【ケンコー全裸系水泳部ウミショー マガジン43号 Another Side】  
 
ウミショー水泳部に足りないもの――。  
協調性、チームワークを養うために、週末を利用して行われた一泊二日の合宿。  
仕切り屋で上昇志向が強く、怒るとコワイ織塚桃子の一声で、それは敢行された。  
 
――のだったが。  
練習開始早々から、めいめいに好き勝手し続ける部員たち。  
真面目に練習をしている者など片手で数えられるほどしかいなかった。  
 
「そう……、これよ……。これをどうにかしなきゃ、ウチの水泳部に明日はないわ!!」  
 
惨憺たるありさまの合宿を見て、プールサイドで義憤に燃える織塚。  
健康的な肢体をぴっちりとした競泳用水着に包み込んだ姿で腰に手を当て、眉間に皺を寄せる。  
用具の準備などの雑用に忙しいマネージャーの要ではなく、あむろにドリンクを作るよう命じた。  
怒鳴り散らし、パドル(水泳練習用具・手ヒレだと思えば判りやすい)を凶器にビッシビシと部員をしごいていく。  
 
叫び続けて喉が渇いたのか、あむろが作ってきたドリンクを独占状態で飲み干していく。  
と、そんな様子を背後から苦笑しつつ見守っていた要は、あることに気付いた。  
 
ビシっと仁王立ちしていた織塚の足元がおぼついていない。  
それだけではなく、何だか呂律が回っていないのだ。  
口調は厳しいが、なんだか声音が艶めいて聞こえてきた。  
 
「セ…センパイ。どうかしました……?」  
恐る恐る声をかけてみる。  
――振り向いた織塚は、要がドキっとするほどにいやらしい表情をしていた。  
目はとろんと潤み、頬を赤く染めていて。左手の小指を口元に当てている仕草に、要は思わず唾を飲み込んだ。  
 
「なァに。このアタシに文句でもあるのォ〜?」  
ゆらゆらとおぼつかない足取りで、声をかけた要に近寄ってくる織塚。  
要の顎を右手ですくいあげるようにした瞬間、その口から漂ってきたのは強いアルコールの香り。  
(うっ!!! こ……このにおいは……まさか!?)  
 
「あ…あむろ、おまえ……本当にフツーにドリンク作ったのか!?」  
プールの中でキモチ良さそうにしているあむろに、要が大慌てで問う。  
あむろはニッコリと満面の笑みを浮かべる。  
 
「うん。スポーツドリンクの粉に、「うんまい水」入れて作ったよ――」  
 
「うんまい水?」  
要がオウム返しに訪ねると、あむろは「そのほうがうまいかなって」と補足して話し出した。  
なんでも、スポーツドリンクの粉を持って宿直室へ行ったときに、「うんまい水」のペットボトルを見つけたのだと言う。  
それは、部長であるイカマサが宿直室に泊めて貰うために管理人の徳田さんに毎年渡していた何か。  
あむろのその発言を聞いて、当のイカマサが驚きに怒声をあげる。  
 
「バカヤロォ! アレは幻の銘酒薩摩漢”だよ!!」  
――と。  
つまるところ、宿直室に寝泊りさせてもらう代わりに、美味い酒を渡していたのである。  
 
しかし既にあとの祭り。  
薩摩漢はすべてスポーツドリンクと成り果てた後で。  
織塚がそれを大分飲んでしまっていた後でもあったのだから。  
 
「ふぅぅ〜……。熱いわ〜〜……」  
プールサイド、飛び込み台に背を預けて座り込んでしまった織塚が、ぐいっと水着の肩紐を下ろす。  
それを間近で目の当たりにした要は、顔を赤くして狼狽する。  
 
「わ――――!! ちょっと、今は部活中ですよォ!!」  
両手を横に振って制止しようとする要であったが、酩酊して我を失った織塚には逆効果。  
自分のしたいことを妨害する邪魔者にしか映っていなかった。  
 
「あーん? 脱いじゃダメだっていうのォー?」  
 
鼻にかかった、あまえたような声で要に顔を近づけていく織塚。  
少しでも動いたら、そのまま口づけをしてしまいそうな程に、近く。  
アルコールの臭気だけではない女性の甘い香りが要の鼻腔をくすぐって、身体を熱くさせた。  
 
