「ちくしょう! ちくしょう! ちくしょう! ちくしょう!」  
白絹と宇宙人のいる場所から少し離れた所に建つビルの屋上。  
ここで学校から駆けつけたつぼみとヴィヴィアンは事の成り行きを見ていた。  
親友を踏みにじられた怒りをヴィヴィアンは手すりにぶつけている。  
「白絹…、なんで白絹がこんな目に会わなけりゃいけないんだ! ちくしょう!」  
「ヴィヴィ、今はボクらにできる事をするッス」  
「つぼみ…? なんでそんなに落ち着いてられるんだ?   
友達があんな目にあって、しかも人質にとられて死にかけているのは兄貴だろ! おまえ、何とも思わないのか!」  
「落ち着くッス!!」  
「!」  
普段、おちゃらけてばかりのつぼみに大声で怒鳴られて、涙に濡れたヴィヴィアンの表情が凍り付いた。  
「怒りをボクにぶつけるのはかまわないッス。でも、まずは冷静になるッス」  
「ご、ごめん…、あたし、つぼみに酷いこと、言った……」  
怒りにまかせて思わず友達を傷つけたことをわびるヴィヴィアン。  
「え…と……、でも、おまえ本当につぼみ? いつもとえらいキャラ違うけど、宇宙人が化けてるんじゃないの?」  
「失礼な事、言わないッス。宇宙人が化けたとして、この魅力的なAカップのラインはやすやすと再現できないッス」  
つぼみは自分の薄い胸に手を当てて得意げに言った。  
(はぁ、やっぱり本物だ……)  
脱力しかけた気持ちを立て直して、ヴィヴィアンがつぼみにたずねる。  
「それよりさっき、あたし達にできる事をするって言ったけど、今のあたし達にできることって何だ?」  
「とりあえず強力なライトと大きな板、スプレー式のペンキを集めるッス」  
 
「集まれ、我が部下よ。地球の守護神アルティメットガールはもはや我々ナクール星人への供物となった。  
地球に降り立ったナクールの同士、全員で敗者の体に服従の証を刻むのだ」  
侵略者のボスの呼ぶ声に応えて、青い空に突然UFOが現れる。  
飛行物体はビルの五階程度の高さまで高度を下げると、下部から地面に向けて光の柱を伸ばした。  
その光の柱の中を何十人もの男がゆっくり地上へ降りてくる。  
「あ、あいつら……」  
その中には繭の見知った顔もある。きのう彼女を凌辱した男達だ。  
宇宙人の部下が全員、地上に降り立つとUFOは青空に溶けるように消えてしまった。  
次に、地上へ降り立った男達の体に異変が起きた。  
体を奇怪に身震いさせたかと思うと、一斉にドロリと溶けだす。  
液状になった異星人達は寄り固まって一つの大きな水たまりと化した。  
侵略者たちはボスだけが人間のような四肢を持ったタイプで、あとはスライム状の不定形生物だったらしい。  
液状になった表面が不気味にうねったかと思うと、水面から何十本もの触手が生えて、  
それがいっせいにアルティメットガールに飛びかかり、絡みついた。  
「ひっ、いやあっ!」  
ぬめぬめとした触手に全身をからめ取られて、白絹が悲痛な叫び声をあげる。  
しかし触手は少女の苦悶にはお構いなしで、蒼い体をもてあそぶ。  
触手が二つの乳房の根本に巻き付き、力一杯締め上げる。  
また、触手の中でも細い物は固く屹立した乳首を四、五本がかりで嬲った。  
下半身に向かった触手の何本かはクリトリスにとりついて包皮を剥き、  
露出した陰核の根元から先端に向かってなであげる。  
充血し肉厚になった陰唇にまとわりついた四本の触手が人間の指の様にビラビラをつまんで左右に引っぱり肉の扉を開く。  
「う…、いや、いやぁ、気持ち悪い…、は、離して、はな…、うぶっ!」  
泣きじゃくり懇願する白絹の口の中に、とりわけ太い触手が潜り込んで言葉をさえぎる。  
さらに触手の先端からより細い糸の様な触手が生えて口内中をなめ回した。  
「ぶふっ、う、うう……」  
息苦しさから必死に口の中の触手を吐き出そうと首を振るが、  
全身を触手にからめ取られた状態では暴れる事さえ、ままならない。  
特に両手両足に絡みついた触手は太く、グネグネしているくせに怪力を持っていて、まったく身動きがとれなかった。  
 
