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「星が綺麗ね」 
「興味無えな」 
「賢ちゃん、まだ怒ってる?」 
旅行初日の夜。間崎と礼子は岬から肩を寄せ、月明かりに照らし出される海を眺めていた。 
間崎は星よりも、目の前の礼子の姿に興味が在った。 
微かな星明り、月明かりに優しく包まれている彼女の姿は、纏っているのが色気の無いTシャツGパンと言った格好でも、充分過ぎる程の魅力を醸し出している。 
間崎と礼子を除く他のメンバーは電車の中ではしゃぎ過ぎた所為か、 
到着後も遊ぶ気力も無かった様で、今はかがみ屋の寝室で泥の様に雑魚寝している。 
今回の旅行は礼子が間崎に知らせるのが遅れた為に、夏休み前から彼が計画していた二人切りの旅行と日程が重なってしまい、 
結果的にこちらの旅行に間崎が付いて来る破目になったのだ。 
「いや、こっちに来て良かったと思ってる。どうにもあいつが心配でな」 
勿論、潮の事である。以前から気には掛けていたが、今回の旅行での彼の様子で、間崎はその危惧を確信していた。 
「そうね……どうしたら良いのかしら?」 
「さぁな。俺には分からねえ。出来れば俺も何とかしてやりてえが、暫く様子を見るしか無さそうだ」 
「うん。他の子達も気を遣ってるみた…………!」 
突然被せられた間崎の唇に塞がれ、礼子の言葉は途中で途切れた。 
 
「蒼月の事はゆっくり考えるとして……やる事はやろうぜ」 
危険防止の柵に寄り掛かる間崎の力強い腕の中で礼子の体は快楽の信号を送り込まれ、この熱帯夜の中でも更に熱く火照っていた。 
「もう!賢ちゃんったら……」 
「そう言うお前も満更でも無いんだろ?」 
「訊かないで……それに、ここじゃ人が来ちゃうわ」 
「じゃ、どうする?」 
礼子は黙って、人気の無い灯台を指差す。 
「何だ。ゴチャゴチャ言う割にはちゃっかりしてるな」 
礼子は間崎に茶化され、顔を真っ赤に染めながらも、彼の手を引き、灯台へと向かった。 
 
「あ…ふ…賢ちゃんさっきからそこばっかり……んん!」 
古びた灯台の一階の壁に凭れ掛かる礼子と、舌と指を駆使して彼女の襟元から覗く左の鎖骨を集中的に責める間崎。 
間崎は幾度もの交わりで礼子の性感帯を知り尽くしている。 
既に礼子は息も荒く、勃ち上がった乳首はブラジャーをしていない為、布を押し上げてその形を浮き上がらせていた。 
「じゃ、何処触って欲しいんだよ?言ってみな」 
間崎は少し意地悪く微笑みながら、鎖骨の上の皮膚を指で擦る。 
「ひっ!……あの……ん…お…おっぱい……触って……」 
礼子は彼の問いに恥じらいながら答える。既に欲求が羞恥を上回り始めていた。 
「良く出来ました……ってな」 
Tシャツの裾から間崎の腕が侵入し、手探りで彼女の乳房を揉みしだく。 
「あっ!ん!イイ……はぁ……アァッ!!」 
指先が彼女の堅く励起した乳首を摘み、跳ね上げると、彼女の嬌声は更に大きくなり、 
彼女の秘部はGパンの股の部分に染み出す程の快楽の証を吐き出していた。 
「ね、ねえ、お願い……下もしてぇ」 
既に礼子の正常な思考は何処かへ吹き飛び、自分の欲する刺激を素直に求める。 
何時に無い積極さだ。 
間崎は彼女の心理に周囲の環境がこれ程影響している事に驚いたが、そんな彼女もまた愛しかった。  
 
