ZATVを一人の男が訪ねてきていた。  
海外の通信社から派遣されてきた日系人というその男は仁羽(にわ)と名乗った。  
「私は今回の訪日では日本の三大名物、つまり地震・火山・アルティメットガールを取材していく予定です。  
そのために世界でもっともアルティメットガールにくわしいと言われるこのテレビ局にやってきました」  
仁羽の言葉にUFOマン&アルティメットガール評論家の岡村が笑顔で答える。  
「光栄です。自分で言うのもなんですが、怪獣とアルティメットガールに関してはわが局以上に精通している機関はないでしょうからな」  
「ところであなたがたはアルティメットガールが普段は普通の人間として生活していると考えているそうですね。  
UFOマンの時にはそういった説は聞きませんでしたが、アルティメットガールに対してそう考える根拠はなんですか?」  
「はい、我々のスタッフには高校生特派員として諸星真という少年がいます」  
「諸星…、真…」  
「彼が怪獣との戦いが終わった後のアルティメットガールが人間の少女へと姿を変えていく過程を写真におさめているのです。  
残念ながら完全に人間の姿に変わりきる瞬間の撮影はできず、またメタモルフォーゼの途中の彼女は強い光に包まれているため  
顔を確認するには至らなかったのですが、いずれ彼女の正体を明らかにしてみせますよ!」  
「なるほど、それは楽しみです。がんばって下さい」  
岡村に対して激励の言葉をかけた後、仁羽は横にいた小春野繭の方に顔を向けた。  
「ところでこちらのお嬢さんは怪獣中継の実況を担当されているそうですが、  
あなたはアルティメットガールの正体について心当たりはありませんか?」  
仁羽はそれまで岡村との会話に加わることなく、黙ったまま隣にいた繭に話しかけた。  
「い、いえ、私も岡村さんが話した以上の事は何も知らないんです」  
「そうですか。いや、大変参考になりました。それでは私はこれで失礼させていただきます。今後もすばらしい放送を期待してますよ」  
 
ZATVの局舎を出た仁羽は歩いて街の雑踏の中に入っていく。  
その彼の後ろを少し距離を置いて追いかける人物がいた。  
ZATV局の女性レポーター、繭である。  
(あの仁羽って男、何か怪しいのよね、具体的に何がどうってわけじゃないけど……)  
しばらく人混みの中を歩き続けた仁羽だったが、やがて人の波を抜けると大通りの脇の狭い道へ入っていった。  
どうやらこの辺は古いオフィス街らしい。  
今日が日曜日のせいか人の姿はほとんどない。  
両脇には建ってからかなりの年月がすぎていると思われる古びた低いビルが林立していた。  
仁羽はそのビルのひとつに入っていく。気づかれない様に注意しながら繭も後を追った。  
そして男が一階の奥の部屋のドアを開け、その中に姿を消すのを確認すると、足音を立てないように近づき、  
閉ざされたドアの前で立ち止まった。  
ビルの造りから見てここが彼の滞在しているホテルでないことは明らかだが、  
それではこのドアの向こうにある部屋は何に使われているのだろう?  
何かの事務所といった所が妥当だろうが、ドアにも壁にも何も書かれていないため判断のしようがない。  
 
繭はドアに耳を当てて中の物音に意識を集中させた。  
さいわいドア越しではあったものの、室内の会話は思ったよりはっきり聞こえてくる。  
「ボス、お帰りなさい。調査の結果はいかがでしたか?」  
「うむ。なかなか有益な情報が得られたよ。私がナクール星からやってきた地球侵略部隊のリーダーとも知らず、  
テレビ局の連中は色々と面白い情報を提供してくれた。この情報を元にしてアルティメットガール抹殺計画を立てるのだ」  
思ってもみなかった室内の会話の内容に、ドアの向こうで盗み聞きをしていた繭は衝撃を受けた。  
(ま、まさか、あの男が宇宙人? しかもアルティメットガールを抹殺して地球侵略を企てている?)  
動揺する気持ちを何とか静めて、今後どう行動するべきか考える。  
(何かの芝居の話とか、精神異常者同士の可能性もあるし、報道にたずさわる者として、  
確実な情報をつかむまでは軽々しく動けないわ)  
侵略者の脅威に直面する恐怖よりも、繭のジャーナリスト精神がまさった。  
なにより特ダネという言葉の持つ強力な磁力が、マスコミに関わる人間の本能を捕らえ、  
その場から逃げ出すという選択肢を頭の中から排除したのだ。  
繭は部屋の中の声に神経のすべてを集中させる。  
「しかし残念ながらテレビ局の連中もアルティメットガールがどこの誰かはわかっていなかった。  
だが私もぬかりはない。正体を知っていそうな人物を呼んでおいた」  
ナクール星人とやらの言葉に繭はいぶかしんだ。  
あの男は一人でここへやってきた。それでは彼が呼んだという人物とは誰のことなのだろうか?  
(まさか!)  
思い当たる人間が一人いることに繭は気がつき、慄然とした。  
「小春野繭、聞こえているんだろう? そうだよ、私が呼んだ人物とは君のことだ!   
君が尾行しているのを私が気がついていないとでも思ったのかね? ハッハッハッ」  
 
敵の声がはっきりと自分に向けられていることに繭の顔が蒼白になった。  
身をひるがえして建物の出口へ走り出そうとしたが、その彼女の目の前に突然さっきの男が出現する。  
その男はZATVを訪ねてきた仁羽。いやナクール星人だ。  
この宇宙からの侵略者は空間を瞬間移動する超能力・テレポーテーションが使えたのだ。  
「あああ……」  
繭の顔が恐怖にひきつる。  
おびえる彼女の腕をつかんだナクール星人は人間のそれをはるかに越えた腕力で繭を部屋の中に引きずり込んだ。  
部屋の中は情報処理に使われているらしい機械が何十台も置かれ、無機質な音を立てている。  
そしてリーダーである仁羽以外はそろいの制服を着た男が十人近く働いていた。  
繭が部屋に入った途端、宇宙人の無表情な目が彼女に集中する。  
敵陣のまっただ中に囚われておびえる繭に異星人のリーダーが話しかけてきた。  
「私が君をここへ招いたのはアルティメットガールの正体を聞くためだ。さあ、話してもらおうか」  
 
