「栗原本家での新年会」  
 
 199×年正月。  
 栗原の本家で、親戚が集まっての新年会が開かれていた。  
 栗原の本家、つまり、南野のえる&まりあ(「ミントな僕ら」)、栗原朱音&萌(「君しかいらな 
い」)の父達の実家であり、おじいちゃん、おばあちゃんの家である。  
「のえる、あたしにも栗金団ちょうだい」  
「OK。はい、まりあ」  
「あっ! 馬鹿のえるっ! それあたしが食べようと分けておいたのにっ!!」  
「いいじゃん、ケチケチすんなよ、萌」  
 リビングでおせち料理を囲んでいるご親戚一同。  
 栗原夫妻(おじいちゃん&おばあちゃん)、栗原息子夫妻(朱音&萌の両親)、南野夫妻(のえる& 
まりあの両親)、そして朱音&萌、のえる&まりあである。  
「しかし、兄さんも16歳で結婚なんて、よく許したなぁ……。まだ、高校生だろ? 朱音ちゃんは」  
「朱音は言い出したら聞かないところがあってな……あの剣幕じゃ、駆け落ちでもやりかねなったから、 
仕方なくな……」  
 南野父と栗原トオルが話題にしている人物。彼は去年まで、ここにはいなかった人物である。  
「まあ、恭一くんは朱音の主治医だったから、身元ははっきりしていたし、医者という事で社会的な信 
頼もある。朱音がまだ高校生だという事が除けば、強く反対できる理由が無かったんだよ」  
 そう、朱音の夫・橘川 恭一が新たに加わっていたのである。  
「なにはともあれ、ひ孫の顔がもうすぐ見られると思うと楽しみじゃわい」  
「ひ、ひ孫って……おじいちゃん!」  
 朱音が顔を真っ赤に染まる。  
「そうですね、おじいさん」  
 おばあさんがおじいさんに同意する。  
 
「ちょ、ちょっと待った! 朱音はまだ高校生だっ! ひ孫なんて父さんも母さんも気が早過ぎる!」  
 ムキになって食って掛かるのは、栗原トオルである。  
「夫婦なんじゃから、問題はないじゃろう。恭一くん、朱音。頑張るんじゃぞ。わしらは待っておるか 
らの」  
「頑張るんじゃぞ……って父さん!! 恭一くん! 君も社会的に地位も責任もある人間として、いく 
ら夫婦とはいえ、朱音がまだ高校生だということをわきまえた夫婦生活をしているんだろうね?」  
 栗原トオルがものすごい剣幕で橘川に詰め寄る。  
「は…はい。もちろんです。おじいさん、申し訳ありませんが、朱音が高校を卒業するまでは子どもを 
作らないようにしようと朱音と約束しているんです。  
やはり、妊娠と出産というものは母体にかかる負担はけして小さくはありませんし、高校での勉強もお 
ろそかにはしてもらいたくないんです」  
「……むぅ……そうか……。残念じゃのう」  
 残念そうにつぶやくおじいさん。  
「そうだよ、おじーちゃん。それにおねーちゃんがお母さんになっちゃったら、あたし、小学生なのに 
『おばさん』だよ。そんなのダサいじゃん」  
 萌が話に割り込んでくる。  
「萌おばちゃーん♪」  
 のえるが横からチャチャを入れる。  
「うるさいっ! 馬鹿のえる!!」  
「ほらほら、ケンカしないの……」  
 母親達が子ども達をなだめた。  
 
「それにしても、おじいちゃんたら、いきなりひ孫の話だなんて……驚いちゃった」  
 用意された部屋で長くウェーブのかかった髪を梳かしながら、先程の会話を思い返していた。  
 今日は皆、栗原の本家に一泊して帰ることになっていた。  
 栗原の本家は大きく広い。栗原夫妻、南野夫妻、橘川夫妻、のえる&まりあと萌達に、それぞれ部屋 
を用意しても、まだ部屋はいくつか余っていた。  
「ふふっ、朱音はHだなぁ」  
「えっ…H!? 私が?」  
 驚いた朱音が振り返ったところを狙って、橘川が朱音の唇を奪う。  
「恭ちゃん……?」  
「だって、ひ孫って聞いてHなこと想像してたんだろ? 顔真っ赤にしちゃってかわいかったよ、朱音」  
 橘川が朱音の耳元で囁く。  
「……だ、だって……も〜、恭ちゃん……」  
 朱音の頬が再び羞恥に染まる。  
「朱音のおじいさん達を喜ばせてあげようか? 子ども作ってさ」  
 そう言った時には、橘川の手は朱音のパジャマの中に差し込まれ、ブラの上から乳房を軽く揉んでい 
る。  
「やっ……恭ちゃん……ここじゃ嫌……みんなに声…聞こえちゃう……」  
「聞こえるかもしれない、とかあるほうが燃えるんだよ」  
 橘川は朱音の背後に回り込んで、右手で胸を揉み、左手を朱音のパンティの中へ滑りこませた。  
 
