ピンポーン。チャイムが鳴り響く。  
「誰だよこんな朝早く…めんどくせぇ、居留守だ」  
ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン  
「あぁぁうるせぇ!はいはい出ますよ」ガチャ  
「全くいつまで寝てるの!?さっさと出なさいよね!」  
猫耳を付けた制服姿の少女が玄関で喚いている。誰だこの子は?  
「えっと…君は?」  
「呆れた、叔母さんから聞いてないの?とにかく上がらせてもらうわよ!」  
「お、おいおい…」(そういや何か手紙が来てた様な…これか?)  
「うわっ!何この部屋!汚い!」  
「ちょっ、あんまりウロウロしないでくれよ」と言いつつ手紙を見る。母からだ。  
「いとこの葉月クルミちゃんをしばらく見てあげてね。荷物は後程届きます。学校の手続きもしてあるからよろしくね!」  
「…は?何だコレ…と、とりあえず電話だ!」慌てて母に電話をする。プルルルル…ガチャッ  
「もしもし!?どういう事だよこれ!」  
「あらあら、もう着いたのね。ちゃんと手紙送ったでしょう?ちゃんと面倒見てあげるのよ」  
「いやそうじゃなくて…困るんだってこういうの」  
「いい大人が何言ってるの、女の子一人見る甲斐性もなくてどうするの!それに彼女もまだいないんでしょ?何も困る事ないじゃない」  
「いや…まぁそうだけどさ…でも」  
「…とにかくあんたしかいないの。あんな小さな子追い出すつもり?お願いだから見てあげて、ね。またこっちから連絡するから!」ツー、ツー…  
「あ、おい母さん!…切れちまった…一体どうなるんだ俺…」  
 
「…ちょっと!」  
「あ、あぁ。何?」  
「これから一緒に住むんだからもっと部屋はキレイにしてよね!」  
「わ、わかった。よろしくね、クルミちゃん(押しかけといてそりゃないだろ…)  
「ちゃん、なんて子供扱いしないでよね!」  
「どうみても子供じゃないか…ボソ」  
「何か言った!?」  
「いや何も…じゃあよろしく、クルミ」  
「よろしく!あんた名前は?いくつ?仕事は?」  
「(なんて生意気なんだ…どうしようか…」  
 
「名前は○○、25歳。普通のサラリーマンやってるよ。改めてよろしく」  
俺は無難に自己紹介した。相手は子供なんだから大人の対応しなくちゃな。  
「ふーん…まっ、冴えない顔してるしそんなとこだろうと思ったわ」  
子供とは思えないキツイ言葉が浴びせられる。  
「ははは…手厳しいなクルミは(な、なんて可愛くない奴だ!)  
そんな俺の心情も露知らずクルミは言う。  
「一応私も自己紹介しておくわ。名前は葉月クルミ、11才よ。これから聖チェリーヌ学院に通うの。部活はテニス部に入るわ。これからお世話になります♪」  
フフッと笑いながらバレエのおじぎをしてみせた。  
「あ、あぁ(こんな笑顔も見せるんだな…一瞬ドキッとしてしまった)  
そんなこんなで自己紹介も終りこれからの事について話し合う事に。  
 
「そうだ、ねぇ…あんたの事何て呼べばいい?」  
クルミが聞いてくる。ここは冗談も交えて…  
「そうだな、お兄ちゃんがいいな…」と言うやいなや  
「変態!ロリコン!!気持ち悪い!!」  
物凄い剣幕でクルミがまくし立てる。クッションが飛んできた。そりゃ否定はしないけどそんなつもりじゃないのに…  
「いたた!待った!変な意味じゃないって!クルミはいとこなんだからそう呼ぶのは別におかしくないだろう?」  
慌ててフォローをいれる。(あれ、なんかクルミの顔…赤くなってないか?)  
「そ、そうよね。ごめんなさい…じゃあ、その…お、お兄ちゃん!」  
意外だ。この子からごめんなさいなんて言葉が聞けるとは。見るとクルミの顔は真っ赤になっていた。  
「んっ、嫌だったら名前呼び捨てでもいいよ?」  
「ゃ…お兄ちゃんで…いい…」  
俯きながら小さな声でクルミは答えた。照れてる…んだよな?  
(怒ったり恥ずかしがったり忙しい子だな…)  
気が付くともう昼過ぎだった。腹が減ったな…  
「そりゃそうとクルミ、昼飯どうしようか。何か食べに行く?」  
まだ顔の赤いまま俺を見てぼそっと答えた。  
「私が…作ってあげる。料理、好きだから…」  
「おっ、そうなんだ。じゃあこれからはクルミの手作り料理が毎日食えるんだなぁ」  
「う、うん…ど、どうせ毎日コンビニ弁当なんでしょ!体に悪いし、そっそれに私は自分で作るのが好きなだけで…そ、その…つ、ついでなんだからね!勘違いしないでよね!」  
何を勘違いするのか解らないがここは大人しくしておこう。飯が食えなくなるのはキツイからな…  
「わかったよ、ありがとうな。クルミ」  
しかし我が家の冷蔵庫には見事に何もなく買い物に行く事に。  
 
