ここは帝国ジュニアアカデミー旧校舎にあるパシ研の部室。
「うーん、今日はコラコラ浴場遺跡に行ってみるか」
アマネカはEプラントに関する資料を読むのをやめて時計に目をやる。
「それにしても遅い。あいつらにはパシ研の部員としての自覚が足りないな、何かペナルティでも…」
などとつぶやいているとバタバタという足音が近づいてきて勢いよくドアが開いた。
「ごめーん!遅れたぁ!」
ドアの方を見るとそこにはリエ、メイル、エアナの3人がいた。
「遅ーい!こうしてる間にもお宝は盗掘者どもに狙われてるんだぞ!」
そこまで怒っているというわけでもないので3人は各々遅れた理由を話しながら軽く謝る。
続いてアマネカの矛先はまだ来ない男性メンバーに向けられる。
「カルはしょうがないとしても男共は何してるんだ。まったく…」
アマネカの疑問にリエが答える。
「今日は男子は来なわよ?放課後、男子生徒は全員身体測定だから」
リエの言葉にアマネカはあっけに取られたような表情を浮かべる。
「え…?そ、そうだったっけ…?」
「昨日男子達が言ってたじゃない。アマネカも結構抜けてるねぇ」
ニヤニヤしながらエアナが普段の恨みを晴らすかのようにからかう。
「うるさい!私は考えることがたくさんあるんだ!」
(くそ、エアナの奴…今度そのグレープフルーツを泣くまで揉んでやるから覚えてろよ…)
復讐をそっと心に誓いながらアマネカはエアナの胸を睨む。
「会長、私がオーギさん達の分まで頑張りますから」
メイルにオーギの代わりが勤まるとは思えないがその素直な言葉には癒される。
(ま、来ないものは仕方ないか。それに今回の遺跡は小さいからこのメンツでも大丈夫だろ)
「よーし、じゃあ私達だけで行くぞ!遅れるなー!」
………
「はぁー、疲れたぁ…」
「ふぅ…あ、冷たいコーヒーでも淹れますね」
「ありがとー。ごめんね、メイルも疲れてるのに」
数時間後、四人は遺跡の探索を終えて部室に帰ってきた。
「アマネカちっこいくせに案外体力あるね、まだ余裕ありそうじゃん。」
エアナがメイルの淹れたコーヒーを飲みながら言う。
「小さいは余計だ。まぁ、これでも昔は結構苦労してたからな」
余計な詮索をされないように冗談のように答えるが苦労していたというのは嘘ではない。
「あの…会長肩でも揉みましょうか?」
それに気づいたというわけではなく尊敬するアマネカへの気配りでメイルは肩揉みを提案する。
「おー、ありがとう。メイルは優しいなぁ」
メイルが座っているアマネカの後ろに回り、その小さな手で肩を揉み始める。
「ど、どうですか?会長?」
「いやぁ、極楽極楽…にしてもメイルは気が利くのにお前達ときたら…」
その視線の先にはだらしなく机に伏せるエアナとリエがいた。
「なにぃ、そんなことまでさせるなんて職権乱用だぞー」
少し傲慢なアマネカの言葉に思わずエアナが反論するが
「うーん…そうねぇ、じゃあみんなでアマネカをマッサージしてあげましょうか」
リエは何か面白いことを思いついたようでマッサージを提案しエアナに目配せする。
エアナもそれに気づいたようでリエの提案に渋々ながらも賛同した。
「よしよし、会長を労わるというのはいい心掛けだぞ」
「じゃあ、そこのソファーに横になって」
そんなリエの思惑に気づくはずもなくアマネカは満足げにソファーに寝転がった。
「はじめるわよ」
全員が各々担当する部位のマッサージを始める。
「ふぁ…あ…!」
「ごめんなさい、痛かったですか?」
「い、いやちょうどいい…気持ちいいぞ…」
「結構こってるじゃん。ちゃんと休まないとダメだぞ」