「アタシのカラダ、魅力ないっていうのぉ〜〜?」  
ねぇねぇ、と、水着の胸元に指を引っ掛けて引き摺り下ろしながら問う。  
露わになっていく胸の谷間。  
みれいほどの大きさはないものの、十分に形の整った胸であることは水着の上からもわかっている。  
――だが、それが肌そのものであることが、要の視線を釘付けにしている要因だった。  
「あっ、いや、そうじゃなくて……!!」  
目のやりどころに困りながらも、しかし目を離せない要。  
見惚れながらも織塚との問答をしていたが、やがて業を煮やしたのか首を絞められてしまう。  
 
ぐぎぎぎっっ!!  
他の水泳部員が泳ぎを止めて織塚と要の戦いの行方に見入っている中で、織塚はずんずんと迫っていった。  
身体が密着して、要の胸板で胸がむにゅりと押し潰されても意に介さない。  
 
「し・ず・お・かや、あ・む・ろより、魅力ないっていうのぉ〜〜!?  
 ホントは私だってキレイどころなのよ!!」  
 
「なっ、なんでオレにからむんスか――!?」  
過剰な色気にタジタジになりつつ、逃げ出すこともできない要。  
止めさせなくてはいけないとは思うのだが、いかんせん多感な童貞少年である。  
言葉では止めようとするものの、身体は動いてくれなかった。  
 
やがて、ずりずりと身体を押しつけていた身体をゆっくりと離す織塚。  
少し残念に思いながらもほっと胸を撫で下ろす要の肩を、がっしと掴んだ。  
間近で要を覗き込んだ瞳は、完全に据わっていた。  
 
「わかったわ。じゃあ皆に……」  
 
そう言いながら肩紐の片方が外された水着をゆっくりと下ろしていく。  
勿体ぶるように、より自分が妖艶に見えるように。  
要の身体は金縛りにあったように動かない。  
眼だけが徐々に下げられていく水着と、その下の織塚のハダカを追っていく。  
 
「アタシの、魅力……」  
胸の頂点、乳首が露わになろうとした瞬間に、織塚は後ろを向く。  
恥ずかしさのためではなく、焦らすために。  
胸を隠すように後ろを向いた瞬間に「あっ」と思わず要が失望の声をあげたのを聞いて、唇を歪めて笑った。  
 
腰を突き出すようにして水着を引き下ろす。  
その合間も、卑猥に見えるように腰をくねらせるのを忘れない。  
競泳用水着に締めつけられていた形の良いお尻が、ぷりんと外気に晒された。  
無言で食い入るように見つめてくる要の視線も、二人を黙って見守る部員の視線のどちらもが織塚の理性を焼いていく。  
ぶるっ、と背筋を快感に震わせながら、腰まで水着を下ろす。  
ぞくぞくと悦楽が全身を駆け上っていく。  
ハダカの背中を、みんなの前に晒しているだけで、頭の中がカァッと熱くなった。  
早鐘を鳴らし続ける鼓動。  
股間が疼き、太腿を擦り合わせずにはいられなくなる。  
 
負けず嫌いで、あむろに対抗してハダカで海で泳ぐことがあっても、  
基本的には常識人である織塚。  
──だが、酒の力を借りた彼女は──羞恥すらも、すべて快楽に感じていた。  
何より、眼の前の要に、自分のキレイさを見せつけてやらねばならないと。  
酒の勢いで鬱屈していた感情が噴き出たのか、織塚の行動は止まることを知らなかった。  
そして、高らかな宣言と共に振り返りながら、ついに水着を下ろしてしまう。  
 
「見せてあげるんだからっ!!」  
 
まるで踊るように手に持った水着を投げ捨て、引き締まったスレンダーボディを見せ付けた。  
「ちょっ! わぁぁ!!」  
慌てて手を伸ばし、それを隠そうとする要。  
が、勢い余ってつんのめり、そのまま両手でそれぞれ片方ずつの乳房を鷲掴みにしてしまう。  
そしてそのままバランスを崩し、倒れこんでしまった。  
その様子は、傍から見るとどう見ても「裸の少女を押し倒す少年」の図。  
 
(て、手に収まるちょうどいい大きさで、や、やわらか――じゃなくてっ……!!)  
両手に感じる女の子の弾力に、頭が沸騰しそうになる要。  
だが、同時に自分の今の状況があまりにもヤバいものであるということを感じる。  
「ごっ、ごめんなさ――……っっ!?」  
慌てて退こうと身を起こした瞬間、腰にずしりと重い枷を着けられたような感覚が走った。  
視線を向けると、そこには織塚の脚。  
すらりと伸びた脚が、なまめかしく動いて要の腰に巻きついていたのだった。  
――さながら、カニバサミのように。  
 
