私の名前は戸持娘(ともちにゃん)
チェリーヌ学院の一年生です。
泣きまねが得意な位であとはごく普通の女の子です。
でもみんなからは「戸持はドジだなぁ」とよく言われるんですが、
それには深い理由があるんです。
あれは、入学して間もないころでした……。
「ともにゃん、じゃあね〜♪」
「うん、ばいばい♪」
放課後、一人になった途端に突然ズサッと
ニャンの前の壁にカードが突き刺さる。
(えっ…なに?)
突き刺さったカードには、何やら写真と文字がついている。
気になったニャンは、そのカードを近づいて見てみることにした。
「っあ!」
声にならない声を発した後、ニャンは思考が止まったかのように
呆然とその場に立ち尽くした。
思考が回復すると同時にニャンは、すばやくカードを壁から抜き、
裏返して手元に隠した。
(そっ、そんなはずあるわけないよ…
なにかの見間違いだよ…)
ニャンはおそるおそる、カードを再度確認した。
そこには、逆さ撮りしたであろうアングルの
スカートの内部が写されている。
その股間部分を見てニャンの頭からはサーっと血の気が引いていく。
(ど…どうして……あの時の……?)
その写真に写っているスカートの中には
下着らしきものが見当たらない。
いわゆるノーパンの状態である。
写真にはスカートの内部しか写ってないが
ニャンにはそれが誰なのかすぐに解った。
(やっぱり…私…だよね…だって毛が…ないし
太もものほくろも…同じ位置……)
(いったい……誰が…)
辺りを見回すが誰もいない。
ニャンは写真の他に文字が書いてあったことを思い出す。
そこには、メールアドレスだけがかかれていた。
ニャンは、カードを鞄の中にしまい急いで家に帰った。
写真をもう一度確認しながらあの日のことを思い出す。
あれは、入学式の最中だった。
ニャンは尿意をもよおしていたが、なかなか生徒会長の話が終らない…
(あっ…もう限界に近いよ、生徒会長早くして…)
期待とはうらはらに、生徒会長の話はまだ終わりそうにない。
ニャンは前屈みになり、必死に耐えていた。
(あぁ、これならなんとか耐えられるかも…)
と思って安心していたその瞬間だった。
「こら!寝てるんじゃない!」
と生徒を監視していた教師が怒声をニャンに浴びせたのだ。
ニャンは、びくっと驚き飛び起きてしまった。
じゅわっと股間に温かいものが走る。
急いで止めた為、漏らしたのは一部で済んだが
下着をベトベトにするのには充分な量だった。
(気持ち悪いよぉ…)
入学式が、終わるとすぐに体育館横のトイレに向かった。
(どうしよう…)
個室の中で考えこむも、どうしたらいいか解らない。
トイレットペーパーで拭いてみるが、
ベトベトなのは解消しそうにない。
かといって、あまり時間をかけて教室に戻らないのも考えものだ。
初日から問題児扱いされてしまう。
ニャンは覚悟を決めた。
(下着を脱いでしまおう…
教室に戻って帰るだけだから大丈夫だよね…)
(パンツは掃除用具の場所に隠し、あとで取りにこよう)
ニャンはトイレから出てあることに気が付く。
(この制服だと油断できないよ…)
確かにチェリーヌ学院の制服は、端が広がっている為、
前屈みになったり、はしゃぐとパンチラしてしまう。
しかも今の状況はそれどころではない
パンチラではなくマンチラだ…
意識すればするほど、周りの視線が気になりはじめる。
まるでみんなにばれているのではとまで思ってしまい、
思わずスカートを手で押さえてしまう。
(恥ずかしい…)
ニャンはゆっくりと注意して教室に向かった。
多少遅くなったが無事教室に到着し、
その後も何事もなく家に帰れたので、
ニャンはそのことをすっかり忘れていた。
今日までは…
ニャンはカードのメールアドレスを見つめ
どうするか考えていた。
(どうしたらいいの?…犯人の目的は何?
