木曜日の放課後、一旦自宅に戻ってから俺は凛音と近所の散歩に出た。  
手を繋いで歩き、途中の自販機で飲み物を買ってやろうとすると、凛音は俺と同じさんぴん茶を所望し、手渡したペットボトルを両手で抱え込んで嬉しそうに笑った。  
 防波堤まで歩き、寄せる波を見ている内に、俺は疑問に感じていたことを凛音に尋ねてみたくなった。  
「なあ、凛音ちゃん」  
「……私も兄ぃ兄ぃに呼び捨てにされたい」  
 凛音は寂しそうな顔をしてそう呟いた。そよぎに関しては儀式の後も呼び捨てにしまっていたが、これで四人全員、内三人に同じ事を言われたことになる。  
俺は少しだけ笑い、凛音の小さな頭を撫でてやった。  
「凛音は、嫌じゃないのか? 俺にその、エッチなことされるの」  
 俺の問い掛けに、凛音は真顔で首を横に振った。  
「この先、もっとエッチなことされちゃうかもしれねえんだぞ? 凛音は正式な巫女じゃないんだろ? そこまで俺に尽くさなくてもいいんじゃねえのか?」  
 正式な巫女でないのに俺を受け入れようとしているところが、以前から俺が凛音に対して抱いていた疑問だった。  
昨日、火凛から凛音が俺に好意を抱いていると聞いてはいても、当人の口から聞いた訳ではない。あくまでも巫女は三人、凛音は補佐的な役目をするだけの筈だ。  
その思いを確認するまでは、先日の儀式の時以上の行為は出来ない。まあ、先日の行為だけでも酷いことには違いないのだが。  
「私もほんとは、姉ぇ姉ぇたちみたいになりたい。でも、島の巫女は三人だから。でも、兄ぃ兄ぃのことはちゃんと好き。だから全然嫌じゃない。もっと、その、されても、平気」  
 そう言って凛音は頬を赤く染めながら微笑んだ。その愛くるしい表情に我慢できずに俺は小さな身体を抱き上げ、鼻の頭にキスをしてやった。  
すると凛音は少しだけ拗ねた顔をして目を閉じ、唇を差し出してきた。俺はもう一度指定された場所にキスをし、柔らかな頬に自身の頬を擦り寄せながら囁いた。  
「龍神だっていうだけで皆に慕われてさ、何だか悪いみたいだよ」  
「兄ぃ兄ぃ、それは違う。竜神様のことはあるけど、もうそれだけじゃない。まだ出会ってからそんなにたってないけど、姉ぇ姉ぇたちは、みんな自分の思いと考えで兄ぃ兄ぃと一緒にいるんだから……」  
 優しく諭すような凛音の言葉に俺は頷いた。仮に四人が共に過ごした時間に関係なく、少しでも俺個人のことを好きになってくれているのならば、それほど嬉しいことはない。俺自身、今では四人に惚れてしまっている。  
「本当にそうなら、俺は寵愛以外に、皆に何をしてあげればいいのかな?」  
「……別に何も。ただ、兄ぃ兄ぃが姉ぇ姉ぇたちを大事にしてくれると嬉しい。姉ぇ姉ぇたちみんな、いい姉ぇ姉ぇたちだから」  
「凛音のことは?」  
「……私は兄ぃ兄ぃの気の向いた時だけ、それでいい」  
 見ると、凛音は真剣な顔をしていた。自分よりも三人の巫女たちを大事にして欲しいと、本気で思っているらしい。  
その健気さに俺は感じ入り、凛音を抱き上げた腕に力を込め、もう一度小さな唇にキスをした。  
 
 その夜、俺は凛音と風呂に入ることにした。誰かと入浴するなんて初日の火凛との一件以来だ。  
洗い場で身体を洗ってやり、一緒に浴槽に使って正面から抱っこしてやると、凛音は恥ずかしそうにしながらも俺の頬に何度もキスをしてきた。  
果たして性行為についての知識がどれだけあるのかと疑問になって聞いてみると、ヤエから手順については説明を受け、火凛の持っている女性向けの雑誌なども隠れて読んでいたという。  
それでも身体は小さく細く、陰茎を入れて秘所が裂けでもしたら可哀想だ。  
