翌日の月曜日から俺は学校に通い始めた。奥津島高校という名前だが、棟は違うものの小中高合同の学校だ。  
聞けば全校生徒の数は俺を含めて四十一人しかいないらしい。内四人が俺と今夜から同居するということは、他に三十六人の生徒がいることになる。  
同学年の女生徒が他に三人いると聞いて、俺は顔を合わせるのが楽しみになった。だが、俺が龍神の生まれ変わりということは、他の生徒や島民たちに極力秘密にしておく必要がある。  
多くの人に性急に明かすと島での生活に支障が出る恐れがある、とヤエに忠告されていたからだ。考えてみれば、特に告げる必要もない。  
 高校二年生用の教室に入ると、確かに女生徒が三名、他に男子生徒も一人いた。火凛が皆に俺を紹介してくれ、俺も各人から挨拶を受けた。  
 男子生徒は眼鏡をかけた利発そうな奴だった。少し目付きが悪いのは、転校生である俺に不信感を持っているからに違いない。  
自らを海斗と名乗り、それが苗字か名前かは聞かなかったが、正直、男はどうでもいい。  
 次に挨拶してきたのは、肩までの髪を頭の後ろでツインテールにした気の強そうなそうな少女だった。  
平良静江という名前で、身体つきはは雫と火凛の中間というところか。少しきつい顔立ちだが、まあまあ好みではある。  
 黒髪を後ろで括った女生徒は、来間小夏と名乗った。そよぎと同じポニーテールだが、髪は短く、そよぎよりも随分と大人しそうな印象だ。  
華奢な身体からすると火凛よりも肉付きは薄く、恐らくは貧乳、貧尻と言ったところだろう。  
 最後の一人、吉野涼帆という少女は眼鏡をかけたあどけない顔つきで、少しだけ凛音に似ていた。  
違うのは背丈と黒髪をお下げにしている点だ。丁寧な口調で話し、小夏と同じように胸も尻も肉付きが少ない。  
 各々の挨拶の後、一頻り皆で雑談をしていると、教室の扉を開いて小学生が入ってきた。ワンピースを着た生意気そうな女児で、気のせいか酒臭い。  
「教室を間違えたのか? 小学生は向こうの棟らしいぞ?」  
 優しく尋ねてみると、女児は俺を睨み付けてきた。  
「お前が後藤か? 転校生なら最初に職員室に挨拶に来い」  
 偉そうに言い放つと、女児は呆気に取られていた俺の一物を制服のズボンの上から強く握り締めてきた。  
「ちょっ、待てっ、こらっ、子供が何やってんだよっ」  
「お前、意外といい物持ってるなぁ」  
 恥じ入る様子もなく女児は笑い、次いで驚くべきことを言ってきた。  
「まあ、この息子共々宜しくな。私が担任の如月珠江だ」  
 
 その日の放課後。俺は雫の住んでいた巫女用の家へ残った引越し荷物を取りに寄ることにした。そよぎと火凛も同行すると言ってきたのだが、当の雫がそれを拒否した。  
見せたくないものでもあるのかと思い、俺一人で大丈夫とフォローを入れると、二人は渋々と引き下がったものの、明日の帰りはそよぎの家に、明後日は火凛の家に荷物を一緒に取りに行くことを約束させられた。  
火凛の家は隣なので必要があれば今夜にでも行くと言ったのだが、それでは駄目だと言う。どんな思惑があるのかは判らなかったが、俺は苦笑いしながら約束を交わした。  
 雫と二人で高台にある家に行くと、残っていたという荷物は既に梱包されており、運送業者の中年男性が引き取りに来ていた。  
男は巫女である雫に恭しく頭を垂れ、差し出された手の甲に額を当てた後、ダンボール数箱をトラックの荷台に積むと、先に帰ったそよぎたちが待っている俺の家へと車を走らせて行った。  
雫に聞くと、相手の手の甲に額を当てるのは恭順の意を示す行為とのことだった。  
