「・・・これが白絹の体操着・・・。」
土曜日の夕方。
学校から帰ったわたしは着替えもせずに、かばんの中にくしゃくしゃに丸めて隠していておいた白絹の体操着を取り出した。
週明けには体育があるけれど、授業前までに戻しておけばきっとバレまい。
わたしはずっと以前から目をつけていた念願の白絹の体操着を手に、興奮に体が震えるのを感じた。
今日の体育はマラソンだった。
顔を真っ赤にして汗だくになりながも懸命に走る白絹の姿。
わたしはがんばれと声をかけ白絹の手を引いたが、ほんとうは白絹の汗ばんだ手を握りたかっただけなんだ。
肩を貸すフリをして白絹の湿ったうなじの匂いを嗅ぎ、体操着ごしでもはっきり分かるほどに汗に濡れた白絹のわきの感触を味わいたかっただけなんだ。
わたしは体操着を顔に押し付け、おもいっきり息を吸い込んだ。
甘い白絹の体臭の他に、はっきりと汗の匂いが混じっている。すごくいい匂い。
わきの部分に鼻を近づけてみると、驚いたことにそこはまだ湿っていた。よほどたくさんの汗をかいたのだろう。
思いがけない幸運にわたしは夢中で残り香を嗅ぎ、口に含み唾液をまぶし下品な音を立てて吸い付いた。
小鼻が勝手に膨らんで、唾液がじゅるじゅる口中に溢れてくる。
白絹の匂い。白絹の味。
ほんとうに最高だ。
あっという間に白絹の体操着はわたしの唾液でぐちゅぐちゅになった。
体操着を味わい尽くしたわたしは、ついにブルマを手にとった。
わたしと違ってあまりくびれていない白絹の腰、控えめだけどぷりぷりの白絹のおしり。
何度鷲づかみにしたいと思ったことだろう。
わたしはブルマを裏返しにすると、白絹の恥部があたっていたであろう部分を鼻を鳴らして嗅ぎまくった。
ほんものの白絹のあそこはどんな匂いがするんだろう?
毛はあんまり生えていなくて・・・ううん、ひょっとしたらつるつるかもしれない・・・。
唇はぴったり閉じていて、そこを広げると淡いピンクの肉が顔をのぞかせて。
興奮が最高潮に達したわたしは制服を脱ぎ捨てると、ベッドの長枕に白絹の体操着と裏返したままのブルマを着せた。
白絹に見立てた長枕をベッドに寝かせると、わたしは全裸でそれに跨り、猛烈に腰を振った。
性器をむちゃくちゃに擦りつけながら枕に抱きつき顔をうずめ、白絹の名を呼びながら快楽を貪るわたし。
まるで本当に白絹とセックスしているかのようで、信じられないくらい気持ちがよかった。
長枕相手にわたしは発情し、汗だくになりながらベッドの上で大声をあげて悶え狂った。
翌朝、長枕を抱きしめて眠っていたわたしは、白絹のブルマに大量に付着している自分の愛液に気が付いた。
まるでのりをぶちまけたかのように、あちこち白化して固まっている。
「どうしよう・・・今から洗濯しても乾かない・・・。」
外はしとしと雨が降っていた。
仕方がないので濡らしたティッシュで拭き取りながら、わたしは昨夜の夢のことを考えていた。
昨夜も白絹を夢で見た。
でもなぜだろう。よく思い出せないけれど。
夢の中のわたしは・・・・苦しかったような・・・・。
「気のせい・・・だよ。」
わたしは自分に言い聞かせた。
わたしは認めたくなかった。
だからわたしは、自分の良心に嘘をついた。
「・・・・・・わたしは今、幸せだよね・・・?」
雨粒に濡れた窓からは、街の景色が滲んで見えた。
-------つづく?--------