ある日の放課後、仁菜は図書室にいた。明日提出の地歴の課題がある。  
「んーこっちの本ってむずかしいなー・・亜由ちゃん部活だしきけないし、どうしよぉ。」  
仁菜はさすがこの世界の住人ではないために歴史はサッパリで、魔法で何とか・・・てわけにもいかず 
途方にくれていた。  
「あれっ?佐倉?」  
「あっ、辻合くん!」  
「めずらしいなー、佐倉がこんなとこにいるなんて。ドラえもんは本屋にあるぞ。」  
辻合はやさしい笑みを浮かべた。  
「仁菜だって漫画だけじゃなくてちゃんとした本読みますよーだ!辻合くん部活は?」  
「ん、今日は明日の地歴のレポートあるから早めに抜けてきた。」  
「・・・じゃ、仁菜と一緒に本さがしてみつかったら一緒に帰りませんか・・?」  
「オッケー!てかなんで敬語なんだよ(笑)」  
あ、また笑った!  
仁菜は嬉しかった。付き合いだして日に日に辻合の存在が自分の中で大きくなっていくのを感じていた。  
まっすぐな瞳、クールなようで実は優しいところ、そして何よりもその屈託のない笑顔が  
仁菜は大好きだった。  
 
辻合はあたりを見回して、上を指差した。  
「あの<世界の民族>て本だったら結構使えると思う」  
「さっすが辻合くん!」  
仁菜はおもむろに自分の体重の2倍はあるであろう脚立を持ってきた。  
「よいしょ・・っと!辻合くん高いところ苦手でしょ?仁菜にまかせて!」  
仁菜はウインクし親指をたてた。  
「サンキュー。危ないから脚立支えといてやるし。気をつけろよ。」  
辻合はそんな仁菜を可愛いなと思った。仁菜は持ち前のバランス感覚でひょいっとあっというまに  
脚立の最上段までのぼり、目当ての本の背表紙に手を伸ばした。  
「ん、もう少し・・・。」  
「気をつけろよ、お前無茶ばっかしてこっちだって・・・」  
なにげなく上を見上げた辻合は思わず息を呑んだ。目の前には仁菜のルーズソックス、その上には白く 
細くちょうどいい肉付きのふくらはぎ、ふとももそして・・・残念ながらその先は短いスカートの中に 
かろうじで隠されていた。  
辻合は吹き飛びそうになる理性を必死でこらえていた。  
 
「もうちょっとなんだけど・・・えいっ」  
仁菜は片足を本棚にかけた。  
辻合は、我慢できなくなり上をみあげた。  
(見えた。ピンクの花柄・・・。結構生地うすい・・・?)  
下からみると片足を本棚にかけ、ちょうど脚を開くような格好になってしまった仁菜。  
仁菜の恥ずかしい部分はそのナイロンの薄い生地が形状をなぞるようにはりついており  
ナイロンの薄い生地、しかもピンクとなると透けそうで透けない、そのぎりぎりの境界線。  
中学生にはあまりに刺激的すぎる光景に辻合は理性が吹き飛びそうだった。  
仁菜はガードが固く、スカートの中やブラの線などに気を使っていたようで、  
可愛い自分の大好きな女の子のそんな姿をみるのは辻合は初めてだったのだ。  
「んんっ、もう少し・・・」  
仁菜の発する言葉にまであらぬ想像を抱く辻合。仁菜の脚を凝視するも制服のスカートが  
ゆれ、さらにそそられる。彼の想像はすでにその薄い布の中にまでおよんでいた。  
我慢の限界だった。脚立を支えていた辻合の手がゆるむ。  
グラッ  
「わっ・・・わわわ・・きゃーーーーー」  
ドサドサドサッ!!!  
 