「なあ、凛音。やっばりこの先、寵愛を最後まですんのは無理なんじゃねえか? もっと大きくなってからでもいいだろ?」  
「……私が子供だから?」  
「まあ、そういうことなんだけどさ」  
「……私も、兄ぃ兄ぃと同じ年に生まれたかった」  
 言って凛音は俺を見上げ、少しだけ涙目になった。ここまで言われた以上、俺は覚悟を決めることにした。  
痛みを全てなくしてやることは不可能だろうが、入念に愛撫をしてやれば多少は楽になるだろう。とは言え、他の三人も含めて今すぐ性交するつもりはない。  
少しずつ性的行為に慣らせ、性感を開発してやる必要がある。俺は凛音を強く抱き締め、務めて優しい口調で囁いた。  
「じゃあ、その内にな」  
「その内っていつ?」  
「まあ、そんなに遠くない内にだ。それまでに怖くなったら言ってくれ」  
 俺の言葉に凛音は首を横に振った。  
「初めて兄ぃ兄ぃの、その、見た時はちょっと怖かったけど、もう怖くない。兄ぃ兄ぃになら何されても平気」  
「じゃあ、いずれ凛音を俺のものにしちまうからな」  
「はい」  
 凛音は嬉しそうに笑うと、再び俺の頬に口付けを始めた。そんな様子が可愛くて、俺は少しだけ小さな身体を持ち上げて、愛らしい乳首を舌で舐め上げた。  
「んっ、兄ぃ兄ぃ、あっ、くすぐったい、はぁ、兄ぃ兄ぃ、ふぁ、兄ぃ兄ぃ」  
 首を竦めながらも、凛音は言葉の合間にキスを浴びせてくる。可憐な乳首は少しだけ硬くはなるものの、何ともいえない柔らかさだ。  
未成熟な身体の甘い匂いも相まって、俺の陰茎はどんどん固くなっていく。同時に尻を撫で、陰核を擦ってやると、凛音は天井を見上げてプルプルと身体を震わせてきた。  
「はあぁ、兄ぃ兄ぃ、んあぁ、好きぃ、ふあぁ、兄ぃ兄ぃ大好きぃ」  
 前回の儀式の時にも感じたのだが、幼女を喘がせるという背徳感が堪らなく心地いい。このままでは風呂場で交わってしまいそうだ。  
俺は後ろ髪を引かれながらも愛撫を中断し、凛音の唇にキスをしてから問い掛けた。  
「今日は一緒に寝るか?」  
 凛音は紅潮した顔で頷くと、屈み込んで俺の右手を取り、その甲に額を押し当てた。  
「私、南雲凛音は、ずっと兄ぃ兄ぃのお傍にいます。一生お慕い申し上げます」  
 
 一緒に寝ると言っても何もしないつもりだったのだが、子猫のようにパジャマ姿で戯れ付いてくる凛音を見ている内に性欲が我慢できなくなり、俺は上半身を起こして小さな身体を抱え込んだ。  
キスをして舌を絡ませながら上着の前ボタンを外し、乳首を優しく撫でてやると凛音はうっとりとした顔でくぐもった喘ぎ声を上げてくる。  
口を離して首筋、鎖骨、乳房、乳首へと舌を這わせてゆくとそれは明確な喜びの声となり、頃合いを見て乳首を甘噛みしてやると凛音は小さな叫びと共に高みへと昇り詰めた。  
 余韻に浸る身体をベッドの上に横たえてズボンとパンツを脱がせ、自分も寝間着を脱ぎ捨てて裸になると、俺は凛音の脚を開かせてその間に座り、丹念に陰核と膣口を舐め上げてやることにした。  
秘所は既に僅かな愛液に濡れ、未成熟な淫臭を辺りに漂わせている。陰核を舌先で弾いてやる度に凛音は媚声を響かせて新たな蜜を漏らし、俺は次第にクンニリングスに夢中になっていった。  
「ふはあっ……兄ぃ兄ぃ気持ちいいっ……んんくっ……おまんこ気持ちいいよおっ……」  
 凛音はプルプルと身体を震わせながら膝から下を宙でバタバタと暴れさせ、淫裂への愛撫に酔い痴れているようだ。  
舌を目一杯に伸ばして膣口へと挿し入れ、内部の襞肉を荒々しく擦ってやると、凛音は大きく身体を反らして二度目の絶頂を迎えた。  
「んくふあああっ……兄ぃ兄ぃイっちゃううっ……おまんこイっ……くうううううっ!」  
