「ここは…」
目を覚ました唯人は思わずそう漏らし、直後に自分のミスに舌打ちした。
明らかに拉致された状況であり、その相手に気づかれぬよう周囲を観察する事が先決だった。
しかし、両手を鎖に繋がれ、足にも間に金属棒付きの錠で拘束されている有様では、
どうあがいたところで逃げ出す事は不可能だったが。
「あ、ようやく気づきましたか」
声の主を探そうと頭を上げると、目の前には見覚えのある女性が、そしてもう一人、
屈強な大男が目の前の扉を塞ぐかのように後ろ向きで立って居た。
「君は確か…留学生のテスラ…ヴァイオレット君だったかな?」
記憶からその名を引き出すのは、さして難しくは無かった。
学院に来た当初から何かを探るような行動を取っていた姉妹だけに、要注意人物としてマークしていた対象だった。
「あらぁ、さすがは生徒会長さんですねぇ、フルネームで覚えてくれてるなんて」
「留学生でしかも双子だからね、学院内じゃ有名になってるよ」
何が目的で自分を拉致したかが判らない以上、無難な答えでごまかす。
「で、その君が僕に何の用かな?あまり穏やかとは言えない扱いを受けてる気がするけど」
努めて平静を装い尋ねる、この場合は一般人として慌てふためいた方が良かったか?ともちらりと思ったが…
「実はですねぇ…私、会長さんに興味がありまして」
テスラは唯人に近づくと、頬に手を当て必要以上に顔を近づける。
「ど、どういった興味かな?」
さすがに、吐息が感じられるほどに近づかれると、彼としてもその年齢相応の反応になってしまう、
ミスティナイトという戦士の顔を持つとはいえ、その素顔は16歳の少年なのだ。
「例えば…会長さんのココの形とか…」
耳元でそう囁くと、左手で唯人の股間をすっと撫で上げた。
「なっ、何を!?」
てっきり、ツインエンジェル達や天使の涙に関する事で拉致されたと考えてた彼にとって、
全く予想外の答えとその行動は、完全に不意打ちであり狼狽してしまった。
「うふ、いいことしませんか?」
狼狽する姿をいかにも楽しそうに見ると、唯人の答えも待たず彼の制服のボタンを外しにかかる。
「何を考えてるんだ君は!?」
「そんな…女の子の口からは恥ずかしくて言えませんよ?」
行動に対して全く説得力の無い言葉を返され、完全に絶句してしまう。
「さすがスポーツマンですねぇ…、引き締まったいい身体です」
そうこうしてる内に、制服の前が開かれ肌着を捲り上げられ、その身体を眺めテスラが感想を述べる。
「じゃあ味はどうですかね…」
「っ!?」
何の味かと問う間もなく、テスラは彼の乳首を口に含み舌で転がし始めた。
「あらあら、なんか尖ってきちゃいましたよぉ?」
両乳首を満遍なく味わうと、両手の指でそれぞれつまみながらさも不思議そうな口調で尋ねてくる、
もっとも、顔は完全にしてやったりという表情だったが。
「い、いいかげんにっ…」
怒りの声を上げようとした唯人の口を、テスラは自身の唇で塞ぐ、そして舌を挿しいれると彼の舌を求めるように動き絡ませた。
「む…ぐっ…」
そして抗議を封じながら、手探りで彼のズボンのベルトの止め具を外し引き降ろした。
「……くはっ」
ようやく開放された唯人がさらに抗議しようとした時には、すでに眼前に彼女の姿は無かった。
「では、ご対面ですねー」
「ま、待てっ!」
自分の足元から聞こえる声とその内容で事態を察したが、当然どうすることもできない。
「あらぁ…まぁ…意外とご立派な…」
何を言ってももう無駄だと悟ったのか、唯人はがっくりとうなだれた。
「では、こちらも味見ですね」
唯人のペニスを妖しく光る瞳で見つめると、テスラは両手で持ち上げそっと口に含んだ。
「くっ…」
一度、喉の奥まで頬張り全体を濡らし、唇と舌を使い根元から先端まで強弱を付けながら刺激を与えてく。
それを何度か繰り返し、適度に硬くなったところで亀頭を舌で満遍なく舐めあげ、舌先で尿道口をちろちろと刺激する。
「駄目だっ!」
「え?…きゃっ!」
再び頬張ろうとした瞬間、耐え切れなくなった唯人はテスラの顔に射精してしまった。
テスラの方もいきなりだった為、困ったような顔になっていた。
「あーん、べとべとになっちゃったじゃないですかぁ、せめて口の中で出してくれれば…」
軽く非難の声を上げながら、顔に飛び散った精液を指ですくい舐め取る。
「す…すまない」
謝る理由は無いのだが、思わず唯人はテスラに謝っていた。
「若いからしょうがないって事にしておきましょう」
自分とほとんど変わらない歳の相手に向かい、そんな事を言ってのける。
「服にも付いちゃったし、私も脱いじゃいますかねぇ」
さらりと言うと、テスラは手早く着ている服を脱いでいった。
「……っ!?」
裸を見るどころではない行為をされながらも、唯人は思わず目をそらしてしまった。
「ぶー、私の裸を見たくないんですかぁ」
拗ねた様に抗議する彼女に否定の言葉も返せず、恐る恐るといった感じで目を向ける。
「……」
しばし、言葉も忘れ見入ってしまう。
思わず上から下までじっくりと目線が動き、胸から微かな茂みに至る時点で、
先ほど射精し硬さを失ってたペニスが、またムクムクと起き上がってきた。