 家に上がらせて貰って周囲を確認すると、既に各部屋の掃除などは終えてあった。不要な荷物はこのまま残しておき、場合によってはこの家にも時折寄るつもりでいるらしい。  
そよぎも同様にすると言っていた。まあ、いつまで全員で同居を続けられるのか判らない以上、そうしておくに越したことはない。  
だが、俺が運ぶべき荷物は茶の間の隅に置かれた大きなバッグ二つだけのようで、これには些か気落ちした。  
「別に俺、必要なかったんじゃねえか?」  
「いえっ、凪様っ、そんなことはっ」  
 しどろもどろになって雫が答えるのを見て、俺は少し悲しくなった。初対面の時に俺と言葉を交わしていた時の雫は、俺のことを凪君と呼んでいた。  
その時に比べると、現在での対応は余所余所し過ぎる。俺としてはもう少し気を抜いて接して欲しいところだ。  
「で、運ぶ荷物ってそれか?」  
 あまり性急に多くを望んでも仕方がないだろうと思い、俺はそう声をかけた。  
「はいっ、あのっ、大事な大事な物なのでっ、どうしても自分で運びたくってっ」  
「え? 俺が運ぶんじゃねえのか? いいよ、ちゃんと運ぶから。雫は手ぶらで」  
「そんなっ、ダメですっ、そもそも凪様にお持ち頂くなんてっ」  
 恐らく元から巫女としての使命に忠実なのだろう。俺を使役することを拒絶するように、雫はブンブンと手を振りながら後退り、運ぶべき荷物に蹴躓いて仰向けに倒れた。  
俺は咄嗟に雫の頭の後ろに手を入れ、身体を横に抱きながら安堵の息を吐いた。  
「あっぶねー、大丈夫か? おい?」  
「はっ、はひっ」  
 雫は頬を染めながら視線をさ迷わせている。と、その足元のバッグのチャックが少しだけ開いていて、そこから何かが顔を覗かせていることに気がついた。  
よく見ると、フェルト生地で出来たイルカの縫いぐるみのようだ。それを大事な荷物と言うのが可愛くて、思わず俺は笑ってしまった。  
「えっ? 凪様? 何を笑ってらっしゃるんですか?」  
「いや、悪い。自分で運びたいのが縫いぐるみなんて、女の子らしいなあって思ってさ」  
「ええっ? んあっ! ったああぁああああっ! 見ちゃダメですうぅう〜!」  
 途端に雫は跳ね起きてバッグを両腕に抱え込み、顔を真っ赤にして俯いた。余程見せたくなかったのか、困ったことに涙目になっている。  
「あ、悪い。でも、バカにしてんじゃねえよ。本当に可愛いなあって」  
「もぉ忘れてくださいいいっ! 見なかったことにしてくださいいいっ!」  
 嫌々をするように全身を左右に揺らしながら、雫は叫び声を上げた。  
 
 一頻り叫んだ後、雫はその場に座り込み、恥じ入る様子で項垂れた。  
「落ち着いたか? 誰にも言わねえから、安心しろ、な?」  
 そう声をかけると、雫はゆっくりと顔を上げた。まだ涙目のままだ。  
「……私、巫女なのに、縫いぐるみが好きなんて、やっぱり変ですよね?」  
「別にいいんじゃねえのか? 俺は可愛らしくっていい趣味だと思うけどな」  
「え?」  
 雫は呆気に取られた様子で、縋るような眼差しを俺へと向けてきた。  
「俺さ、巫女として頑張ってる雫の方に違和感があんだよな。最初に会った時はもっと明るくて無邪気そうだったし。  
巫女である前に女の子なんだから、そのくらいの趣味はいいんじゃないかと思うけどな。  
それに、出来れば今後、出会った時みたいに接して欲しいんだ。あの時の雫の笑顔、凄く可愛かったしな」  
 宥めるようにそう言うと、雫は満面の笑みを浮かべて近付き、俺の右手を取って額を押し付けてきた。先刻、運送業者の男が雫にそうしたように、恭しく頭を垂れて恭順の意を示している。  
突然のことに俺が少なからず狼狽えていると、雫はそのまま済んだ声で宣誓を始めた。  