仁菜は辻合におおいかぶさるようにして落ちた。  
「イタタ・・・」  
「佐倉、大丈夫か?」  
「ん、なんとか・・・辻合くんこそ大丈夫?」  
辻合は自分の淫らな想像で仁菜を危ない目にあわせてしまったのに、何も知らず自分を心配する無垢な 
仁菜が心から愛しかった。  
「ごめんな・・・。」  
その時、仁菜の可愛らしい小さな唇を、辻合がゆっくりとふさいだ。  
「・・んっ」  
唇を離す。  
「辻合くん、キスはじめて?・・慣れてる。」 
赤くなりそっぽをむく仁菜。  
「初めてだよ、耳年増ってやつかな(笑)」  
そしてまた唇を重ねる二人。しかし辻合はもう我慢できなかった。さっきのあられもない仁菜の姿・・・。  
手を仁菜の胸元にのばす。制服の上から仁菜のふくらみを揉む。  
「つっ辻合くん!?」  
「・・・怖くないよ。」  
辻合はブラウスの下から手をいれようとするも仁菜は必死で抵抗する。  
「だめだよ!仁菜達まだ中学生だし、それにこんなトコで・・。」  
仁菜のヒザはしっかりとくっついていたが、床から少し離していたためにおしりから太股にかけての三 
角形の布がチラリとのぞく。  
 
辻合はどうしても仁菜の大切な部分が見たくて仕方がなかった。  
スカートの中に手を入れる。  
「あっ、だめ・・・。」  
辻合はさっき目の当たりにしたピンクの布を手で夢中で探そうとするが仁菜に手首をつかまれなかなか 
うまくいかない。  
辻合は仁菜の肩をもちゆっくり力強く壁に押しつけた。  
「痛いよ・・・。」  
「仁菜、好きだ。」  
優しいささやきに仁菜の頭の中は辻合でいっぱいだった。このままどうなってもいいようなそんな気分 
だった。壁にもたれ、内股で立てひざになっている仁菜の脚の間からは、ピンクの花柄のパンツがはっ 
きりと確認できる。そして辻合は仁菜にキスをしながらその布の端を指でなぞった。  
「あっ・・。」  
仁菜は恥ずかしい声をだした。(こんなの仁菜じゃない・・。)  
しかし仁菜は抵抗の手を思わずゆるめた。  
 
そして辻合はそのやわらかい布の横から指を這わせ、仁菜の秘部に直接触れた。  
あたたかく、ぬるっとした感触。  
仁菜は顔を紅潮させはあっとため息のような息遣いをした。もう彼女に抵抗する気力はないと悟った辻 
合はおのれの欲望のままに仁菜の恥ずかしいところを隠す布を横へずらし、顔を近づけて覗き込んだ。  
 
「これが・・・女の子・・・」  
 
辻合は高ぶる心をそのままに理性を失ってしまいそうな自分を必死でこらえ、大好きな女の子のそれを  
観察した。  
薄い陰毛のなかにあわびのようなふくらみ、真ん中に1つの筋がはいっていて、なにかねっとりした液 
をしたたらせていた。  
「佐倉、もっとみせて・・・。」  
辻合はそれを指で開く。仁菜はちょっと反応し身体をピクッとさせた。  
「きれい・・・。」  
仁菜の中はきれいな赤色で男を知らない処女のそれだった。  
「辻合くん・・・。」  
仁菜の顔を見ると、涙目になっていた。辻合は自分のしてしまったことの罪深さと目の前に広がるエッ 
チすぎる世界に我を取り戻した。  
「っ!ご、ごめん!!」  
手を離す辻合。  
 
 
「あっ!仁菜ー、・・・と辻合くん?」  
振り返る辻合と仁菜の目の前にいたのは亜由だった。  
「今部活終わって、本探しにきたんだー。二人とも座り込んじゃってどうしたの?」  
仁菜辻「なっなんでもないなんでもない!!」  
「あやしー・・・。」  
「あっ、亜由ちゃん一緒にかえろっ!ねっ!」  
「えー、でも仁菜せっかく辻合くんいるのに・・・」  
「いいからいいから!辻合くん、またねっ!」  
辻合「あ、ああ。」  
 
辻合に罪の意識が襲ってくるのはそんなに時間がかからなかった。  
(いくら好きだからって・・あんなの襲ったのと変わんないよな・・・。)  
図書室の窓際で、立ち尽くす辻合。  
仁菜「わっ!!」  
「わあっ!」  
突然窓の下から顔を出す仁菜。  
「へへー、びっくりした?」  
「あたりまえだろっ!」  
怒鳴りながらも顔は笑っている。そんな辻合を確認した仁菜。辻合の耳元でささやく  
「・・・今度は辻合くんのもみせてねっ・・・」  
 
亜由「仁菜ー帰るよー。」  
仁菜はじゃねと手を振りながら帰っていった。  
辻合(あいつにはかなわねーな・・・)  
 
 
         おわり  
 

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