近くのスーパーに俺とクルミは向かっていた。周囲の視線が突き刺さる。こんな猫耳を付けた子がいたら目立つに決まっている。  
「こうやって歩いてると俺、犯罪者に見られてるかもな」冗談まじりに言ってみた。  
「そうね、もし変な事したら大声出すから!」  
「子供に手を出す程飢えちゃいません」瞬間クルミがまた喚く  
「子供じゃない!」  
(それが子供だっての…)  
「はいはい、ほらっ着いたぞ」クルミはむすっとしながら俺の後に続く  
料理が得意らしいから俺は少し期待していた。  
「これとこれとこれと…うん、よしっ」  
クルミはどんどんカゴに食材を入れていく。何だか楽しそうだ。任せておけばいいだろう。一通りの買い物を終え会計を済ます。  
「結構買ったな…まぁこれから二人分を考えるとこんなもんなのかな」  
「……」クルミが急に黙りだした。  
「どした?」クルミは何やらもじもじしている。  
「とっといれ…おしっこ……」  
クスッと笑いそうになったがまた何を言われるかたまったもんじゃない(可愛い奴め)  
「ここを真っすぐだよ、ほらあそこ」指を指し教える  
「…にぃちゃ、一緒に来て…?」  
信じられない事を言う。冗談じゃない、そんな事をしたら俺は間違いなくお巡りさんの御用になってしまう。  
「いや…さすがにそれは…なぁ?クルミは子供じゃないんだから一人で行けるだろ?」  
「だって…知らない町だし一人じゃ…怖いもん。もし誘拐とかされたら…ぐすっ」  
やれやれ、どっからどう見ても子供だ…しゃあねぇな…  
「入口までだぞ」  
「ひっく…ありがとうお兄ちゃん」  
…幸い何事もなく無事に店を出て帰路に着いた。  
「全く…一歩間違えば俺が誘拐犯にされちまうとこだったぞ」  
クルミはしょんぼり歩いて小さな声で「ごめんなさい」と言った。  
「泣くな泣くな、もういいから、なっ?」と、頭を撫でてやった。  
「ふぇ…うん…えへっ」  
ご機嫌になったようだ。世話の焼ける奴だな…  
「さぁ、帰ったらうまいもん食わせてくれよ!」  
「まっかせといて!」敬礼の様な仕草をしクルミは元気に答えた。  
 