「……私、鳴海雫は凪様が決めることを、自分の運命として全て受け入れます」  
 言い終えて顔を上げ、雫は言い出し難そうにしながらも俺に問いかけてきた。  
「……凪様、私、出会った時のように、あの、凪君って呼んでも、その、いいですか?」  
 真摯な表情で尋ねてくる雫はとても可愛く愛らしく、俺は穏やかな口調で答えた。  
「もちろんだ」  
 そう答えた瞬間、雫は嬉しそうに笑って俺に抱きついてきた。  
「巫女になった時から聞かされていました。いつか私たち巫女の前に、必ず龍神様が現れるって。正直に言うと、初めて会った時、凪君が龍神様だったらいいのにって、そう思ってたんです。だから嬉しい。  
私、凪君のこと好きです。これからもっと大好きになります」  
 そう言って雫は俺の唇にキスをし、次いで頬に何度も口付けをし始めた。押し付けられる柔らかな身体を身体を抱き返しながら、俺は自分の性欲が急速に高まっていくのを感じた。  
雫も勃起した陰茎が下腹部に当たっていることに気付いたのか、俺の目を見上げ、頬を赤く染めながら囁いてきた。  
「私の心も身体も、全部凪君だけに捧げます。お好きなようにしてください」  
 雫のその従順な言葉に、俺は思わず生唾を飲んだ。  
 
「んはぁ……凪君こんなの恥ずかしいっ……はふぅ……お願いあんまり嗅がないでえっ……」  
 自分の家の茶の間で立ったまま、雫はそう言って腰を震わせた。だが、自ら持ち上げている制服のスカートの裾を下ろそうとする気配はない。  
俺は構わずに真っ白なショーツ越しに雫の恥丘へと鼻を押し当て、存分に甘い体臭を楽しんだ。同時に左手で滑らかな尻たぶを撫で、右手で陰茎を扱く。  
膝下まで下ろしたスボンとパンツが若干邪魔だが、今さら脱ぎ捨てるのも面倒な程に一物は猛り狂っている。  
「雫のマンコ、すげえいい匂いがする」  
「ふはぁ……そんな言葉嫌あっ……んふぁ……せめてお風呂に入ってからあっ……」  
「全部を俺に捧げてくれんだろ? こことかも俺のもんなんだろ?」  
 俺は言いながらショーツの中へと指を一本入れ、陰核をそっと撫で上げてやった。  
「んんあっ……嫌ダメなにこれえっ……あふはっ……そこダメダメえっ……」  
 火凛同様、雫も快楽を全く知らないらしい。初めての愛撫に甘い吐息を漏らし、内腿を引き攣らせ始めた。  
火凛から聞いていた話では、男性に対する奉仕の仕方などについてはヤエから口頭で聞かされていたらしいが、自分が男性に性行為をされるという点については説明不足のようだ。  
恐らくはそよぎも凛音もそうだろう。色々と教え甲斐がある。  
「本当は気持ちいいんだろ? 正直に言ってみろよ? 火凛は言えたぞ?」  
「はくうっ……気持ちいいですうっ……ふくあっ……凪君に触られて気持ちいいっ……」  
 火凛への対抗意識からか、雫は素直に指示に従った。とは言え、今後は共同生活をしていく以上、あまり他人と競い合うような真似はさせたくない。  
きっかけとしては効果があったが、今後は他の少女たちとの行為については話さない方がいいかもしれない。  
「よく言えたな、偉いぞ。ほら、こういうのはどうだ? クリトリス気持ちいいだろ?」  
 自分の発言を誤魔化そうと、俺は強めに陰核を擦ってやった。既に秘裂からは愛液が漏れ、雫の身体の震えは徐々に大きくなってきている。  
「あくひあっ……すごく気持ちいいですうっ……んくはあっ……クリトリス気持ちいいですうっ……ふかはあっ……気持ちよくって全身が溶けちゃいそうですううっ……」  
 身悶える素振りからすると、あと少しで果てさせてやることが出来そうだ。俺は陰茎を扱くのを止め、その手もショーツの中へと入れて膣口を擽ってやった。  