「知らないわよ。知っていたらとっくに番組で放送しているわ」  
「テレビ局が何ヶ月も追っかけていて何も手がかりをつかんでいないという事はあるまい。  
確証とまで至らなくても、もしかしたらこの人間かもしれない、という候補くらいはいるだろう?」  
「本当に何もわかってないのよ。知らない物は何度聞かれても答えようがないわ。それより帰してよ」  
「テレビ局に帰ってナクール星人がアルティメットガール抹殺計画を立てていると報道するのかね? フフフ…、それは困る」  
「それはあなたが自分から私に聞かせたんじゃない!」  
「その通り。君には今、何が起きているか知っておいてもらった方がいいと思ったのでね。  
それより今はアルティメットガールの正体を聞くのが先だ」  
「知らないって言ってるでしょ!」  
気丈にも繭は毅然とした態度で突っぱねる。  
それは実際には虚勢にすぎなかったが、彼女には決して敵に屈する事のできない理由があるのだ。  
 
その理由とは、繭がアルティメットガールの正体ではないかとにらんでいる人間が彼女の妹、白絹だという事だ。  
アルティメットガールの正体を教えるという事は、へたをすれば妹を売り渡す結果になりかねない。  
たとえ侵略者が繭をどんな目にあわせようとも、それだけは避けなければならなかった。  
「やれやれ、今の内にしゃべっておいた方が賢明なのだがね。そうでないと体に聞くことになるよ」  
「しつこいわ。知らないったら知らないの!」  
繭は怒りに燃える目で相手をにらみながら低い声で言い切った。  
それを聞いたナクール星人の手が高くあがり、ビシッと大きな音を立てて繭の頬に叩きつけられる。  
「くっ!」  
「言え!」  
「……」  
黙りこくる繭に対して激しい平手打ちが二度、三度とくりかえされた。  
たちまち柔らかい頬が赤く染まり、腫れあがる。  
「うう……」  
強気にふるまっていても暴力沙汰とは縁のない生活を送っている女性だ。  
本気で顔を叩かれた痛みとショックで目に涙が浮かんできた。  
しかし、それでも繭の決心は揺るがない。  
(絶対こいつらに白絹のことを知られるわけにはいかない)  
非情な暴力に会いながらも、繭は何があっても妹を守ろうとする決意を変えなかった。  
 
「よし、記録を開始しろ」  
異星人のボスは一言部下に命令を下した後、繭の方を向いて冷ややかに笑った。  
「愚かな女だ。どうやらおまえには肉体的な苦痛より精神的な責めの方が効果があるのかも知れんな」  
男はそう言うと部下に母星語で何かを命じた。  
配下の三人が繭に近づいてきて、一人が彼女の体を背後からはがい締めにし、他の二人が両側から足をつかんで身動きを封じる。  
侵略者の首領は繭の正面に立つと、男達の剛腕に拘束された彼女の胸ぐらを大きな手でつかみ、一気に衣服を引きちぎった。  
「ヒッ!」  
ベージュのブラジャーに包まれた白い膨らみがあらわになる。  
「今の内に話してくれればこれ以上の辱めを受けなくてすむのだがね」  
繭は目の前の敵の破廉恥な精神に対して怒りをむき出しにした。  
「この下等動物! アンタ、それでも知的生命体のつもり?   
こんなことをして恥をさらしているのがむしろ自分たちだって事に気がつかないの!」  
腫れた頬を怒りでさらに赤くして繭が毒づく。  
しかし侵略者のボスは非難の声を無視してかたわらの部下に声をかけた。  
「おい一瞬たりとも逃さず、この女が汚されていく様子をしっかり映像に記録するんだ」  
「や、やめて、撮らないで」  
ただ辱められるだけでなく、その一部始終を撮影されると知り、さすがの繭も気弱な声をあげた。  
「懇願するのは、言うべきことを言ってからだ」  
「く……」  
 
再び黙り込む繭を見て、卑劣な異星人が手を伸ばしてきた。  
その指がブラジャーに包まれた乳房の先端をつまむ。  
そして男はねじ切らんばかりの力でその部分をひねった。  
「い、痛い! やめて」  
「このまま乳首をつぶしてやろうか? それともねじ切ってほしいかね?」  
「うう、ぐぅ〜」  
男は乳首を責めていた指をいったん離すと、手の平を大きく広げて乳房全体をわしづかみにした。  
そのまま情け容赦のない力で柔らかい肉球を握りしめる。  
「う、くぅぅ……、痛い、離して…」  
繭の脳裏にいつか見た、プロレスラーが握力だけで手の中のリンゴを握りつぶす映像が浮かんだ。  
このままでは自分の乳房があのリンゴのように握りつぶされてグチャグチャの肉片になってしまう。  
そんな恐怖に、それまでこらえてきた涙が目からどっとあふれ出した。  
「いやぁ、やめてぇ……」  
全身をガタガタとふるわせ、涙声で許しを請う繭。  
すると男の手からフッと力が抜け、胸から離れていった。  
恐怖と苦痛から解放されたため、硬直していた繭の全身が一気に弛緩する。  
彼女は深く頭をたれてひたすらゼイゼイと荒い息を吐いた。  
「う、うう……」  
声をふるわせながらすすりなく繭。  
頭の中に妹の名は出さないまでも適当な嘘をついてこの場を切り抜けようかという気持ちがよぎる。  
しかしごまかしきれる様な巧妙な嘘など思いつきはしない。  
むしろだますつもりで会話しているうちに逆にボロを出す恐れの方が大きいだろう。  
そんな危険を冒すよりは、やはりここは黙りこみ続けるしかなかった。  
 