何本かの触手の先端がブルブルと震え、人の形に戻っていく。  
腰から上が人の形、腰から下は触手のまま、という異形の姿になったナクール星人、数人が白絹の乳房の前に集まる。  
どこに用意していたのかロープを取り出すと、固く充血している乳首の根元に巻き付け始めた。  
先が人の形になった触手が乳首の付け根を縛っているロープを引っぱる。  
「ああ…、い、痛いぃっ!」  
敏感な乳首を吊り上げられて、白絹の体が反射的にのけぞった。  
その拍子に口から触手が抜け出て、少女は痛々しい悲鳴をあげる。  
ロープに縛り上げられむき出しになった乳頭に、別の方向から通常型の触手が近づいてきて、なでさすった。  
 
その白絹とは少し離れた所で奇妙な別行動をしている触手がある。  
通常型触手が地上の高さまで降りてきて、ジュースの自動販売機にからみつき、持ち上げようとしているのだ。  
自動販売機は転倒防止のために土台に固定してあるのだが、触手は見た目からは想像もつかない怪力で  
それをコンクリートの土台から引き抜いてしまう。  
そして乳首に結びつけられているロープのもう一方の端に器用に自販機を縛り付ける。  
ロープが自販機がしっかり結びつけられているのを確認すると、  
触手はそれまでからみついていた四角い機械から離れていった。  
ズンッ。  
触手の支えがなくなった自販機は当然、重力に引かれて地面に向かって落ちていく。  
そして地面に叩きつけられる前にロープが伸びきって空中で止まった。  
「ひいいぃぃぃっ!」  
ロープが伸びきった瞬間、自販機の重量がすべて乳首にかかる。  
「い、痛い、痛い! 乳首がちぎれちゃうぅっ!」  
二台の自販機がロープで吊り下げられて空中でブラブラと揺れた。  
少女の控えめな大きさの双乳が自販機の重みで引っ張られて釣り鐘を逆さにした様な形に変形している。  
まるで乳首が引きちぎられる様な痛みで白絹が体を悶えさせると、宙ぶらり状態の二台の自販機が  
アメリカンクラッカーのように空中でガンガンぶつかり合った。  
「い、痛いよ。ロープを外して、乳首がちぎれちゃう……」  
少女は誇りも忘れて、自分をいたぶる触手に許しをこう。  
痛みで白絹の体が揺れるたびにぶつかり合っていた自動販売機の扉が壊れたらしく、  
フタが開いて機械の中から缶ジュースがバラバラと地面に落ちた。  
「う、うぅ…、ひどい…、こんなの…」  
もはや悶える気力もなくして白絹はうなだれたまま、すすり泣いた。  
 
乳首に行われたのと同じ事がクリトリスに対しても行われた。  
人型触手はロープを取り出すと、すでに包皮が剥かれている陰核の付け根を縛ってゆく。  
これが普通の人間ならばクリトリスに糸を結ぶなど、余程手先が器用で精緻な作業が得意な者でないと難しい。  
しかしなにしろ相手は身長30m級という巨大な少女である。  
このスケールの体に対してならば陰核にロープを結びつけるなど簡単な作業であった。  
作業を終えた触手がクリトリスの根本を縛っているロープを引っぱる。  
ロープと言えば、いかにも太く思えるが、白絹の巨体との対比からすれば細い糸の様な物である。  
「ひ…、い、痛い、やめてぇ、ちぎれちゃう!」  
性感帯の中でも、もっとも敏感な器官に、細い「糸」が情け容赦なく食い込んでいった。  
 
