真夜中にあいつはやってくる…  
父親の姿をした獣が…  
 
 
…  
 
「ナイン、酷い寝汗…  
また、あの夢を見たの?」  
 
テスラがナインに問いかけるとナインはコクリとうなづく。  
 
「ごめんね…なっちゃん…この前お姉ちゃんが  
あんなことしたせいで思い出させちゃったね…」  
 
「違う…お姉ちゃんは悪くない。私がまだ未熟なだけ…」  
 
話が暗くなってしまうのでテスラは話題を変えることにする。  
 
「そういえば、今夜はミスティナイトがくるんだっけ?」  
 
「予告状では20時にブラックファンドに現れます。」  
「敵の本拠地に乗り込んでくるなんていい度胸ね。  
返り討ちにしちゃいましょう。ナイン」  
 
「ストレス発散…」  
 
「そうよ、その意気よ、ナイン。  
不意打ちばかりの卑怯者なんて事前に解ってれば、  
なんてことないわ。  
ギッタンギッタンにしちゃうんだから♪」  
 
そして学校が終わると二人はすぐにブラックファンドに  
向かい戦いの準備を整える。  
そして約束の時間がやってきた。  
 
「くくく、ここがブラックファンドか…」  
 
怪しげな仮面とマントで変装した如月が、  
ブラックファンドのビルを見上げていた。  
 
「天使の涙を両方揃えたら何をしようか…  
俺の幸せか…  
ブルマをキリン柄に…いや、全員ノーパンを義務に…  
まぁ、手に入れた後の楽しみにしておくか♪」  
 
そういいながら如月はブラックファンド  
本社ビルに入っていった。  
エレベーターホールまでなんなくつき、  
如月は拍子抜けする。  
 
(予告状まで出したのに何だこの静けさは。  
現状の階数は28階…罠かもしれないが…  
面白い…いってみるか…)  
 
如月はエレベーターに乗り、28階へと向かう  
仮面の下では余裕の笑みを浮かべている  
 
チーン♪  
 
28階に到着するが人の気配がない。  
順番に扉を開けていくが誰もいない。  
 
(やはり考え過ぎだった…  
単純に最上階に行くべきだったな)  
 
1番奥の扉を開いた時だった。  
 
ビリリリリ!  
 
如月の身体に電流が走る。  
 
(し…しまった…油断した…)  
 
「油断は禁物ですよぉ、変態仮面さん♪」  
 
「捕獲完了…」  
 
如月は意識を失った。  
 
…  
 
「う…」  
 
如月は意識を取り戻し呻き声をあげる。  
 
「あら、意外に早いお目覚めですね♪  
流石はミスティナイトといったとこでしょうか  
でも、まさか貴方の正体が如月生徒会長だったとは  
思いもしませんでしたよ♪」  
 
如月は拘束されていた。  
両手両足がまったく動かない。  
 
「俺を拘束してどうするつもりだ…?」  
 
「もちろん、あのにっくきツインエンジェルの  
正体を教えてもらいますぅ♪  
あなたならしってるでしょう?」  
 
「あいつらの正体なんて知らないね。  
たとえ知ってても、誰が…教えるか…!」  
 
それから何度か問答を繰り返すが、  
如月はいっこうに口を割らない。  
 
「ナイン…」  
 
テスラに呼ばれてコクリとうなづくナイン  
 
「拷問開始…」  
 
ピシッ!  
 
「うあっ…」  
 
ナインが振り下ろした鞭が如月を襲う。  
 
ビシッ!…ビシッ!  
 
「くっ…やめろ…」  
 
「やめて欲しければ白状することですね」  
 
「だ…誰が…お前ら…なんかに…」  
 
バシッベシッ!  
 
「あぁ…はぁはぁ」  
 
「ここには色んな拷問道具がありますから  
今の内に…白状した方が……えっ?」  
 
テスラは如月の股間を見て絶句する。  
 
(こ、この…変態…)  
 
如月の股間はビンビンに反り返っていた。  
 
「あぁ…たまには虐められる側もたまらない…  
さて、お遊びもここまでだ♪」  
 
「ツインエンジェルの正体を教えてやる。  
知りたければマントの内ポケットを見てみるんだな」  
 
テスラはマントの内ポケットを探る。  
出てきたのは携帯型動画プレーヤーだった。  
 
「再生してみろ」  
 
如月はニヤリとしながら命令する。  
テスラは再生ボタンを押してみた。  
 
映し出された映像を見てテスラからは  
血の気がひいていく。  
 
『あぁ…気持ちいいの…お父様ぁ…』  
『もっと、もっと欲しいの…お父様…あぁ…』  
 
プレーヤーからはテスラの淫靡な声が  
聞こえてくる。  
 
「いやっ…!」  
 
ボンッ!  
 