それでも俺は容赦せずに膣内を嬲り、瑞々しく甘酸っぱい愛液を啜り込んだ。  
「ひうっ……かはあっ……兄ぃ兄ぃダメえっ……んくひあっ……今はダメえっ……あひっ……んくあっ……またイっちゃううっ……またおまんこおっ……イっくうううううっ!」  
 未だに一切教えていないにも関わらず淫語を話すのは、四人同時に相手にした時の雫や火凛の言葉を真似てのことだろう。  
たまにはああして淫語や性行為の平均化を図るのも効果的かもしれない。そんなことを考えながら自分で陰茎を扱き始めると、たいした時間もなく限界が近づいてきた。  
「凛音、口開けろ。無理して飲まなくてもいいから」  
 その言葉に凛音は焦点の定まらない目をしたまま大きく口を開け、俺は陰茎を中へと挿し込んで口腔へと精液をぶち撒けた。  
「おぶうっ……んぐもっ……んごくっ……むぼおっ……ごくっ……んぶむぼっ……」  
 余韻が続いているのか、凛音は蕩けた表情を歪めることなく粘液を飲み下していく。だが、無理をして尽くしてくれているようにも見える。  
俺は射精を終えた一物を口から抜いてやり、そっと頭を撫でてやった。  
「吐き出してもいいんだぞ?」  
 凛音は横に首を振り、何度も喉を鳴らした後に小さな声で呟いた。  
「んくっ……けほっ、兄ぃ兄ぃのなら、んんっ、ちゃんと飲みたい。はぁ、この前、姉ぇ姉ぇたちがそうしてたように、私も飲んであげたかった。だから嬉しい」  
 微かに咽せながら凛音は言い、俺は胸が熱くなって華奢な身体を静かに抱きしめた。  
 
 
 翌日の放課後、待ち焦がれていた大量の荷物が届いた。通販で買った様々な品だ。  
船着場で伝票を確認した後にトラックで自宅へ荷物を運んで貰い、大きな物は二名の運送業者に設置も手伝って貰った。  
見られて困るものもあるので、予め同居の四人には手伝い不要と話して部屋にいるように指示しておいた。、  
 これで一階の洋室の一つがキングサイズのベット三台、テレビ、小型冷蔵庫、ソファとテーブルなど揃えた性交用の大部屋となり、  
もう一つの洋室にはキングサイズのベット一台、X字磔台四台、拘束吊し台、M字開脚診察台、拘束可能な木馬などを揃えた調教部屋となった。  
二つの部屋に淫具などを入れたバッグやその他の細々とした物を配し終わると、取り敢えず調教部屋は鍵をかけて同居の四人には見せないようにすることにした。  
まだ全員が処女であり、下手に見せて嫌悪感や恐怖感を与えてしまう訳にはいかない。  
 その後、リビングに全員を揃え、他の品物が入ったダンボールを開封した。服や下着、枕や雑貨などを所望した個人に振り分けた後、俺は避妊薬を巫女の三人に大量に渡した。  
凛音に渡さなかったのはまだ初潮前とのことだったからだ。すぐに薬を呑み始める必要はないが、随時携行するようにと告げ、先々のことを考えて生理期間の順番を決めておいた。  
まずは雫、そよぎ、火凛の順とし、毎日薬を呑み始めるのは俺の指示を待てとも告げた。三人は頷いたが、再び日替わりで相手をする順番を決めてくれと言ってきた。  
性行為に関しては全員まとめてでも構わないが、交代制で平等に二人きりでいられる時間を作って欲しいとのことだった。交流を深める為にも確かにその方が都合がいい。  
 一時間近く話し合った後、金曜日から日曜日までは個別に遊びに行くなり、全員と交流を深めるなり自由とし、月曜日はそよぎ、火曜日は火凛、水曜日は雫、木曜日は凛音となるべく多くの時間を過ごすことを決めた。  
 話が済んだ後、俺はこっそりと自室にも淫具を持ち込んで手頃なバッグに入れ、それをクローゼットの奥へと隠した。これで部屋、道具、衣類、避妊薬などの準備が整ったことになる。  
