「チェリー無しの白フリーズでナビ17個に、ナビ10個以上が2回、最初は単発多かったけど、これなら文句無いわよね?なんせフリーズよ?フリーズ」  
そういうクルミの顔は得意げだった。  
確かにMBの偏りも無く、ナビ個数も申し分なく、3千枚出たのだから十分仕事を果たしたと言える。  
「ん…頑張ったなクルミ…」  
そう言いながら、目を輝かせているクルミの頭を撫でてやる。  
対して俺は、微妙に暗かった。  
「何よ?まだ物足りなかったって言うの?」  
俺の顔を覗き込みながら、そう尋ねてくる。  
さすがに今回は、言いがかりを付けられる場所は無いという自信があるのだろう。  
「いや、クルミには問題なかったが俺がな…」  
?といった表情で首をかしげる彼女に、視線を落としながら続ける。  
「10回以上のナビ4回で最大18回…で、その4回全部がナビ残1か0になるまでボーナス引けないってどんな間の悪さなんだ…」  
そう言われてクルミは微妙な苦笑いを浮かべた。  
ボーナス確率は3と4の中間で悪くは無かった、にも拘らず、大量ナビの時を狙ったようなハマリで枚数自体はボーナス2連に少し+された程度。  
そう、フリーズ後の600ハマリは何とも言いがたい時間だった。  
「あーうん、人生初の白フリーズがアレじゃ、さすがにへこむわね…」  
とりあえず納得し、それからおずおずといった感じで言葉を繋げる。  
「えっと…その…フリーズしたらご褒美の約束……」  
そういえば、BB中フリーズさせたらご褒美をあげると、クルミに約束していたのを思い出した。  
「ああ、そうだったな…何がいい?」  
約束は約束だ、クルミに希望を尋ねる。  
「むー、乗り気じゃないわね」  
約束を違える気は無かったが、声が沈んだままだったのでそう思われたらしい。  
「ちゃんと約束は守るぞ?何でもいいから言ってみろ」  
クルミはしばし迷っていたものの、諦めたように一つため息をついた。  
「いいわ、今回は貸しにしておいてあげる、ただし、次は3倍で返しなさいよ」  
てっきり、とんでもないお願いしてくるかと思っただけに以外だった。  
「大体、そんな様子じゃ、一日メイド姿でご奉仕しなさいって言っても、ちゃんとできないじゃない」  
 
確かに、このテンションのままでご奉仕するのは無理だろう、それ以前に色々な問題はある気がしたが…  
「そんな事させようとしてたのか…でもいいのか?」  
さっきの様子では、ご褒美にかなり期待していたように思え、つい確認してしまう。  
「メイドは例えばの話しよ、それに他でも同じ事じゃない」  
「その代わり、貸しは貸しとして、約束守れなかった分の罰ゲームはしてもらうわ」  
なるほど…そういう事か。  
結局のところ、やらされる事が増えるだけだが、さすがに今回はこちらに分が悪く要求を呑むしかなかった。  
「で、今日は何をすればいいんだ?」  
諦めた顔で返すと、クルミは意地の悪い笑みを浮かべて、こう言った。  
「これから私が何をしても、一切手を出さない事!」  
 