3人はしばらく普通にマッサージを続けていたがリエの一言で悪戯が始まった。
「ねぇ、誰のマッサージが一番気持ちいい?」
「ん…いや、みんな上手だぞ…」
その質問にアマネカは答えを出せないようだ。
「そんな曖昧な返事じゃダメよ、ちゃんと答えて」
そう言いながらリエはアマネカの腰の辺りに馬乗りになった。
「あ…ちょっと…おい…何を…!」
「ほーら、私のが一番でしょう?」
「ひゃ……んっ!?くふふ…ふふふっ…あははっ!」
エアナとメイルは突然笑い声を上げはじめたアマネカに驚くがその原因にはすぐに判明した。
リエがアマネカの脇腹に手を回しモミモミとくすぐっていたのだ。
「どう?私のマッサージ?」
「きゃははははっ…!やっ、やめろ!はっ…ははは…ど、どこがマッサージだ!」
リエはアマネカを問い詰めながらその反応を楽しむ。
さらに悶えさせようと両手を広げくっつけるようにして振動させる。
「ああああぁ!おい!こ、こらぁぁ!あっ…はぁはぁ…!やめっ!ひゃはははは…やめろってばぁ!」
暴れてリエの手から逃げようとするが馬乗りになられていてはうまく逃げられない。
「リエ、無理やり言わせるのはずるいなー」
エアナはリエの考えを理解したようで少しわざとらしくそう言う。
「ずるくないわよ、これが私のマッサージなんだから。ほらあなた達手が止まってるわよ。」
と悪戯っぽい笑みを浮かべながら2人にそのマッサージを促した。
「この体勢だとマッサージしにくいから仰向けにしちゃおうか」
2人は暴れるアマネカをひっくり返し押さえる、2対1の力勝負ではアマネカに全く勝ち目はない。
エアナは近くにあったタオルで素早く両手をソファーの足に縛ってしまった。
サバイバル技術が無駄に役に立ったなと思いながらエアナは開いた腋の下に手を伸ばす。
「いゃははははっ!くひひひっ!お…お前ら…ひひ…い、いい加減に…しろぉ!」
アマネカは怒ってやめさせようとするが止まらない笑いに邪魔をされて全く覇気がない。
「アマネカ、すっごい敏感なんだね」
「ほらほらここはどう?」
「んんっ!ゃははは…!やめろやめろやめろぉぉぉ!!だぁあははっははは!」
また2人は普段ワガママなアマネカを好きなようにできるという状況に酔い全く耳を貸さない。
「ぎゃははははは、あはっあはっ!死…死ぬ…!メイッメイル!たす…助け…!ひひっ!」
自分の力ではどうにもならないと思いメイルに助けを求める。
「あっ…あのリエさん…!か、会長が…その…エアナさんも…!」
だが当然メイルに2人を強く止められるはずもなく、おどおどと見ていることしかできない。
「あーっははははは、も…もうっ…ほんとにっ!くくく…ほんとにダメだって!うひゃはははは!」
他のパシ研メンバーは来ない、旧校舎に来る生徒もほとんどいない。
そして残った頼みの綱であるメイルがこれではもう2人を止められる者はいない。
アマネカはしばらく2人のおもちゃになるのであった。
十数分後――
メイルはその光景を見ていることができず涙を浮かべ謝りながらどこかへ逃げてしまった。
楽しげに見えてくすぐり続けられるというのは非常に苦しい。
涙が零れ、身体は汗だく、息も絶え絶えなアマネカに問う。
「もうやめてほしい?」
「くひひっ…はぁはぁ…ひぃん!…ひゃ…ゃめろ…」
「人にお願いするんだからやめろじゃなくてやめてくださいでしょ?」
いつもとは雰囲気が違う少し妖しい笑みを浮かべながらエアナが言葉を変え問い直す。
「うぅぅはぅ…はは……ひくっ!ひっく……やっ!やあぁ……!」