「これも気持ちいいだろ? オマンコ気持ちいいって言ってみろ」  
「はくふひあっ……オマンコ気持ちいいっ……かひはふあっ……オマンコ気持ちいいっ………んくふはあっ……怖い何かくるううっ……あひはうあっ……身体が変になるううっ……」  
 予想通り、間もなく初の絶頂を迎えるらしい。その喜びに俺は更に両手の動きを加速させ、宥めるように囁いてやった。  
「大丈夫、それがイくってことだから。俺が傍にいるから、安心して快感に身体を委ねて。気持ちいい時は気持ちいいって、イく時はオマンコイくって言ってみろ。そう言ってくれると俺も嬉しいから」  
「はひゃうはあっ……クリトリス気持ちいいっ……んんくはああっ……オマンコ気持ちいいっ……あひふはああっ……くるくるくるうっ……ふひふあああっ……オマンコイくうううっ!」  
 大きく身体を痙攣させながら雫は歓喜の叫びを上げ、何度か腰を跳ね上げた後、やがてぐったりと俺に凭れ掛かってきた。  
俺は被されたスカートの中から頭を出し、その全身を包み込むようにそっと抱き締めてやった。  
 
 オーガズムの余韻に浸る雫を畳の上に寝かせた後、俺はスカートを捲り上げて再びショーツの中に手を入れ、容赦なく二度、三度と恍惚の頂点へと導いてやった。  
雫は俺の行為を拒むことなく受け入れ、下着に大きな染みを作りながら全身を痙攣させた。余程気持ちがよかったのだろう。途中からは俺の指先へと自ら陰部を押し付けてもきた。  
こうなればこっちのものだ。四度目の絶頂を堪能させてやった後、俺は自分で陰茎を扱きながら雫に声を掛けた。  
「雫、ブラウスのボタン外して、ブラも取って、お前の胸を見せろ」  
「はぁ……はいぃ……はぁ……判りましたぁ……」  
 雫は言われた通りに制服の前を開き、次いで背中に手を回して白いブラのホックを外し、躊躇うことなく形のいい乳房を晒してきた。予想していたよりも双乳は豊かで、薄色の乳輪と乳首が愛らしい。  
俺は半勃起していた乳首を空いた手の指先で摘み、優しく擦り上げてやった。  
「どうだ? こうされるのも気持ちいいだろ?」   
「んくはぁ…凪君にされるのなら何でも気持ちいいですうっ……はふあぁ……おっぱい気持ちいいっ……はんあぁ……おっぱいの先っちょ溶けちゃいそうですうっ……」  
 雫は蕩けた笑みを浮かべ、切なそうに腕や肩をくねらせた。元から感度がいいのか、触れていない方の乳首も尖り、腰までも悩ましく揺らしている。  
「先っちょじゃねえだろ? そうだな、勃起乳首って言ってみろよ?」  
「はふあっ……勃起乳首気持ちいいっ……くふあっ……勃起乳首が気持ちいいっ……」  
 従順に言葉を繰り返す雫は、もはや淫悦の虜だ。忙しなく脚を開閉させ、自分の手で内腿を撫で回している。恐らくは局部が快感に反応しているのだろう。俺は努めて優しい口調で雫に言ってやった。  
「いいぞ、下着の中に手を入れて。自分でマンコ触ってみろよ?」  
「えっ? で、でもっ、それは……んはあっ……」  
「巫女として禁止されてたんだろ? でも、俺が許可するならいいんじゃねえのか?」  
 俺がそう言うと雫は目を丸くし、恐る恐るといった様子でショーツの中に手を差し込んだ。肩を竦めながら甘く鼻を鳴らし、それまでのような虚ろな瞳になっていく。  
 
「どこ触ってんのか言ってみろ」  
「くふうっ……オマンコの入り口を指で擦ってますうっ……あふはっ……これ気持ちいいですうっ……んふあっ……オマンコが溶けてきちゃいますうっ……」  
 その返答に俺は満足し、雫の乳首を弄ぶのを止めた。  
「次は空いた手で、俺がしてたみたいに乳首にも触れてみろ。脚も大きく開け」  
