遺跡探検中、トアラのミスにより隊列が乱れ、
宝を目の前にして脱出をしなければならなかった。
宝を目の前にして
脱出を選んだことで、アマネカはイライラしていた。
アマネカ「うー!ムカつくー!ムッキー!!」
オーギ「あの場合は、仕方ない。こっちは戦闘部隊でもない
女子供もいる一般人なんだ。危険を犯してまで、宝を取る必要ないさ。」
アマネカ「戦闘なら、お前やカルがいるだろ!
エアナだって戦えるし、危険なときは、
みんなの弾除けにでもなって、腕がとんでも戦え!」
カル「む、無茶言うなぁ。」
エアナ「私たちは、みんな以上に気を配って率先して動くんだから、
たださえ疲れてるんだぞー。」
トアラ「ははは・・・」
アマネカ「おい!」
トアラ「・・・」
アマネカ「おい!トアラ!」
トアラ「な、なんです?アマネカ会長?」
アマネカ「お前、少し筋トレか何かしろ!遺跡では頼りなさすぎるぞ!力はない荷物は持てない速度は遅いの3重苦だぞ。」
トアラ「す、すみません。」
アマネカ「大体、このサークルが舐められるのも。男どもが頼りなさすぎるんだ!オーギは女に甘いし、フツーは根性がないし、トアラは横にも縦にも小さいし。」
フツー「あははー。僕なりに全力を出したつもりだったんですがー」
トアラ「すいません。」
アマネカ「そんなナヨナヨしててどうする!!遺跡では敵はいつ攻めてくるのかも・・・以下略」
その後、アマネカの演説は1時間ほど続いた。
主に今回の遺跡の反省会だったが、
今回はトアラ個人に向けた失敗への攻撃も多いかった。
リエ「アマネカーあれは不味かったわよ。」
アマネカ「う、うーむ。」
リエ「普段、貴方と付き合ってるオーギくんや、いつもだめ出しされているフツーくんにとってはあの扱いには、慣れたものだろうけど・・・」
アマネカ「普段から問題行動もなく優秀な奴で、この個性派ぞろいのサークルでは、フツーより影が薄かったから、そういえば、トアラには、きつく言った事なかったなぁ。」
リエ「酷いけど当たってるわね・・・って、要するに普段言われ慣れしてる人と違い、トアラくんは繊細なんだから注意しないと!」
アマネカ「わかったよ。次に会ったときは、あやまっておくよ。」
その後、トアラは、サークルには顔を出さなくなり、
同じ授業を受けてる人に聞いても、すぐに帰ってるようだった。
ー1週間後部室にてー
アマネカ「ったく、あいつら、私を置いて、遺跡の奥深くに行きやがって!大した宝を持ってこなかったら文句行ってやる!」
ガチャ。部室のドアが空いた音がした。
アマネカ「んーオーギかー?もう、帰ってきたのか?
って、さては、先に探検家に荒らされたんだろ!!」
トアラ「アマネカ会長。僕です。」
久しぶりにあったトアラは、顔が真っ青になっており、
目にくまが出てきており、少し様子がおかしかった。
この原因を作ったのは、おそらく、アマネカ自信であり、
アマネカはリエのいった言葉を思い出した。
アマネカ「お、おー!トアラ!!
お前にちょっと話したいことがあるんだ。」
トアラ「話したいこと?なんです?」
アマネカ「うん。えーとな。(面と向かって謝るってなんか恥ずかしいな)」
トアラ「どうしたんですか?」
アマネカ「怒る事は、お前の事を見込んだ上で・・・」
アマネカ「それで、そのことについては・・・」
トアラ「演説はもういいです!」
ドン!近づいてきたアマネカをトアラは押し倒し、
その上に覆いかぶさった。
何が起きたか分からなかったアマネカだったが、
トアラの息遣いの荒さを耳元で感じ、自分が押し倒された事を
ようやく知り、身の危険をアマネカは感じた。
アマネカ「お、おいトアラどーした!」
トアラ「はぁはぁ・・・るいんだ」
アマネカ「え?」
トアラ「会長が悪いんだ!」
トアラはアマネカの手を押さえつけ、後ろに組み、
手錠?のようなお手製のアイテムを使いアマネカの両腕を
ロックした。
アマネカ「や、やめろ!」