復興作業の真っ最中の京へとやって来たヒビキはユキの家へと誘われた。  
ご飯を食べさせて上げる、という名目だがユキの本音は別に有る。ヒビキも男なのでそ  
のくらいの事は分かっていた。  
 
座敷に食事の御膳が用意された。量は少ないが種類は多く、酒もある。  
「体を暖めるのにはいい! あぁ、味噌汁が有りますね。好きなんですよユキさんの味  
噌汁」  
「ヒビキクン、先に食べていていいよ。ユキさん着替えてくるから」  
と、ユキは暖簾を勢い良く捲くって隣の部屋へと消えた。  
(そこはユキさんの寝室でもあるのだろうな……。布団、敷いてるのかな?)  
ヒビキは内心わくわくしながらゆっくりと飯を食べた。  
喉が渇いて、酒に手を出そうとしたところに、  
「はぁい、ユキさん戻ってきましたよ」  
と、白地の夜着に着替えたユキが入ってきた。それからヒビキに近づいて屈む。ユキの  
波打つ髪がヒビキの鼻をくすぐった。  
(匂い。何か、付けたのかな。甘いような……)  
目を細めうっとりした表情をヒビキは見せた。  
「ん? お酒飲んだの? でもお銚子濡れてないし。あぁ! ラッパ呑みしたの!?」  
「えっ? してませんて、飲んでませんて!」  
「だったら、飲みねえ。ユキさん注いで上げるから」  
「あっ……こりゃどうも」  
と、ヒビキは頭を掻き腰を低く、杯を向けるのだった。その動きに合わせ、ユキは徳利  
を傾けて酒を注いだ。  
その仕草は女らしい柔らかさのあるもので、ヒビキは見とれた。視線に気づいたユキは、  
髪を掻き揚げて、ヒビキを見つめ返した。  
「ん……どうしたの?」  
「見とれてました」  
「それは分かるけれど……それだけなの?」  
ヒビキはその問いに言葉では答えず、顔を近付けてユキにキスをした。直ぐに舌を入れ  
るとユキもそれに応えて、二人の舌はお互いの口内を行き来し絡まった。  
「なんか、ぼうーっとしてふらふらするなぁ、ユキさん」  
と、言うユキの体勢がくずれて着衣がはだけた。  
下着は着けていない。支えを失った乳房が外に出て揺れた。ヒビキは黙って、それに手  
を沿えてこねるように揉んだ。  
「これ以上するなら、場所変えた方いいよね。お掃除大変だもの」  
「ん? うん、御免。気づかなかった」  
と、ヒビキはユキを抱えてさっき彼女が向かった部屋の方へと歩いた。  
「こっちでいいんでしょう?」  
「あらぁ、分かるの?」  
「付き合い長いですし」  
案の定、そこには布団が敷かれていた。一人用には少し大きい。  
 