 今度は迷うこともなく、雫は硬くなった乳首を摘み上げた。指の腹で何度も擦り、同時にショーツに入れていた手も大きく蠢かせ始めた。  
「ふくはあっ……勃起乳首もオマンコも気持ちいいですうっ……はくふあっ……凪君の前でこんなあっ……あくふうっ……こんなの恥ずかしいのにとっても気持ちいいですうっ……」  
 今までの態度を考えると、どうも雫には被虐的な資質があるようだ。もしそうならば加虐的な俺の嗜好に相応しい相手と言える。俺は陰茎を扱く手の動きを速めながら、雫の開かれた脚の間に胡座をかいた。  
「本当は見て欲しいんだろ? 爪先立ちになって腰を上げろ。もっと脚を開いて俺の顔の前に触ってるマンコを持ってこい。どうかオマンコオナニー見てくださいって言ってみろ」  
 いそいそと雫は指示通りの姿勢になり、びっしょりと濡れた下着の股布を俺の鼻先へと寄せてきた。濃厚な甘い性臭が何とも香しい。  
「んふはあっ……凪君どうか見てくださいっ……あくひあっ……私のオマンコオナニー見てくださいっ……はくふうっ……見られてると思うと何だか余計に気持ちいいですうっ……」  
「じっくり見ててやるから、もっと激しく手を動かせ」  
「ふくひはあっ……オナニー見られて気持ちいいっ……あくひはあっ……オマンコも乳首も溶けちゃううっ……んくひはあっ……もうイくオマンコイっちゃいますうっ……」  
「いいぞ、このままイけ。俺もそろそろ出そうだ」  
「はうひふあっ……だったら私のお口にいっ……くふはひあっ……ちゃんと全部飲みますからあっ……んはひふあっ……私のお口の中に出してくださいいっ……」  
 俺はその願いを叶えてやるべく再度場所を変え、雫の頭を跨いで口腔に一物を挿し入れてやった。雫は自慰を続けながら、憑かれたかのように陰茎に熱く滑った舌を絡ませてきた。  
その心地よさは背筋を震わせる程だ。何しろ一昨日の火凛との行為の後、俺は一度も精液を放っていない。当然、陰茎は程なく射精限界を超えそうになった。  
「くっ、出すぞっ、飲めっ」  
「ぶむおっ……んぶむっ……もぶごもっ……んごくっ……ぶむぼもごっ……んごくぶぼもっ……んごくっ……んぼっ……んんっ……もごっ……んごもぐぼもおおおおおっ!」  
 何度も喉を大きく鳴らして白濁液を飲み下し、雫もまた高みへと昇り詰めて全身を大きく波打たせた。  
 
 その日の夜。四人の同居の準備が取り敢えず整うと、俺は一階の和室に火凛の家から借りてきた布団を四組敷いた上で、凛音も含めて全員に裸になるように命じた。  
各人の覚悟が知りたかったからだ。果たして本当に全員が寵愛を望んでいるのか確認する必要がある。  
もちろん、俺が四人の裸を見比べてみたかったというのもある。どの程度までなら俺の言葉に従うのか、判断するのにも丁度いい。  
 当たり前の話だが、突然のことに四人共に恥ずかしがった。だが、俺が自らが率先して全裸になり、次いで火凛が服を脱ぎ始めると、他の三人も先を争って服を脱ぎだした。  
一番深い寵愛を得ることが巫女としての自尊心に繋がるらしく、互いに負けたくないとでも思っている様子だ。  
しかし、これから一緒に暮らしていく以上、矢張りこの点については後に是正してやる必要がありそうだ。  
 やがて全員が裸になると、俺はまず雫に声をかけた。  
「じゃあ、雫からだ。俺の唇に、次にチンポにキスをしろ」  
 雫は紅潮した顔で頷き、乳房も股間も隠さずに近付くと、仁王立ちになっていた俺に口付けをした。  
次いで屈み込んで陰茎を手に取り、愛おしそうに亀頭に唇を押し付けた。  
「よし。終わったら布団の上に仰向けで寝て大きく脚を開け。そのまま両手でマンコを左右に広げて待ってろ」  
