真夏の蒸し暑い夜、安藤の運転する車の中。雪平、三上、蓮見は、話し始めた。
「雪平、お前…明日の夜空いてるか?」
「なによ?薫ちゃんらしくない」
「いや、明日の夜この辺りでお祭りがあるから……」
「ほんと!?みんなでいこうよ!!」
蓮見は酔った体を起こし、雪平をみた。
「じゃあ、三人で行ってきなよ。あたしはそういうの遠慮しとく」
「そんなこと言わないで雪平さんも行きましょうよ?」
安藤は雪平を三上の提案に乗せようとした。
「…明日になったら決めとくよ…」
雪平は面倒くさそうに話を終えた。
そして翌日の夕方。
安藤は雪平の家によった。
勿論、雪平をお祭りに連れていくため。
「雪平さん、みんなで行きましょうよ」
「バカかお前は、行かない、って言ってるだろ」
「でももう雪平さんの分も浴衣買っちゃいました」
「…浴衣なんて誰が着るっていった?」
「これお揃いなんで高かったんですよ?」
「知るか、そんなこと」
「……雪平さんと一緒に、お祭り行きたいです」
安藤はバッグから黒っぽい浴衣を取り出した。
黒地の裾の方ににパステルピンク(男性用は藍色だが)のドット柄がついていて、生地全体に銀色のラメが散りばめられている
「……着替えるから違う部屋でお前も着替えてろ」
「はい」
安藤は嬉しそうに顔を緩ませた
「雪平さん、着替終りました?」
安藤は部屋の外から呼び掛けた。
「終わったけど…?」
雪平は髪をアップにすると、返事を返した。
「入りますよ」
安藤は、ゆっくりと雪平に近付いた。
そこに立っている雪平は、安藤の想像していた雪平より何倍も美しかった。
「雪平さん、似合ってますよ」
安藤は雪平をそっと抱き寄せた。
「バカかお前は」
「馬鹿じゃありません。……何かお祭りに行きたくなくなってきました」
「はぁ?今更何言ってるの?」
「…外にいって、その姿、知らない人に見せたくないです」
「バカだお前は」
安藤は雪平を抱き寄せたまま、雪平にキスをした
最初は触れるだけのものから、段々とディープキスに入る。
「…んっ…ふぁ……ひゃあっ…ん」
雪平の口から声が洩れる
苦しくなったのか、安藤の胸元を数回叩く。「雪平さん、顔真っ赤ですよ?」
少し切なそうに唇を離した安藤は、雪平をからかった。
「……お前がいきなり、!…」
雪平は安藤に言い返したが、安藤に手を掴まれ、やめた
安藤が雪平と手を繋いだ
「行きましょうか」
「…」
「…それと雪平さん…」
「何?」
「…なんか、今日の雪平さんってイジメたくなります」
「はぁ!?」
待ち合わせ場所に着くと、三上と蓮見は既に来ていた。
「雪平!!」
三上と蓮見は二人に向けて手を振った。
蓮見はオレンジ色の浴衣。
三上は……何色とは一口では言い表せないような複雑な柄のものを着ていた。
「薫ちゃん、それオーダーメイド?」
普段着ているベストと同じ柄を指差して雪平は訊いた。
「いや、ハンドメイド」
「…手作りなんだ…」
三上は、どこからかマイクを取りだし、一番近くにあった射的に近寄った。
「ちょっと、薫ちゃん。ライフル撃てる人が射的すんの?」
蓮見は、店の店主を哀れむように見つめた。
「現役刑事が四人がかりで射的なんて、迷惑な話ですよね」
安藤はそう言いながらも袖を捲り、代金を払った。
「あたしたちも、やろっか」
蓮見も乗り気だ。
四人は百発百中とまでは行かないものの、ほとんど狙った景品を落としていった。
中々、取れ過ぎてもつまらないものだ。
その後、四人は様々な出店を楽しんだ
「あと、なんか見るのあるか?」
ほとんど遊びたおした中、三上は三人に訊いた
「後は…花火ぐらいじゃない?」
蓮見は時計をみた。
「じゃあ、花火見に行くか」
「でも、この人だかりじゃあ、見えないんじゃないですか?」
三上と安藤は見れても、平均的な身長の二人には見れないだろう
「…でも、大丈夫。穴場しってるから」
三上は三人を案内した
「薫ちゃんなんでそんなの知ってるの?…」「まぁいいじゃん見れれば」
蓮見と機嫌よく三上と安藤の後をついていった
曲がりくねった道を歩いていく三上
勿論、ここは例に漏れず雪平と安藤は、三上たちとはぐれる。
お約束だ
探し回ったが、どこにもいない
二人は、神社の境内まで探しにきた
「雪平さん…どこいっても見付かりませんね…」
「まぁ、この騒がしさじゃ、携帯にかけても気付かないだろうし」
「花火が始まったら、余計分かりませんよね」
雪平は黙って空を見つめた
先ほどまではいちゃつくカップルでいっぱいだった境内も、今は花火を見に行ってるのだろう
辺りはしんと静まり始める
「でも、雪平さんが予想外でした。雪平さんが浴衣きてくれるなんて」
「着たくはないけど」
安藤は、雪平を壁に押し当てた
「おい、ここ外だぞ!!」
雪平は安藤を怒鳴る
安藤は雪平に一度キスし、微笑む