だけど…連絡するのも怖いし…)
(また犯人は写真をばらまくかもしれない。
今日は運よく私が見つけたけど、今度は他の人が見つけるかも…?)
(写真には顔は写ってないけど、やっぱりそんなの絶対やだ…)
考え悩んだ末にある結論に達する。
というよりは、それしか選択肢がなかった。
このメールアドレスに連絡する…
(とりあえず他人のふりをしてメールしてみよう…)
(決して私だとはばれないように…)
ニャンは最近持たせてもらったばかりの携帯でこのアドレス宛に
『このカードを拾ったものです。あなたは何者ですか?
こんなことをして楽しいですか?
撮られた娘が可哀相だと思わないのですか? この変態!』
と書き送信した。
(アドレスには私を推測できそうなキーワードはないし、
このアドレスを知っているのはまだ誰もいないはず…)
そわそわと落ち着きのない様子でニャンは携帯を見つめていた。
Ding-Dong Ding-Dong♪〜
メールだ…
おそるおそる届いたメールを覗いてみる。
内容を見たニャンはショックのあまり携帯を落としてしまった。
『変態は君だよ
ノーパンの戸持さん』
(な…なんで……私だ…と…)
ニャンはすかさず、返信する。
『戸持さん?誰それ?』
しばらくすると再び携帯がなる。
Ding-Dong Ding-Dong♪
『あんまり、しらばっくれない方がいい。
君がこのまま続けるなら、写真をばらまくだけだ……』
(まずいよ、あんな写真ばらまかれたら…)
ニャンは最後の抵抗をこころみる。
『はぁ?何いってんの?
そんな写真ばらまかれても私は関係ないし
第一、あんなんじゃ誰かもわかんないじゃない』
これが、精一杯の抵抗だった。
強がってはみたものの携帯を持つ
ニャンの手は震えていた。
Ding-Dong Ding-Dong♪
『往生際の悪い娘だね
君を断定する手なんていくらでもある
たとえ、断定しなくても、太もものほくろから
君だと推測するやつもいるだろうし
なんなら別アングルからの顔付写真を
セットにしたって構わない。』
メールには顔付写真が添付されている。
それを見たニャンは心が折れた。
(駄目だよ、こんなの配られたらもう学校いけない…)
絶望におちいったニャンは、観念したように
屈服のメールを送っていた。
『どうしたら、止めてもらえますか…?』
Ding-Dong Ding-Dong♪
ニャンの気分とはうらはらに携帯の音楽が鳴り響く
『どうやら、やっと素直になったようだね。
そうだな…、とりあえず明日は下着はつけてこないこと
君の好きなノーパンだ、簡単だろ?
そうじゃなかったら写真をばらまくのでそのつもりで
明日またメールするよ』
(好きなんかじゃ…ないのに……)
ニャンは涙を隠すように枕に顔を埋め、眠りについた。
憂鬱な朝が始まった。
いくら制服をきているとはいえ、
下着をつけずに外にでるのは戸惑う。
陰部が直接空気に触れ、何も着ていない
ような錯覚に陥る。
少し遠回りをしてできるだけ人通りの少ない道を
通っていくが、駅前はそうも行かない。
(恥ずかしいよぉ……)
手で制服のスカートを必死に押さえながら、
早足でホームに駆け込んでいく。
恥ずかしさをこらえて乗り込んだその車両は、
身動きがとれないほど満員だった。
ドアが閉まり、電車が発車する。
しばらくするとニャンの太ももに違和感が走った。
(痴漢?…よりによってこんなときに…)
抵抗せずにいると、痴漢の手は太ももから、
上に移動しスカートの上からお尻をなでまわし始めた。
痴漢の手を押さえようとするが、
すぐにはじかれてしまう。
痴漢はスカートを器用に指でまくり始めた。
(いやっ…ば…ばれちゃうっ…)
必死にスカートの裾を押さえるが、抵抗むなしく
ついに痴漢の手がスカートの中に滑りこんだ。
(いやぁぁあぁあ…)
そこで痴漢の手が止まる。
その後、確認するかのように手の位置を変え
お尻を触りはじめた。