さっきまで握りつぶさんばかりの力で乳房を責めていた男の手が今度はやさしくブラの布越しに胸肉をさすり始めた。  
「あ…、はぁ……」  
鼻をすすっていた繭の唇から思わず甘い声がこぼれる。  
男の指先がゆっくり胸丘の頂点に移動していく。  
そして指の腹で執拗に胸の先端をさすった。  
「や、めて…、触らない、で……」  
男が与える刺激によって乳首が徐々に固く充血しはじめる。  
それは性的な興奮によるものではなく、単純な肉体の反応にすぎなかったが、  
繭は見せてはいけない物を見られたかのように羞恥に頬を赤く染めた。  
男のねちっこい指技によって敏感な乳首が完全に屹立する。  
その恥ずかしさをふっ切ろうというのか、繭は一段と大きな声をあげた。  
「汚らわしい手で触らないでって言ってるのよ!」  
しかし異星人のボスは繭のののしりを冷笑でかわすと、部下の一人に向かって手を差し出した。  
「部屋を変える」  
 
その声に部下はボスの手にあるものを乗せた。  
見ればそれはまるで大型犬にはめるようなごつい首輪だ。  
三人の異星人に体を押さえ込まれて抵抗できない繭。  
その首に巻かれた黄色いスカーフがボスによって外され、代わりに首輪がはめられる。  
首輪には頑丈そうなロープがつながっていて、その先はボスが握っていた。  
動物のような扱いを受けて繭の顔が屈辱にゆがむが、侵略者達はそんな彼女にお構いなしに作業を続ける。  
身動きを封じていた男達が離れ、拘束された状態からは解放されたものの、すぐに両手を胸の前で合わされ手錠をかけられた。  
そして首輪につながった綱を引っ張られて彼女は強引に歩かされる。  
「くっ……」  
最初の内こそ足を踏ん張って反発していた繭だったが、  
首筋や喉に首輪が食い込む痛みに負けて、結局は引きずられるようにしてついていくしかなかった。  
それでもせめてもの抵抗のつもりか、両手を胸の前において下着があらわになった部分を隠そうとする。  
 
繭が連れて行かれた所はまぶしい照明だけが目立つ殺風景な部屋だった。  
広さは学校の教室くらいだろうか。  
異星人のテクノロジーなど繭にわかるはずもないが、先ほどの部屋が司令室的な使われ方をしていたことは彼女にも想像がついた。  
しかしこの部屋については何に使われるものかはわからない。わからないということがなおさら繭の不安をかき立てた。  
そして今、この空間にいるのは繭、侵略者たちのリーダー、副官らしき部下一名、荒事専門と思われる大柄な男四名の計七人。  
異星からの侵略者たちは萎縮している繭を突き飛ばし、床に転がした。  
「ここなら多少部屋を汚しても後始末が楽だ。床をよく見るがいい。  
部屋の真ん中を頂点として四隅に行くに従ってわずかに低くなっているだろう?   
これは汚れを水で洗い流せるようにするためだよ。血や肉片や脳漿といった汚れをね」  
「うぅ……」  
すでに先ほどまでの気丈な繭はそこにはいなかった。  
これから我が身に降りかかる惨劇におびえて小さくうずくまる女が一人いるだけだった。  
「さて、さっきの質問の答えを聞かせてくれるかな?」  
「……」  
もはや知らないと白を切る気力もない繭だったが、それでも屈することはなかった。  
 
そんな彼女にナクールの首領が一歩近づいた。  
おびえた繭は必死にもがき、転がった状態のまま、じたばたと足を動かして男との距離を保とうとする。  
しかし男は簡単に繭のすぐそばまでやって来ると、胸が引きちぎられた服の残り、  
スカートの部分に手をかけて、力任せに引きずり降ろした。  
ブラジャーとそろえたベージュのショーツがあらわになる。  
「い、いやあぁっ!」  
「これ以上恥辱を味わいたいのかね? 今の君の姿もすべて撮影されているのだよ」  
「や、やめて…、映さないで…」  
「ならばアルティメットガールの正体を言え!」  
「……」  
繭は怯えた表情を浮かべながらも、いやいやをするように首を振って拒絶する。  
「仕方がないな」  
いまだに最後の一線で抵抗する彼女に、ボスは残念だというゼスチャーをしてみせる。  
そして彼の尋問は次の段階に入った。  
 
「え……?」  
繭が突然、困惑した声をあげた。  
体が彼女の意志とは関わりなく勝手に動き出したのだ。  
不自由な上体をなんとか起こして床に座り込むと両足を大きく開いた。  
スカートを奪われ下着だけになった下半身が男達の目にさらされる。  
「な、なに? これっ、やだっ!」  
どうして自分は、いや自分の体は敵の前でこんなあられもない格好をしているのだろう?  
繭がひたすら困惑している間にも体はさらに浅ましい行動にでる。  
手錠でつながれた手がブラに包まれた両の乳房をつかんで、揉みしだき始めたのだ。  
「こ、こんな、どうして?」  
「おやおや、色香で我々を懐柔しようというつもりですかな? 地球の女性とはなんとつつしみのないものなのか」  
「違う! 私はこんなことしたくない、体が勝手に動いているのよ」  
そんな彼女の言葉とは逆に、手の方は布越しではもどかしいと言わんばかりに荒々しくブラジャーを体からはぎ取った。  
憎むべき男達の前にふくよかな二つの白い胸丘がさらけ出される。  
「いやあ! 見ないで!」  
さきほど握りつぶされそうになったにもかかわらず、みずみずしい乳房は美しい形を少しも崩すことなく、  
ふるふると恥じらいにふるえていた。  
つややかな若い肌が照明の光を受けて輝いている。  
もちろんその姿も敵によって撮影されていた。  
羞恥で顔を真っ赤にした繭が必死に手で乳房を隠そうとするが、彼女の意志とは関わりなく両手は胸肉を揉みしだき、  
時おり指の先がつま弾くように乳首を刺激する。  
 