 あと必要なものは何だろうと考えていると、夕食の準備が出来たと食事当番の火凛が呼びにきた。共にリビングへ行くと、普段より豪勢な食事が用意されていた。  
聞けば、渡しておいた食費で購入した材料とは別に、隣宅に届けられていた島民から各巫女への神饌なども含まれているとのことだった。  
同居を始めてからはヤエのところに各人への捧げ物が届くようになっているらしい。それにしても手の込んだ料理ばかりで、恐らく事前にかなりの時間を使って下拵えをしていたに違いない。  
 俺も料理は得意な方だが、火凛の腕前には遠く及ばない。そのことを告げると、火凛は嬉しそうに笑って、皆の前で俺の頬にキスをしてきた。  
「ちょっとっ、火凛っ、勝手なことはダメでしょっ」  
「む、そういうのもありなのか」  
「……姉ぇ姉ぇ、いいなぁ」  
 
 料理の腕前を褒められたことが余程に嬉しかったのか、その後の火凛はご機嫌だった。浮かれていたと言っていい。  
雫やそよぎに意味もなく笑いかけ、凛音を抱き上げて頬擦りをし、俺が風呂に入っている時には背中を流すと言って全裸で入って来ようとさえした。  
どうにか襲撃を抑えて次に火凛が風呂に入ると、リビングで雫とそよぎによる質問攻めが始まり、皆の前で料理の腕を賞賛した以外には特に何もしていないと事実を告げても態度は変わらず、  
何とか納得させて自室に戻った頃には俺は草臥れ果てていた。無論、荷物の運び入れの疲れもある。  
 こんな日は早々と寝てしまうに限る。月曜日に提出する予定の宿題を済ませてベッドで眠りに就き、物音で目を覚ますと、ゆっくりとドアを開けて火凛が忍んでくるところだった。  
透けたネグリジェを着ている為、月明かりを受けて乳房とローレグの紐パンツが丸見えだ。俺が起きたことに火凛も気付いたようで、嬉しそうに微笑みながら布団の中に入り込んできた。  
俺の胸に乳房を押し付けながら、何度も何度も唇にキスを浴びせてくる。勝手に迫ってくるなと注意しようと思ったのだが、甘い体臭に酔い、思わず俺はその身体を抱き締めて口中に舌を挿し入れた。  
貪るように舌を絡め合い、合間に唾液を飲ませながら乳房をゆっくりと揉み解してやる。  
「もごっ……んぶむっ……んれろっ……ごくっ……んんむっ……ぶむおっ……んぐむっ……」  
 適当なところで口を離し、ネグリジェを捲り上げて乳首を口に含むと、火凛は気持ちよさそうに吐息を漏らしてパジャマの上から陰茎を擦ってきた。  
「んはぁ、ナギのおちんちんすっごく硬くなってるぅ、んんぁ、ねえナギ最後までしちゃおうよぉ、ふうぁ、私なら大丈夫だからぁ、くうっ、早くナギのものになりたいよぉ」  
 俺は乳房への愛撫を止め、ゆっくりと火凛に囁いた。  
「まだ止めとこう。いきなり最後までしちまったら、歯止めが効かなくなりそうなんだよ」  
「はあっ、それでもいいよぉ、ふはっ、私がいつでも相手になるからあぁ、はうっ、だから我慢しないでよぉ、くはっ、私をナギのものにしてよぉ」  
 切ない声での誘い文句を聞いていると、もう俺としても我慢出来そうにない。下手に策など練らずにこのまま犯してしまおうと火凛のショーツの紐に手を掛けた瞬間、ドアが思い切り開かれる音がした。  
恐る恐る視線を向けると、雫とそよぎがパジャマ姿のまま仁王立ちになって睨み付けてきた。  
「火凛の卑怯者っ、勝手に抜け駆けなんてダメなんだからっ」  
「龍神、これはどうことだ? 火凛だけ特別扱いなのか?」  
 昨晩、凛音と同衾することは全員が受け入れてくれたのだが、相手が違えば態度も違うらしい。火凛を見ると、悪戯が発覚した子供のように照れ笑いを浮かべている。  
もはや今晩はこれまでだろう。俺は火凛の身体に回していた手を戻して身体を起こし、ベッドの上で深々と土下座をすることにした。  
 
 
