快楽を得るためだけに動き続けるエリンシエ。やがてそ  
の表情が切なげに歪み、再びナノカの腸内に射精した。  
「やぁ……また、出てる……っ」  
「はぁ、はぁ……」  
 本日五度目の射精をしたにもかかわらず、エリンシエのペニスは一向に衰える気配を見せない。そ  
れからエリンシエはただひたすら快楽を追い求めて、腰を振り続けた。  
「う、嘘、なんで……くぅん」  
 それからエリンシエが三度ほどナノカの中に精をぶち撒けた頃だろうか。  
 独りよがりの抽送で、また自分勝手なタイミングで射精を繰り返すエリンシエに尻穴を蹂躙され続け  
るナノカだったが、いくら相手の事を考えていない動きとは言え、こうも引っ切り無しに刺激を与えられ  
続けては、身体の昂りを押し殺すことなど出来ない。  
 一度意識してしまうと、それが相乗効果となって、際限なく快感が高まっていく。そうしているうちに、  
いつの間にかエリンシエの動きも、ナノカの弱いところを巧みに責めるようなものに変貌を遂げていた。  
 ナノカは瞬く間に絶頂寸前まで昇り詰め、肘で上体を支えることが出来なくなって、肩からベッドに落  
ちる。両手ではギュッとシーツを握り締めていた。一方、エリンシエもそろそろ限界に差し掛かっていた。  
「くっ、いくぞ……っ!」  
 エリンシエがラストスパートを掛け、柔肉と柔肉のぶつかり合う音がパンパンと子気味良く部屋の中  
に響き渡った。言葉を交わさずとも、お互いにギリギリまで我慢して同時に絶頂を迎えようと、タイミン  
グを合わせる。  
 そして、ナノカの方が先に限界が来た。ガクガクと全身が痙攣し始める。  
「も、もう、ダメぇ」  
「くうっ……出すぞっ!」  
 ナノカの絶頂に合わせて、エリンシエも自らを解放し、絶頂へと昇り詰める。ナノカの直腸にギリギリ  
と締め付けられて、今まで以上に大量の精液を直腸内に発射した。  
 二人が脱力してパタリとベッドに倒れこむと、ナノカのアナルからエリンシエのペニスがずるりと抜け  
落ちた。  
 
 
 深い絶頂の余韻でまだ身体をピクピクと痙攣させているナノカの隣で、エリンシエがもぞもぞと起き  
上がった。あれだけ盛大な射精をしたにもかかわらず、その股間のペニスは未だたぎっていた。  
 一応は気怠さも感じているのか、もっさりとした動きではあったが、エリンシエはナノカの身体を仰向  
けにして、両脚を掴んでガバッと開いた。  
「……エリンシエ?」  
 怪訝な顔でエリンシエに呼びかけるナノカ。が、エリンシエはそれには応えず、ペニスをナノカの秘裂  
にあてがった。  
「え……なに……やっ、やだ、約束が違うよ!」  
「む、別に約束をした覚えなどないぞ。それに、余の一物はさっぱり収まっておらぬ。やはり、やるなら  
ここでなければな」  
「だ……ダメ……」  
 ナノカはこの場から離れようとするが、絶頂の余韻で脱力しきった身体は、どんなに頑張ってもピク  
リとも動かなかった。  
「ふふ、やるからにはちゃんと責任は取る。ナノカ、そなたは余の妃になるのだ」  
「いや……嫌ぁ……」  
「……そなたは余のことが嫌いだと、そう申すのか……?」  
 寂しそうな顔でエリンシエが言った。  
「そ、そんなことない! わたし、エリンシエのこと好き、好きだよ! 好きだけど……」  
「ならば、何も問題はなかろう? 安心して我が妃となるが良い」  
「で、でもっ……やっぱりダメっ、それ、それだけはっ、ダメぇ……っ」  
「そうか。ふ、ふふ。しかしもう収まりなど付かぬ。余のスプレンディッド・インパクトで純潔を散らせるこ  
と、誇りに思うがよい」  
 エリンシエはナノカの秘裂の奥深く目指して、ペニスをグッと押し出した。  
 
 ナノカはエリンシエのことを勿論嫌いではないし、むしろ好きだが、それはあくまで同性のお友達とし  
てのことだ。  
 もしエリンシエの身体が元に戻らず、ずっとこのままだったとしても、良い友人でいたいことに変わり  
はない。その上でじっくりと考えてみて、納得して結ばれると言うのであれば、それはそれで構わないと  
は思っていた。  
 しかし、今のエリンシエは、まるでセックスを覚えたばかりの少年が、肉体目当てで女の子に迫るの  
と何も変わらない。それどころか、ナノカが動けないことを考えると、強姦と言ってしまっても差し支え  
はない。  
 もしここで無理矢理結ばれてしまえば、一時の快楽は得られるかもしれないが、ナノカにもエリンシエ  
にも深い傷跡を残してしまうだろう。そして、それが原因でお互いにとって不幸な結末に辿り着くであろ  
うことは想像に難くない。  
 そのことが分かっていたナノカはこの状況を何とかしたかったが、身体が動かせない以上、もうどう  
にも出来なかった。ナノカは目を閉じて、その顔に諦めと絶望と、これから迫り来るであろう痛みに対  
する、恐怖の表情が浮かべた。  
 
 怯えるナノカの表情が、エリンシエに異常な興奮をもたらしていた。気が逸ったエリンシエは、なかな  
かナノカに挿入することが出来ず、秘裂の上でニュルニュルとペニスを滑らせる。そして、やっと先端  
が膣口を捉え、先端を浅く沈めたその時。  
「うっ」  
 勢い余って射精してしまった。そして、マイクロマシンの暴走が収まったのか、股間にそそり立ってい  
たペニスは跡形もなく消え去っていた。  
 いつまで経っても破瓜の痛みがやってこないことを不審に思ったナノカは、そっと目を開いてみた。  
そこには、十一歳の少女に戻ったエリンシエが呆然としていた。  
「……エリンシエ?」  
「ナ、ナノカ……余は、余はそなたに何と言うことを」  
「別に気にしないでいいよ。何て言うか、お互い様だしね」  
「でも……でも!」  
「じゃあ……キスしよう? それで許してあげる」  
「んっ……」  
 ナノカは動かない身体を強引に動かしてエリンシエを引き寄せると、唇にそっと口付けた。  
「これで仲直り。分かった?」  
「う、うん」  
 そして二人は安心したのか、抱き合ったまま意識を放棄して眠りに就いた──。  
 
 その後、工房を訪ねてきたネネがスツーカの制止を振り切ってナノカの部屋に突貫、白濁まみれの  
ヌルヌルベチョベチョの素っ裸で抱き合って眠るナノカとエリンシエの姿を見て発狂したとかしないとか。  
 
                                                 おしまい  
 

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