混乱した繭の意識の中である仮説が浮上した。  
「あなた…、さっきテレポーテーションしたわよね。  
まさか、これも……、テレキネシスとかサイコキネシスとか、念力とか、  
そういった超能力で私の体を操ってるんじゃないの……、ああっ! いやぁ」  
問いつめる繭の言葉の最後が甲高い悲鳴に変わった。  
胸から離れた手が下半身を覆う下着の中にもぐりこんで来たのだ。  
指先が柔らかい茂みに触れる。  
「いやっ! お願い、もうやめてぇ!」  
彼女の五本の指が恥丘におおいかぶさり恥部をなでさする。  
「フンッ、敵の目の前で浅ましい行為にふけるけだものめ、これを使ってさらに本性をさらけだすがいい!」  
凌辱者のリーダーがあざけりの言葉と共に放り投げた物を、繭の手が受け止める。  
それは小さなチューブ状の容器だった。  
繭の意志を離れた手が勝手にチューブのキャップを外し、中のクリーム状の物を指先にとる。  
そしてその手が胸へと動き、指先に盛られたクリームを半立ちの乳首へ塗りつけた。  
「ああっ!」  
すると乳首はたちまち熱く火照りだし、じんじんとうずきだす。  
豊かな乳房の先端にある可憐で小さい肉の突起が充血し、はりさけんばかりにパンパンに膨らんだ。  
熱を帯びてるせいか、乳輪の色も赤みを増している。  
「何? 何を塗ったの?」  
このクリームの正体は何なのか?  
体の異変に困惑する繭の頭の中を「媚薬」「催淫剤」といった言葉がいくつも浮かんでは消えていった。  
 
気がつけば下腹部を覆っていた下着が冷たい。  
いつのまにか秘裂からあふれ出した愛液で下着の前の部分が湿っていた。  
濡れた布が肌にぴったりと貼りつき、割れ目の形がくっきりと浮き出ている。  
それは性器がむき出しになった状態以上に卑猥な光景だった。  
(嘘! 私、こんなに濡れている!)  
下着を濡らす豊かな自分の反応に繭はおびえた。  
これほど催淫効果の高い薬物だ、あとあと精神に障害が残るような副作用がないとは言えない。  
地球人を人間とは思っていないこの宇宙人なら、危険な劇薬でもためらいなく使うだろう。  
薬によって精神が壊れ、色情狂と化した自分が男の肉体を貪るおぞましい想像が繭の脳裏を横切った。  
「い、いやぁ、やめて……」  
「ならばアルティメットガールの正体を言うかね?」  
「う、うう……」  
 
あくまで抵抗する繭の体を、宇宙人は念力によって再び動かし始めた。  
左手がチューブを握って右手の人差し指の上に催淫剤をこんもりと盛る。  
そして左の手で下着をめくると右の手が薬を性器に塗りつけようとした。  
「ああっ! そ、そこはやめてっ!」  
涙声で繭は異星人に、自分の手に懇願した。  
こんな強力な媚薬を乳首以上に敏感な性感帯に使われたらどうなってしまうのか?  
最後まで理性を保っていられる自信はとうてい、ない。  
しかし彼女の手は主人の願いを無視して小陰唇のビラビラにクリームを塗りこんでいく。  
ぬちゅり……  
ぬるぬるのクリームと体奥からあふれでる花蜜がかきまぜられ粘っこい音を立てた。  
しばらくの間、部屋の中を女の甘いあえぎ声と、濡れた指と粘膜がこすれあう卑猥な音だけが支配する。  
「あうぅ……」  
繭は思わず声をあげた。  
絶望の声を。  
そして欲情した歓喜の声を。  
 
指はマッサージするように執拗に媚薬を生殖器の外周になすりつけていく。  
催淫剤はあっというまに皮膚の表面から吸収され、効果を発揮した。  
たちまち陰部がカァーッと火照りだす。  
手錠でつながれた両手を股間の上に置いたまま、繭は全身をのけぞらせて身もだえした。  
汗にまみれ、淫情にのたうつ淫らな姿が無情なカメラに収められていく。  
あらわになった裸身の中で、しなやかな長い足にストッキングだけが残っているのが妙になまめかしい。  
「ひっ、ひうぅ……」  
侵略者は繭の下腹部が画面いっぱいの大写しになるようカメラを操作した。  
するとつぼみが花開く様子を早送りした映像のように、わずかに口を開いていた女性器がみるみる肉の扉を開けていく。  
湧き出る樹液でぬめぬめと光った女体の内部があらわになり、卑劣な男達の視線にさらされた。  
念力で操られた繭の手が、ずり下げられて両の太ももの間にあった下着を無造作に足から抜き取る。  
そして汗と愛液でじっとりと湿っているショーツを丸めると、いきなり彼女自身の口の中へ突っ込んだ。  
「むぐぅっ!」  
突然口腔に、自分の体液の臭いがする下着を押し込まれて繭は目を白黒させた。  
わずかに自由がきく舌を必死に動かして丸められた布を吐き出そうとするが、手の方は逆にぐいぐいとそれを喉の奥に押し込んでくる。  
もはや、いくら舌を動かしても取れない所まで下着が入ってから、指はようやく口から出ていった。  
繭は口をふさがれた息苦しさで鼻を大きく広げて空気をむさぼる。  
それは華やかなテレビ業界の前線で活躍する美女とはとても思えないみじめな姿だった。  
 
カメラを構えた侵略者の一人が繭の正面から近づいてくる。  
言葉を封じられた繭はくぐもったうめき声をあげながら涙に濡れた目で「映さないで」と哀願するが、  
当然彼女の願いが聞き入れられるはずがない。  
いや、それどころか念力で操られた体はカメラに向かって、これまで以上の痴態をさらけだそうとする。  
両足が大きく開かれ、あふれる愛液で肌に貼りつく縮れ毛も、ヒクヒクと淫らにうごめく肉の亀裂も、  
隠しておきたい部分の何もかもが男達の前にあらわになった。  
さらに両手が陰唇にのびる。  
右手の指が右側の陰唇をつまみ、左手の指が左側の陰唇をつまむ。  
そしてそれを左右に引っ張って、膣孔の入り口を目一杯割り開いた。  
「くぅ……」  
あまりの恥辱に下着を頬張った繭が絶望のうめきを漏らした。  
熱をはらんで火照った体の内側が冷たい外気に触れている。  
それはつまり羞恥の源の奥底が隠すことなく露出していることを意味していた。  
両手で自らの女性器をぱっくりと開き、サーモンピンクの媚肉の奥の奥までカメラの前にさらけだす繭。  
もしこんな映像が公開されたら、彼女は二度と人前に出られなくなるだろう。  
首をねじって、懸命に顔をカメラからそむけながら繭は泣いた。  
しかし肉体は見られることでなおさら欲情したのか、  
生々しくうごめく秘肉の間からはドクッ、ドクッと粘っこい愛液が吐き出されていく。  
 