「イヤだなんて、言わせませんよ?」
もう一度唇を重ね、雪平の舌を絡めとると、雪平の足がガクガクと震え始めた
「…んっ…ふぁっ…、や、めろ!!」
「無理なことを言わないで下さい」
浴衣の裾を捲り、雪平体重を支えるの震える白い脚を下から上へと、すっ、と撫で上げる
それを合図に安藤は雪平の浴衣を半分だけ脱がせた。その姿はいつもより三割増しでエロイ
「雪平さん、やっぱさらしで潰してましたね」
安藤は雪平の大きな胸を潰しているさらしをほどいた。
「いや、雪平さんの体型だと、浴衣似合わない筈なのに、似合うのはおかしいと思ったんですよね」
雪平の白い胸が苦しそうにこぼれ落ちる
「人……来たらどうするんだ」
「今は花火の真っ最中なんで多分来ません」
安藤は実にあっさりと答えを導き出した
そして、固くとがったピンク色の頂点を舌で転がす
手は雪平のそこのヒダを押し広げ、透明な蜜をもて遊んだ
「…っ…んふぁ!!…外は…やだ、」
安藤は顔をあげ、雪平を見る
「雪平さん、いくら花火中でも、あんまり声出すと、聞こえちゃいますよ?」
雪平は口を必死で押さえた
だが、絶え間なく与え続けられる快感に、雪平は自分の声さえも押さえることは困難になりかける
安藤は、その様子を楽しみ、雪平の中に四本の指を入れた
擦るというよりは、掻き回すように
四本の指がバラバラに動く
残った親指で、安藤は雪平の肉芽を弾いた。そして、ときには強く押し、転がす。
安藤がさらにそれを強く擦ると、雪平は脚に力が入らなくなったのだろう。小さく声を上げ、床に滑り落ちた。
「――あんどっ、―早―く!」
「それ、さっきまで嫌がってた人の台詞じゃないですよ」
安藤は雪平のそこから手を抜き、その代わりに自身を深く埋めた
「―熱っ」
雪平はそんな安藤の呟きも聞こえぬまま、ゾクゾクするような感覚に背筋が跳ねた
「ひゃ!…ゃぁぁあん!!!」
「だから、静かにしないと聞えちゃいますって」
安藤は雪平の反応を楽しむようにゆっくりと動き始めるが、その度に今までの倍以上の透明な蜜が、中からどろどろと溢れだしてくる。
「雪平さんの中、凄い絡みついてきます」
更に腰を深く沈めていく。
中の膣壁がぬるぬると生き物の様に安藤自身を吸い付いて離さない。
床に溜った透明なものが、少し遠くにある沢山の屋台の光をキラキラと反射させていた
最初は体に力が入らずにいた雪平も、段々と安藤の動きに合わせ、腰を振れるようになり、安藤の首に手を回した。
安藤が前よりさらに近くなり、雪平のそこに入っているものも、より深くなる
安藤がまた深く埋めると、雪平の最奥にあるザラザラとしたところにふれた
「―ん、ぁぁあああ!!…んん―そこ、だめぇ」
「駄目なんですか?じゃあ止めちゃいますよ?」
安藤は今更止められるはずがないのに、あえて雪平の中から抜き出した。
その反動で二人のものが混ざった白濁色の液体が流れでる。
「―ゃめないでぇ!!」
「駄目なんでしょ?」
雪平は、安藤はこういう時だけつくづく意地悪だと思った。
普段は私に逆らえない癖に、いや、だからこそ、今このキャラなのか…?
「もっと…、シて…」
雪平は、恥ずかしさで顔を赤らめながらも、小さな声で囁いた
それを合図に、安藤は雪平のそこの浅い部分にあて、一気に突き刺した
そして、先ほどよりキツく締め付けるなかを更に濡らしていく。そして、ザラザラの部分を激しく擦り上げる、一度では無く、何度も。
「んっ、やぁ、だめぇ!はぁっ、イッちゃぅぅ!!」
雪平のピンク色に染まった肩が震え、体が弓の様に反り返った。
「――はぁっ、ん。ァァアあああ!!!」
その瞬間、辺りに透明なものが飛び散った。
「…そんなに締め付けないで下さい」
急な締め付けに驚いた安藤は、動きを早めた。
「―っ雪平さん、中に出しても、いいですか?」
安藤はぐったりとした雪平に声をかけた。今までははっきりしなかった意識が、一瞬で鮮明になるが、前の快感と、今の安藤の動きで雪平は頭の働きが少し遅くなっていた
「…っ中は、」
「―っ」
「ひゃっぁあ、やぁ、安どっ、熱い!!」
「雪平!!」
その行為の後、着替えて直ぐにその場を立ち去ると、三上たちが遠くで手を振るのが見えた
「どこ行ってたんだよ!!」
「いや、ずっと探してたんですけど、見付からなくて」
安藤は平然と嘘を吐いた。三上と蓮見も全く疑っていない
「そっか…ねぇ雪平、もう一回お化け屋敷いかない??」
蓮見は楽しそうに笑って言った
「…うん」
また三上と蓮見は歩き出した
「雪平さん、」
安藤は不意に雪平を呼んだ。
「…何?」
「今日、雪平さんの家、寄りますから」
安藤は妖しく微笑む。
「バカかお前は、勝手に決めるな!!」
「あ、そんなこと言っていいんですか?」
「…」
「嘘ですよ、こっちの雪平さんも好きなんで大丈夫です」
「馬鹿だ、お前は」