「っ!? せ、センパイ!?」  
「…沖浦クゥ〜ン……。なかなか大胆じゃない……?」  
 
くすくすと笑いながら、織塚は脚を絡めたままで両手を伸ばしてきた。  
ぺろり、と赤い舌を出して唇を舐めうるおすと、両腕を首筋に絡め、口づけをする。  
いきなりのディープキス。  
躊躇無く舌を差し込み、要の口腔を犯していく。  
 
ぐちゅ、ぶちゅ、じゅぱっ……!!  
卑猥な水音が響き、唾液がぼたぼたと流れ落ちる。  
要の舌を吸い、歯列を舌先でなぞり。思う存分に口の中を味わい尽くすと唇を放し、たまった唾液を飲み込んだ。  
 
「は、はぁ……はぁ……」  
がくがくと震えて顔を赤くしている要を見てにたりと笑うと、織塚は耳元に口を寄せた。  
 
「そ・れ・じゃあ。沖浦くん〜? みんなにキレイなトコロ見せるの、手伝ってぇ〜……」  
「え!? な、何をですかっ!?」  
 
「――何って、ナニに決まってるじゃない――……」  
 
お約束の台詞を吐きながら、織塚は再び要に唇を重ねた。  
同時に腕がハーフパンツに伸び、すっかり勃起したペニスを引き出す。  
上下に与えられる快楽で、要の思考にもやがかかる。  
最早、部員全員に見られている――ということは、頭からすっかり消えてしまっていた。  
「お、織塚センパイっ――!!」  
 
そして、一匹の獣と化し。目の前の雌に襲い掛かるのであった。  
 
 
プールサイドで始まった野外結合。  
誰一人止める者はおらず、ただ呆然とそのさまを見守っていた。  
──具体的にはどうだったかというと。  
 
静岡みれいが両手で顔を覆いながらも、指のすき間からまじまじと凝視して、  
蜷川あむろはコースロープに手を置いて身を乗り出し、興味津々といった表情。  
マキオは耳まで真っ赤にして、ぶくぶくと頬まで水に浸かっていた。  
 
「あっ、んぅぅ!!」  
織塚が、快楽に首をのけぞらせて喘ぐ。  
要の舌が胸を軟体動物のように這い回り、指先が遠慮なしに秘部を蹂躙する。  
乳首を甘噛みしつつ、まるで赤ちゃんのようにぢゅうぢゅうと吸い上げた。  
陰唇をかきわけて指を乱暴に膣の入り口で出し入れする。  
その間、要は一言も発さない。ただ、織塚を責めたてることにだけ心血を注いでいた。  
ふぅ、ふぅ…、という荒い息づかいだけが繰り返される。  
 
「ひぃ! んぁっ!! んくうっ!?」  
また、悲鳴のように嬌声をあげながら、しかし織塚も負けてはいない。  
執拗に愛撫される傍らで、要のペニスをしごきたてる手をまったく緩めていなかったのだった。  
異常に昂った状況のせいか、びちゃびちゃと先走りを溢れさせる。  
透明なその粘液は織塚の手やペニス自体を汚すにとどまらず、互いの身体をも濡らしていった。  
 
ぐちゅぐちゅ…と、唾液か愛液か、それとも先走りか判らない音がやけに大きく響く。  
やがて、一心に胸を責め続けていた要が顔をあげる。  
「!?」  
愛撫が止んだことを織塚が疑問に思う前に、要は太腿を抱えあげ──股間にむしゃぶりついた。  
濡れそぼる性器に、舌が差し込まれる。  
「ひゃァッ──!?」  
指先とは違う生暖かい感触に、腰をがくがくと震わせた。  
そのまま愛液を啜り、舐めとっていくようにする要のクンニ。  
 
じゅるっ、ずじゅじゅじゅぅっ!!  
「やっ、ひぃ、そ、それっ、それイイっ──!!」  
一際大きく吸い上げると同時に、織塚は軽く絶頂に達した。  
足が吊るのではないかというくらいに爪先を痙攣させながら伸ばす。  
太腿がぶるぶると震え、要の口の中にぷしゅうっ、と潮を噴き出してぐったりと脱力する。  
「あぁ……はぁ……ぁ…」  
 