これで繭を辱める侵略者の責めはまだ終わったわけではなかった。  
あやつられた彼女の肉体は、チューブの中の催淫クリームを右手の指先にすくいとると、  
左手によって入り口を大きく割り裂かれた肉穴の内部へ塗り始める。  
(ひっ! い、いやあぁぁっ!)  
薬が皮膚を通して浸透した今まででさえ、これほど欲情をかきたてられたのだ。  
それが今度はむき出しになった敏感な粘膜に直接使用されようとしている。  
その場合薬が一体どれほどの効果を発揮するのか、結果を想像するのさえ恐ろしかった。  
哀れな生け贄の女は必死に首をふって許しを請うたが、  
彼女の指は濡れた肉ヒダを一枚一枚めくるように執拗に媚薬を塗りこんでいく。  
深い所までもぐりこんだ指が激しく肉孔をかきまわすたび、峻烈な快美感が背筋を走り抜け、繭の腰が跳ね上がった。  
深々と指をくわえこんだ肉裂からは熱い果汁が次から次へとあふれ出し、  
したたり落ちては、女陰の下で息を潜めている後門までべたべたに汚していく。  
「う、むぅ……」  
そんな責めがどれくらいの間、続いたのか……  
これ以上薬を塗ってもクリームの層の上にクリームの層を重ねるだけだというくらい大量の催淫剤が使われる頃には  
繭の性感は一時も耐えられないほどに燃え上がっていた。  
この熱くうずく体を今すぐにでも何とかしてほしい!  
発情した獣のように繭の肉体はオスの体を求めていた。  
ぬちゃぬちゃと音を立てて濡れた肉穴の奥深い部分をかきまわしていた指がようやく引き抜かれる。  
そして今度は愛撫の対象を割れ目の始まる部分に恥ずかしそうに顔をのぞかせている陰核へと変えた。  
またチューブを絞って催淫クリームを指に取ると、すでに固くなっているクリトリスへと塗り始めた。  
 
「ううう〜〜っ!」  
クリームでぬるぬるになった指が包皮の上から膨らんだ肉芽をなでるたびに繭の体はビクッ、ビクッと震え、  
大きく開いた鼻からふーっ、ふーっ、と荒い息がもれる。  
さらに彼女の指はクリトリスを覆う肉の莢を剥いて、ぷっくりと膨らんだ器官を露出させると、  
その部分にじかにクリームを塗っていった。  
異星人の気まぐれのままに動く指には恥じらいも容赦もない。  
激しい指技によって繭の性感はピークへと押し上げられていった。  
目の前に快楽の極限が迫っている。  
「う、ううっ、ううーーっ!」  
憎むべき敵の前で淫情にやぶれた浅ましい姿だけはさらすまいと、わずかに残った理性が哀しい抵抗を試みる。  
しかし指がコシコシとクリトリスをこすり、転がして愛撫すると、  
圧倒的な快感が押し寄せ、理性の抵抗はいとも簡単に崩れてしまった。  
指が陰核の上で動くたびに、愛液でぬるぬるになった下腹部が激しくバウンドし、体の奥底から甘い感覚が背筋を走り抜ける。  
そしてその瞬間、敵が見ている事も、撮影されている事も何もかもが意識から吹き飛んで、繭は肉欲の頂点を極めた。  
「んんん、むぐうぅぅーーーっ!」  
下着にふさがれた喉の奥からくぐもった嬌声が漏れる。  
繭は汗に濡れたしなやかな体を大きくのけぞらせて快感のクライマックスへ昇りつめた。  
ぴゅ、ぴゅっと恥ずかしいしぶきがほとばしり、手を濡らす。  
テレビで人気の美人レポーターは、侵略者の目の前でオナニーを強要された末、  
潮を吹きながら呆けた様にオルガスムスに酔いしれた。  
「う、う……っ」  
涙に濡れた目がうっすらと開いて、何もない中空を見つめる。  
しかし知性の光をなくした瞳は何かを映すでもなく、うつろに照明の光を鈍く反射するだけだった。  
 
繭はひときわ大きく息を吐き出すと、力無く体を床に横たえた。  
快感の余韻で白い太ももの内側の筋肉がヒクヒクと痙攣している。  
やがて絶頂の残響が去っていくに従い、麻痺していた理性がよみがえってきた。  
自分は敵の見ている中、自慰にふけり淫乱な欲望に屈して果てたのだ。  
薬で狂わされたとはいえ、それは否定のしようのない事実だった。  
自分のあまりのみじめさに繭は肩を震わせてすすり泣いた。  
 
そんな彼女の体がまた勝手に動き出す。  
どうやら異星人はまだ繭を責め足りないらしい。  
繭の体は侵略者の操るままに動き、上体を起こした。そして男が差し出した物体を手で受け取る。  
これ以上どうするつもりなのかと、投げやりな気持ちでなすがままにされていた彼女の表情が、  
手の中の物体を見たとたん凍り付いた。  
手に握らされた物体は男性器を模したバイブレーターだった。  
使ったことはないとはいえ、秘かな楽しみのためにそういう物があるという事は、知ってはいた。  
しかし彼女が驚いたのはそれが太さ、長さ、すべてが尋常ではないサイズだったからだ。  
繭がこれまでに愛し合い、体を許した過去の恋人達の物に比べて、それは桁違いの大きさであり、  
これほどのスケールになると卑猥な淫具というよりも、ただただグロテスクなオブジェでしかなかった。  
これが彼ら宇宙人の生殖器の標準的なサイズなのかはわからないが、  
地球人の繭にとっては、快感をもたらす器具というよりは女体を破壊するための道具としか思えない。  
 