確信したのか痴漢はニャンの耳元に顔を近付けささやいた。
「ドスケベな娘だな…触って欲しくてノーパンできたのかい?」
「ちっ違うよ…そんなわけ…」
ニャンは恥ずかしさのあまり耳まで真っ赤にしている。
痴漢の手は、お尻からさらに下に移動し
ニャンの股間にむかっている。
「だ…め…やめ…て…」
痴漢の手は股間に到達した。
「ノーパンどころかパイパンにしてるのか
ホントにスケベな娘だ…」
「ちがっ…これは…あっあぁぁ…」
痴漢はゆっくりとニャンの淫裂を指でなぞり始める。
「ふぁっ…いや…やめて…」
ニャンの淫裂からヌルヌルしたものが染み出してきた。
(嫌…なのに……)
痴漢の指のスピードが上がる。
(あっ…あっ……いやぁぁあ…)
言葉とは裏腹に淫裂は音が出るくらい
愛液が溢れ出している。
痴漢の手は淫裂の上に移り、そこにある
小さな豆をこねくりまわし始めた。
(ひゃあっ!……声…でちゃうよ…)
(誰か…助けて…)
その時である突然痴漢の手が止まる。
「そこまでだ!」
といって痴漢の手をつまみあげている男の人がいる。
(せ、生徒会長!?)
「大丈夫かい?子猫ちゃん」
痴漢は抵抗するが、生徒会長の力には敵わない。
そうこうしてるうちに電車は駅に到着した。
生徒会長は痴漢をホームに押し出した。
「あんた…話と…ちがっ…ぶひぇっ!」
生徒会長の拳が炸裂し痴漢を黙らせた。
(かっ…格好いい……)
呆然としているニャンに如月が声をかける。
「さっ早くいかないと遅刻してしまうよ
ここは俺にまかせて」
「はっ…はい!」
ニャンはその場を後にし学校へと向かった。
ニャンは駅を後にし、聖チェリーヌ学院へと向かう。
ニャンは痴漢にあったからか、それとも
如月に助けられたからか解らないが、
未だに胸のドキドキがおさまらない。
(如月先輩のおかげで助かったな…
世の中がみんなああいう人だったらいいのに…)
学院に近づくにつれ、生徒の数もだんだん増えてくる。
落ち着きを取り戻してきたニャンは、
自分のおかれた状況を思い出す。
(そっか…今…私…ノーパンだった…)
気付いたとたん、恥ずかしさが込み上げてくる。
(やだ…ばれてないよね…)
(なんか…あそこがむずむずする……)
「おはよー♪にゃんちゃん」
遥がニャンに声をかける。
「お…はよ…」
ニャンが力無く返事したのがおかしいと
思ったのか、ニャンに続けて声をかける。
「どしたの?なんか元気ないよ
顔も赤いし…」
「そ、そんなことないよ、ほら元気元気♪」
ニャンは両手をあげて元気なふりをするが、
ワンピースタイプの制服の為、
つられてスカートも上がってしまう。
「あっ!」
ニャンはしまったと思い、即座に手をさげ
思わずスカートを押さえるように
股間をおさえつけてしまう。
「あぁ〜〜っ!」
遥は大きな声をあげる。
(ば…ばれ…た…?)
恥ずかしさでニャンの顔が紅潮する。
遥はニャンの耳元でささやいた。
「あはっ♪おしっこ我慢してるんだね?」
「えっ…?、う、うん…」
(ばれてなかったみたい…よかった…)
「じゃあ、先いってるね〜♪」
遥は元気よく玄関に走っていった。
(遥ちゃんはいつも元気でいいな…
悩みなんてないんだろな…)
ニャンは足どり重く玄関にむかう。
ニャンは周りの目をきにしながら
ようやく玄関に到着した。
いつものように下駄箱の扉をあけると
何か袋が入っている。
ブブブ、ブブブ
携帯のバイブがなる。
メールだ。
『紙袋の中にあるものを、君の猫ミミ帽子の
内側に装着しなさい。』
袋の中を覗いてみると、変なヘアバンド
みたいなものと、それと線でつながっている
小さい機械みたいなものが見える。
確かにこれくらいなら帽子で隠せそうだ。
ニャンは仕方なくそれを頭に装着し、
その上から帽子をかぶった。
『いい娘だ…
ちゃんとつけたようだね♪』
突然の声にびっくりし、ニャンは辺りを
見回すが誰もいる様子はない。
(えっ…?なんで…?)
