「手を出すんじゃなかった…」
ツインエンジェル2で5万負けした俺は
心の底から後悔する。
やけになった俺はマイスロのパスワードを
適当に入れてみた。
[@+187]
決定すると、目の前が真っ白になり
俺は意識を失った…
「うぅ…」
気がつくと見知らぬ場所にいることに気付く
「あれっここは何処だ?
俺はスロットをやってたはずじゃ…」
「あんた、こんなところで何キョロキョロしてんの?
気持ち悪いわよ…」
振り向くとそこにはクルミがいる。
俺は一気に頭が混乱した。
(どういうことだ?何が起こってる…
俺は余りの負けに妄想の世界に逃げ込んだんじゃ…
それとも夢か…これは…)
頬をつねってみるが、現実に戻る様子はなく
むしろ痛みが俺を襲う。
「いててて…!」
「相変わらず馬鹿ね…
ほらっ早く帰るわよ…」
俺はクルミの反応に違和感を感じる。
何かがおかしい。
「えっ…?」
「何その反応…
私と一緒に帰るのがそんなに嫌な訳?
一緒に帰る人もいない可哀相なあんたを
仕方なく誘ってあげてるのに」
「いえいえ、めっそうもございません」
俺は事態を飲み込めず、とりあえずクルミに
従うことにした。
「だったら早く歩きなさいよね
まったく…ぐずなんだから…」
クルミと話しながら帰り、多少なりとも
事態が飲み込めてきた。
どうやらツインエンジェルの世界に
まぎれ混んでしまったらしい…。
しかも、何故かクルミは俺を知っている様子なのだ。
こんなことはアニメかゲームの中だけかと思っていた。
さらにリサーチした結果、以下のことが解った。
・クルミの家の隣のアパートに棲んでいること
(俺は一人暮らしをしているらしい)
・少なくともある程度の好意は持たれていること
(ツンデレの性格を加味してだが…)
「ねぇ…」
(それにしても…どうしたらいいものか…)
「ねぇ!ちょっと聞いてる?」
クルミは膨れっ面をしながら俺に言う。
「あっ…ごめん、なんだっけ?」
「あんたってば、ほんとダメな男ねぇ
女の子の話はちゃんと聞くものなんだからね」
俺はクルミの頭をナデナデしながら答える。
「ごめんな…で…なんだっけ?」
クルミは顔を真っ赤に変化させた。
「なっ…!なんでもないわよ」
それから家に着くまでの間、クルミは無言で歩いていた。
−葉月クルミ−
11歳ながら天才的な頭脳の持ち主で
飛び級で聖チェリーヌ学院に入った女子高生
ツンデレキャラで一部のファンに絶大な人気を誇る。
実は俺もそんなファンの一部だったりする。
そのクルミが俺の目の前にいる。
俺のアパートの前まできたころクルミが口を開く
「あんた、どうせ暇でしょ?
遊びにいってあげてもいいわよ…」
(どうせならこの状況を楽しむしかないな…)
「あぁ、じゃあ部屋で待ってるよ」
一瞬、クルミの表情がぱぁっと明るくなるが
それを隠すようにすぐに表情が戻る。
「じゃあ、家に荷物置いてからいくから
その間に部屋の掃除しときなさいよね
汚い部屋は嫌いなんだから…」
そういうとクルミは家に帰っていった。
俺は自分の部屋らしい102号室に向かう。
(あっ…鍵とか持ってないぞ…俺)
そう思いながらポケットを探ると部屋の鍵が見つかる。
完全にこの世界の住人になってしまっているようだ。
部屋に入り中を観察してみるがそんな
散らかっている感じでもない。
少し雑誌が散乱しているくらいだ。
(片付けるまでもないな…)
ぼぉっとしながら、しばらく待っていると
クルミが部屋に入ってきた。
「あぁ〜全然片付けてないじゃない!
私がいないとほんとダメなんだから…」
そういいながらクルミは部屋を片付け始める。
クルミはテキパキと雑誌を片付け始めたが
ある雑誌を手に取り、固まっている。
何かと思い覗いて見るとそこには全裸の女性の写真が見えた。
いわゆるエロ本というやつである
(しかも巨乳もの…)
「うぁあっ…」
俺は慌ててクルミからエロ本を奪い取り
ごみ箱に捨てる。
俺はクルミに罵られることを覚悟したが
クルミは神妙な面持ちで黙っている。
「えとさ…これは…」
上手い言い訳が見つからない。
しばらくするとクルミが口を開いた。
「…っぱり…が…いいんだ…」
さっきまでとは違い口調がおとなしい為、
うまく聞き取れない。
「え?何?」
「やっぱり大きいおっぱいが好きなんだ?