しかし恐怖にすくむ気持ちとは裏腹に、操られた彼女の手はチューブに残った催淫クリームのすべてを絞り出し、  
巨大なバイブレーターに塗りたくっていった。  
ただでさえ異様なフォルムだった器具が、塗られたクリームが照明を反射して、てらてらと光り、  
いっそうまがまがしさを増大させた。  
そのバイブレーターの先端が繭の陰部に押し当てられる。  
恐れていた事がついに現実になると知って、繭は言葉にならない叫びをあげた。  
(そんな……、こんな大きいの入らない! 入るはずがない! やめて! あそこが裂けちゃうぅぅぅーーーっ!)  
汗にまみれた顔を真っ青にして繭はおびえた。  
しかし敵の意のままに動く彼女の手は、無情にも力をこめて極太の道具を肉孔の入り口へとめり込ませていく。  
「ぐうっ! むぐううっ!」  
必死にもがいて淫具の切っ先をそらそうとする繭だったが、入り口にしっかりとあてられたそれをかわす事はできない。  
ついにバイブレーターが繭の中にメリメリと無理矢理押し入ってきた。  
一度絶頂を極めて肉がほぐれているとはいえ、そのサイズは小さな女陰に対して、むごい程に大きい。  
体を内側から押し拡げられる感覚に繭は絶息するようなうめきを漏らす。  
しかしバイブレーターは一切容赦することなく、狭い肉道を犯した。  
巨大な淫具が力任せに押し入り、肉層をミリミリと強引に拡張し、えぐっていく。  
 
そして、バイブレーターがようやく半分ほど収まった所でいったん侵入は止まった。  
息をしただけでも極限まで押し開かれた陰裂がぷっつり裂けてしまいそうで、繭は全身を硬直させて身動きひとつできない。  
今の彼女にできることは美しい顔を苦痛でゆがませて、できるだけ体が動かないよう、押し殺した息をするだけだ。  
すると侵略者の部下の一人が繭の背後から手を伸ばしてきた。  
汗に濡れて光る乳房を手の平に収めては粘っこく揉みしだく。  
「うぅ……」  
さらにそれと呼応するように念力で操られた繭の手が動き、充血して固くなったクリトリスを柔らかい指の腹で、なで始めた。  
「う、う……」  
ぞくっ、ぞく、ぞくっ……  
指が敏感な陰核を転がすたびに、胸がしめつけられるような甘い愉悦がこみあげてくる。  
これほどの仕打ちを受けながら性的に悦んでしまう自分の体が繭は信じられなかった。  
しかしいくら否定したくとも肉体は間違いなく順応しはじめている。  
その証拠にさっきまで無理矢理ねじこまれた極太バイブの威圧感におびえ、縮こまっていた肉ヒダが、  
今はざわめきだし、すがるように淫具の表面にからみつき始めていた。  
女の体が過酷な責めになじみはじめたのを知ったのか、バイブレーターの根本をつかんだ腕が動き、  
それを膣孔の入り口まで引きずり出した。  
「むふぅ……」  
バイブレーターにからみついた肉のヒダが一緒になって引っ張られ、めくりかえる。  
「ふぅ、ふぅ…」  
体の内部から押し広げられる感覚から解放されて全身の緊張が解けた。  
繭は肩に入った力を抜いて熱い息を吐き出す。  
 
しかし次の瞬間には極太バイブが再び胎内の奥深くまで分け入ってきた。  
「ぐうう〜」  
繭の贅肉のついてない下腹が侵入してきた硬いバイブレーターの形そのままに盛り上がった。  
再び白い裸身を硬直させる繭の口の中に男の指が入ってくる。  
そして口内を占領している下着を指でつまむと、それを引きずり出した。  
やっと息苦しさから逃れられた繭だったが、男は何も彼女を助けるためにそうしたわけではない。  
繭の口が自由になったのもわずかな時間でしかなかった。今度は男の唇が彼女の口をふさいできたのだ。  
「むう、むうう〜〜っ」  
憎い敵の舌が伸びてきて繭の舌にからみつく。  
おぞましさに顔を振って拒もうとするが、男は手で彼女の顔をがっしりとつかんで離そうとはしなかった。  
しかも顔を押さえているのとは逆の手が固くとがった乳首をつまんで  
クリクリと愛撫してくると体の力が抜けて抵抗できなくなってしまう。  
催淫剤のためか、執拗な愛撫によるものか、繭の肉体はすでに性的な責めを快感として認識し、さらなる刺激を求めていた。  
頬を紅潮させ、目をトロンととろけさせて男の口づけを受け止める。  
 
下半身では膣腔から出し入れされるバイブレーターのペースがあがってきた。  
ずぷっ、ずぷっ……  
人外のサイズの極太バイブが濡れた肉孔を出入りするたびにねばっこい水音が響き、  
内側から掻き出された粘液が尻肉の間をしたたり落ちていく。  
もはや繭には体をうち振るわせる灼熱の感覚が痛みなのか、快感なのか判断することさえできなくなっていた。  
思考能力はとっくになくなり、メスの獣の本能が身に余る大きさの物をくわえこんだ部分の筋肉を動かしている。  
肉ヒダがバイブレーターにからみつき、甘く締め上げた。  
生身の男ならたまらずに果ててしまうであろう極上の性能を繭の器官は発揮したが、血の通わない器具は萎えることなく、  
執拗に濡れた果肉をかきまわし続けた。  
 
繭の唾液と男のそれがまざりあった液体が彼女の口からあふれ出し、唇の横を透明の糸を引きながら流れて落ちる。  
男は長いキスの果てにようやく重ねた唇を離したが、その場に立ち上がると、すぐに別の器官を  
ルージュのはげ落ちた繭の唇に押し当てた。  
それは熱を帯びた固い肉のかたまり……  
すなわち、すでに充血し固くいきりたった男根だった。  
「ヒッ!」  
今、女陰を犯している極太バイブに勝るとも劣らない巨大な肉柱を目の当たりにして、  
快楽に酔いしれて濁っていた繭の意識が一瞬で現実に引き戻された。  
短くおびえた悲鳴をあげてその先端から逃れようとしたが、男は彼女の口を太い指でこじ開け、  
強引に脈打つ巨大なペニスをねじこんでしまう。  
 