 雫は媚びたような視線を俺に向けて頷くと、甘い息を漏らしながら指示に従った。豊かな乳房、薄色の乳輪と乳首、そして僅かに毛の生えた陰部と膣内を見せながら、気持ちよさそうに目を細めている。  
おそらくは雫の家での行為でも思い出しているに違いない。  
「次、そよぎ」  
 許可も得ずに呼び捨てにしたにも関わらず、そよぎは嬉しそうに笑った。後に少しだけ顔を曇らせて俺の唇と陰茎にキスをし、雫の隣に並んで豊満な乳房と薄紅梅色の乳輪と乳首、生え揃った陰毛と膣奥を見せてきた。  
「次、火凛」  
 火凛は照れたように笑いながら指示に従い、二度の口付けの後、薄い乳房と薄紅色の乳輪と乳首、無毛に近い局部と体内の柔肉を俺の眼前に晒した。  
「最後、凛音ちゃん」  
 凛音は完全に裸の俺を怖がっていたが、微笑みながら手で招いてやると、真っ赤になりながらも二箇所に口付けをし、他の三人に並んで平らな胸とほんのり色づいた薄橙色の乳首、そして無毛の恥丘と幼い膣肉を見せてくれた。  
 俺は四人の身体を眺めながら自分の陰茎を扱き、最初に雫の股間に顔を近づけた。  
「雫、このマンコは誰のだ? 言ってみろ」  
「はぁ…私、鳴海雫のオマンコは凪君のものですうっ……はぁ……オマンコだけじゃなくてクリトリスも勃起乳首も他の場所もおっ…はぁ……全部凪君のものですうっ……」  
 雫の言葉に他の三人、特にそよぎと凛音は驚いた顔をしていたが、まあ、無理もない。第一巫女が淫靡な誓いを立てるとは思っていなかったのだろう。  
だが、雫に言わせることによって他の三人の淫語への拒絶感が減ったことは間違いない。俺は褒美に雫の陰核を丹念に舐め上げてやった。  
「んくはぁ……クリトリス気持ちいいですうっ……はふうっ……オマンコが溶けるうっ……」  
 雫は自然に俺の行為を容認し、自ら開いた膣穴から透明な液を漏らし始めた。合間にそれも舐め取ってやり、執拗に陰核を責め続けると、雫は声を荒げながら股間を俺の舌先へと当ててきた。  
「はくふあっ……凪君もうイっちゃいますうっ……ふうはあっ……クリトリス舐められてイっちゃううっ……くふひあっ……ダメええっ……んくひあっ……オマンコイくうううううっ!」  
 喜びの声を上げながら総身を痙攣させる雫の姿に、他の三人は呆けた顔をしながら身をくねらせた。陰茎の限界まではもう少し時間がありそうで、俺はそよぎの脚の間へと移動した。  
 
「そよぎ、このマンコは誰のだ? お前も言ってみろ」  
「わ、私の、御剣そよぎの、その、オ、オマ、オマンコは、龍神のものだ。ち、乳首や、他の場所も全部、龍神に捧げる。好きなようにして、その、構わない」  
 俺は頷いてそよぎの陰部に顔を寄せ、雫と同じように陰核を舌で愛撫し始めた。  
「あふうっ……こんなことっ……はくうっ……龍神があっ……んくあっ……こんなあっ……」  
 そう言いながらも快感を得てはいるらしく、そよぎの柔肉は少しずつ濡れ始めてきている。四肢をのたうち回らせる反応を見ていると、案外四人の中で一番敏感なのかもしれない。  
更なる性的快楽を与えてやるべく、俺は陰核を口に含んでそっと吸い上げてみた。  
「ひくはあっ……それはダメだ龍神っ……んひはあっ……ダメダメダメえええええええっ!」  
 そよぎは叫び声を上げながら何度も何度も腰を跳ね上げた。俺としても驚いたが、それだけのことで本当に果ててしまったらしい。  
余韻が続いているのか、瞳を閉じて時に身体の一部を引きつらせている。立ち上がってそよぎの髪を撫でてやってから、俺は火凛の秘所の前へと座り直した。  
火凛の膣肉は既に濡れており、艶めかしい光を放っている。  
「火凛、お前も言ってみろ。このマンコは誰のだ?」  
