そして次の日の放課後となり、ニャンはどうしようか悩んでいた。
(どうしよう…早く神無月さん誘わないと…帰っちゃう…
でも遥ちゃんもいるし…)
『何をしている!早くしないか!』
如月の怒声がニャンの頭に響く
「は、はいっ!」
ニャンは仲よさ気に話している二人の間に割って入る。
「あ、あの…神無月さん、ちょっとお話が…」
「はい、なんでしょうか?」
いつもは話しかけてこないニャンに対して
葵は不思議そうな顔をしている。
「ここじゃ…ちょっと…」
ニャンはちらっと遥の顔を見る。
「なになに?あたしに聞かれたくない話?
わかった!相談事とか?♪」
遥はうきうきしたような顔でニャンを見つめる。
「そ、そんなとこです…」
「そっかぁ、葵ちゃんは頼りがいがあるからね♪」
「戸持さん、私はちょっと職員室に用事があるので
それからでも良いでしょうか?」
ニャンはコクンとうなづく
「じゃあ、葵ちゃんが職員室から戻ってくるまで
ニャンちゃんと話してるよ♪」
遥が葵にそういうと葵は教室を出ていった。
しばらくの沈黙の後、遥が口を開いた。
「そういえば、あたしもニャンちゃんに話があるんだった。」
「えっ?」
「ニャンちゃんの好きな人って…
先輩じゃ…ないよね…?」
「あたし…知ってるんだよ…
ニャンちゃんが先輩の好きなしまパンを
頻繁にはいてきてること…
今日もそうだよね?」
(ば…ばれてる…?)
ニャンの背筋に冷たいものが走る。
「え…えっと…その…これは私が好きなだけで…」
「嘘だ!」
突然の遥の大声にニャンはびくっと身体を震わせる。
「ニャンちゃん…しまパン履いてるときは、
色っぽい顔して誘惑してるじゃない…先輩を!
あたしが先輩のこと好きだって知ってるくせに!
この泥棒猫っ!!」
いつもとは違う遥の剣幕にニャンはたじろいでしまう。
「違うの…これには深い訳が…えとね…」
『おっとヘタなことは言わないことだ。』
ニャンは遥に圧倒されて如月の監視下にあることを
忘れてしまっていた。
「だったら、何?」
「あぅ…」
ガラッ
ニャンが答えに迷っているとき、教室の扉が開いた。
「…チッ」
「戸持さん、お待たせしました。
あれっ…どうかしましたか…?」
葵は教室の異様な空気を感じていた。
「なんでもないよ♪
じゃあ、あたしは先に帰ってるね〜♪」
そういうと遥は教室を出ていった。
「それでは、どうしましょうか?」
『茶道室にいけ』
「こ、ここじゃ人がくるかもしれないので
茶道室に行きましょう」
葵はニャンと茶道室に向かう。
それが罠とも知らずに…
葵とニャンの二人は茶道室の前までたどり着いた。
「鍵は開いてるのでしょうか?」
「あ…えと…」
『安心しろ、鍵は開けてある』
「大丈夫だよ、前もって開けてあるから♪
さあ、どうぞどうぞ」
そういってニャンは葵を中に招き入れるポーズをとる。
「では、お邪魔致します」
そういうと葵は茶道室の中に入っていく
中に入るとちゃんと座布団がひかれていた。
葵は用意された座布団にちょこんと座ると
ニャンに話しかける。
「何の相談だったでしょうか?
色恋ごとだと得意ではないのですが…」
「えと…その…」
『その引き出しの中に、ビンとハンカチが入っている。
ビンの中の液体をハンカチに染み込ませて
葵に嗅がせろ。失敗は許さない』
「そ、その前にお茶入れますね…」
ニャンは如月に言われた通り、ビンに入っている液体を
ハンカチに染み込ませていく。
もちろん葵にはばれないように背中を向けて
『よし、ハンカチを嗅がせる時はしばらく
抑えつけるようにだぞ!』
ニャンはハンカチを後ろに隠しながら、
葵に近づいていく。
(ごめんなさい、神無月さん…)
「どうしま…し…きゃっ」
ニャンはハンカチを葵の口元にあて、
しばらく押さえ付ける。
最初は抵抗していたが、しばらく経つと
葵の目がとろんとしだし力も抜けていった。
やがて葵の目は完全に閉じていく
『よし、その辺でいいだろう。
今度は物置の中にあるロープを取り出し葵の手足をしばるんだ。
その後、ガムテープで口をふさげ!』
ニャンは言われた通り、葵の手足を縛り口をガムテープでふさぐ。
『よーし、よくやった
待ちに待ったご褒美をやるからな』
「待ちに待ってなんか…あぁっ…」
ブブブとニャンのパンツが震える。
「いや…やめて…ふぁ…ぁぁ…」
『いやいやいいながらも感じてるじゃないか』
「そんな…こと…ない…んぁっ…」
「あぁぁ!」
ニャンのパンツの震動が強くなる。
「ひゃぁ…だめ…つよいの…あぁっ!」
「やぁ…いっ…ちゃ…」
その時、ピタリと震動が止まる。
「なんで…はぁ…はぁ…」
『おや、感じてなんかないんじゃないのかい?
そんな素直じゃない娘にはおあずけだな…』
「えっ…そ…んな…」
いつもならば、絶頂を迎えおもらしさせられているところだが
直前で止められ、ニャンはもどかしさでたまらなくなっていた。
「お…ねがい…さいごまで…」
『そうそう、最初から素直になればいいんだよ、それっ』
「あぁぁぁぁぁっ!」
焦らされた分、ニャンが絶頂に達するのは早かった。
「だめ…でちゃう…やぁ…」
ぷしゃあと噴き出した液体が畳を濡らしていく。
『ご褒美は終わりだ、引き出しの奥に鍵があるから、
それを使って茶道室の鍵を閉めろ』
ニャンは言われた通り、鍵をかけ茶道室を後にする。
(ごめんね…ごめんね…神無月さん)