「んん〜ん〜〜♪」
時間は深夜、一人の青年が鼻歌を歌いながら、火の番をしていた。
彼の旅仲間は、そこから少し離れた場所で寝床を作って熟睡していた、
今は、彼…ファイだけが目を覚ましている、その少し前まではだったが…
「んっ…どうしたの〜、眠れないのかな?」
「いえ…昼間に少し寝てたから、早く起きてしまって…」
「そっか…こっちにおいでよ、ちょうど暇だったんだ〜」
「はい…」
ファイが声をかけたのは、この旅の一行の紅一点であるサクラであった、
彼女は寝床から離れ、ファイのすぐ傍に近寄って隣に座る、
ジッと…彼の顔を覗きながらに。
「でもさ、ほんとうに寝てた?サクラちゃんの寝息だけ聞こえなかったのだけどな〜」
「えっ…あっ…」
サクラの頬がほんのりと赤く紅葉していく、その少女のあきらかな恥じらい姿に微笑むファイ…
「もしかして待っていたんじゃないのかな、他の皆が寝息をたてるまでさ」
「ちが…いえ、そうです…」
初めは否定しようとしたもの、そのファイの言葉を認めるサクラ…
そして静寂の時が辺りにしばらく訪れる、ただ先から表情が変わらないファイに対して
サクラの方は、その表情が徐々に赤くなってきていたようにも見える。
現に少女の心臓の音は高まっていた、鼓動が激しくなって体の熱も上がっていくのを、
サクラは自分自身でも感じていたのだった。
「どうしたのかなサクラちゃん、もしかして…またしてほしいのかな?」
「あっ…」
ドッキン…そしてそのファイの言葉にサクラは一番の激しい胸の高鳴りを感じる、
まるで心臓が飛び出しそうに思えるくらいに、それは図星だったからだ。
しばらく間をおいてコクッと頷き、そして…自分の体とファイの間を縮めて迫っていく。
「あの…また、体が疼いて…おかしくなって…切なくなってきて…」
「数日前にしたばかりなのに?」
「はい…」
「そっか…いいよ、しても」
その一言に、サクラは満面の微笑を見せ…
変わらぬ微笑んだ表情で、近寄ったサクラの小柄の体をファイは抱き寄せる、
そして、サクラの唇に自分の唇を重ねたのだった。
「んっ…」
最初は触れるだけのキス…しばらくそれで互いの唇の柔らかさと温かさを堪能し合う、
だがやがてそれは変化を見せるのだ…ファイは薄っすらと開けたサクラの唇の間に舌を入れていく。
「んっ…んんん〜〜〜っ」
やがてその青年の舌は、口内に入っていくと彼女の舌に触れ合う。
サクラはそれを感じると、自分の意思で舌を動かせて互いに絡ませてゆくのであった。
ピチャピチャと…互いの唾液が混ざり合う音が鳴り響く…
やがてサクラの口の中には互いの混ざり合った唾液が溜まっていく、
すると息苦しくなる前に彼女はそれを喉奥に飲み流すのであった。
ゴクっと喉音を鳴らすと、ようやく互いの口を離していく。
「んっ…上手くなったねキス…」
「ファイさんが…何度も教えてくれたから上達したみたいです」
「そっか…でも、こっちは…」
「あんっ!」
ファイは前にサクラの体を乗せて、背後から抱きつく姿勢をとる、
そして手を彼女の前の膨らみに添え、可愛らしく膨らむ少女の胸を揉むのです。
乳房への刺激に性感を感じたサクラはふと甘い響きの喘ぎをもらしていく。
その心地いい響きをファイは堪能すると、また続けて動きにリズムを付けながら、
まだ発達途上の胸を揉み続けていき、その弾力ある乳房の感触を堪能していくのである。
たとえ服の生地の上からとはいえ、そのファイの手の動きにサクラは魅惑的な快感を感じていた。
「あぁ…ファイさん…あぁっ!」
「あんまり、大きな声を出したら、みんな起きちゃうよ…少し抑えて」
「はぁはぁ…うん、だけど…気持ちよくて…あんっ」
ぐっと口からもれる自分の喘ぎ声を抑えるサクラは、乳房に感じる甘い刺激による心地良さに
思考が麻痺してくるような感覚を感じていくのだ。
「くすっ…敏感だねサクラちゃんは…」
「あんっ…そ、そうですか…あぁ!」
「うんそうだよ、でも胸は小ぶりのままだよね…これだけ毎回揉んでるのに…」
「んっ…あぁ…ごめんなさい…小さくて…あぁ!」
「謝らなくてもいいよ、これはこれで…満足してるからね」
「んっ…良かった…あぁ!!」
ファイは、いつしか胸に突起している目目立った部分を見つけ、そこを執拗に指先で弄りだす、