「んふっ、私、南雲火凛のオマンコはナギ様のものです。オマンコもクリトリスもおっぱいも全部、ナギ様がしたいなら他の場所でもいいよ? 全部ナギ様にあげる」  
 俺は目の前の陰核を舐めようとしたが、当の火凛が腰を捻ってそれを妨げた。  
「火凛?」  
「もう、折角こうやって開いて見せてるんだからね? ナギ様のおちんちんで気持ちよくして欲しいな。今日も安全日だから平気だよ?」  
 少し迷ってから、俺は亀頭を火凛の淫裂へと当てた。その柔らかな感触を楽しみながら、陰茎を扱く手を速め、秘裂の中を掻き回してやる。  
「はうくうっ……ナギ様のバカあっ……んくはあっ……入れちゃってもいいのにいっ……あはふうっ……でもこれも気持ちいいっ……ふうはあっ……オマンコ気持ちいいよおっ……」  
 亀頭が膣口に当たる度に火凛は腰を寄せてくるが、この状況下で破瓜を迎えさせるつもりはない。ならば急いで高みに導いてやった方がいいだろう。  
俺は陰部を嬲る速度を上げ、同時に空いた手の指で陰核を擽ってやることにした。  
「んはふあっ……それすっごい気持ちいいっ……ふひはあっ……ナギ様ダメだよイっちゃうよおっ……あひくふうっ……もうバカイっちゃうってばあっ……はくひふあっ……  
ダメ我慢できなぁいっ………イくイくイくイくオマンコイくうっ……オマンコイっ……くうううううっ!」  
 火凛が達するのと同時に俺も射精したくなったが、何とかそれを堪えて凛音の前へと場所を移した。小さな膣の奥を覗き込みながら、凛音にも問い掛けてやる。  
「凛音ちゃんにも聞くぞ? このマンコは誰のだ?」  
「わ、私の、お、おまんこは、兄ぃ兄ぃのものです。心も身体も全部、兄ぃ兄ぃに捧げます。その、す、好きなようにしてください」  
 凛音の誓いが終わると、俺は包皮の上から陰核を丁寧に舐めてやった。  
「んっ……くうっ……あっ……兄ぃ兄ぃっ……んあっ……はぁんっ……兄ぃ兄ぃっ……」  
 まだ性感が発達していないと思っていたのだが、舌が触れる度に陰核は尖って皮から顔を出し、膣には透明な愛液が微かに滲んできている。  
僅かに罪の意識を感じながらも、俺はその体液を舌で掬い取ってやった。途端に凛音はあどけない顔を快美に歪め、腰を律動的に揺らし始めた。  
「んくっ……兄ぃ兄ぃ恥ずかしいっ……あふっ……恥ずかしいよおっ……」  
 幼いなりに感度がいい様子で、これなら果てさせてやることも可能かもしれない。俺は陰茎を扱くのを止め、凛音の両脚を抱えて秘所へ吸い付いた。  
陰核だけでなく秘所にも舌を入れて優しく弄んでやる。甘酸っぱい体液の味と臭いとに酔いながら、頃合いを見て陰核を舌先で弾くと、凛音はプルプルと全身を小刻みに震えさせた。  
「んんくうっ……あひっ……くはあっ……んんんっ……ああっ……あくはあああああっ!」  
 
 四人全員に絶頂を与えてやった後、落ち着くのを待ってから、俺は改めて一人ずつ唇と陰茎にキスをさせた。  
もう躊躇いやぎこちなさは全くなく、全員が嬉しそうに二度の口付けを終えると、俺は布団の上に胡坐をかいて座り、一人ずつ順番に陰茎を舐めさせることにした。  
「じゃあ、雫からだ」  
「は、はいっ、が、頑張りますっ。……れろっ、んれっ、れろれっ、はむっ、んべおっ」  
「もういいぞ。雫は俺の右隣に来い。次、そよぎ」  
「わ、判った。……んろっ、はぷっ、んろっ、んれろっ、んぺろっ、んろっ、あむっ」  
 そよぎが一物に舌を這わせている間、俺は右に座った雫の乳房を揉みしだいた。  
「はあぁ、凪君に触られてるぅ、んはぁ、おっぱい触られてるううぅ」  
「交代だ。そよぎは俺の左に来い。次、火凛は咥えろ」  
「うん。……はむっ、あもっ、れぼっ、ぶもれっ、んぶれっ」  