テスラは雷撃でプレーヤーを壊した。  
 
「あーあ、高かったのにな…それ…」  
 
「貴方、盗撮まで…  
どこまで変態なんですか…」  
 
「盗撮ではない監視だ  
病人が急変するかもしれないだろ?  
まぁ、お前は違う意味で急変したがな…ククク」  
 
「くっ…」  
 
テスラは赤面してそれ以上何も言えなくなっていた。  
 
「さぁ、早く拘束を外すんだな」  
 
「拘束は外さない…  
プレーヤーは今姉さんが壊した  
もしコピーがあったとしてもお前の  
家を粗探しして証拠を探すまで」  
 
動揺を隠せないテスラに代わりナインが答える。  
 
「なっちゃん…」  
 
(ありがと…)  
 
テスラはナインのおかげで冷静さを取り戻す。  
 
「そういうことです  
貴方はもう終わりですね  
私達に盾突いたこと…絶対に後悔させてあげます」  
 
「まいったな…  
うまくいくと思ったんだけどな…  
もう観念するしかないか…」  
 
「そうよ、観念しなさい」  
 
テスラは調子を取り戻す。  
だが、すぐに絶望に変わることになる。  
 
「ふははははははは!」  
 
如月が突然笑いはじめた。  
 
「何がおかしいんです?」  
 
「笑いをこらえるのも大変だったよ  
この俺が何の保険もかけずに乗り込んでくると思ったのか?」  
 
「ど、どういうことです?」  
 
如月の自信ありげな発言にテスラは何か嫌な  
予感がし言葉を詰まらせてしまう。  
 
「俺が朝までに解除しないと、あの映像がネットで  
全世界に配信されるようになっている  
サーバーは外部にある為、俺の家を探しても無駄だ」  
 
「なっ…」  
 
「早く拘束を外せ!」  
 
もうテスラは従うしかなかった。  
唯一の救いはナインの弱みは握られていないことだった。  
 
(私さえ我慢すれば…)  
 
そう思いながらテスラは如月の拘束を外す。  
 
「何が望みなんですか…?」  
 
テスラが弱々しく質問する。  
 
「天使の涙だよ…  
その片方がここにあるはずだ  
それを渡してくれればお前達に  
危害は加えないでやろう」  
 
テスラの身体がピクッと震えた。  
 
 
-天使の涙-  
二つ揃えた者を幸せにしてくれるという伝説のペンダント  
現在は片方がチェリーヌ学院に、  
もう片方がブラックファンドに存在している  
 
「絶対駄目…天使の涙だけは渡せない。  
あれを手に入れるのがお父様の夢だから…  
お願い…他のことならなんでも言うことききますから…」  
 
テスラは如月に懇願する。  
 
「夢?  
どうせ、世界制服とか企んでやがるんだろ  
いいのかそれで?」  
 
「たとえ、そうであっても私達はお父様に  
感謝しきれないほどの恩があります…  
たとえ、この身が悪にそまろうとも、  
お父様が望むのであれば、それを叶えるまで!」  
 
「そうか、ではその忠義心に免じて  
天使の涙は諦めといてやろう…  
ただし、条件付きだがな」  
 
「じょ…条件って?」  
 
「簡単なことだ  
このいきり立ったモノを静めて貰おうか  
子供じゃないんだから言ってることは解るよな?」  
 
テスラは一時考えた後、覚悟を決めた。  
 
「解りました…それで天使の涙が守られるならば」  
 
「おっと…お前じゃない  
やるのはその下チチ女だ」  
 
「だめっ!なっちゃんだけは…  
私なら何でも言うことききますから…」  
 
(なっちゃんは絶対に私が守る…  
私のせいであの時みたいな思いは二度とさせない)  
 
テスラはあの忌まわしき過去のことを思い出す。  
 
あの日、ナインを一人にしなければ…  
ああなることは予想出来たはずなのに…  
 
…  
………  
 
「ナイン…お姉ちゃんいなくてもほんとに大丈夫?」  
 
「大丈夫だよ♪お姉ちゃん。  
たまには私に気を使わずに楽しんできて♪」  
 
あの頃のナインは今とは違い明るい娘だった。  
でもちょっと泣き虫だけど私を心配させまいと  
強がる一面ももつ優しい娘だ。  
 
親から虐待を受けている私達は二人で  
支え合って生きてこれた。  
 
いつもナインを心配して友達の誘いを断って  
ばかりの私を気遣い、ナインは「いってきなよ」と  
言ってくれた。  
 
ナインが心配で不安な半面、親の虐待から  
自由になれる開放感があった。  
 
友達の家で夜更かしをして、トランプを  
していたところ、身体に異変が走る。  
感覚共有している身体にはゾワゾワと  
鳥肌が立ち、恐怖心で震えている。  
 
(ナインに何か起きている…  
こんな時間に…?まさか…!)  
 