するとサクラは更に感じだし悶えていく、そこは少女の乳首のある箇所であったからだ、
そこは少女が興奮した為に硬くなって、服の上からでも目立つくらいに起たせていたのだ。
ファイは執拗に敏感なその箇所を指で摘み、もっとサクラに快感を与え続けていく、
また再び唇を重ねて口にも刺激を与えながら、快感を与え続けていく…
「んっ…あっ…ファイさん…あの…」
「何?次にどうされたいのだっけ」
サクラは恍惚した目で次を求める、しかしそれをファイはとぼける、
もちろん彼は次に彼女が求めている事を知っているのだが、意地悪にそうしたのだった。
自分の口から、それを告げさす為に…
「…ください、アソコが…アソコが疼いて…ファイさんの…」
「僕の…何かな?」
「おちんちんを…下さい…ファイさんのおちんちんを私の中に…挿れてほしい…の」
足が震えるくらいに恥らいながら顔全体を赤く染めてファイにお願いするサクラ…そんな彼女に満足したのか、
ファイは自分の下部から、彼の股に起つ男の性器を取り出すのだった。
「了解、よく言えたね…ご褒美をあげるから、アソコを自分で晒してごらん」
「はい…わかりました」
サクラは下に履いてるのを自分の性器が見えるくらいに脱ぎ下ろし下着も取り除いていく。
するとその下から、ぐっしょりと濡れたサクラの股間部が晒され、
そうなったままの状態でサクラは地面に手を付いて、四つん這いの格好になり、
恥部をファイに見せ付ける、当然に己の痴態に恥じらい震えながらにだった。
「くすっ…まるで漏らしたようになっているね、サクラちゃんの大切な場所…」
「あっ…恥ずかしいです…」
恥部を凝視するファイの視線を感じて、サクラは体がもっと熱く火照っていくのを感じていく。
まだ産毛も生えてないサクラの未発達の女性器だが、熱気を帯び濡れて…淫らに変化したそこは、
男を欲情させるのに十分な魅力をもっていた。
当然にファイも例外でなく、その青年の性器は興奮状態になっていた、彼はサクラの体を持ち上げ、
男を迎える準備を整えた性器の入り口の下に、起たせたそれを置くのである。
「いくよ…いいよねサクラちゃん…」
「はい…んっ!あぁぁ〜!!!」
グチュ…ズブゥゥ…!
抱き上げていたサクラの体を離し下ろすと、たちまちにファイのがサクラの中に埋まり込んでいく、
膣口を広げ、膣壁を擦らせながらに性器同士が結合していく。
「あぁんっ…ファイさんのおちんちん…私の中に入ってきます…あぁ!」
「僕のも、しっかりとサクラちゃんのに入っていくよ〜、うん…締りきついね〜!」
サクラは快楽の雷が自分に落ちたような衝撃を受けていた、凄まじい快感が全身に駆け巡っていく…
それはファイも同様だった、互いの性器が結合し性交を行う快感に互いに酔い浸っていく。
「んあ…気持ちいい…ファイさん…んあぁぁ!」
「んっ…もっと後ろから突くよ…よいっしょっと!」
グチュ…グチュ…
卑猥な音が辺りに響く、互いに腰を動かして繋がったのを出し入れさせていく、
性感によって分泌された液体を撒き散らしながら、深く浅く、早く遅くとリズムを付けて
ピストン運動を続けていくのであった。
高まる性感を感じながら、ふとファイは懐から鏡を取り出して前方に置く、
角度を調節して、今のサクラの目線から繋がった箇所が見えるように。
「見てごらんサクラちゃん…ほら繋がってるよ」
「あっ…んっ…あぁ…」
鏡に映る自分の恥部を見て、サクラの鼓動がさらに高鳴る…
普段は閉じてるワレメが大きく広がって、男の性器を銜え込んでいる光景に、
恥ずかしくなりつつも、興奮を感じていたのだった。
「こんなにも僕のを銜えて…ちょっと前は半分も挿れられなかったのにね」
「やぁ…そんな恥ずかしい事を言わないでください…んっ…あぁんっ!」
「くすっ…んっ…締めつけがきつくなってきたな」
ファイの辱めの言葉にキュッと膣を締めるサクラ、それが決めてとなりファイの射精感が一気に高まっていく。
「んっ…そろそろ出すよ、このまま出しちゃっていいかな」
「んあぁ…いいです…」
「そうっ…でも本当にいいのかな〜僕の計算じゃ、そろそろ…くっ!」
「私も…もう!あんっ…あぁ!!」
激しく深く挿入され続け、どうやら先にサクラの方が達しようとしていたのだ、
そして同時に締っていくサクラの膣内部、その為にファイも…
ドクゥゥゥ!!!