 土曜日の午前中。休校日ということもあり、俺は島の散策に出かけることにした。何しろまだ知らない場所が多過ぎる。  
同居の四人の内、暇を持て余している人間に案内してもらおうと思ったのだが、自宅内には自室で雑誌を読んでいた雫しかいなかった。  
聞けば、そよぎは先日まで住んでいた家へ、火凛は知り合いの農家の収穫の手伝いに、凛音はヤエと一緒にどこかへ出かけ、皆戻りは夕方以降になる予定と言う。  
何となく出かける気が削がれ、俺はその場に座り込んでTシャツにスカートという軽装の雫の様子を眺め始めた。  
畳の上にうつ伏せに寝そべったまま無防備に脚を揺らしていて、時折裾からピンクの下着を覗かせている。しばらくそうしていると、俺の視線に気付いた雫が怪訝な顔を向けてきた。  
「えっ? なに見てるんですか?」  
「雫の尻と桃色の下着」  
 俺は正直に言ったのだが、雫は顔を真っ赤にし、慌てて両手で自らの臀部をスカートの上から隠した。  
「ちょっ、ダメですっ、こんな明るい内からっ、そのっ、私はいいですけどっ、ダメですっ」  
 そんなつもりはなかったのだが、言われてみれば家に二人きりだ。何より従順に膣内を晒してきたこともあるのに今さら焦る様子が可愛くて、俺は少し意地悪をしてやりたくなった。  
「なあ、雫。自分でスカート捲って見せてくれよ」  
「ええっ? で、でもっ、じゃあ、お風呂に入ってから」  
「今、見たいんだけどな」  
 言ってから俺は雫に近付き、強引にスカートの中に手を入れて秘裂を指先で撫で上げた。  
「んあっ、あっ、はふうっ」  
「また雫のマンコも見たいな。雫は見られるの嫌か?」  
「あくうっ、そんなことはないですけどっ、ふはあっ、やっぱりお風呂に入ってからっ」  
「すぐ見たいんだ。雫も俺に今すぐマンコ見せたいだろ? 正直に言ってくれよ」  
 ショーツの股布の部分から指を滑り込ませて膣口を直接擦ってやると、雫は愛液を分泌しながら悩ましく腰を揺らし始めた。  
「くはあっ、凪君それダメえっ、はふうっ、ほんとに見せたくなっちゃうっ、ふうあっ、凪君にオマンコ見せたくなっちゃうっ、んくあっ、オマンコ触られるの気持ちいいっ」  
 愛液が粘り気を帯びてきたのを確認してから指を引き抜くと、雫は慌てて振り返り、俺に視線を向けてきた。。  
「えっ? ええっ? なんで止めちゃうんですかっ?」  
「だって雫は嫌なんだろ? 仕方ないから自分の部屋でオナニーでもするよ」  
 残念そうに呟いて部屋を出て行こうとすると、雫は取り乱した様子で俺の背中に抱きついてきた。  
「わ、判りましたっ、今すぐに下着でもオマンコでもお見せしますっ」  
「だったら一緒に風呂にでも入るか?」  
「ええっ? そっ、そんな、いいんですかっ?」  
 俺の言葉に雫は目を丸くした。同居が始まってから一緒に風呂に入ったことがあるのは凛音だけだが、事ある毎に他の三人からも共に入浴したいとの誘いは受けている。急に俺が許可を出したので面食らっているのだろう。  
「でも止めとくか。風呂に入るだけで済まなかったら悪いしな」  
「そ、それって、寵愛をってことですよねっ? 構いませんっ、凪君の好きにしてくださいっ」  
 一転して瞳を輝かせた雫の一途さに満足し、俺は頬に手を添えて可憐な唇に口づけをしてやった。  
 
 共に脱衣所で全裸になると、俺は洗い場の風呂椅子に座り、雫を背後から膝の上へと載せて両の乳房を優しく揉んでやった。  
挿入はせず、雫には陰茎に局部を押し当てて愛液で恥垢を洗い流すようにと命じた。そんなことは無理だと雫は言ったが、延々と乳房と乳首を弄んでいると少しずつ俺の一物を体液で濡らし始めた。  