端から見れば女の子同士がじゃれあっているように見える行為だがアマネカは2人に屈服するのを嫌がる。
例え遊びであっても他人に屈服したくないという精神はアマネカらしいといえばそうだが
そんな態度は2人の加虐心を余計に煽るだけであった。
「へー、頑張るねえ。でもちゃんとお願いしないとやめてあげないから」
「一言言うだけでいいんだからもう観念しなさい」
「ひぁぁ!…はぁぅん…ぁん……いゃあ…はひひひ……」
さらに数分後――
精神力だけで耐えていたアマネカがそう長くも耐えられるはずもなくついに懇願の言葉を口にする。
延々と続くくすぐり責め…苦しい…くすぐったい…もうなんでもいいので助けてほしい。
「あはははっ!はひっ…はひぃっ……!わかっ…!もうっ…もうゃめ…ひゃめてくらひゃいぃ…!」
それを聞いた2人はようやくその手を止めた。
アマネカは責めから開放された安心感とムズムズとする余韻に浸りながら必死に息を整える。
「はぁはぁ…ひぃん……ぅあ……はぁ…はぁ……ん…」
「ごめんね、いじわるして。アマネカがかわいいからつい…」
「おーよしよし、今度はちゃんと気持ちいいマッサージしてあげるわ」
ようやく終わったと思ったアマネカはリエの一言に驚き、思わず叫ぶ。
「やっ…!もっ、もういいっ!もう十分だから!」
「だーめ、ちゃんと自分から言い出したんだからちゃんとご奉仕させろ」
「今度は苦しくないからおとなしくしなさい」
そう言いながらアマネカの服を脱がしにかかる。
「アカデミーの制服って両手縛ったままでほとんど脱がせられるのね」
「ああああぁ…やめぇ!」
「メイルの服とかもっと凄くない?あれ丈の長い上着着てるだけじゃない」
「あー、見えないと思ったらアマネカやっぱりノーパンなんだ」
「うるさい!うあああぁ…ぱんつ返せー!」
「それはノーパンじゃなくてぱんつはいてないって言うのよ。それに下着はここにあるわ」
「え?脱がしてないのになんであるの?絶対はいてなかったよ」
「ダメだって言ってるだろぉ!ひっく…いやぁ……」
「確かにこれはアマネカの下着よ。でもスカートの中ではその存在を確認できない、それがはいてないとノーパンの(ry」
アマネカの叫びを無視しつつ議論を交わしながらも上着と靴下だけを残すというロマン溢れる姿にしてしまった。
「うわぁ…スベスベで綺麗な肌してるわね」
「胸はさっぱりだけどねぇ。だから私やカルの胸揉みたがるのかな」
「やぁ…あぅ…もう!な、なにするんだよぉ…!見るなぁ!」
同性とはいえ身体を観賞される恥ずかしさに顔が真っ赤なり、モジモジと身体を隠そうとしているのが可愛らしい。
「それじゃあ、いくわね」
アマネカに拒否権はない、今のアマネカは2人に支配されているといってもいい。
そして2人もまたこの状況に支配され遠慮や羞恥心というものが薄れているようだ。
「あ、でもその前にいっぱい汗かいたからちょっと水分とりましょうか」
リエは先ほどメイルの淹れたアイスコーヒーを持ってくる。
氷が解けて少し水っぽくなってしまっているがまだ冷たい。
そして一口含みアマネカの唇と自分の唇を合わせる。
「あむぅっ!…んくっ……ん…」
冷たいブラックコーヒーの飲みなれた味だがリエの口を通しているためか少し甘く感じる。
いきなりの口移しに驚いてしまい、コーヒーがこぼれ首筋に流れる。
「あらあら、しょうがないわねアマネカは」
歳がひとつしか変わらないのにリエには一回り年上のお姉さんのような包容力がある。
「あぅ…リエ…い、いきなりキスとか…」
「ふふふ…ファーストキスだった?私もだからおあいこよ」