 それまで同様に、俺は右手を雫に残し、左手でそよぎの乳房を揉み上げた。  
「んんぁ、凪くぅん、ふあぁ、乳首ダメぇ、はふぁ、そんなにされたらすぐ勃起しちゃうっ」  
「んくぁ、龍神っ、はうぁ、その動かし方はあっ、はんぁ、そんな摘んだりなんかあっ」  
「いいぞ、火凛は俺の前に立って自分でマンコ広げろ、舐めてやるから。次、凛音ちゃんは舐めるだけでいいぞ?」  
「ううん、私も姉ぇ姉ぇみたいに、お口でしてみる。……あんむっ、んぼっ、れぶっ」  
 凛音が亀頭を口に含んで舌を絡めてくるのを見ながら、俺は先刻までの行為に加え、目の前の火凛の陰核を舌先で何度も弾いてやった。  
「んふあっ、凪くぅん、ふうあっ、勃起乳首があっ、んふあっ、溶けちゃいますうっ」  
「はうあぁ、そこばっかり何度もおっ、んくふぁ、胸がおかしくなるうっ」  
「あはあっ、ナギ様ぁ、んくはあっ、全部ナギ様のだよおっ、うくふあっ、全部ナギ様のおっ」  
 三人の嬌声と凛音のぎこちない舌使いに、徐々に射精限界が近付いてきた。俺は火凛の局部から口を離し、全員に向かって指示を与えてやった。  
「雫、そよぎ、火凛でチンポを一緒に舐めろ。凛音ちゃんは立って俺の前に」  
 言葉一つで全員が場所を代え、三人の巫女が競うようにして茎部や亀頭に舌を這わせるのを見ながら、俺は凛音を中腰にさせて平らな胸の乳首を何度も舐め上げてやった。  
「んぁ、兄ぃ兄ぃ、あぁ、くすぐったいぃ、ふぁ、兄ぃ兄ぃ、はぁ、兄ぃ兄ぃ」  
「出すぞ、そのまま受けて舌で綺麗にしろっ」  
 そう言うとそよぎが雫と火凛を押し退けて亀頭を口に含み、俺はそのまま精液を放った。  
そうしながらも凛音の乳首を味わい、片手で薄い尻を撫で上げ、もう片方の手で包皮から突き出した幼い陰核を優しく擦ってやる。  
「んんあぁ、兄ぃ兄ぃ、はうあぁ、そこ気持ちいいっ、んんはぁ、兄ぃ兄ぃ気持ちいいっ」  
 凛音は目を細め、又もや身体をプルプルと可愛らしく震わせている。視線を移すと、雫と火凛は舌で汚れた陰茎の掃除をしながら、合間にそよぎに口移しで精液を飲まされていた。  
四人のその痴態を前にして、放出し終えた陰茎に再び活力が漲ってくる。  
だが、四人の少女を自由に出来る状態とは言っても、安易に抱く気は俺にはない。貞操を大事にしてやると言うよりは、単に趣味の問題だ。  
恐らくこんな機会はこの先にないだろうし、それならば早々に喰ってしまうのも一つの方法ではあるのだが、処女のまま少しずつ望む方向に染めて行き、その上で一人ずつ心も身体も跪かせてみたい。  
それには各人の資質を見極めた上で方向性を決めることが肝要だ。その資質を見極める為にも、まずは交流を深めていかなければならない。好き勝手に身体を弄ぶのはその後だ。  
「今日はこれだけだ。みんな頑張ったな、ありがとう」  
 俺は凛音を抱き上げて起き上がり、その場の全員に儀式の終了を告げた。  
「えっ? なんで? 最後までしないの?」  
 俺の言葉が理解できないといった風に、火凛が目を見開いて問い掛けてきた。見れば雫もそよぎも、凛音までもが不思議そうな顔をしている。俺は安心させるように、穏やかに微笑んで答えてやった。  
「全員が俺の行為を受け入れてくれた。なら、俺も皆を大事にしたい。だから今日はここまでだ。この先のことは一人ずつゆっくりとな」  
 四人は揃って残念そうな顔をしたが、それでも今後の寵愛のことを考えてか、裸のままで俺の身体に抱きつき、嬉しそうに笑い掛けてきた。俺もまた四人へと笑い掛けながら、その身体を等しく抱きしめ返してやった。  
 

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