そして、気づいたら椅子に縛られていた…  
「あー、クルミさん一つ聞いてもいいかな?」  
「何よ?」  
「この状況は、刺されても反撃するなと?」  
刺されても不思議ではない事をクルミにしてきただけに、半ば本気でそう尋ねてみる。  
「馬鹿ねぇ、私はそんなキャラじゃないでしょ」  
呆れたようなクルミの声に安堵したと同時に、もう少しきつい事をしても大丈夫なのかと頭の隅で考える。  
「口だけじゃ安心できないから、文字通り手を出せないようにしただけよ」  
椅子の背もたれを介し後ろ手に縛られている為、確かに手の出しようは無かった。  
さて、これから何をされるのやら…  
そう思っていると、クルミは目の前のベッドに座り服をはだけ始めた。  
薄い胸を晒し、スカートを捲くり上げパンティをずらし割れ目を見せてくる。  
「ほらほら、どお?」  
そう言いながら、さらに割れ目を自ら押し広げている。  
「どお?と言われてもな…毎回見てるし…」  
確かに、見ず知らずの幼女にこんな事をされたら驚くだろうが、相手は何度か肌を重ねた相手だ、当然裸も何度も見ているだけに反応は薄くなる。  
「うっ…それもそうよね…じゃあ……」  
微妙にショックを受けながらも、気を取り直し次の行動に移る。  
何をするかと思えば、自らの薄い胸を揉みはじめ、割れ目を指で弄りだす。  
つまりオナニーを始めたのだ。  
「ん…ぁ…はぁ……」  
 
む、そういえばクルミのオナニー姿というのは初めて見た気がする。  
いつも自分が攻めていただけに、自分の意思で悶えているのは新鮮だった。  
だが、一体何がしたいのかがさっぱり判らん。  
「…つまり露出プレイに目覚めたのか?」  
思わずそう言ってしまうと、一人遊びに耽っていたクルミの動きがぴたりと止まりこちらを見据える。  
「………」  
無言で俺のところまで来ると、いきなりズボンから半立ち状態の息子を引っ張り出した。  
「何よこれ!私のあんな姿見て何で反応しないわけ!」  
反応していない事も無いが、まだ不慣れで快感の得かたも身についてないオナニー姿では、少々刺激が弱い。  
「ああもう!じゃあ、これならどう!」  
完全に一人で怒りながら、ベッドの上に腰掛けるとその両足で俺の股間をまさぐり始めた。  
いわゆる足コキという奴か、どうやら絹の靴下でも履いてきたのか、肌触りが心地いい。  
「えと…もう、こんなので感じるなんて、アンタって本当に変態ね!」  
困った…もはやどう声を掛けていいか判らない。  
一体、何の本で知識を仕入れてきたのやら…  
なおも、俺の物をもぞもぞと足で弄っているが、感じているという程の反応は現れない。  
「何で?変態なのに、何で大きくならないのよ」  
どんな認識だと思いつつ、一応説明してやる。  
「変態だから感じるんじゃなくて、これで感じるのも変態だからじゃないか?」  
「そもそも、俺は足フェチとか靴下属性無いし、口でしてもらった方がいいしな」  
「そんな…」  
クルミは敗北感を漂わせつつ、がっくりとうなだれた。  
ここまで来て、ようやくクルミが何をしたいのか判ってきた気がする。  
要は、いつもとは逆に俺を攻めたいって事なのだろう、放置プレイとかそんな感じで俺が手を出せなくて焦れるように媚態を見せつけたり、足コキなんかもそういう女性が攻めるって意味からだろう。  
「ねぇ…どういう事されると嫌?」  
攻めようとする相手に攻めのアドバイスを求めるな…  
内心そう思いつつ、見ていて可哀想になってきたので考えてみる。  
「基本的に俺はSだしな…先っぽだけ入れた状態でそのままにされると嫌かもしれない」  
「先っぽって…ソレよね…」  
クルミは俺の股間を見て確認する、それは一応、挿入できる程度には硬くなっていた。  
しばらく考えていたようだが、意を決したようにクルミは俺の上に跨って来た。  
本気でやるつもりか…  
 
「動いちゃ駄目だからね…」  
そう釘を刺すと、椅子の縁に足を掛けゆっくりしゃがみこんでくる。  
自分の手で俺の物を割れ目にあてがい、亀頭の先端を飲み込む。  
「ん……」  
入った事を自分の中で確かめると、そのまま俺の首に両手を回し体を安定させた。  
すぐ目の前にクルミの顔があり、俺を見つめている。  
「どう?」  
そう聞かれても、入れたばかりで答えようがない。  
しかし、先端とはいえ温かく締め付けてくる感触と、その全てを挿入した時の事を思い出し、俺の物は臨戦態勢になっていた。  
「ぁ…ようやく反応したわね」  
一回り大きくなった感覚が判ったのだろう、クルミが小さな喘ぎと共に満足げにつぶやく。  
「でも、これ以上入れてあげないんだからね」  
 