「あんっ! ぁあ……あふぅっ……きょ…恭ちゃぁん……」  
「ほら、大きい声だすとみんなに聞こえちゃうよ」  
「あぁ……はああぁぁ……恭ちゃんの……意地悪……あはぁっ……」  
 橘川は右手で朱音のパジャマのボタンを外して、前をはだけさせる。  
「きゃっ! ……恭ちゃん……ほんとに……今日はもう……やめて……お願い……みんながいるのに… 
…恥ずかしい……」  
 朱音は必死に懇願するが、橘川は取り合わずに愛撫を続ける。  
「駄目だよ、朱音。いつもより感じてるじゃないか。もう、こんなに濡れてる」  
 橘川が左手をパンティから抜きとって、朱音の愛液でビショビショになった指先を見せつける。  
「朱音だって、ほんとはもう我慢できなくなってるんだろう?」  
「それは……………。もうっ! …1回……だけだからね……」  
 朱音が恥ずかしそうな、憮然とした、けどちょっぴり期待しているような表情で答えた。  
 橘川が満面の笑みを浮かべて囁く。  
「愛してるよ、朱音」  
「……私も……恭ちゃん……」  
 二人は唇を重ねる。  
 橘川の舌が朱音の唇を押し開いて中に入ってくる。朱音もそれに自分の舌を絡ませる。  
 くちゅ……ちゅく……ちゅぷ……  
「……ん…んん………ぷはっ……」  
 離れた二人の唇を唾液の糸がツゥーっと結ぶ。  
「キス、上手になったな」  
「恭ちゃんが毎日教えてくれてるから……」  
 
「横になって……」  
 橘川は朱音を横たえると、パジャマのズボンごとパンティを脱がせてしまう。  
 ……ちゅく……  
 橘川が朱音のオマ○コを軽く指でいじってみると、愛液で濡れたそこは水音をたてた。  
「思ってた以上に濡れてるな。下着の替えはちゃんと持ってきてあるか?」  
「馬鹿……変なこと聞かないで……」  
「これなら、すぐにでもできそうだね」  
「うん……待って……今、コンドームとペッサリーを出すから……」  
 朱音は上半身を起こして、荷物に手を伸ばす。  
「待った。おじいさん達はひ孫に会いたいって言ってただろ?」  
「恭ちゃん……それって……生でしたいってこと?」  
「駄目かい?」  
 朱音は橘川の顔を見つめながら、少し考え込む。  
 そして――  
「ううん……恭ちゃんがそうして欲しいなら……私は恭ちゃんが望むなら、なんでもいいわ」  
 首を横に振りながら、そう答えた。  
 ちゅっ☆  
 と、笑みを浮かべた橘川が軽く口付けをする。  
「ありがとう、その気持ちが嬉しいよ。……朱音、コンドームなんかはどこに入れてきたんだい?」  
 橘川が荷物の鞄を探り始める。  
「ひどい! 恭ちゃん、私を試したのね!?」  
「朱音が高校を卒業するまでは、きちんと避妊をしようって言い出したのは、おれのほうじゃないか。 
そんなに簡単に約束を破ったりはしないよ。……朱音、どこに入れたんだ?」  
 橘川は、まだ避妊具を見つけられない。  
「鞄の内側のポケットの中よ」  
「ああ……あったあった。やっぱりいつもみたいに避妊具は最初に用意しとくんだったな。途中で用意 
すると、どうしても興ざめするからな」  
 橘川が鞄の中から避妊具を見つけ出した。  
 
「ほら、コンドーム」  
 橘川は朱音にコンドームを手渡すと、自分はペッサリーに殺精子剤のゼリーを塗り始める。  
「朱音……」  
 橘川が仰向けになって朱音を促すと、朱音は橘川の顔の上に跨る。朱音のアソコが橘川に丸見えにな 
る。  
「朱音のここ、いつ見ても綺麗だよ」  
「やだ……言わないでよ、恭ちゃん……恥ずかしいんだから……」  
 恥ずかしさに頬を染めながら、朱音はパジャマのズボンの中から橘川のモノを取り出す。  
「まさか、おじいちゃんの家でこれを使う事になるなんて思わなかったわ」  
 そう言って朱音はコンドームを袋から取り出して、口に咥えた。朱音はいわゆる69の姿勢になって、 
手を使わずに口だけで橘川のモノにコンドームを被せていく。歯を立ててコンドームを破かないように 
慎重に舌と唇を使う。  
「朱音、こっちもいれるよ」  
 ぐぐ……じゅぷ……ぐぐぐぐ……ぬちゅ……  
「くっ……うぅ………ぁあ……ふぁ……」  
 橘川が人差し指と中指で挟んだペッサリーを膣の奥の子宮口へと挿入していく。既にぐっしょりと濡 
れた朱音のアソコはほとんど抵抗も無く、橘川の指とペッサリーを飲み込んでいく。  
 さらに橘川は、ただ挿入するだけでなく、指を膣内でグラインドさせ、ちょうどいい位置にある親指 
でクリトリスを刺激する。  
「あぁ……んぅんんっ……恭ちゃん……恭ちゃ…あんんん……」  
 朱音は必死に声が出そうになるのを堪えている。  
「朱音、声が出せないと快感が増して気持ちいいだろう?」  
 そう言いながら、さらに激しく指を動かす橘川。  
「あぁふぅ……い…意地悪ぅ……は…ぁん……」  
 ……ぬぽ……  
 ペッサリーを子宮口に装着すると、橘川は朱音のアソコから指を引き抜いた。  
「さあ、用意が出来た」  
「はぁ……はぁ……はぁ……来て……恭ちゃん……」  
 朱音の体はすっかり火照って、うっすらと桃色に染まっている。  
 
