瀬崎はそっと、雪平の柔らかな唇から顔を離した。
薄暗い部屋に、雪平の白い頬と黒く潤んだ瞳がぼぉっと浮かび上がっている。
無言で雪平を立ち上がらせながら、ぐっと体を持ち上げるようにする。
「きゃ・・・」
雪平が照れたように小さく叫んだ。
瀬崎はそっと微笑むと、ゆっくりベッドへと彼女を運ぶ。
途中足を止め、瀬崎はくすりと笑った。
「・・・??」
「いや・・・案外重いね。」
優しくからかうように、雪平の瞳を覗き込み呟く。
「ばか・・・」
雪平も甘えるように笑った。
ベッドにそっと雪平を横たえると、瀬崎は目をそらさずに黙ってジャケットを脱いだ。
シャツのボタンをゆっくりと外しながら、雪平を欲望に潤んだまなざしで見つめる。
思いのほか筋肉質な裸の胸があらわれると、雪平は思わずのどを鳴らした。
上半身裸になった瀬崎は、そっと雪平の横に体をすべりこませる。
雪平の髪に顔をうずめるようにしながら、かすれた声でつぶやいた。
「こんどは・・・雪平さんの番だよ・・・?」
雪平は無言でたちあがり、瀬崎に見せつけるようにしてジャケットを脱いでいく。
ブラウスのボタン一つ一つがもどかしく、破り去ってしまいたい衝動を押さえながら肌を露にしていった。
ゆったりとしたパンツのボタンを外すと、ストンっと足首まで落ちていく。
雪平は黒いレースの下着姿になると、髪をかきあげる・・・まだキスしかしていないのに、頬が上気し、普段よりも生めかしく美しかった。
瀬崎が軽く体をおこし、片手を伸ばす。
「おいで・・・」
雪平は黙ったまま、そっと瀬崎のそばに四つん這いで近づく。しなやかなその動きはまるで猫のようだ。
瀬崎はぐっと彼女の小さな頭を引き寄せ、自らの唇に押し付けるようにして唇を奪った。
裸の逞しい胸が、ブラ越しに雪平の豊かな胸を押しつぶすようにして刺激していく。
唾液を絡ませ、小さな舌を吸い上げるように自らの舌で愛撫する。
クチュクチュといやらしい水音が、雪平の雑然とした部屋に響いていった・・・
瀬崎は柔らかな唇を味わいつくすかのように、激しいキスを繰り返す。
「・・・んん・・・っふぅっ・・・む・・・んん・・・」
雪平はキスだけで、乳首がびんっと立つのが分かった。腰に甘いうずきも走っていく。
永遠に続くかと思われた長いキス。そっと唇を離すと、キラリと2人をつなぐ唾液が光った・・・
瀬崎は雪平の頬をそっとなでると、髪に指をさしこみ、愛おしそうに彼女の瞳を覗き込む。
雪平はそっと微笑むと、彼の胸にやさしく手をあてた。
その細く白い手を、瀬崎の男らしい無骨な指がとらえ、そのままベッドへと押さえ込む。
不意に訪れた、激しい愛撫の予感に、雪平は高鳴る胸を押さえることができない。
「・・・きれいだ・・・雪平さん・・・」
「はぁっ・・ん・・・いっ・・・あんっ・・・」
片方の手では、雪平の滑らかな腹の感触を楽しむかのように、そっと指で愛撫している。
「せ・ざき・・・さん・・・あっあっ・・・そ・・・こ・・・」
ぬめぬめと光る唇に手をあて、こらえるように雪平が喘ぐ。
瀬崎の指は、細い腹から豊かな胸へと愛撫の矛先を変えていた。
ブラの上から親指で乳首への刺激を始める。
コリコリとレースの上からでも分かるほど、雪平の乳首は固く尖っていた。
「・・・ゆきひらさん・・・もぉ・・・こんなに・・・?」
雪平は恥ずかしさのためなのか、瀬崎の顔をまともに見ることができない。
そんな雪平の頬をもどかしそうに、瀬崎がぐいっと自分の方に向ける。
「僕のこと・・・見て・・・感じてる顔・・・ちゃんと・・・見せて・・・?」
雪平は涙のにじむ瞳で、そっと瀬崎を見上げる。
瀬崎の、欲望のために潤む瞳は、優しく微笑んでいるようだった。
・・・と、いきなり瀬崎はブラを奪い取ると、激しく乳首への愛撫を始める。
親指と人差し指でクリクリとしごき上げたかと思うと、手のひら全体でびんびんの乳首の感触を楽しんでいる。