「やっぱお前、右側の方がデカいぜ」 
「言わないで!もう…賢ちゃんが引っ張るからでしょ」 
礼子は裸の脚をM字に脚を開き、快楽を欲して止まない部分を間崎にじっくりと観察されていた。 
「いや、俺が引っ張るのは左側だけど?何で右の方が伸びちまってんだろうなぁ?」 
間崎は礼子の左の小陰唇を弄び、彼女に意地の悪い問い掛けをする。 
礼子はと言えば、羞恥に目を潤ませ、全身を紅潮させていた。 
その表情が間崎の加虐心を更に昂ぶらせ、彼の分身に力を与える。 
先程から平静を装ってはいるものの、間崎の興奮もまた、かなりの物だった。 
「どうした?答えなきゃ触ってやんねーぞ」 
「……ニーしてるから」 
ぼそぼそと聞こえるか聞こえないか程度の小さな声で恥ずかしげに囁く礼子。 
「ああ?何してるって?聞こえねーよ」 
「……ナニー」 
「もっとはっきり言わなきゃ駄目だぜ」 
礼子の目の端から一筋の涙が流れる。だが、彼女は決して嫌がっている訳では無く、寧ろこうしたやり取りが好きで堪らないのだ。 
そして、間崎の先程からの言葉責めも、礼子のその性癖を知っての事だった。 
「うぅ……オ、オナニーよ」 
礼子は快楽欲しさに遂にその言葉を口にしてしまった。 
だが、間崎の責めはまだ終わらず、指で小陰唇を擦るのに加えて更なる言葉での嬲り続く。 
「礼子はHなんだなぁ。な?」 
「だってぇ…はぁ……普段ン!……う…ん…日曜日にしか出来ないから……」 
「自分でする、と?」 
礼子の口調が普段は決して見せない様な甘えた物に変わり、声自体も掠れた寂しげな声になり始めた。 
間崎はその変化で彼女が刺激を欲する頃合を見計らい、適切な刺激を与えて行く。 
「はぁっ!そこっ……そこもっとしてぇ!」 
間崎の指が包皮の上に尖った形を浮き上がらせている彼女のクリトリスを優しく撫で上げる。 
礼子の体はその度にビクビクと跳ね、間崎の指使いに応えた。 
ふと、間崎の指が止まり、彼は何かを考えるかの様に首を傾げた。 
 
「賢ちゃん……どうしたの?」 
中断された事を不満気に鼻に掛かった声で訴える礼子。 
「いや、何でも無い」 
すぐに間崎の指の動きが再開された。だが、今度は急に彼女の陰核包皮を軽く剥き上げ、その中に保護された過敏な真珠を撫でた。 
「いっ!ひぃぃぃっ!」 
包皮越しとは比較にならない程の、壊れてしまいそうな刺激が礼子を襲う。 
だが、今の彼女はその刺激すら快感に変換してしまう程昂ぶっていた。 
すると、間崎はそこを撫で上げていた片手の動きはその侭に、包皮を剥き上げていた片手を放した。 
包皮はすぐに彼女の真珠を包み込み、礼子のそこは先程に比べれば小さな、鈍い刺激しか受け取れなくなってしまった。 
「あん…ちょっと賢ちゃん…」 
間崎は彼女の抗議には耳を傾けず、今度は包皮の上を舌で舐め上げる。 
「ひんっ……あ…あぁ……」 
そして、またもや突然包皮を剥き上げて、舐め、その指を放す。 
一度覚えてしまった味が忘れられぬ礼子は、おずおずと己の潤んだ秘所へと手を運び、とうとう自らそこを開き、 
肉芽を根元迄露出させた。 
間崎は恥ずかしそうにしている彼女の顔を眺める。羞恥に顔を歪ませた彼女は、何時もとはまた違った美しさを放っている。 
可愛らしく尖り勃った彼女の肉芽はヒクヒクと刺激を欲し、膣孔も同様に蠢いていた。 
 
 ちゅく……ぴちゃ… 
「ひぁぁぁぁ!…っ!!賢ちゃん、もう駄目!これ以上されたら……だから、早く来て!」 
灯台の中に淫靡な音と女の嬌声が響く。既に礼子の愛液は太腿の間の床を濡らす程に流れており、 
傍目から見ても彼女の限界が近い事は明らかだった。 
それは、散々礼子の淫らな姿を見てきた間崎も同様で、彼は彼で興奮の頂点に達しようとしていた。 
その興奮が醒めぬ内に手早く避妊具を付け、彼自身は礼子の中に飛び込んで行った。 
「んふぅ……賢ちゃん…あっ…もっと!奥に来て!」 
座位での挿入。間崎は腰で礼子の体を動かし、己も快感を得ようとする。 
そこには既に先程の礼子を言葉責めした彼は無く、一匹の雄が腰を振っていた。 
「礼子…俺、そろそろ……」 
「えっ!?もう……あっ!でも私も……っ!!」 
礼子を責める事で自分も興奮してしまった間崎の限界は早かった。 
愛液で濡れ過ぎてはいたが、それにも勝る礼子の締め付けに耐えられず、呆気無く吐き出されてしまう精液。 
そして、少し遅れて礼子も快楽の境地を極めた。  
 
 裸体を寄せ合い、抱き合う二人。礼子のたわわな乳房は間崎と自分に挟まれて、彼女に心地良い刺激を送る。 
普段の表情に戻った礼子がクスクスと笑う。 
「賢ちゃん、やっぱり早過ぎるよねえ」 
「うっ…煩え!だから、最初に時間懸けただろうが!」 
「うん……良かったよ」 
笑いながらも彼女は幸せだった。今、こうして愛しい相手と一緒に居られる事が何よりも満足だった。 
その気持は間崎も変わらない。 
自分達が幸せになれたのは、全て潮ととらのお陰なのだ。彼等は、潮が昔の彼に戻ってくれる事を望んでいた。 
空は分厚い雲を湛え、今にも泣き出しそうな表情を示していた。 
 
 
『第一章・初日夜――間崎賢一・羽生礼子』一時閉幕  
 

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