家に着くとクルミは意気揚々と飯の準備を始めた。  
「クルミ、何を作るの?」  
「出来上がってからのお楽しみよ!待っててね」  
ふんふんと鼻歌を歌いながらクルミは楽しそうに料理をしている。テレビでも見て大人しく待つとしよ。  
しばらくして……  
「お待たせ!できたわよ」  
良い匂いがする。これは…「お、唐揚げじゃん!好きなんだよなぁ」  
「私の一番得意料理よ!さ、召し上がれ♪」  
「んじゃ遠慮なく。いただきまーす」カラッと揚がった肉にかぶりつく。  
「…うまい!美味しいよクルミ」我を忘れてがっついてしまう。  
「ふふ、よかった。まぁ私が作ったんだからマズイ訳はないんだけどね!」  
クルミはとても満足な顔をしている。嬉しそうだ。  
「ほら、そんなに慌てないでゆっくりちゃんと噛んで食べなさいよね!沢山あるから♪」  
「いやー、ホント美味いわ。クルミはいいお嫁さんになれるな」お世辞ではなく本心を言ってみる。  
「え…そ、そうかな…あ、ありがとう」やけに素直だ。  
「でもクルミは理想が高そうだからなぁ、中々いい男に会えんかもな。ま、その時は俺がいるから大丈夫だぞ」  
「…!な、何言ってるのよ!馬鹿な事言ってないでほ、ほら、ご飯おかわりするでしょっ」  
(また顔が赤くなってら…クルミいじるの楽しいな)  
そして…  
「ふー、食った食った。ごちそうさまでした」  
「お粗末様でした♪」無邪気な笑顔を見せるクルミ。こうして見ると…可愛いよなぁ…と思いソファに寝転がる。  
「あー、食べてすぐ横になるとダメよ!」牛になる、とでも言いたいのだろう。  
「んー…いいから、クルミもこっち来なよ」  
「もう…じゃあ…はいっ」  
ソファにちょこんと座るクルミ。ちょっとからかってみるか。  
「クルミ」  
「な、なに?」  
「膝枕して」  
「…!ばっバカ!何言ってるのよ!そんなの…」  
「嫌?無理にとは言わないけど」クルミはぅ〜と呻いている。  
「い、嫌じゃないけど…しょうがないわね…ぃ、いいわよ」  
言ってみるもんだ。まぁ予想はしていたが。  
「やったね。じゃ、えい」  
白くむっちりした太ももに頭を乗せる。柔らかい。  
「んー気持ちいい」  
「もう…まるで子供なんだから」と言いながら俺の頭に手を置く。  
「お礼は今度腕枕で返すよ」クルミの体がびくっと震える。顔を見なくても解る、びっくりして照れてるんだろう。  
「ばかっ!一緒に寝たりする訳ないでしょ!ぅ〜…」解りやすい奴だ。  
「はいはい、じゃあ怖い夢を見た時は呼んでくれ」  
そんなやりとりをしてる内にお互いウトウトとしてしまった…  
 
ザー…ガチャガチャッ  
「んん…寝ちまったか、クルミは…っと」  
台所から水音が聞こえる。食事の後片付けをしている様だ。どれ…ちょっと驚かせてやるか。  
「ゆっくり近づいて…だーれだ!」  
「きゃあぁ!?」  
大成功。  
「はははっ、おはようクルミ」  
頭を撫でてやりながら笑顔で話し掛ける。  
「びっくりしたじゃない!ばかっ!」  
しかし顔は怒ってはいない。頭を撫でられてむしろ嬉しい感じだ。  
「ごめんな寝ちまって。ご飯美味かったよ、あと…膝枕も」  
「ば…ばか、知らないっ」  
プイっとそっぽを向けて食器を洗い出す。今頃顔は真っ赤になってるだろう。  
「もうすぐ終るからおとなしくしてなさいよねっ」  
…ん?今初めて気付いたけどクルミの猫耳…ピコピコしてないか?ん〜俺の予想が正しければ。  
「なぁクルミ」  
「ん…なに?お茶くらい自分でいれてよね」  
「俺、クルミの事好きだ」  
…と言った瞬間クルミの猫耳が高速でピコピコ動きだした。(やっぱりな…)俺は確信した。  
「ばっ、ばばばばバカッ!ななな何言ってしっしらない!ばかっ!」  
クルミは走り出してバン!と部屋のドアを閉めた。そこは空き部屋でクルミの部屋にするつもりだった。  
っと…猫耳の謎だがどうやらあの猫耳はクルミの感情に連動するらしい。特に照れたりした時はかなりの反応でピコピコ動く様だ。一種のご機嫌メーターみたいなもんだな…  
いかんいかん、早くなだめに行かねば。クルミの部屋へ向かう。カチャッ  
 
「クルミ、ごめん」  
鍵はかかっていなかった。クルミは布団に潜り込んでいる…が猫耳だけがぴょこっとはみ出ている。笑いそうになるのを堪え  
「その…さっきのは変な意味じゃないから。それだけわかってくれよな」  
「………」  
最初は戸惑ったけどさ、クルミと一緒に買い物したり飯食ったりして正直楽しかったし嬉しかったんだ。  
だからさっきのは…そう!お礼だよお礼。ありがとうって意味に捉らえてくれよな(強引すぎるかな…)  
「…そ、そうだったんだ。好きなんて言われた事なかったから…びっくりしちゃったじゃない…」  
ちょこん、とはみ出た猫耳をピコピコさせながら布団の中で喋るクルミ。可愛いぞ。  
「怒ってないみたいでよかった、ごめんな。残りの洗い物は俺がやっとくから。落ち着いたら部屋から出て来てくれよな」  
そう言い部屋から出ようとすると  
「ねぇ…」  
クルミが呼び止める。  
「んっ?どしたんだ?」  
「わ、私も…お兄ちゃんが好き…その…あ…ありがとうって意味で…」  
「そうか…嬉しいよ。ありがとな、クルミ」  
「…こっち…来て…?一人じゃ怖いもん…」  
 