「んはあぁ……凪くぅん……ふはあぁ……凪くぅん……あふはぁ……好き大好きぃ……」  
「ほら、どんどん出てくるぞ、雫のオマンコ汁。俺のチンポ濡らしてる」  
「はふあぁ……だって気持ちいいんですうっ……んんあぁ……おっぱい溶けちゃうぅ……」  
「何をされて、どこがどうなってんのか、ちゃんと言ってみろ」  
「はくうっ……凪君のオチンポにオマンコ擦り付けてえっ……くふあっ……おっぱい触ってもらってますうっ……ふはあっ……気持ちよくてオマンコ汁が止まんないんですうっ  
……んくひあっ……凪君にエッチなことされるのどんどん好きになってっちゃううっ……」  
 甘い体臭を振り撒きながら、両手を力なくだらりと下ろして喘ぐ雫は本当に可愛い。柔らかな陰部の肉感も心地よく、次第に俺は本気で雫を犯したくなってきた。  
念の為、脱衣前に避妊薬を飲ませたので中出ししても妊娠する心配はない。とは言え、やはり最初が風呂場というのは可哀想な気がする。処女はそれなりに雰囲気のある場所で奪ってやりたい。  
一先ずこの場では絶頂を与えることで我慢しようと考え、俺は片手で雫の乳首を摘んで擦り上げ、もう片方の手で包皮から僅かに顔を覗かせていた陰核をそっと撫で上げてやった。  
「んふはあっ……そこはダメえっ……はうああっ……刺激が強過ぎるからダメえっ……」  
 だが、言葉とは裏腹に雫は全く抵抗せず、腰を小刻みに揺らしながらも俺に身体を預けたままだ。愛液の漏れ出す量も徐々に増えつつある。  
「そこってどこだ? ちゃんとクリトリスって言ってみろよ? 前に教えたろ?」  
「はひあふあっ……ダメダメダメええっ……んんくひあっ……クリトリスが溶けちゃううっ……あひはうあっ……またイっちゃいますうっ……はうひああっ  
……おっぱいとクリトリスでイっちゃううっ……はひうはあっ……オマンコも蕩けてきちゃいますうっ……」  
「じゃあ、このままイかせてやるから。イく時は、クリトリスイくって言えよ?」  
 俺は指先に少しだけ力を加え、陰核を撫で、擦り、弾き、摘み上げた。同時に乳首を嬲って伊た手を乳房に押し当て、荒々しく揉み解してやる。  
途端に雫は背中を反らせて全身をビクビクと震わせ始めた。爪先を何度も跳ね上げているところを見ると、軽い絶頂を何度も迎えているようだ。達するまでもう少しというところだろう。  
「はひゃうはあっ……凪君気持ちいいっ……んんくはああっ……クリトリス気持ちいいっ……あひふはああっ……くるくるくるうっ……ふひふあああっ……クリトリスイくううううっ!」  
 大きく身体を痙攣させながら雫は歓喜の叫びを上げ、何度か腰を跳ね上げた後、やがてぐったりと俺に背中から凭れ掛かってきた。  
俺は乳首と陰核から手を離し、その全身を包み込むようにそっと背後から抱き締めてやった。  
 
 あまりにも反応が可愛らしくて、俺は続けて同じ行為で雫を二回ほど高みに導いてやった。それ以後の雫は俺の言いなりだ。  
風呂場の床に跪いて愛液に塗れた陰茎を舌で綺麗にするように命じると、蕩けたような笑みを浮かべて自分の体液を舐め取っていく。  
未だぎこちない奉仕ではあるが、普段の清純さとの隔たりが大きく、俺の陰茎はそろそろ我慢の限界だ。  
「雫、もう出そうだ」  
 そう告げると、雫は少しだけ虚ろな目で微笑み、陰茎を握ったまま正面から俺の膝の上に跨ってきた。予想外の行動に俺が唖然としていると、信じられないことに腰の位置をずらし自分から一物を膣内に挿入し始めた。  
「ちょっと待てっ! いいからっ! そんなつもりで言ったんじゃないっ! そんなことしなくていいからっ!」  
 俺は慌てて雫の腰に手を当て、行為を中断させようとした。だが、雫はその俺の手の上に自分の手を重ねて抑え、縋りつくような口調で言ってきた。  