「熱っ…あぁ…入ってくる、ファイさんの精液…入ってきた!」
限界を迎え達し射精していた…瞬く間にサクラの膣内にファイの精液が注ぎ込まれて満たしていく、
胎内に精子が放出される衝撃が加わり、より快楽の高みへとサクラの意識を連れて行く…
「あぁ…あぁんっ!あぁはぁぁ〜…!」
そして声を我慢するという事も忘れ、サクラは淫らな甘美の喘ぎを声高らかに出し絶頂を迎えたのだった。
「イっちゃたね、サクラちゃん…」
「はい…お腹、熱いです…ファイさんのでいっぱい…」
まだ繋がったまま、絶頂の余韻に浸るサクラは、胎内の熱さを堪能していた。
「でも、そういえば私…危ない日でしたよね今日、大丈夫かな?」
「くすっ、出来ちゃうかもね〜」
すっかり理性がトンでいたので、その大切な事をサクラは忘れていたのだった、
困り顔するサクラ…しかし特にその表情は絶望するというわけでないようだ。
「万が一の時は、サクラちゃんが望めば責任はとるよ…サクラちゃん可愛いし」
「うん…」
「さて…どうしようかな?どうやら…まだみんな熟睡してるから、次もいけそうだけど?」
「また…お願いします…んっ」
また互いに動き合い、交じりあっていく…互いに性交の快楽に酔いしれていくのであった。
何度も何度も…二人の夜はまだこれからだった。
「ありがとうございます…すっきりしました」
あれから数刻経過した頃、、サクラは近くの水場で身を洗い再びファイの横に座っていた。
「僕も気持ちよかったよ…ちょっと小狼くんには申し訳ない気持ちだけどね」
そのファイの言葉に、サクラは胸がズキッと痛みを感じる…
ファイと関係を持った今でも、彼女は小狼に特別な意識を持っているからだ。
いや、むしろそんな意識を持っていたのでファイと関係を持ったのだ。
ファイとサクラが肉体関係を持ったのは、少し前の事だ。
とある辿り着いた世界で、サクラは偶然にも男女の性の営みを見てしまう、
その時から自分の中で何か特別な感情が芽生えてくる感覚に襲われていたのだった、
ふと気付けば頭の中でその男女の性行為の事を考えてしまい、体が熱く火照りだし疼いてくる、
他の仲間に気付かれないように夜な夜なに、自分の体を慰めるようになっていた。
(私の体…一体どうしたの?)