触手はクリトリスに結びつけられたロープの反対側の端に、電気店の店頭から持ち出した扇風機を縛り付けた。  
ロープがしっかりと扇風機に結んであるのを確認して、手放す。  
地面に向かって落ちて行く扇風機の重みでロープのたるみがどんどんなくなっていった。  
そしてロープが伸びきった所で、扇風機はガクンッと空中で止まる。  
「あうっ!」  
当然、扇風機の重量のすべてが敏感なクリトリスにかかり、白絹は引きつるような悲鳴をあげた。  
それでも乳首から吊り下げられている自動販売機に比べればずっと軽い物なので  
瞬間的にショックはあったが、痛いというほどの事ではない。  
むしろロープが肉芽にくいこんでくる感覚は「熱い」に近かった。  
 
宙ぶらりになった扇風機に向かって、通常型の触手が先端から体液を吐いて浴びせかけた。  
それまでの、触手が体表からにじみ出させている体液に対して、扇風機に吐き出されたそれは、  
ずっと粘着力が強いらしい。  
糸を引きながらしたたり落ちる事もなく、べったりとこびりついている。  
 
何かをからめ取った別の触手がロープの先の扇風機に近づいていく。  
持っているのはアイロンだった。  
触手がそのアイロンを扇風機に押し当てると、まるで強力接着剤を使ったかのごとく、二つの電化製品は  
ぴったりと貼りついた。  
アイロンに絡みついていた触手が離れると、宙づりになった扇風機+アイロンの重みがクリトリスにかかる。  
「ううっ…」  
今度はさすがに過敏な肉芽に痛みが走り、白絹は顔をしかめた。  
「ククク…、興味深い実験だ。アルティメットガールのクリトリスは何キログラムの荷重に耐えられるのかな?   
どの程度でちぎれるのか試してみようか」  
「そ、そんな……」  
まさか本当に陰核がちぎれてしまうまで、このままおもりを増やしていくつもりでは……?  
そんな恐ろしい想像が白絹の心臓を凍りつかせた。  
「そら。三つ目の重りが加わるぞ」  
今度の重りは消火器だった。  
おびえた白絹は暴れて抵抗しようとするが、宙づりになった重りが左右に振れて、なおさら  
クリトリスと乳首を苦しめるだけである。  
ボンドの様に強力な粘着力を持つ体液で、扇風機・アイロンのかたまりに、新たに消火器が追加された。  
「い、いたい。ホ、ホントにちぎれちゃう……」  
「まだ、大丈夫だ。四つ目がいくぞ」  
 
四つ目の重りは自転車だった。  
「あああっ!」  
クリトリスからぶら下がった重りに自転車分の重量が増えた瞬間、血を吐くような悲鳴があがる。  
球形だったはずの陰核は糸で引っ張られ続けて、今では引き延ばされた形に変形していた。  
あとわずか数百グラムでも重さが増せばクリトリスはちぎれてしまう。  
根拠はないが、白絹はそれを確信した。  
そんな少女のおびえにはお構いなしに触手は新たな重りを持って近づいて来る。  
どこか、公園からでも引っ張ってきたのか、今度の重りはベンチだった。  
それを見た白絹が声をふるわせて懇願する。  
「や、やめてっ! もう無理よ、ちぎれちゃう! 今度こそ絶対ちぎれちゃうっ!」  
しかし触手は無情にもボンド並みに強力な粘着体液で固まった重りにベンチを追加した。  
まだ触手がベンチにからみついているから、重さはクリトリスにかかっていない。  
しかし触手がそれを放したら……  
「あ、あぁ……、やめて、お願い……」  
だが白絹の必死の願いも虚しく、触手は重りを手放した。  
その瞬間、重量を増した重りが支える物を失って落下する。  
重りの全重量が繊細なクリトリスにかかった。  
「ひいいいいーーーーっ!」  
クリトリスが体から引っこ抜かれた。  
白絹がそう思った瞬間、彼女の体を固定していた触手の戒めが解けた。  
突然の拘束からの解放に、少女はかばう姿勢さえとれずに、地面に倒れ込んむ。  
「ぐうっ!」  
大地に叩きつけられ、喉の奥からうめき声が漏れる。  
「はぁ……、はぁ……」  
自分の体が地面に放り出されたのだと理解した白絹が、荒い息を吐きながら股間に目を向けた。  
クリトリスは引きちぎられていない。  
重りが落下するのと同じスピードで体が地面に崩れ落ちたのが幸いしたのだ。  
重りの重量がクリトリスにかかったのは最初の一瞬、一秒にも満たないわずかな間だけだった。  
安心した途端、白絹の全身から汗が噴き出す。  
 