「うぐっ、ぐええぇっ」  
喉の奥まで一気に剛直を押し込まれて繭は美しい顔には似合わない獣の様なうめき声をあげた。  
舌を使ってなんとか巨根を押し戻そうとするが、そんな抵抗も男を悦ばせるだけだ。  
男はもがく彼女の頭を両手でつかんで前後に動かし始める。  
息苦しさとみじめさから繭の目に新たな涙がこみ上げてきた。  
家畜のように首輪をはめられ、囚人のように手錠をかけられ、自らの手で羞恥の源を道具でえぐる……  
今の自分はとても人間の尊厳を持った存在ではない。  
繭はすすり泣きながら口腔を満たす男の肉茎に奉仕した。  
汗と涙と唾液でメイクなどとうに崩れきった頬の上を新しい涙がこぼれる。  
綺麗にセットされていた髪も今は見る影もなく乱れ、ほつれた毛が汗で濡れた額や頬に貼りついて凄絶な被虐美を演出していた。  
「うっ、ぐうっ」  
繭の口唇を犯している男が低いうめきをもらした。  
口の中のペニスがググッとふくらみ……  
ビュルッ! ビュッ!  
ビチャアアァァーーッ  
男は何のためらいもなく、繭の口の最奥に熱い精液を発射した。  
「うっ! ぐううぅぅっ!」  
生臭い体液への嫌悪感から半ばパニック状態になった繭は必死に口を離そうともがいたが、  
男の手ががっちりと頭を押さえているため逃れることはできなかった。  
彼女に対する男の扱いは人格を持った人間へのそれではない。  
彼らは繭を欲望を吐き出すための道具としか見ていなかった。  
今の繭は汚らわしい獣欲を処理するための精液便所でしかないのだ。  
 
耐え難い汚辱感が繭の心を切り刻んでいる間も男の射精は続いていた。  
彼女が知るはずもないが、この異星から来た男達は一回の射精で何百ミリリットルもの精液を吐き出す種族だった。  
缶コーヒーのショート缶一本分くらいはゆうにある大量の白濁液が繭の口内いっぱいに広がっていく。  
「ううっ、くうぅ……」  
吐き出したくても吐き出せないそれを、繭は息苦しさから逃れるために泣く泣く飲み込んだ。  
こみ上げてくる吐き気をこらえて喉にからみつく粘液を必死に飲み下す。  
しかし嚥下するスペルマの量よりも、男の尿道口から放出される量の方が多く、  
口内を満たした白濁液は唇とペニスの間からあふれ出て口の周りを汚していく。  
ぷはっ!  
男はようやく繭の口から肉茎を引き抜いた。  
しかし肉棒はまだビクビクと脈打ち、白濁液の残りを彼女の顔に向かってまき散らす。  
喉の奥に粘りつく粘液を吐き出そうとえずく繭の顔面を、降り注いだザーメンのかたまりが糸を引きながらしたたり落ちた。  
 
そんな残酷な凌辱劇を冷ややかに見ていた侵略者たちのリーダーが繭の前に歩み出た。  
「そろそろアルティメットガールの正体を話す気になったかね?」  
その言葉を耳にして、繭はだらしなく放心した顔を上げた。  
思考が濁って、声の主が近くにいるのか遠くにいるのかさえわからない。  
(正体を話したら……、解放される……)  
激しい凌辱の嵐に翻弄されて霧がかかったようにぼんやりした意識の向こうに、かげろうのようにゆらめく妹の顔が浮かんだ。  
(白絹、ごめんなさい……、もう会えなくなるけど……、あたし、これ以上…、耐えられないの……)  
精液がこびりついた唇が気だるそうに開かれる。  
「言う……、言うから…、もう……」  
 
「よろしい。ではアルティメットガールの正体は誰だ?」  
「アル…ティメット、ガールの…しょう、たい…は……」  
繭の口から絞り出すようにかすれた声が漏れた。  
「正体は……、あたしよ…、あたしがアルティメットガールなの。殺すなら、あたしを、殺しな、さい……」  
かろうじて途切れ途切れに言葉をつむいだ繭の唇から精液と唾液の混ざった物がドロリとこぼれて落ちた。  
「見え透いた嘘でごまかそうとしても無駄だ。テレビで実況しているお前がアルティメットガールのはずがなかろう」  
「実況中継で、テレビに出ているのは、身代わりよ……、私だって、宇宙の彼方からやってきた宇宙人、  
あなたたちと同じように、進んだ文明を、持って、いる…。それ、くらい、の事は、で…き、る…わ…」  
「どんな方法を使ってかね?」  
「…………」  
異星人のリーダーが問いつめるが、繭は答えない。  
しかしそれは答えるのを拒否しているのではなかった。  
答えないのではなく、答えられないのだ。  
最後に残った気力を使い果たした彼女はもうしゃべりたくとも、一言もしゃべることはできなかった。  
糸の切れた操り人形のようにぐったりと床の上にへたりこんでいる繭のうつろに開かれた瞳は何も映さず、  
口から漏れる吐息だけが、まだ生命活動が続いていることを表していた。  
 
「やれ」  
リーダーが短く部下に命令を下すと、先ほどとは別の男が繭の口に長大なペニスを突っ込んだ。  
一方下半身では念力で操られた手が再び極太バイブで肉洞をえぐり始める。  
肉汁をまとわりつかせた淫具がその部分に出たり入ったりを繰り返すたびに女の裸身がビクッ、ビクッと反応した。  
「むぅ、あ、あぁ……、い、いい……」  
唇を犯すペニスにむしゃぶりつきながら、かしいだ首をガクガクと揺らして甘い声を漏らす繭。  
紅茶のカップに沈められた角砂糖のように繭の心が崩れていく。  
その表層にかすかに人間らしい思考が戻った。  
(さようなら、白絹…、あたしの分まで、幸せになって……、真君と仲良くね……)  
そんな思いも膣孔を掻き回していたバイブレーターが胎内の最奥部まで侵入してきた衝撃で霧散してしまう。  
 