「〜〜〜〜!!!あっ!!!やぁ・・・んっはぁっい・・・いいっ!!!」
鼻にかかった嬌声を上げながら、ぐねぐねと腰をうごめかせる雪平は、普段からは全く想像もできないくらいに淫らだ。
瀬崎に言われた通り、しっかり目を開き、瀬崎の優しい瞳を見つめ返している。
瀬崎は嬉しそうに舌を伸ばす。雪平も感じ取って自らの赤い舌を突き出し、それにチロチロと絡めた。
腰の奥からはどろりと愛液が吐き出されていくのが分かる・・・
それに気づいたかのようなタイミングで、瀬崎はぐいっと腹の方からショーツに手をさしこんだ。
「!!!」
いきなりの直接的な秘所への愛撫に、たまらず目を閉じる雪平。
瀬崎は柔らかな茂みをかきわけるように指をはわせ、ドロドロの亀裂をそっと撫でた。
優しく髪を撫でながら、雪平の耳に唇を寄せる。
「ゆきひらさん・・・ここ・・・どうしちゃったんですか・・・?」
小さく可愛く囁く瀬崎の声は、どんな意地悪なセリフよりも雪平の頬を赤らめていく。
「やっ!!!」
雪平は涙声で首を振り、瀬崎から逃れるように顔をそむける。
瀬崎はそれを許さない。
もう1度、しっかりと視線を絡ませるようにしながら、ぐいと腰を前に突き出し、スラックスの上からでも分かるほどぎんぎんに屹立した自らを雪平の腿に押し当てた。
「大丈夫・・・ゆきひらさんだけじゃ・・・ないから。」
少し照れくさそうに、瀬崎は微笑む。
雪平の羞恥は喜びへと変わっていった・・・
「せざきさん・・・すごい・・・」
瀬崎は秘所への優しい愛撫を続けながら、片方の手で雪平の細い指を自らのベルトに添えさせる。
雪平はもどかしそうに、ベルトをはずし、びんびんに尖りきった陰核からの快感をこらえるようにしながら瀬崎のズボンを脱がしていく。
下着をずりさげた瞬間、締まった下腹部を叩くように瀬崎の怒張がブルンと弾け出た。
「・・・!!!」
ひくひくとうごめくそれは、穏やかな瀬崎から想像もつかないほどに、激しく立ち上がっている・・・
雪平は我慢できず、そっとやさしく怒張に触れていく。
「んっ・・・・」
瀬崎は快感にびくんと腰を震わせる。
・・・彼も感じてくれてるんだ・・・
雪平はそっと微笑むと、さらに指に力をこめていった。
グチュ・・・クリュッチュチュ・・・・
お互いの性器を手で刺激しながら激しく舌を絡めていると、刑事と容疑者ではなくただの女と男に戻っていくのが、分かる。
「〜〜〜〜っ!んっんんっんっ!!!」
切なげな雪平の声が合図だった。
瀬崎は体を少し離すと、雪平の下着をぐっと取り去っていく。そのまま自らの下着も脱ぎ捨てる。
体を半転させるようにしながら、雪平のドロドロの秘所へ顔をうずめていった。
激しく唇全体でふさぐようにすると、尖らせた舌を亀裂にさしこみ、自らの唾液と雪平のあふれ出る蜜を絡めながら味わっている。
「はっああんっ!!あ〜〜〜〜っあっぁっあぁぁ〜〜〜!!!」
唇の端からあふれてくる涎をとめることも出来ないほど、雪平は体の芯から蕩けている。
思わず、顔のそばにあった、瀬崎の痛々しいまでにそそり立つ肉棒をにぎりしめ、すがりつくようにして唇を這わせていった。
自らの唾液でぬるぬるになった棒を片手でニュルニュルとこすり上げるようにしながら、先端に柔らかな唇をこすりつける。
小さく出した舌で、先の小さな穴をつつくようにすると、瀬崎は思わず腰をひく。
愛液でドロドロになった瀬崎の唇から、小さくうめき声が漏れるのを、雪平は蕩けた頭で聞いている。
グジュブチュッ・・・チュボッ・・・
睾丸をやさしく持ち上げるようにしながら、亀頭のくびれに唇をひっかけるようにして激しく頭を上下させると、瀬崎は思わず腰にかけぬける射精感に、慌てて腰をひいた。
指で柔らかく半剥きにしたクリトリスに唾液を滴らせ、舌と唇で優しくこすりあげる。
雪平の膣奥から白濁した蜜が、ゴボリと音をたてて吐き出されていく・・・
限界を感じ、瀬崎は顔をあげる。