そして数分後…  
まずい…これは非常にまずい…  
自分から言った事とはいえ、この微妙な快感での放置状態は思った以上にきつい。  
今すぐクルミの中に全部ぶち込んで、めちゃくちゃにかき回したい。  
そんな思いで一杯だったが、座った状態で縛られては下手に動くことも出来ない。  
数センチ程度なら動かせるかもしれないが、そのまま後ろに倒れて二人分の体重が両腕に掛かった時の事を考えると、さすがに実行する気はない。  
一方で、クルミの方にも変化はあった。  
俺から目を逸らしているのは、潤んだ瞳や朱に染まった頬を見られたくないからだろう、しかし、荒くなっている息までは隠しようがない。  
「ど…どう?…これから私に意地悪しないっていうなら、このまま入れさせてあげてもいいわよ?」  
強気な言葉だが彼女からそう言ってくるという事は、彼女もまた我慢できなくなってるのだろう。  
とはいえ、ここで下手に弱みを見せる訳にも行かない、かといって気の強いクルミの事だ、自分から折れる事はしないはず、さてどうするか…  
考えを巡らすうちに、ふと自分の足とクルミの状態に気づいた。  
足はある程度動かせる、そしてクルミがしゃがんでいるのは椅子の縁のわずかな隙間、ということは…  
やる事は決まった、後はタイミングだ。  
クルミは落ち着きが無くなり、しきりに頭を動かしている、そして天井を見上げ大きく息を吐いた。  
 
今だ!  
俺は自分の両足を左右に広げ、クルミの足を椅子の縁から落とす。  
「ひぁっ!!」  
ずぶっっとクルミ自身の体重でクルミは貫かれた。  
気を抜いたところで一気に挿入されたからだろう、彼女はそれだけで軽く達してしまった。  
「動いちゃ…駄目…って、言ったのにぃぃ……」  
非難の声をあげ俺を見上げるが、その声は甘く目はトロンとしている。  
なんとか抜け出そうともがくが、クルミの足は地面まで届かず、足がかりになるものも無いため、ただ腰を振ってる形になり彼女自身へ快感となって返っていく。  
「あっ…いゃぁ…違うの…勘違いしないでよ…これは……」  
言い訳をしようとしていたが、そのうちに動きが明らかに変わっていった。  
俺の首に掛けた両手で自分の体を持ち上げ、そのまま腰を落とす行為を繰り返す。  
そして完全に自ら快感を求める事に没頭していった。  
「ふっ…あっ…あああぁぁっ!!……」  
そうしているうちに絶頂を迎えると、俺に体を預けぐったりと荒い息を吐いている。  
クルミの激しい動きによって、俺もまた達し彼女の中へ射精していた。  
 
それから俺は縄を解かれて、ようやく自由の身となる。  
その間、クルミは罰の悪そうな顔で一言も口を聞かなかった。  
「あーその、何だ…」  
フォローしようとしたが言葉が浮かばず、ひとまず話題を探す。  
「今度フリーズ引いたら、しっかりご褒美あげるからな」  
結局、最初の話題に戻ってしまう。  
するとクルミが振り返り、俺に向かい指を挿すと。  
「またすぐに停電させてあげるから、その時はちゃんとボーナス続けなさいよ!」  
そう言い放つと、駆け足で部屋を出て行ってしまった。  
「そう願いたいもんだな…」  
この分だと次は冬になりそうな気がしつつ、そう願わずにいられなかった。  
 
 

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