これはツインエンジェル達とツインファントムの二人が
熱い闘いを繰り広げた翌日の話である。
「ナイン、昨日は疲れたわね、ふぁ〜」
テスラは大きなあくびをする。
「そうですね…姉さん」
「ほんと、あの子達しぶといんだから…今回は勝ったけど♪」
「22勝33敗です…姉さん」
テスラは一瞬ぴくっと反応するが、話を変えることにする。
「そうだナイン。今日は調子よさそうだし
久しぶりにあれやりましょ…」
「姉さん…たまには交代…」
「ナインは勉強好きだから助かるよ♪」
「もう…解りました…」
「さすが、我が最愛の妹♪」
キーンコーンカーンコーン♪
1時間目の授業が始まった。
しばらくすると、テスラが手をあげ
先生に話しかける。
「せ、先生…具合が悪いので…保健室いっても…」
「あ、あぁ…そうか…いってきなさい」
先生はすぐに納得したように答える。
それには訳があった。
テスラ・ナイン姉妹には両親がおらず
学校帰りにはバイト、家でも毎晩内職に
あけくれていることになっているからだ。
その為、先生はいろいろと気を使ってくれる。
(ごめんね…先生)
テスラは心の中でつぶやきながら教室を後にする。
ガラガラッ
保健室に入ると人の気配がしない。
チェリーヌ学院には、担当の保健医がおらず、
現在は西条先生が兼務している。
その為、呼びにいかない限りほとんど空室となっている。
テスラは飛びつくようにベッドに転がり込む。
「あぁ〜授業をサボってのお昼寝は
やっぱり最高〜♪」
「でもナインには悪いことしたかな?
でもどっちみち一緒だし…いいよね…」
テスラとナインの双子にはある特殊な能力があった。
感覚共有
双子には一方が怪我をするとその痛みが
もう一方に伝わるなどといった不思議な
現象がまれに起こることがあるという。
二人にはそれが顕著にあらわれ知識でさえも
共有出来てしまうのである。
もちろん、調子が悪いときは全然同調できない
こともあるが、今日は朝から調子が
よさそうだったので実行にうつしたのである。
その為、ナインは授業を受けテスラが昼寝を
しても、ナインは昼寝したのと同じであり、
テスラは勉強したのと同じになる。
「さ〜て…ねよねよ♪」
テスラは眠りにつこうとするがなかなか寝付けない。
横になりながら、テスラは昨日のことを思い出す。
「お父様、格好よかったな…♪」
そしてブラックトレーダーのあの言葉を思い出す。
「俺は君達を幸せにしてあげるよ。
いや、幸せにしないといけない…」
その言葉を思い出すだけでテスラは顔が真っ赤になる。
もちろん、ブラックトレーダーのその言葉は、
テスラ一人に向けられたものでもないし、
恋愛感情のそれでもない。
しかし、テスラはナインとは違い、上司や父としてではなく、違う感情を抱いていた。
実の父親から決別したあの日から…
テスラは昨夜、ブラックトレーダーに助けられた際に、
抱き抱えられたことを思い出す。
自分でも身体が熱くなっていることを感じ、
股間もむずむずしてきている。
テスラはスカートの間からおそるおそる手を入れてみる。
(う…うそっ、濡れてる…?)
軽く触ったくらいでも解るくらいに
テスラのパンツは湿り気を帯びていた。
(だめよ、だめだめ…考えちゃだめ…)
テスラは本来の目的である睡眠を取ろうとするが、
考えないように意識すればするほど
頭から離れなくなってしまっていた。
その間、身体はどんどんほてっていく。
(もう…限界…我慢できない…)
(なっちゃん…ごめん…)
テスラの指は再びスカートの中に入っていった。
「この問題解ける人」
先生の問いかけに教室はしずまりかえる。
「たくっ…しょうがない奴らだな。
じゃあ、ナインお願いな」
困ったときのナイン頼みだ。
「はい…」
ナインは黒板に到着するとすらすらと
解答を書きはじめる。
教室からは「お〜」っといった歓声があがる。
しかし解答を書くスピードがだんだんおぼつかなく
なっていき、やがてナインの手が止まった。
足も心なしか震えているようにも見える。
(お、お姉ちゃん…なに…やって…)
「んっ…」
ナインは思わず声をあげてしまう。
(や…やめて…お姉ちゃん…)
(あぁ…ぅぅ…)
ナインは必死に堪えながら解答を書き終えた。
「ナイン大丈夫か?お前も具合が悪いんじゃ…?
顔も赤いし、息も荒くなってるし…」
「だ…大丈夫…です…」
そういうとナインはふらつきながら
自分の席に戻っていく。
そして机にうずくまってしまう。
「あぁ…気持ちいいの…お父様ぁ…」
テスラはたがが外れたように快楽に身を委ねていた。
パンツは太ももまでおろされ
指は直接テスラの淫裂を上下している。
誰もいない保健室には「くちゅくちゅ」と
卑猥な音だけが響いていた。
「んぁ…あぁ…あぁぁ」
「足りないよぉ…足りないよ…お父様…」
そういうとテスラは辺りを見回し
視力検査で使用する目隠しを手に取った。
突然、ナインの腰がビクンと跳ね上がる。
「んぁっ…」
ナインの股間は何か固いものが
入ってきた感覚に襲われる。
(い…いい加減に…して…あぁっ…)
その固い何かは、どんどんスピードをましていく
「ひゃあっ…ハァ…ハァ…」
ナインの息はさらに荒くなっていく
(お姉ちゃん…も…もう…やめて…ああっ!…お願い…)
ナインの腰はビクンビクンと跳ね上がった。
それと同時にナインの脳裏に忌まわしき記憶が蘇る。
「こんなにイヤラシイ娘に育ってくれて父さんはうれしいよ…」
「もっと奥までしゃぶるんだよ!」
「おらおら!中にだすぞ!」
その映像がナインの頭にフラッシュバックする。
ナインは絶頂を迎えると同時に学院中に
響き渡るような叫び声をあげた。
「いやぁぁぁあぁぁぁあー!!」
ナインはそれと同時に気を失った。
「なっちゃん…ごめんね…なっちゃん…」
テスラには快感の余韻などはなく
罪悪感と後悔だけが残された。
それを嘲笑うかのように保健室にはジジーっと
隠しカメラの音だけが響いていた。