『これは骨伝導スピーカーで、
君の頭蓋骨から直接音を伝えてるんだよ
これからはこれで指示をだすよ
間違っても変な気は起こさないことだ。
これはマイクもついているから
そっちの音も聞こえてるからね』
声は変声器かなにかで変換されている為、
声から犯人を推測しようとするのは無理のようだ。
ニャンは恐怖と不安で足が震えていた。
「さっきは大変だったね、戸持さん」
ニャンが振り返るとそこには如月生徒会長が
いた。
「あっ…如月先輩!
あ…あの…さっきはありがとうごさいました」
如月は爽やかな笑顔で答えた。
「いやいや、可愛い子猫ちゃんを守るのが
紳士たる男の役目だからね」
そういってニャンの頭をポンっとたたいた。
ニャンの顔は嬉しさと恥ずかしさで真っ赤になる。
キーンコーンカーンコーン♪
予鈴のチャイムが鳴る。
「ほら、急がないと」
「は、はい」
ニャンは急いで教室に向かう。
如月はその姿を後ろから眺め、
不敵な笑みを浮かべていた。
なんとか、HRには間に合うことができた。
1時間目は社会だった。
視聴覚室でビデオを見ることになった。
何事もなく時間が過ぎていきニャンは安心していた。
退屈なビデオで眠気が襲ってくる。
隣の生徒は既に眠っているようだ。
『じゃあ、最初の指令だ…』
突然の声に、ニャンは思わずびくっとしてしまう。
『スカートをめくって、君のあそこを
さらけ出してもらおうか…』
(えっ…そんなこと…できないよ…)
ビデオ観賞の為、教室は暗く隣も寝てしまっている為、
見つかる可能性は低いが、ニャンは実行出来ずにいた。
『やらないの?
俺の命令は絶対なはずだ!
やらないなら、今見ているビデオを
朝お前が痴漢されていた映像に変えてやるぞ!』
(えっ…なんで…?知っているの…?
あの場に犯人も?撮られていた…?
ここも見られてる…?)
『退屈なビデオよりみんなも喜ぶんじゃないか?』
「イヤっ」
思わずニャンは声を出してしまう。
『なら、早くやるんだな…』
ニャンはスカートをゆっくりとあげ、
つるつるの恥丘が姿を現した。
(恥ずかしいよ…お願い…誰もみないで…)
『よーし、いい娘だ…
次は痴漢にされたように自分で
触ってみるんだ…』
ニャンはもう指示に従うしかなかった。
股間に手を伸ばし、触ってみる。
(えっ…嘘っ…私…濡れてる…)
ニャンの淫裂は軽く触っただけでも解るくらい、
湿り気をおびていた。
この状況で感じてしまっている自分に戸惑いを隠せない。
『ほらっ早く動かすんだ…』
言われるがままに、ニャンは指を上下に
なぞるようにゆっくり動かしていく
(はぁ…あぁ……)
くちゅくちゅ
イヤラシイ音が出るくらい淫裂の潤いが増してきた。
(やだ…きこえちゃうよ…あぁ…)
『同級生の前で感じるとは、
ほんとイヤラシイ娘だ…』
犯人の声がニャンの羞恥心をさらに煽る。
(ふぁっ…あぁぁ…こんなの…あぁ)
ニャンに未知の快感が襲う。
耐え切れず、ニャンは机にうずくまってしまう。
『そろそろ、割れ目の上にあるお豆をさわれ
円を描くようにな…』
ニャンは指をクリトリスまでもっていき
言われた通りこねくりまわす。
(ひゃあっ…あっあぁぁ……)
ニャンの身体は時おりビクンと痙攣する。
「はぁ…はぁ…」
息は荒くなり隠しきれなくなってきた。
(こ…これ以上…やると…声でちゃう…よ…)
(んぁ…誰かにばれちゃう…あぁ…)
ピカッ!