「ごめん!私帰るね」  
 
「ちょっと…テスラ!」  
 
(なっちゃん…今行くからね!)  
 
テスラは自宅に向かい走り出していた。  
友達の家から自宅まではそう遠くない。  
しかし、テスラの身体の異変はさらに  
まずいことになっていた。  
 
テスラは口の中に異物感を感じる。  
その異物は喉の奥まで激しく突いてくる。  
息が苦しくまともに歩くことが出来ない。  
 
「ゲホッ…ハァハァ」  
 
(あの糞親父…実の娘に…)  
 
「あぁ…」  
 
今度は胸を揉まれ、尖端を舐められていく感覚  
 
「ふぇ…あっ…」  
 
テスラは刺激に耐え切れずその場に座り込んでしまう。  
 
「ひゃあぁぁっ…」  
 
今度は下腹部に違和感  
テスラの淫裂をゆっくり上下に舐められていく  
 
「い、いやっ…あぁぁ」  
 
(だめっ…このままいくとなっちゃんが…)  
 
テスラはふらつきながらも立ち上がり、自宅へと向かう。  
 
(お願い…間に合って…)  
 
テスラは嫌悪感と快感に耐えながら必死に歩きだした。  
自宅の前に到着し玄関に駆け込んだ瞬間、  
テスラの股間に激痛が走る。  
 
ブチッ!  
 
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ……」  
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁ……』  
 
玄関と自宅の奥から悲痛な叫び声が同時に鳴り響いた。  
 
(そんな……なっちゃん…)  
 
私とナインは同時に犯されたのだ…  
父親の姿をした獣に…  
 
それからも私とナインの地獄の日々が続いた。  
お父様が現れるまでは  
 
………  
…  
 
「お願い…します  
なっちゃんだけは巻き込まないで…」  
 
(今日はシンクロ率が低いから私だけの被害で済む…)  
 
「お姉ちゃん…」  
 
「よし、いいだろう  
じゃあ、優しいお姉ちゃんは何をしてくれるのかな?」  
 
「くっ…」  
 
テスラは如月の前でひざまづき、  
ズボンのチャックを下ろした。  
 
そしてはちきれんばかりの肉棒を取出す。  
その時、テスラの頬を涙がつたう。  
 
「何をしてるんだ、やはり妹にしてもらうか?」  
「駄目っ…」  
 
覚悟を決めたテスラは、いきり立ったモノを  
くわえようとする。  
その瞬間だった。  
 
「止めろ!テスラ…」  
 
振り返るとそこにいたのはブラックトレーダーだった。  
 
「お父様…」  
 
「おやおや、親玉の登場ですか」  
 
「お前の望みはこれだろ?」  
 
そういってBTは天使の涙を如月に見せる。  
 
「駄目です…お父様…  
渡してはお父様の夢が…」  
 
「いいんだ…テスラ  
お前達を幸せにするのが私の夢…  
その為にお前達を不幸にしては意味がないからな…」  
 
「何で…お父様は私達の為にそこまで…  
何故、何度も助けてくれるんですか?」  
 
テスラが泣きながら質問する。  
 
「助けられたのは私の方だよ…」  
 
「俺が事業に失敗し路頭に迷って、生きる気力を  
無くしていた時にお前達は私を救ってくれた…  
お前達にとっては何気ない一言だったかもしれないが、  
私にとっては生きる力になったのだ…」  
 
「お前達が親に虐待されていたのは、解っていた…  
しかしあの時の私にお前達を救う力はなかった。  
その力を手に入れる為に私は何でもやってきた。」  
 
「ようやくお前達を迎え入れる力がついた時、  
お前達は深い闇に捕われてしまっていた…  
だから私は天使の涙でお前達を幸せにしようと  
考えたのだ…」  
 
「お父様…」  
 
テスラとナインの顔は涙で溢れていた。  
 
「はい、はい…お涙頂戴もそこまで…  
早く天使の涙をよこしな!」  
 
そういうと如月は天使の涙を奪い部屋を出ていく  
 
「今日はこれで勘弁してやるよ」  
 
「今後、二人に何かしようものなら、  
必ず私がお前を殺しにいく!」  
 
BTが如月を鬼の形相で睨みつける。  
 
「おお…怖いねぇ」  
 
そういうと如月は逃げるように姿を消した。  
 
…  
 
「テスラ、ナイン…すまんな…  
お前達を幸せに出来なくなって…」  
 
テスラとナインはBTに抱きつき、こう答えた。  
 
「ううん…私達は充分に幸せですよ…  
ありがとう…お父様」  
 
 

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