「美しい…」
「そんなじっくりと見られると、照れてしまいますね」
恥ずかしそうに頬を染める彼女を見て、またさらに硬さを増した気がした。
「ここからが本番ですよ」
唯人はすでに流れに身を任せる気になっていた。
「Cさん、準備お願いしますね」
「はい、テスラさん」
えっ?と唯人がテスラが声を掛けた方向に目をやると、大男がこちらに向かってきた。
今まで完全に無言であったため、居る事を完全に忘れていたのだ。
Cと呼ばれた男は唯人の腕を掴み手錠を外すと、軽々と彼の身体を持ち上げ壁際に連れて行く。
そこには一枚の鏡と、その両脇にまたも手錠が付けられていた。
そしてあらためて、その手錠を唯人の手首に嵌める、丁度壁に手をつき尻を差し出した格好だ。
「???」
何かおかしい、何か想像していたものと違うものを感じ一抹の不安がよぎる。
「ぬぁっ!」
突如、肛門に触れた異質な感触に、なんとか自由になる頭を後ろに向ける。
そこには彼の尻に顔を当ててるテスラが居た。
「今度は一体なんぁっ!」
ちろちろと肛門を舐めていた舌がつぷと差し込まれ、声が裏返る。
「こっちも気持ちいいでしょう?」
そう尋ねるテスラは顔を上げると、笑みを浮かべ右手の人差し指を舐めた。
その笑みは先ほどまでの笑みとは異なり、獲物をいたぶる事を楽しむような残忍な笑いだった。
そして、左手で唯人のペニスをしごき、舐めて濡らした指を彼の肛門に挿しこんでいく。
「待てっ!、どういうことだっ!?うぁぁぁぁ!!」
思わず叫びをあげる唯人、そんな彼を楽しそうに眺めながら、テスラは肛門の指の出し入れを始める。
「ほーら、指を抜き差しするたびに、会長さんのおちんちんがビクンビクンって元気になってますよぉ」
「ぐっ…うっ…うっ…」
テスラの興奮した声も耳に入らず、得体の知れない快感と羞恥で唯人は混乱の極みにあった。
「これくらいでいいでしょうか」
つぷん…と肛門を広げていた感覚が無くなり、安堵と共に後ろを振り返る、
少なくとも見なければ恐怖は感じずに済んだかもしれないが…
そこには、ペニスバンドを股間につけたテスラが、その黒光りする擬似肉棒にローションを塗りつけていた。
「やめろ…頼む!それだけはやめてくれ!」
恥も外聞も無く、恐怖に怯え懇願する唯人。
「大丈夫ですって、ちゃんとほぐしましたし、ローションもつけてるから入りますよ」
あえて的外れな答えを返すことで恐怖を煽っているのだろう、テスラがぞっとする笑みで答える。
「力だけは抜いてくださいね?」
そう断ると、女性たる身に生やしたペニスを本来持つべき性の肛門へと突き刺した。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
唯人の絶叫が部屋に響き渡る。
最初こそ若干の抵抗はあったものの、先端が入ってしまえば後はローションの助けもあり一気に根元まで沈んでしまった。
「ああっ…会長さんイイですっ、イイ声ですよぉ…」
テスラはトロンとした目で恍惚の表情を浮かべている。
彼女側には擬似男根等といったものはついてなく、快感を覚える要素は無いはずだ。
そう、テスラは鏡に映る唯人の苦悶の表情や悲鳴によってのみ快感を感じていた。
「もっと…もっと聞かせてください!貴方の声をっ!」
狂気…そう呼んでもおかしくない光景だった。
テスラは唯人からの悲鳴を引き出そうと、凄まじいほどの勢いで腰を打ち付ける。
「ぐっ…うぅぅ…は…や…やめ…がぁぁっ!…」
もはや悲鳴というよりも、獣の呻き声になっていた、そして…
「う…ぁ…ぁああああっっ!!!」
絶叫と共に唯人のペニスから大量の精液が放たれがっくりと力尽き膝を折る、出きらなかった精液が断続的に噴出し、
そのたびに腰だけがビクビクと痙攣していた。
「イイですっ!私もイっちゃいますぅぅぅぅ!!」
唯人が跪いた形になり、擬似肉棒が抜けてしまったが、その最後の叫びを聞きテスラもまた絶頂に達し、
のけぞるように硬直すると、その場にへたり込んでしまった。
「大丈夫ですか?テスラさん」
Cがイスを用意しテスラに手を貸す。
「ええ、ありがとうございます、久しぶりだから張り切りすぎちゃいました」
てへ、と笑う彼女の顔からは狂気じみた表情は消えていた。
イスに座り、ふぅと一息つくと唯人を犯したペニスバンドを脱ぎ捨てる。
そこから現れた花弁は愛液があふれ、したたり落ちるほどだった。
「じゃあ次はCさんの番ですね、壊さないようにしてくださいよ?」
「私はテスラさんより優しいと思いますがねぇ…」
スキンヘッドの頭を掻きながら未だにぐったりしている唯人に近づく。
「初めての相手には、時間を掛けてじっくり慣らしてやるもんですよ」
そう言いながら、身に着けていた黒のスーツを脱ぎ裸になる。
「その馬並みな物は、どうやっても慣れないと思うんですよねぇ…」
呆れたように言いながらも、その目はまた微かに狂気をはらんできた。
そして右手を自分の秘所にあてがい指で弄ぶ、濡れそぼったそこはクチュクチュと淫らな音を立て始める。
「夜はまだこれからですよ?楽しませてくださいね…」
そしてまた狂乱の時が始まる…