まだ記憶が戻ってないので、サクラ自身はそうなってる原因がわからなかった。
(もしかしてら、まだ戻ってない記憶…その中で私は男の人と淫らな事をしていたのかな)
その内にまだ知らない自分が、男と性交を重ねていたかもしれないとサクラは考えるようになっていた。
そして…この体の疼きを止めるにも、男と性交をしないと収まらないとも考えていく…
(でも誰と?見ず知らずの相手には頼めないし…)
そこまでする程にはサクラは堕ちてはいなかった。
(なら…小狼くんに…)
でも、サクラは拒否をする。
彼に…そんな淫らな自分を晒したくなかったからだ。
黒鋼はすでに想いを抱いてる者がいて、他の女の人とそういう関係を持つのを拒むだろうという気がし、
モコナは論外だ、そして残されたのは彼…ファイだったのだ。
『本当に僕が相手で良いの?』
『はい…お願いします』
『ん〜〜〜…いいよ、サクラちゃんが望むならね』
全ての理由を話し、ファイにその相手を頼むサクラ…ファイはいつもと変わらない爽やかな笑顔で承諾する。
そして二人だけになった時、体を重ね交わるのだった…
『痛っ!』
『大丈夫?初めてだったんだ…』
ただ、サクラにとっての誤算は自分がまだ処女だった事であった、だがそれも知った時には
男の性器のよって大切な処女の証は破れ散った後だったのだが…そう、もう戻れなかったのだ。
『…優しくするからね』
『はい…んっ…』
まだ本当は男を知らなかった清らかな体だった、だけど思い違いで自分の体は男を知ってしい汚れてしまった…、
その事にサクラは少なからずショックを受けていた、でも…ファイの優しいそして上手な愛撫に
心地良くなって性の快感に酔いしれていく…初めての絶頂を得た時、
本当の意味でサクラの中では何かが変わっていくのだった、もうショックの余韻は感じない程に…
そしてサクラは性の快感に夢中になっていく、ファイと二人だけになる機会があれば
サクラは自分から体を求めるくらいになっていく、
彼の方も彼女のその要求を拒むことは無かった…そして今に至る。
「ん…まだお腹の中…暖かい…」
サクラの膣奥…子宮内部にはファイの子種が溜まったままである、
それはあれからも危険とわかっていながらも、内に出され続けた結果であった…
当然ながら、もしかするとこのまま子を宿すかもしれない、
でもサクラはファイとのなら別にいいかな…と思うようになっていた。
それは体を重ねていく内に芽生えた、別の想いによる心の変化だった。
純情だった少女の心は、淫らな行為を続けていくうちに、女としての心へ変わっていた。
「まだ夜は長いよ…もう一眠りしたら」
「はい…ちょっと疲れたし…んっ…」
また寝床に戻ろうとした直後、ファイはサクラにキスをする…それは触れるだけの軽いキスだった。
「おやすみ…サクラちゃん」
「はい…おやすみなさい」
サクラの寝息が聞こえてくると、再びファイは鼻歌を歌いながら火の番を続ける。
(う〜ん、良い子だし少し本気になってきたかもしれないな〜…)
変化するのはは少女の心だけでは無いようだ、青年の心もまた変化していく…
「ファイ…ロリコン…鬼畜寝取りだ…ムニャムニャ」
「うっ!まいったな…」
モコナの寝言に青年はドキッとさせていた…
眠る小狼は、昔の夢を見ていた、まだサクラとクロウ国に居た頃の…
「うわぁ…」
「サクラ、こういうのは…見たらいけないと思います」
「う、うん…そうだね」
その日、忍びで城下に下りてきたサクラと小狼は、偶然にも恋人の営みを見てしまう。
恥ずかしくなって、小狼はすぐに目を伏せるもの…サクラは隠れて見続けていた。
心臓がドキドキと高鳴る、体が熱くなる…それは自分の知らない世界だったからだ。
別の場所に移動してから、サクラは思い切って小狼に言ってみる。
「ねぇ…小狼もあんな事したいって思うの?」
「!?そ、それは…」
その反応の仕方でサクラは何となく小狼の本音がわかったようだ、そして自分の想いも…
「いつか…私達もあんな事をするのかな…」
「まだ早い…よ、サクラ…」
赤くなりながら言う小狼だが、サクラは今…この想いを寄せる少年と一つになりたい…
あんな風になりたいと心の底で思っていた、それがいけない事と知りつつも。
「そうだね…じゃあ、大人になったら…してみようか」
「…うん」
いつもと違い真っ赤な顔させて頷く彼に、サクラは微笑む…そしてその芽生えた性の要求を胸の中に閉ざすのだった。
小狼は知らなかった、再び男女の営みを見た事によりサクラの中で性の要求がまた芽生え開放された事に…
あの時の記憶が蘇ったわけでは無いのだが、当時の心の熱さは蘇っていたのだ、
その感情が加わって、サクラの心の内に性への興味は増していく…
そして小狼との関係性を失った事によって、その少女の性欲の矛先が迷走し…やがて別の男に向いた事を、
彼がそれを知るのは少し先の事だった。
少女の中で小さな生命の胎動が生まれる…その日は遠くなかった。
【おしまい】