続く  
 
 
予告  
 
年上の主人公に徐々に惹かれ想いを寄せるクルミ。  
そんなクルミを可愛く思い悪戯してしまう主人公。  
問えない猫耳。  
不定期に投下されるSS。  
胎動するセクロスのフラグ。  
ついに終結、運命で仕組まれた二人。  
果たして、繋がる事を望む全裸で待機中の人々の物語はどこへ続くのか。  
 
次回 瞬間、身体重ねて  
さぁ〜てこの次はサービスサービス♪  
 
 
 
 
 
「やれやれ、また頭なでてほしいのか?」  
そう言いながらクルミの隣に座る。こうして見るとちっちゃいな…  
「怖かったら甘えてもいいんだぞ」  
「うん…ぎゅっ」  
素直にそうしてきたクルミは凄く愛しかった。頭をなでてやる。  
「私…生意気で嫌われると思ってた…でも…優しくされて、素直にならないとダメだって…ぐすっ」  
小さな身体をぎゅっと抱きしめ囁く。  
「クルミ、目を閉じて」  
「ん…おにぃちゃ…」  
その言葉が何を意味するか解っていたのだろう。クルミは震えていた。唇にキスをする。  
「んん…!んぅ…ゃ…」  
「大丈夫だよ、クルミ」  
手を握り不安を取り除いてやる、力強く握り返すクルミ。  
「ん…ぁ、ふあぁ…キス…しちゃった…」  
「クルミにはまだ刺激が強すぎたかな」  
「恥ずかしい…全身が凄くあったかい…」  
次の行動に許可は求めなかった。クルミの胸に手を当てる。  
「っ…ひゃ!おっぱい触っちゃだめぇ…」  
クルミの身体がびくん、と反応する。服を捲り突起物を確認。指と舌で愛撫する。  
「やっ…お兄ちゃ…きもちいぃよお…はうぅ…」  
胸を執拗に攻め片方の手をクルミの秘部へ向かわせる。指がそこに触れた瞬間クルミの身体が大きく反り返った。  
「ひぁ!だめ…だめなの、おにいちゃ…ゃ、やあ…!あぁ!」  
クルミは力いっぱいに俺の肩を掴み、果てた。彼女の下着はぐしょぐしょに濡れておりぴくぴくと痙攣していた。  
「あ…ふぁ…?私…」  
11才のクルミは当然イクという事を知らなかったのだろう。何が怒ったのか解らない、と言った顔をしている。  
「クルミ、大丈夫か」  
「うん…お兄ちゃんだから…その…気持ちよかったの。こんなの初めてだよ…」  
キスは知っていても当然性の知識そのものはなかっただろう。  
 
クルミは虚ろな目で俺を見上げている。  
「クルミ。これから俺がする事…受け入れてくれるか?」  
クルミはただ黙ってこくんと頷いた。知識はなくとも本能がそれを理解させたのだろう。  
「お兄ちゃん…大好き」  
俺は深いキスをしながらクルミの中に入った。  
「んむ…!んんー…!」  
口を塞がれている為声が出せないクルミ。涙をこぼしながら必死で唇を重ね舌を絡ませる。  
少女の中は俺のモノを懸命にくわえ込み締め付ける。  
「んっ!ぷはぁ…お、にぃちゃ…好きっ大好き、ひぁあん!んむ…!」  
二人は理性を忘れひたすらに身体をまぐわせる。クルミの膣内がキュッと締まった。  
「やっいゃ、また変になっちゃう、お兄ちゃ…!あぁぁ!」  
クルミがイクのと同時に  
「クルミ…俺も…!イクよ!んっ…!」  
クルミの膣内へ大量の白濁した想いをぶちまける。彼女の小さな秘部は肉棒をちぎれそうな強さで締め付けた。  
「んぁ!お兄ちゃん…!はぁっはあ…」  
 
そして…  
「ごめんなクルミ。痛かっただろ」  
腕枕をしながら頭を撫でて問う。  
「うぅん…大丈夫。私…幸せだよ、お兄ちゃんっ」  
「俺もクルミが好きだ、いとことかじゃなく一人の女として。な」  
「えへ…嬉しい。でも…私以外の女に浮気したらタダじゃおかないわよ!…これからも…ずっと一緒にいてね。…大好きだよっ」  
 
〜fin〜  
 
 

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