突然、教室の明かりがつく
ニャンはびっくりしてスカートをすぐに戻した。
「はい!ビデオは終了です。
宿題として感想文を次までに書いてくること」
先生のこの言葉で寝ていた子もみんな起きたようだ。
ニャンは、誰にもばれなかった安心感とは別に
何故か中途半場に終わったもどかしさも感じていた。
次の時間は体育だ。
休み時間に犯人からの指示があり、
体操服を忘れたことにさせられた。
しかも体育には制服で出ろと言う…。
まずは準備体操だ、ニャンはさつきとペアに
なることになった。
背中合わせになり、背筋を伸ばす運動を
する直前にニャンはあることに気付く。
(これ…スカートの中…みえちゃう…)
既に男子は準備体操が終わり、座って先生の
話を聞いている。
一部の男子は先生ごしにイヤラシイ目で女子を見ている。
(絶対、無理…出来ない…)
ニャンはさつきに声をかけた。
「さつきちゃん…、私ちょっと気分悪くって…
ごめん…ちょっと休ませて…」
「大丈夫?じゃああそこのベンチで休んでて
先生にはいってくるから」
そういうと、さつきは先生に事情を話し
ニャンは見学することになった。
(さつきちゃん…ごめん…)
ニャンは嘘をついたことに罪悪感を持ちながらも
ぼーっと体育の様子を眺めていた。
『約束を守らない娘は嫌いだな
何かお仕置きを考えないとね…』
「えっ…でもっ…あのままじゃ…」
『言い訳はいい!
楽しみにするんだな…』
昼休みにニャンは不安で心が押し潰されそうだった。
(どうしよう…何をされちゃうん…だろ…?)
考えるうちに、ニャンの瞳には自然と涙が溢れる。
『さあ…お楽しみの時間だ…』
ニャンの身体がびくっと震える。
『今から1階の女子トイレに向かえ…』
「えっ…?」
『返事は「はい」だろ?早く行くんだ』
「は…はい」
ニャンは言われた通り、1階の女子トイレに向かう。
『ノーパンが恥ずかしいようだから
パンツを用意してあげたよ』
「えっ…お仕置きじゃ…ないの…?」
『ん…?お仕置きの方がよかったのかい?』
ニャンはぶるぶると顔を左右に動かし
イヤイヤの仕草をする。
『じゃあ、入って一番奥に入るんだ』
ニャンは言われた通り、一番奥のトイレに入る。
『給水タンクの蓋を外して、
中のビニール袋を取り出せ』
ニャンはビニール袋を取り出し、中身を確認した。
中にはしましま柄のパンツが入っていた。
「あっ…!」
ニャンは見覚えのあるパンツに驚いた。
『そうだよ、君が入学式の日に隠したパンツだよ』
ニャンはあの日、脱いだパンツを取りに戻った時、
既に無くなっていたのを思い出す。
「あなたが…盗んだの…?」
『盗んだなんて人聞きが悪いな…
他の人に見つかるとまずいから
保管してただけさ』
犯人の行動に恐怖をおぼえるも
とりあえず、ノーパンからは解放される
安心感に思わず、ため息がもれた。
パンツをはこうとしたその時、何か違和感を感じた。
よく見るとクロッチ部分から上部にかけて
細かい突起のようなものが沢山出ている。
触ってみるとやわらかい材質で出来ているようだ。
『君の為に少々改造しておいたよ』
ニャンはその細かい突起があたり、くすぐったさを感じるも
ノーパンよりはましだと思い最後まで履いた。
パンツをはいて、トイレを出たニャンは教室にむかった。
歩く度に、細かい突起が股間をさわさわと刺激を与える。
(こ…これ、なんだか…やばいよ…)
ニャンは股間がむずむずするのを堪えながら
職員室の横を通り過ぎようとしていた。
「あっ、戸持、ちょっといいか」
先生がニャンに声をかける。
「は、はい…なんでしょうか?」
「これなんだけど、図書室に返しておいてくれ」
そういうと先生は数冊の本を指差す。
重たそうだか持てない量ではなさそうだ。
「はい、解りました」
「そっか、頼んだぞ」
ニャンは本を抱えて図書室に向かう。
『大変そうだな、手伝ってやろう』
「えっ…?」
その瞬間だった。
ブブブブブブ…
突然、無数の突起が震えだした。
「ひゃあっ…ぁぁあ」
ニャンは堪えきれず、声をあげた。
「いや…やめて…これ…とめて…」
『止めたら罰にならないだろ?