布団に寝転がってから、またキスをする。今度はよりねちっこく。ツバが溢れて二人の  
頬を濡らした。  
「お口だけじゃなく、こっちの方もすすって欲しいかなぁ」  
そう言ってユキは片足を上げて、夜着の裾を捲くった。ヒビキの視線はその白い綺麗な  
足を滑り、透明な液体の溢れる秘所を捉えた。  
「ああ、ユキさんのお汁がいっぱいだ……」  
「味噌汁、ごちそうするよ」  
「はいっ」  
ゴクリ、と喉を鳴らしてからヒビキはその汁をすすり出した。  
ジュバ、ズチュ、ズズズッ――。  
「あうぅん! お行儀悪いな、ヒビキクンはっ」  
「ユキさんの、吸っても吸っても出てくるんですから、しょうがないでしょが」  
と、文句を言いつつもヒビキは喜んでいる。ユキが感じているのが分かるからだ。  
「はぁはぁ、そろそろお腹も暖まってきた所なので……」  
「ん? ふうん、メインデッシュはユキさん――なんてね、きゃー!」  
「分かってるなら口に出さないで下さいよ。聞いてるこっちが恥ずかしい」  
そしてヒビキは服を脱いだ。彼の裸はよく引き締まっており”男”をユキに感じさせた。  
「逞しいのねぇ。大きいんだぁ……」  
ユキはヒビキの物を手で包み込んでしごいた。その動きはぎこちない。  
「んっ、ユキさん、初めて?」  
「言わなかった? 旦那様とは書類上だけの関係で……彼とはキスもしなかった、って」  
確かに、そんな事を聞かされた覚えがあった。ヒビキは緊張した。  
「僕も初めてなんですよ、実はっ!」  
多少、上ずった感じで言った。  
「あらぁ〜初めて同士? でも、なんとかなるっしょ。ほら、ヒビキクンのこれ、もう  
準備万端みたいだしぃ」  
ユキの手が止まった。  
先ほどまでは小刀というべきヒビキの物が、今や太刀となっていた。  
「な、なんとかやってみます」  
「そうそう、人はそうやって大人になるんだから」  
ユキは楽しげに布団に横になり、足を広げた。その間へヒビキは体を移動させ、腰の物  
の狙いを定めた。  
歯を食いしばって無言で突いた。  
「んっ! く、っあぁぁ」  
ユキが悲鳴を上げた。顔をしかめ、ヒビキと同じように歯を食いしばった。  
ヒビキの目には血が見えていた。ユキがたったさっきまで純潔だった証だ。  
赤い、初めて人を斬って、血を見たときもその赤さにびっくりしたものだが――  
と、ヒビキはやけに冷静に思った。  
「あ、あのう。ユキさん、痛くないですか? 血が、すごいですよ」  
「くぅ、ちょっち苦しいかな? でも、なんとか。あはぁ、セックスって痛い事だった  
んだね。ユキさん知らなかったなぁ」  
笑っているが、ユキの目の端には大粒の涙があった。ヒビキはちょっと、胸が痛んだ。  
 
それでも、一度始まった繋がりがそう簡単に離れる物ではない。本能が異性を求めるか  
らだ。  
「ユキさん、我慢してくれ」  
ヒビキはユキへの攻めを再開した。前後の動きを繰り返すうち、ユキの気持ちも楽にな  
って来たのか、高く甘い声が上がった。  
「あっ、あぁぅ! ヒビキぃ、ヒビキくんっ。あぁんっ!!」  
ユキはヒビキの背中、尻の辺りに足を絡めて、深い繋がりを求めた。ヒビキは体を密着  
させてそれに応えた。  
目の前でユキの乳房が揺れている。その頂に小さく膨らんだ突起がある。それをヒビキ  
は口に吹くんで、舌で弾いた。  
(乳首……。コロっとして、小さいのだな)  
その間も、腰の前後運動は止む事がなく、ズバン! ズバン! と、激しい音を立てて  
いた。  
やがて、愛撫をする事もなくなり一心不乱に性の快感を二人は求め合って――  
「あっっ! はぁぁん、あうぅぅん!!」  
絶叫を上げたユキは仰け反り達した。それを見届けてから、我慢に我慢を重ねたヒビキ  
もまた己の剣を抜き取り、放った。  
「ユキさんに今必殺の、精霊インパクトぉぉぉっ!!」  
白い液体が、大きく一度飛び出してユキの体に降り注いだ。それから二度、三度と、小  
分けに白濁液が降った。  
ヒビキが出し終えてぐったりした頃に、ユキはにっこりとした表情で起き上がった。  
「よかったよ、ヒビキクン。でもさあ……」  
と、ユキはヒビキを後ろから抱きしめて、彼の物を握り締めた。そしてそのまま、しご  
き始めたのでヒビキは仰天した。  
「あう? ユキさん、何やってんの!?」  
「もう一回! もう一回ぃっ!!」  
イタズラっぽい笑みを浮かべるユキに対して、ヒビキは強い眩暈を感じるのだった。  
 
終わり  
 

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