って言ったの!」
クルミは涙目で半分切れながら答える。
「そ、そんなことないよ」
「嘘よ!
遥だって言ってたもん、男の人は葵お姉様みたいな
大きいおっぱいが好きなんだって!」
「そんなことないって!
俺は手の平におさまるようなサイズが好きだし…」
そういうとクルミは自分の胸に手をあてながら答える。
「手の平サイズも…ないもん…」
「クルミはこれから大きくなるって…」
何の根拠もないがそういうしかなかった。
クルミはしばらく考えた後、
何かを決意したように口を開く
「じゃあ、あんたが大きくしなさいよね…」
「えっ…?」
突然のクルミの発言に戸惑いを隠せない。
「だ、だから…
あんたがおっぱいを揉んで大きくしなさいよね
って言ったの!」
「な、何で…?俺が?クルミの?」
「遥も言ってたもん…
男の人に揉んでもらうと大きくなるって…」
「遥って水無月遥のこと?
クルミはいつもあの娘のこと馬鹿にしてるじゃないか…
真に受けるなよ…」
こらっ何言ってんだ俺…
絶好のチャンスじゃないか
というよこしまな気持ちはあるものの
何故か理性が邪魔をする。
「あたしだってそのまま遥の話を
鵜呑みにする程、馬鹿じゃない。
ちゃんと調べてみたんだから…
異性に揉んでもらうと女性ホルモンが分泌されて
大きくなる可能性があるって…
気持ちが大事で、好きな人だとより効果が高いって…」
「そ、それって…」
クルミはボッと顔が真っ赤になる。
「あ、あんたが好きな人の訳ないじゃないっ
うぬぼれないでよね…!
そ、それにあたし知ってるんだから…
あんたがいつもえっちい目であたしを見てたこと
テニスしてる時だって…」
「な…」
何やってんだよ、ここにくるまでの俺…
いや、スロを打ちながらそういう目で
見てたのは事実か…
「あたしはおっぱいが大きくなる。
あんたは欲望を満たせる。
ただ、それだけなんだから…ね」
「え…でも…ほんとに…いいのか?」
クルミは恥ずかしそうにコクンとうなづいた。
俺はクルミの後ろに周り込む。
「止めるなら今の内だぞ、ほんとに触っちゃうぞ」
何をいい奴ぶってるんだ俺は
いや、そうじゃない。ずるいんだ俺は…
ここまで言ってクルミがOKなら罪悪感も薄れる。
「早く、やりなさいよね!
ほんとにグズなんだから…」
そう悪態つくクルミの身体は震えていた。
やっぱ止めよう、こんなのはよくない。
「んっ…」
クルミの吐息にも聞こえる声…
どうしたんだろ…?
目の前を見て俺は唖然とする。
止めたはずの俺の手がクルミの小さな膨らみを
つかんでいる。
「……!」
何やってるんだ俺…早く止めないと…
そう思いながらも手が離せない俺がいる。
小さいながらも弾力のある胸の感触が
俺の手を離させない…
少しだけ残った理性で揉むのは何とか
踏み止まっていた。
「何してんのよ
早く…もみなさいよね…!」
甘い誘惑、悪魔の囁き、許しの言葉
だめだよクルミ…そんなこといったら
俺の理性が崩れちゃうよ…
「ふぁっ…んんっ…あ…」
俺は気がつくとクルミの胸を揉みしだいていた。
クルミはそれに併せるかのように喘いでいく。
「ん…あっ…ひゃん…」
クルミが俺の手で感じている…
俺の理性は完全にふっとんだ。
もう止まれない…
俺は胸の尖端を指で弾いた。
「ひゃっ…」
弾いた突起を今度はこねくりまわす
「んあっ…や…ぁぁ…はぁ…はぁ…」
クルミの吐息が荒くなっているのが
後ろにいる俺にもわかる。
「何…やってんのよ…
揉むだけのはずじゃ…あぁ…」
「胸大きくしたいんだろ?