我慢ができないのは雪平も同じだ。
何も言わず、荒々しい仕草で、逞しい腰を雪平の白い足の間にねじ込んでいく。
優しく雪平の瞳をのぞきこむと、長い黒髪をそっとなでながら、ゆっくりと腰を前に繰り出していった。
先端がグチョグチョの亀裂にあたると、嬉しそうに秘唇が震える。
ぐぐっとめりこむ快感に、2人は優しく微笑みあっている。
言葉は何もいらない。今、2人は、この小さな部屋でひとつになろうとしている・・・
全て埋め込んだ瞬間、2人は同時にほぉっと息をつく。
結合した部分から、体中に広がる快感を静かに楽しんでいるのだろう。
瀬崎は一呼吸置いたあと、いやらしく唇をゆがめ、激しく抜き差しを始めた。
亀頭を入口にひっかけるようにして、クリュクリュと出し入れしたかと思うと、雪平の細い足首をぐっとつかんで思い切り両足を広げる。
繋がった部分が全て丸見えになる形に、雪平は羞恥と快感で小さく叫ぶ。
「やぁっんんん〜〜〜〜〜っっ!!!」
こすれあう肉の感触をただひたすら楽しむかのように、瀬崎は無心に腰を振っている。
グッチュチュボッグリュッ・・・
形ばかりの抵抗はむなしく聞き流され、雪平も瀬崎と同じく快感だけをむさぼりはじめた。
「いいッ!いっいよぉ・・・っ!きもち・・・い・・・ひぃっんっ!!!」
「ぼ・・・ぼく・・・もっ・・・すっごく・・・いい・・・よ・・・?」
「もっと・・・っもっと・・・いっぱい・・・グリグリ・・・してぇっ」
膝を曲げてイヤらしい愛液まみれの結合部分を晒しながら、雪平は潤んだ瞳で瀬崎に懇願している。
瀬崎はそんな雪平を見て、またしても駆け上がる吐精感を必死でこらえている。
グッチョグリュッリュッチュブッ・・・
飛び跳ねるように愛液がかきだされ、瀬崎の固い腿までびしょぬれだ。
「すっごい・・・ゆきひらさんって・・・すっごい・・・ヤらしいんだ・・・」
意地悪な囁きも、今の雪平にとっては快感をうむ小道具でしかなかった。
こくこくと頷くと
「うん・・・そぉ・・・だよっ・・・?すっごい・・・すきなのぉ・・・これ・・・っ!」
小さく叫びながら、細い指を結合部分に伸ばすと、突き刺さった肉棒を嬉しそうに撫でている。
「〜〜〜〜〜っ!!!」
瀬崎は我慢の限界がちかづいているのを感じる。
雪平に怒張を埋め込んだまま、雪平の上体を起こし、びんびんの乳首を舌でブルンッと転がす。
「んっはんッ!!!」
雪平の絶頂も、もう、すぐそこまで来ている。
乳房を吸い上げるように、愛撫しながら、瀬崎は雪平の一番奥まで届くほど腰をぐっと押し付ける。
そのまま先端で子宮口をグリグリと刺激しながら、雪平の白い尻を掴み、激しく揺する。
「〜〜〜ッ!だめっ!!それ・・・い・・・いっちゃうぅ・・・っ!」
泣き出しそうに小さく叫ぶと、雪平の腰から脳天まで甘いしびれが突き抜け始める。
「ぼくもっも・・・ぉ・・・っ!」
「一緒に?いっしょに・・・いく?」
子供のようにあどけない様子で、雪平が瀬崎に問いかけながら唇を寄せていく。
瀬崎もうんうんと頷き、そっと唇をあわせた。
優しく、愛情のこもったキスを繰り返しながら、腰をこすりつけあう・・・
「ふっんっんんん〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
「んんん〜〜〜〜っ!!!」
一際激しく奥がうごめいた瞬間、瀬崎も激しく突き上げてくる精液を思い切ってぶちまけていく。
ぬるぬるの膣全体がグニュリと蠢いて、瀬崎の怒張をこすりあげるようにして精をすべて吸い上げている。
ドクドクと脈打ちながら、瀬崎は欲望の全てを雪平の膣奥へと注ぎ込む。
唇同士はやさしくお互いを慈しむように、そっと口づけをかわす。
長い吐精が終わると、雪平の奥からゴボッと精液が逆流してくるのがわかる。
繋がった部分からつーっと一筋零れ落ちていく・・・
2人は唇を離すと、おでこをくっつけてお互いを瞳に写し、少し笑った。