さらに別の男が繭の背後から片手を伸ばしてきて、激しい腰使いに弾む乳房を揉みしだき、  
同時にもう一方の手でなまめかしい美尻をなでさすり始めた。  
その手は少しずつ双臀の中央へと移動してゆき、ついに割れ目の奥に隠された不浄の小穴へとたどりついく。  
男の指がくるくると円を描くように排泄器官の上で踊り、刺激した。  
その愛撫によって官能の炎をさらに燃え上がらせた繭の肉体は無意識の内に胎内を占領するバイブレーターを締め付けた。  
「あ、あぁ……」  
どうやら菊門をいじる男の指にも催淫クリームが塗られていたらしい。  
後ろの穴が切なくうずき、呼吸をするように広がったり、すぼまったりを繰り返し始める。  
ズプッ。  
柔らかくほぐれたアナルに凌辱者の指が入ってきた。  
「う、ぐぅ……」  
(そ、そこは、いや…、お尻はダメ、お願い、許して……)  
過去につきあった恋人にも許したことのない部分。  
そこを犯される未知の感覚に繭がおびえた声をもらした。  
しかし無慈悲な男の指は、どのくらい深くまで入るものか試すかのように、腸腔の奥の奥までもぐりこんでくる。  
(あ、あぁ、い、痛い……、お尻、痛いの、もう入れないでぇ……)  
 
太い指が根本まで完全に穢れた穴の中に埋まると、今度はゆっくりと引き抜かれていく。  
男は爪のはえた指の先端だけが内部に残る所まで抜いた。  
だが、すぐに再び指を中へとめりこませてくる。  
「ひ、ひぃっ!」  
奥まで沈みきるとそこで指を回転させたり、曲げた指先で腸壁を引っ掻いたりして面白半分に排泄器官を凌辱した。  
「うっ、んむぅ、くうぅ……」  
しかも彼女を翻弄するのは菊門への責めだけではない。  
身に余るほど大きな器具で攪拌される膣洞。  
頬張ったペニスのくびれた部分に舌をからめて奉仕を繰り返す口腔。  
念力で操られた指で執拗に転がされるクリトリス。  
後ろから回された手でつままれて固くなった乳首。  
分散した性感帯へと加えられる刺激が繭の体内でひとつに溶け合って彼女の性感を絶頂へと押し上げていく。  
(ああ、ダメ、ま、また、イく……、もう、死ぬ、死んじゃう…)  
視界の片隅にカメラで自分の痴態を撮影してる異星人の姿がよぎったが、理性はとっくに麻痺しきっていて少しも反応を見せない。  
膣孔を犯すバイブレーターの動きが一段と激しくなった。  
濡れた肉孔をかきまわす卑猥な水音がひときわ大きく響く。  
「ヒッ、ヒイッ……」  
男の剛直をくわえこんだ喉の奥から絶息するような悲鳴があがった。  
 
「う、くうっ!」  
繭の口がすぼまり、男根を強く吸い上げた時、男の忍耐が限界を越えた。  
脈打つ肉柱が一瞬、大きく膨れ上がったかと思うとビクッと震え、大量の精液を繭の口内にぶちまける。  
「うぶぅう〜〜っ」  
その瞬間、繭の手にした極太バイブが女体の最奥をえぐり、同時に肛門をまさぐる男の指が根本まで一気に沈みこんだ。  
「う、あぁ、ああああーーーーっ!」  
ついに絶頂に達した彼女は浮き上がった腰を激しく痙攣させる。  
前後の穴を同時に貫かれるという初めての体験の果てに極めた頂点。  
これほどの悦楽を感じた事は繭のこれまでの人生で一度もなかった。  
電流のように体を走る快美感で、白い裸身が弓なりにのけぞる。  
女の本能が生殖器官に侵入した淫具をひときわ強く締め付けた。  
「あ、ああ、あぁぁ……」  
口から抜け出たペニスがほとばしらせる精液を顔に受けながら、繭は唇をわななかせてオルガスムスをむさぼり続けた。  
飛び散ったザーメンが顔面に叩きつけられては、したたり落ち、一部は目に入って、視界を白く濁らせた。  
しかし放心しきった繭はそれにも気がついてないのかも知れない。  
精神の限界を越えた長い絶頂の波がようやく引き始めた。  
ピクッ、ピクッと壊れた電気仕掛けの人形の様に痙攣をしていた彼女の体から徐々に力が抜けていく。  
自分の体を支えることもできなくなり、繭は冷たい床へと崩れ落ちていった。  
あお向けになって横たわる繭の汗と精液にまみれた胸が、荒い呼吸のたびに上下する。  
 
「これ以上尋問しても何も得る物はあるまい。後はまかせる。  
嬲り物にするのはかまわんが、その女にはまだ使い道が残っているから死なない程度にしておけ」  
異星人のリーダーは繭を取り囲む部下達に命ずると、副官らしき一人を従えて部屋を出ていった。  
 
 
窓から差し込む夕陽が建物の中を赤く染めていた。  
廊下を歩くリーダーがかたわらの副官に話しかける。  
「アルティメットガールの正体はあの女の妹、小春野白絹らしい。  
この情報を元にアルティメットガール暗殺計画を最終的にまとめろ」  
「わかりました。あの女、ボスがテレパシーで心が読めることには気がつかなかったですね」  
「フフフ……、精神の深層まではわからないが、意識の表面に浮かんできた思考を読むことならたやすいよ。  
テレポーテーションやテレキネシスが使えるのだからテレパシーも使えることに気がついてもよさそうなものだが、  
もうまともに物を考える事ができないくらい肉欲に狂っていたからな」  
「文明を持ってはいても、しょせんは原始的な劣等人種ということですか」  
「だが私のテレパシーも、アルティメットガール本人の心は読むことができなかった。一筋縄では行かない相手だ。  
やはり奴は我々にとって最大の障害だな」  
「はい。だからこそ、人質を取っての心理作戦……」  
「その通りだ。ククク…、アルティメットガール、おまえの命運はすでに我々の手中にある。覚悟して待っているがいい!」  
 

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