大の字で寝ころぶ織塚。  
何気なく眼を向け、ぎちぎちに屹立した要のペニスを確認するとゆっくりと身を起こす。  
そのまま、お返しとばかりにペニスを頬張った。  
「ぅあっ…!」  
「んぅ、んちゅっ、むぅ、んふっ……」  
鼻から息を漏らしながら、情熱的な舌使いを見せる。  
ときに頭をグラインドし、自らの口腔粘膜で亀頭を擦るなどもする。  
「……っ」  
要の顔が快楽に歪むのを上目づかいに確かめて目を細めると、暴発してしまわないように巧みに緩急をつける。  
射精だけを抑えこみ、荒々しく口淫を続けていった。  
 
「────っぷは、ぁ…」  
そして、唾液と先走りの混じった液体の糸を引きながらペニスから口を放す。  
 
テラテラと光るペニスを見て再度舌なめずりをすると、飛び込み台に手をついてお尻を要に向ける。  
ぐるりと周囲を見回して部員の視線が自分に釘付けになっていることを確かめてから、要に振り向いた。  
片手で陰唇をぐにゅりと広げ、挿入するべき場所がよく見えるようにする。  
そこはあまりにも赤く色づいていて、食べられてしまいそうな感覚が要に走った。  
 
「さァ、来なさい沖浦くぅん……♪ 私、初めてだから……優しくねぇ……?」  
 
初めてだ、という割りになんか場馴れしている気もしないではなかったが、これも酒の力か。  
織塚の尻肉を鷲掴みにした要が、一息にそのペニスを膣口に突き立てる。  
ずぶぶうううっ…!!  
「んあぁ────っ!!」  
膣奥まで貫かれると同時に、歓びの声をあげる織塚。  
まるで売女のように──というと失礼だが、まるでそういう職業人のごとく。  
──あまりに快楽に蕩けた顔を見せた。  
微塵も痛みなど感じていないかのように。  
 
──激しい運動をするスポーツ選手は、処女膜が無くなってしまうという話がある。  
──そこに泥酔が、麻酔のように作用したのかもしれない。  
──織塚桃子がそうであったのかどうかは分からない。  
──例えそうでなかったとしても、挿入のときに処女膜は破れてしまっているのだから。  
 
…ともあれ、織塚がAVもかくやという乱れっぷりを見せていたことだけは事実である。  
背後からパンパンと小気味いい、肉のぶつかり合う音が響く。  
そのたびに首筋をのけぞらせ、ヒィヒィ喘ぐのであった。  
「あひぃ! っあんっ!? もっと、もっと突いてぇ!!」  
 
腰を自らも左右にグラインドさせ、より深い快楽を得ようとする。  
ぐちゃぐちゃと蜂蜜を混ぜたような粘液質の音が結合部から漏れ、  
太腿をつたって愛液が流れ落ちた。  
 
「……!」  
──ふと、唐突に織塚の脳裏にひらめくイメージ。  
自分のキレイさをより知らしめるために、もっと相応しい体位があったと思いつく。  
要にかなりの体力の消耗を強いることになるのだが……、そんなことは考えない。  
 
ぐぅん──っ!!  
バックから思うさまに膣を突かれている状態のままで、織塚は上体を一気に起こした。  
水泳部で鍛え上げた腹筋の成せる技である。  
背後から挿入された形のままで要の腕を取ると、自らの脚をあげて太腿にあてがわせた。  
「…?」  
いぶかしがる要に、首を振り向かせて囁きかける。  
 
「沖浦くん。…おちんちん入れたままで私の両足を抱えて歩きなさい」  
 
織塚の指定した格好は、赤ちゃんにおしっこをさせるときのポーズそのものであった。  
ただ、股間にずっぷりとペニスが刺さっている現状では、赤ちゃんのような微笑ましさはまるでない。  
男のシンボルをくわえこんだ膣を、余す所なく部員に晒そうというのだ。  
「……やってくれるわね?」  
ごくり、と唾を飲み込む。言葉はなく、鼻息荒く頷いた。  
 
マネージャーの雑用で日々鍛え上げた力を発揮する要。  
織塚の太腿を両手でそれぞれ抱えあげ、プールサイドへと一歩を踏み出す。  
そして、部員たちの間を歩き回っていく。  
プールの中にいた部員たちも、引き寄せられるように丘へ上がってきていた。  
 