「んんっ、凪君が一番気持ちよくなれるところで受け止めたいからっ、くうっ、私のことは心配ないですっ、つうっ、痛くても平気ですからっ、うくっ、私にそうしてくれたように、ひうっ、凪君にも気持ちよくなって欲しいですっ」  
 そう言うと、雫は徐々に腰を沈めて陰茎を体内に呑み込んでいく。  
「判ったから待てっ! 気持ちは嬉しいけど待てっ! もっと時間をかけてからだっ!」  
「ひぐいいっ、こ、このくらいの痛みなら、んくひいっ、大丈夫ですからっ、くううあっ、凪君は気持ちよくなることだけ、ひくふあっ、考えてくださいっ、んっ、くうふああああっ!」  
 亀頭の先にある抵抗感は処女膜だろう。それさえも強引に突き破るようにして、雫は途中から一気に陰茎を根元まで取り込んだ。  
事前の行為で愛液に濡れてはいるが、膣内が引きつっているのが判る。痛覚に顔を辛そうに歪ませながらも、涙目のまま懸命に笑い掛けようとしている雫を見て、俺は涙が出そうになった。  
出会って一週間でこんな風に身体を捧げてきたのは、俺に対する好意というよりも、やはり巫女としての使命の為だろう。本来であれば普通の恋愛をして、幸福感に満ちた状態で破瓜を迎えてもおかしくない筈だ。  
そうさせてやることが出来なかったのは偏に俺の責任だ。  
「雫、もういいからっ! 抜いていいからっ!」  
 しかし、雫は首を横に振った。  
「くううっ、このままっ、んくあっ、お願い凪君っ、私のことを思ってくれるならっ、うくあっ、このまま出してっ、ふうあっ、このままあっ」  
 真剣な口調で訴えかけてくる言葉を無視は出来ず、かといって無理矢理腰を振ることも出来ず、目の前の身体を強く抱き締めながら俺は雫の献身に対して本気で泣いた。雫はそんな俺を優しく抱き返してくれた。  
 
 雫と繋がった状態で一頻り涙を流した後、俺は覚悟を決めた。きっかけがどうあれ、いずれは巫女としてでなく一人の女として俺を求めるよう、使命感など忘れるくらいの幸福感を与えてみせる。  
正直、それまでの俺には決意が足らなかった。性的な行為をしてはいたが、巫女としての義務感を残したままの少女たちと性交するのには抵抗があった。だが、その理由が愛情でも愛欲でもいい。  
雫だけでなく他の少女たちに対しても惜しみなく愛情と快楽を与え、必ずいつの日かは全員から愛される対象になってみせる。  
 開き直ったと言われれば、恐らくそうだろう。単に状況に流され、複数の少女を独占するつもりであるに過ぎないと言われれば、全くその通りだ。加えてヤエに以前告げたように、俺には加虐的な嗜好さえもある。  
女性の立場からすれば今後の俺の行為は残忍な仕打ちとなるかもしれない。どうしても受け入れられないというのならば仕方ないが、例え周囲に傲慢と取られようとも、俺はそうすることに決めた。  
四人の女性を等しく幸せにし、その上で共同生活が成り立つよう、その分の努力はしていくつもりだ。  
 そしてまずは現在、雫の想いに応えてやらねばならない。当人が望んでくれた通りにこのまま膣内に射精してやりたいが、それだけでは雫の膣を使った一方的な自慰ということになる。  
少しでも性交に慣らせ、痛みを和らげてやる為には、腰を動かしながら執拗な愛撫を与えてやるほかにないだろう。俺は涙の跡を優しく舐め取ってくれていた雫に問い掛けた。  
「雫、動いても平気か?」  
「はい、もうかなり痛みも引いてきましたから、お好きなようにしてください」  
 確かにずっと動かずにいたせいで、雫の表情から苦痛の影は幾分引いているようだ。  
俺は雫の唇に短いキスをすると、左手で乳房を下から持ち上げて乳首を口に含み、右手は繋がった部分に当てて指先で陰核を擦ってやった。そうしながら微かに腰を動かしてみる。  