地に伏せて、極度の緊張から解放されてぐったりとしている白絹のまわりに再び触手が集まってきた。  
触手たちは地面の上にうつ伏せに倒れているUG貧乳の体をあお向かせる。  
そして先端が人の形をした触手は刃物でも持っているのか、乳首とクリトリスに結びつけられたロープを途中で切っていく。  
まだロープはそれぞれの肉芽にくくりつけられたままだが、少なくともこれでもう重りで苦しめられる事はない。  
度重なる凌辱と責め苦に疲れ切っている白絹の裸身に群がった触手は  
体の表面からヌルヌルした体液をにじませながら、すべすべとした肌をなでまわしていた。  
 
5、6本の触手が、根本を縛られ、むき出しになったクリトリスの周りに集まって来た。  
触手の先端に穴が開き、目のないウナギかドジョウのような姿になる。  
その触手の一本があいた口で陰核をくわえ込んだ。  
触手は歯の生えていない口で咀嚼する様にむき出しの神経のかたまりを刺激する。  
「あ…、あ、いや、そこ……」  
白絹が淫らな夢にうなされているような、なまめかしいよがり声を漏らした。  
別の触手が少女のかわいらしい耳を責める。  
触手の口が柔らかい耳たぶをハムハムと甘噛みし、同時に別の触手が耳の穴のとば口を舐めるようにうごめく。  
 
その耳を嬲っていた触手がいきなりブルブルとふるえた。  
一回、体を反り返らせた後、急におじぎをするように前に体を振る。  
触手の先がもっとも前に突き出した瞬間、ビュブッ、と粘っこい音を立てて先端から白濁液を噴出した。  
幼さの残る白絹の横顔に触手からほとばしった粘液が叩きつけられる。  
「ひっ! いやあぁっ!」  
熱く、ぬるぬるした白濁液を大量に顔に浴びる感触のおぞましさで、少女は悲痛な叫び声をあげた。  
感触だけでなく、息をすれば鼻から濃厚な生臭い臭いが入ってくる。  
触手は少女の反応に嗜虐心をあおられたのか、一匹目の真似をして次々と白絹の顔に粘液を吐き出し始めた。  
「うっ、うぷっ、いやあ! 気持ち悪い!」  
ホースで水をまくような勢いで次から次へと浴びせられる白濁液のために鼻から息をすることができない。  
仕方なく口をわずかに開けてそこから呼吸をするが、顔に直接ぶちまけられる粘液や、  
顔面を上から垂れ落ちてくる体液は、そんな少しの隙間からでも口内に侵入してくる。  
白絹は顔をそむけて顔面シャワーから逃れようとするが、自在に動く触手は横からも後ろからも迫ってきては  
汁を浴びせてきた。  
白濁液の洗礼を受けているのは顔だけではない。  
胸の膨らみも液まみれになってテラテラと光っているし、形のいいへそにも周囲から粘液が流れ込んでは、  
あふれてまた下へしたたり落ちてゆく。  
しなやかな足も、手錠でつながれた両手も、全身触手汁にまみれていない場所はない。  
体中が異臭を放つ体液でぬるぬるになっていて、その感触の気持ち悪さはそれまでの人生で  
経験した事のないほどのおぞましさだった。  
 
【つづく】  
 

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