リエの舌がコーヒーの流れた跡を這い、首筋優しく舐め回す。
もはやアマネカも抵抗するそぶりを見せない、その刺激を素直に受け入れる。
「ひっ!……あっ…はあっ…あぅ…!」
リエの舌はそのまま鎖骨をゆっくりと通り過ぎ、かわいらしく主張する小さな乳首に辿り着く。
「ああ……あぁん!あっ、ああっ!」
初めての感じるその刺激に身体が勝手に反応し身をよじる。
しかし両手を縛られマウントをとられていては、リエの舌から逃れることなどできるはずもない。
「へぇ、ここ弱いんだ」
「はひっ…ああぁん…あ、当たり前だろぉ…初めてなんだからぁ…!」
リエは執拗に乳首を舐め回し、時折軽く歯を立て甘噛みする。
声が漏れるのを我慢できない痺れるような快感。
「ひぁあああ!…やぁ…んぁ!…うぁ…はああぁっ!」
アマネカはリエにされるがままである。乳首から伝わる甘い快楽に頭が真っ白になる。
「ん…くちゅ…アマネカのここなんとなく甘い気がするわ」
その光景をしばらく見ているだけだったエアナが不満の声を上げる。
「リエばっかりずるいぞぉ。私もアマネカにご奉仕させろ」
「ごめんごめん、ほらもうひとつあるから好きにしなさい」
リエは少し横に寄りエアナの入るスペースを空ける。
「んああっ!ああっ!はひぃ…両方一緒なんてらめぇ…!やぁ…あああん!」
片方だけでも我慢できない刺激が2倍になりアマネカを激しく悶えさせる。
「ねえ、私もキスしていい?」
不意に頭を上げアマネカに問う。
「な、なんで女同士でキスし――」
がその返答を待たずに自分の唇でアマネカの口を塞ぐ。
そしてアマネカも口を軽く開け、入ってこようとするエアナの舌を受け入れた。
「ふぁ…ん…んくっ…んんんっ…!」
リエの口移しとは違う舌を絡め合うような激しいディープキス。
こんな大胆さがエアナにあるとは思っておらず、あっけにとられたまま舌を絡ませられる。
「そろそろこっちも大丈夫そうね」
少し遠くから聞こえたリエの声、いつの間にか下半身の方に移動しており
これまでの責めでぐっしょりと濡れたアマネカの幼い割れ目の浅い部分を指で優しく撫で始めた。
「ひゃっ!?あ…ちょっと、そこは…リエ!うあっ……ふぁああっ!」
その指は中の襞の一つ一つを確かめるように、丁寧に中をなぞっていく。
「こんなグショグショになるなんてよっぽど気持ちいいのね。今度は私がして貰おうかしら」
「あひっ!ああああぁ…もうやめへぇ!それ以上入れちゃらめぇ!」」
ゆっくりとリエの指がアマネカの秘所の中に入ってくる。
なんだかんだ言ってもアマネカはまだ14歳の女の子、処女を失いそうな恐怖感で思わずリエに懇願する。
「はいはい、大丈夫だから大人しくしなさい。暴れるとほんとに破れちゃうわよ。」
「うぁっ…!やあっやゃあぁっ!ダメぇっ…ふぁあぁああ!」
半泣きのアマネカをなだめながらも指を休めることなく動かしクチュクチュという水っぽい音を響かせる。
リエが下を責めている間エアナは一人で存分にアマネカの上半身を味わっていた。
「腋の下舐めてあげる」
「んんっ!?…はあああぁん!そんなとこっ…ダメ!汚いからぁ!ひゃひぃ!」
腋の下に顔を近づけアマネカの汗の香りを吸い込みながら舌を這わせた。
両手も忙しなく胸や脇腹を揉み解し気持ちいいようなくすぐったいような刺激を与える。
「あははっ!やああぁ…くすぐったいのいやああぁ!ひひっ…ひっく…!」
喘ぐアマネカを無視し犬のように夢中で腋の下を舐め回すエアナ。
「じゃあ私もこっちをいただきまーす」
リエは愛撫をやめて硬くなったクリトリスにキスをする。それを舌で転がすとアマネカの反応がより激しくなる。