「んあっ……私のことはいいですからぁ……はあっ……凪君優しいぃ……ふあっ……おっぱい気持ちいいですぅ……あうっ……クリトリスも気持ちいいですぅ……」  
 気持ちよさそうに目を細めているところを見ると、俺に気を使って演技をしている訳ではなさそうだ。舌先に触れる乳首と指先の陰核は勃起し、膣内の滑りも良くなってきている。  
俺は雫の反応を確かめながら、少しずつ腰と舌と指先の動きを加速させた。  
「はふあっ……凪君凪くぅんっ……ふはあっ……おっぱいもクリトリスもいいですうっ……んくあっ……すごく気持ちいいっ……あふあっ……凪君好き大好きいっ……」  
 
 愛撫を受けて身体を捩りながら、雫の喘ぎ声は次第に大きくなっていく。血と愛液と先走り汁に塗れた膣内では柔肉がうねるように蠢き、陰茎全体を心地よく締め上げてくる。  
その感触と甘酸っぱい体臭と切ない声、そして乳首の甘さと身悶える雫の痴態に、早々と陰茎に射精限界が迫ってきた。俺は乳首から口を離し、雫の耳元で囁いた。  
「そろそろ出そうだ。少しだけ速く動くから、痛い時はちゃんと言えよ?」  
「はうああっ……はい大丈夫ですうっ……ふうはあっ……痛いけど気持ちいいですからあっ……うくはあっ……凪君の好きなようにいっ……ふうはあっ……私を使ってくださいいっ……」  
 座位で貫かれた状態で俺の身体にしがみ付きながら、そう言って雫は腰をくねらせた。どうも陰核やGスポットを擦るより、子宮に亀頭を押し付ける方が快感が深いようだ。  
まだ痛みもあるのだろうが、そうしてやる度に全身をビクッと跳ねさせている。俺は陰核と乳房を揉みながら、亀頭の先で子宮を磨り潰すような動きに変えた。  
「んくひああっ……ダメそこ気持ちいいっ……ひうはああっ……そんな奥まで奥ばっかりいっ……あひふはあっ……すごく気持ちいいっ……うくひああっ……気持ちよ過ぎますうっ……」  
 痛みより快楽の方が勝っているのか、雫は恍惚とした表情で身悶えし始めた。やはり元から感度がいいのか、血に混じった愛液はちょっぴり粘りを帯びているようだ。破瓜の時点でここまで性感に目覚めれば充分だろう。  
「このまま雫の子宮にぶっ掛けるからな、ほらっ」  
 言い終わると同時に俺は雫の膣内へ精液を放った。  
「ひうふはああっ……熱い熱いのが奥にいっ……あひふああっ……染みる染みてくるうっ……ふくひはあっ……なんで私またあっ……うくふひあっ  
……またきちゃいますうっ……あひっ……ふっ……くうあっ……あっ……あくふうっ……イっ……く……イくうううううううっ!」  
 叫びながら大きく腰を跳ね上げた雫を見て、俺は呆気に取られた。精液を体内に浴びたことで絶頂を迎えたらしいが、何しろさっきまでは処女だったのだ。  
元から感度がいいなんてレベルの問題じゃない。恐らくは精液が染み込む痛みが引き金になったのだろうが、それはつまり予想通りに被虐的な資質があるということに他ならない。  
「はひいっ……んっ……くはああっ……ふぁ……ああっ……ん……くふぅ……はぁ……」  
 高みから戻ってきた雫は弛緩した表情で余韻に身を任せている。俺は半開きになった唇にキスをし、頭を撫でてやりながら言った。  
「これでもう雫は俺の女だ。よく頑張ったな、大好きだぞ」  
「はあぁ……私もぉ……んんっ……んくっ……大好きですぅ……はぁ……凪君大好きぃ……」  
 うっとりとした口調で言うと、雫は子猫のように俺の唇をぺろぺろと舐め始めた。  
(今回分、終わり)  
 

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