図書室までの我慢だ…』
(こんなんじゃ…まともに…歩けないよ…)
ニャンは、刺激が少なくなるよう腰を動かすが
無数の突起はパンツと一緒になっている為、
ニャンのポイントを逃さない。
「あぁ…いやぁ…だめ…」
ニャンはふらつきながらも、足を進めた。
ニャンは、快感を堪える苦悶の表情をみせながら
犯人に問いただす。
「な…なんで…こ…こんなこと…するの…?」
『それだよ、その苦痛に悶えるような表情が
俺を興奮させるんだ…ハァハァ
だから、あの二人がブラックファンドと
戦っている時もついついピンチになるまで
待ってしまうんだ…ハァハァ
登場するときにはもうビンビンで逝きそうになる…アァ』
ニャンは途中から何のことか解らなかったが
とにかくこの人は変態だということは解った。
『もっといい顔を見せてくれ…』
股間の振動がさらに強くなる。
「あぁぁっ…それダメ…やっ…」
本を持つ手がおぼつかなくなる。
「やあっ……はあ…はあ……ほんとに…ダメ」
『いいよいいよ最高だよ、君は…』
「あああっ…やだ…やだ…やだ…やだよぉ…
おかしくなる…んぁ…」
無数の突起があちこちで震えるたびに、
お腹の奥の方でせり上がってくるものが
強くなってくる。
「……も…もう……はあ…はあ…はあ……
やめて…ああっ!…お願い…」
『そんなに喜んでもらえて嬉しいよ』
(喜んでなんてない、これは体が勝手に…)
股間の振動がさらにスピードを増す。
ついにニャンは持っていた本を廊下に
ぶちまけてしまう。
「ひゃぁっ…もうダメ…出ちゃう…出ちゃうから」
プシァー-ッ…プシャーッ…
ニャンの股間から勢いよく、液体が飛び散る。
ニャンはその場で座り込んでしまった。
『おやおや…これは…どうするのかな…?』
股間の振動はここで止まった。
座り込んだ為、スカートで隠れて周りからは
見えないが、ニャンから出た液体は廊下を
すっかり濡らしている。
(ど…どうしよう…おもらし…しちゃった…)
(ばれたら…もう学院にいられないよ…)
なんだなんだと周りの生徒も注目している。
ニャンに一つの考えが浮かぶ。
「びえぇぇぇぇぇん」
ニャンは突然泣き出し、大量の涙を流しはじめた。
『ほう…木の葉を隠すなら森の中…か…』
大量の涙で廊下はびしょびしょになった。
ニャンの唯一の特技がこんなところで役に立つ。
(おもらし変態娘のレッテルを張られるよりは
ドジで泣き虫と思われる方がまし…)
ニャンの思惑通り、周りもニャンのことを
転んで泣いているドジな娘としか見えていないようだ。
『いやぁ…感心したよ。君となら、
これからも楽しめそうだよ♪』
「いゃぁぁあ…!」
ニャンのドジはこれからも終わりそうにない。