「ひゃああっ!そ…それらめぇ!ああああぁぁ、変になるっ!」
クリトリスへの刺激は他とは比べものにならないほど強烈であった。
僅かに残った抵抗力を完全に奪い取りアマネカは一気に快感の頂点へと昇ってゆく。
「あああぁ…はぁはぁん……やっ!もうっ…もうイクっ!ひゃめっ!」
イクところを見られまいと全身に力を込めて必死に絶頂に逆らおうとする。
無駄な抵抗と分かっていながらも本能的にそうしてしまうのだろうか。
「ほら素直に受け入れたほうが気持ちいいぞ」
「もうすぐみたいね、ラストスパートかけましょう」
動きを早めるとピチャピチャという水音は激しくなり愛液が飛び散った。
アマネカは痙攣するように震えはじめ、一層甲高い喘ぎ声を上げる。そして…
「あぅ!やっ!も、もうイク!イッちゃう!あ、やあぁああああぁんっ!!」
「とんでもないことしちゃった…後で何されるか分からないよ…」
「ごめん…ちょっと暴走しすぎたわね」
汗や唾液でベトベトのアマネカの身体や飛び散った愛液を拭きながら2人は自分達のしたことに後悔していた。
「はぁ…はぁ…んっ…はぁ…ぁん……」
軽く失神したアマネカの荒い息遣いが冷静さを取り戻した2人の耳に響く。
「すぐ起きると思うけどなんて言い訳しようか」
「良くても退部…下手したらレンザン使って殺されちゃうかも…」
「死んだ魚は水をはねない、誰も水に濡れなくて済む…殺るのよアマネカを…」
「何言ってんのエアナ!?」
そんなやりとりをしてるうちにアマネカが目を覚ます。
「ぅん…んんっ…」
「あ、ああ!お、おはようアマネカ!」
「えー…!あ…ま、マッサージどうだった?」
しどろもどろになりながらもなにか言わなければと声をかける。
もう日が暮れてるのに朝の挨拶をするエアナとマッサージと言い張ろうとするリエ。
「……………私の服とってくれ」
2人は乱雑に脱がせて散らかしていたアマネカの服と下着を慌てて集めて渡す。
そのまま何も言わず黙々と服を着て、目覚めの悪そうな表情で2人の顔を見る。
「えと、ごめんね…アマネカ」
「ちょっとやりすぎちゃった…」
と謝るがアマネカは黙ったまま俯いている。
(やばい…ほんとに殺されるかも…)
もはや死を覚悟した2人だが顔を上げたアマネカは頬を赤く染めその言葉は意外なものであった。
「……えっと…その…マッサージ…気持ち良かったぞ…」
てっきり怒鳴ったり泣き喚いたりすると予想していた2人は鳩が豆鉄砲を食らったような顔になり言葉を失う。
「………」
「あ…あとメイルにはあの後私が火事場の馬鹿力で反撃に出て、みっちり説教したと言っておくからな!」
「あぁ…うん…」
「分かってると思うが今日あったことは他の奴らに絶対言うなよ!言ったらレンザンのEスマッシャー食らわすぞ!」
(いや、それ殺すって言ってるのと同じだから…)
黙っていたかと思えば突然勢いよく喋り始めるアマネカと何も言えないリエとエアナ。
「じゃあ今日はもう遅いし解散!明日もちゃんと来いよ!
それと……あの…マ、マッサージ…してほしいときは…また頼むから!」
そう言うとアマネカは真っ赤な顔を隠すようにして部室から走り去った。
嵐の去った部室に残された二人はしばらくあっけにとられていたがエアナが沈黙を破る。
「ふぅ…意外だったね。まさかあんなこと言われるとは…」
「そうね…でもアマネカも結構かわいいところあるじゃない。そんなに良かったのかしら」
「でもこの先なんか苦労しそう…」
2人はアマネカの中の何かを目覚めさせてしまったことに苦笑しながら家路に着いた。