じゃあ揉むだけじゃ刺激が少ないよ」
もう優しい、大人な俺はそこにはいなかった。
もう欲望のままに行動する。
俺はクルミの前に座り上着を奪い取った。
目の前にはタンクトップだけのクルミがいる
「いやぁ…怖いよ…」
俺はタンクトップをめくりあげ、
クルミの小さな乳房をあらわにする。
「や…恥ずかしい…だめぇ…」
もうそこにはツンデレのクルミはそこには
いない、ただただ怯えるだけだ…
ちゅる…ちゅる…
俺はクルミの胸の尖端を舐めまわす。
「あぁぁ…や…めて…」
「何言ってんだ、おっぱい大きくして欲しいんだろ?
大きくしてくれるなら誰でもよかったんだろ?」
俺はわざと意地悪なことを言っていた。
最低だな…俺は…
「ち…ちがうもん…誰でも…よくなんか…」
ポタッ
俺の頬に水滴が落ちる、生温い…
俺はクルミの顔を見上げた。
な…泣いてる…のか…?
俺は我に返る。
誰がクルミを泣かせた…?
そう…俺しかいない…
「ごめん…クルミ…」
俺はクルミを抱き寄せ、優しく髪をなでる。
「ぐすっ…ん…
いまさら優しくしたって許さないんだから…」
許して貰おうとは思っていない。
どんな罰でも受けるつもりだ…
(爆弾は勘弁してもらいたいが…)
「じゃあ、罰としてあたしに…」
クルミは最後の一言がいえずもじもじしている。
「何すればいいの?
何でもするから、早く言ってよ」
「あ〜もうっ…
あた…にちゅ…なさい!」
「え?」
「あたしにちゅーしなさい!って言ったの!
ったく、何度も言わせないでよね」
「ちゅー?俺が?クルミに?」
「他に誰がいるのよ、このばか…」
えーと、クルミさん…?
それは罰というよりも、むしろ御褒美じゃ…
「ほら…早くしなさいよね…」
そういうとクルミは目を閉じた。
ちゅっ♪
「なっ!ちょっ…何してんのよ!」
「いや…言われた通りキスしたんだけど…」
「だ…誰がほっぺにしてって言ったのよ!
子供じゃないんだから!もうっ!」
クルミは悔しそうにじたんだを踏んでいる。
「わかった…わかったから…
だからおとなしくして」
再びクルミは俺に向かって目を閉じる。
クルミの唇に自分の唇を重ね合わせる。
舌を絡ませるとクルミは吐息を漏らした。
「ん…ッ!ふぁ…ピクッ…ちゅ…ちゅく
はぁっ…はぁ…ビクン…んっ…んぅ…」
ちゅぷ…つー
唇を離すと二人の唇の間に唾液の糸がつたう
「やらしいね…」
「ば…ばかっ…」
しばらく沈黙した後、クルミが口を開いた。
「ずっと…こうしたかった…の…
大好き…」
そういうとクルミは俺に抱き着いてくる。
「もう一回聞かせてよ♪」
「調子に乗らないでよね!
何度も言うと思ったら大間違いなんだから!
それよりも…」
「それよりも?」
「もう一回…ちゅー…しよ…」
「しょうがないな…」
再び唇を重ねた瞬間、クルミが突然叫びたした。
「いやぁぁぁぁ!
せっかく素直になれたのに…!
やだやだ…消えちゃやだよぉ!」
クルミ?何を…言ってる?
俺は自分の姿が消えかけていることに気付いた。
俺は完全に消えかける前にクルミに話しかけた。
「クルミ…大好きだよ…
絶対、また会いにくるから…」
「ばか…」
俺は気がつくとホールの中に戻っていた。
クルミ…
俺は涙を流していた。
すると液晶から声が聞こえる。
クルミだ…
「だっさいわね…
泣くんじゃないの!…男の子でしょ!」
隣から驚いた声が聞こえる。
『何この演出?
こんなの見たことねーよ』
クルミの台詞はまだ続く
「さみしく…なんか…ないんだからね!
でも、あんたがどうしてもって言うなら
また会いにきてもいいんだから…」
必ず会いに行くよ…
それまでに立派な大人になって…
「えへへ♪
しょうがないからもう一度だけ言ってあげる
大好きだよ♪ 」