「朱音、いくよ……」  
 ぐちゅ……ずっ……ずずっ……ずちゅ……  
 正常位での挿入。橘川の淫茎が朱音の膣に飲み込まれていく。  
「……ん!! んむむむ……ぁふっ……はぁ……んっ…ぅう……」  
「朱音、動くよ……」  
 ずっ……ずっ……じゅぷっ……ぐちゅっ……ずずっ……  
 橘川が腰を激しく動かし出す。  
「んん……ぅうんむ……ん……」  
「朱音……気持ちいいかい?」  
「んむぅ……き、気持ちいい……良過ぎて……声……でちゃうよぉ……」  
 朱音は両手を口元にあてて必死に声を堪えている。  
 と――  
 ……ズズッ……  
 橘川はかすかに襖の開く音を聞いた。  
「!? だっ……」  
 橘川は「誰だ?」と声に出そうとして止めた。  
「ん……ふぁっ……なに? 恭ちゃん?」  
「……なんでもないよ……」  
 朱音は襖の音に気付いていなかったようなので、橘川はイタズラをしてやろうと思いついていた。  
 
「朱音、体位をかえるよ」  
「えっ? あんっ!」  
 橘川は挿入したまま、くるりと朱音の体をひっくり返してしまう。  
 ずちゅっ……ずっ……ずぷっ……ちゅぷっ……ずずっ……  
「あむぅううぅぅ……んん……んんんんんん……むぅう……」  
 背後から激しく責められる朱音は、布団に噛り付いて声を抑えようとする。  
「もう一回いくよ」  
「あっ……」  
 橘川はバックから挿入したまま、朱音の体を抱き上げ、体を襖の方にむける。  
 四十八手で言うところの乱れ牡丹のような体位で、橘川のモノが朱音のアソコに突き刺さっている様 
子が丸見えになる。  
「いやぁ……こんな恥ずかしいの……やめてぇ……」  
「もっと恥ずかしくなること、教えてあげようか?」  
 そこで橘川は声を潜めて、朱音の耳元で囁く。  
「正面の襖の隙間から誰かがのぞいてるみたいだよ」  
「えっ!? やだっ!!」  
 朱音は橘川と繋がっている部分を両手で隠し、襖のほうを見る。  
 ダッタッタッタッタ……  
 朱音の様子で自分の存在に気付かれた事を知った襖の向こう側の人物は、あわてて走り去っていた。  
「恭ちゃんのばかぁ〜。だから、ここじゃ嫌だって言ったのに〜。こんな恥ずかしい格好見られちゃっ 
て、明日どんな顔してれば……ぁんっ!」  
「さぁ? とりあえず、今は楽しんでその後考えればいいよ」  
 橘川は朱音を下から突き上げ始めた。  
 
「はぁっ……はぁっ……はぁっ……まだ、ドキドキしてる……」  
 襖の隙間からのぞいていたのは、南野まりあであった。  
「朱音ちゃんがあんな事……してるなんて……」  
 まりあは胸に手を当てて、呼吸を整えている。  
「あっ! まりあ。色々イタズラの道具持ってきたぜ。誰にどんなイタズラしてやろっか♪」  
 まりあを見つけたのえるが駆け寄ってくる。手には他愛もないイタズラに使うおもちゃをたくさん持 
っている。  
 のえるがおもちゃを取りに行っている間に、まりあが各部屋をのぞいてイタズラのターゲットを見繕 
う算段であったのだが。  
「のえる……今夜はやめとこ」  
「え〜、なんでだよ? まりあ。今夜、やんなかったら、明日はみんな帰っちゃうんだぜ?」  
「いいから! 今夜はもう終わり! ほら、もう寝ましょ!」  
 まりあはのえるの背中をおして、部屋に向かい始めた。  
「どうしちゃったんだよー? まりあ」  
 のえるが不満の声をあげたが、まりあは内心の動揺でそれどころではなかった。  
(今はのえるとこうやって二人で遊んでるのが楽しいけど……いつか、あたしも朱音ちゃんみたいに好 
きな人と結婚して……ああいうこと……するようになるん……だよね?)  
 まりあは朱音のアソコに橘川のモノが突き刺さっているところを思い出して、また頬が火照ってくる 
のを感じた。  
 のえるとまりあ、ほとんど一心同体であった双子の間に微妙な温度差が生じ始めた事件であった。  
 
おわり  
 

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