ずぢゅ、ずぢゅっ! ずぢゅ!!  
さっきまでの後背位のような激しさはないものの、一歩進むごとに深く膣の奥に亀頭が届く。  
「ひぎっ! んあっ!! し、子宮まで届いてっ──!!」  
宙に浮いた足の膝から先を快楽にばたつかせる姿だけを見ると、まるで童女。  
だが、足の付け根で花開く性器がそれをすべて覆していた。  
 
ペニスを出し入れされるたびに行き場を失くした愛液が弾け飛び、  
食い入るように見つめる部員たちの顔にもぴちゃぴちゃと跳ねていく。  
 
「あっ! あはぁっ!! みんな、み、見てる──っ!?」  
 
感極まったような織塚の声に、部員たちは愛液に顔を汚されながらこくこくと頷く。  
その頷きを見るたびにどんどんと昂っていく織塚は、最後に一人の後輩に目をつけた。  
みれいの身体の影に隠れながらこちらをチラチラと伺う、マキオである。  
 
「マ〜キ〜オ〜ちゃ〜ん……?」  
要に抱えられたまま、上下にピストン運動をされつつ近寄ってくる織塚に、マキオは腰を抜かしたように動けなくなってしまった。  
「は、はいっ!?」  
「私の…っ、アソコ……んっ……、どうかしら……?」  
喘ぎ声でとぎれとぎれになりながら、性器の様子を観察しろと迫る。  
マキオは顔を真っ赤にさせて、目を泳がせながら一つ一つ話し出した。  
 
「え、えっと…、赤くって、ひくひくしてて、ぐちゅぐちゅに濡れてて……。  
 マキオのアソコより、す、すっごく大人です……。  
 ……け、毛も、生えてるし──…、とってもいやらしくて、キレイ……」  
 
純粋なその賛辞に、織塚は一際強く快感を覚えた。  
そしてそれを感じ取ったのか、がくがくと腰を上下に強く揺すり出す要。  
「ひぐっ、うあ、んあっ! い、イくわっ!  
 みんな、イくからっ!! ちゃんと見ててぇっ──!!」  
 
宙に浮いた足の爪先が伸ばされ、びくんびくんと痙攣する。  
「──ぅっ…!!」  
限界を迎えた要が、かろうじてペニスを膣から引き抜く。  
カリが膣口に引っ掛かった瞬間、入り口にぶちまけるように精液が放たれる。  
 
びゅるっ、びゅっ! ぶびゅびゅっ!!  
黒々とした陰毛を、その下の割れ目を、お尻の穴も、下腹部までもを白く汚していく精液。  
その熱さで、織塚の精神も臨界を超える。  
 
「あ、ああああああっ────!!」  
ビクンッ、ビクン──ッ!!  
 
──合宿一日目。未だ練習はほとんど行われないまま、  
円形状に部員たちに囲まれた真ん中で。  
織塚は絶頂に達してしまったのであった。  
 
==========================================  
闇の中に三日月が浮かんでいる。  
ホーホー…、とフクロウの鳴き声が響き、今が夜であることを如実に告げていた。  
 
「うーん…。昼間の記憶がないんだけど……何かあったの?」  
 
頭痛を抱えた織塚が女子部員に昼のことを訪ねるが、誰一人あったことを口にしようとはしなかった。  
――それもそのはずである。  
ウミショー水泳部に、マネージャー・沖浦要を狙っている女子は多い。  
既成事実を作ってしまったことを全員が見ているが、それを当人が覚えていないのならばそれは僥倖と言えるのだから。  
全員が口を噤む。次は自分が――と思い描き、虎視眈々と出番を待つのであった。  
 
…唯一、あむろだけは無邪気にはしゃいでいたが。  
 
 
合宿初日から、波乱の幕開けであった……。  
 
おわり  
 
 
【おまけ】  
 
……余談ではあるが、暴走していただけで記憶はあった要が初体験の記憶に煩悶していた所、  
『イイ思いをしやがってー』と、全男子部員にボコボコにされたのであった。  
 
【主導・イカマサ(ビキニパンツで変態仮面)】  
【決まり手・地獄のタイトロープ(プールのコースロープ使用)】  
 
──合掌。  
 
 
おわり  
 
 

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