〜プロローグ〜
【獣の槍に魂を吸い取られた潮を助けるために、五人の少女が集まった…】
『潮を戻すためには、彼の性欲を満たし魂をこちらに呼び出さないといけません』
『貴女達にその覚悟はありますか?』
【獣の槍を作ったギリョウの妹…ジエメイは真摯な目付きで潮と縁の深い少女達の顔を一人一人見ていく】
『………』
【五人の少女は一斉に沈黙したが、やがて一人の少女が進み出る】
『私が最初にいくわ…』
『礼子さん!?』
【礼子と呼ばれた女性…羽生礼子は、他の四人に振り返り笑うと】
『私は、一度獣の槍に刺されているの…今度は蒼月君に刺されるけどね』
【ニッコリと笑うと潮に振り返り】
『覚えてる?私死にたがりの礼子よ…今は生きたがりの礼子なの…』
『私の体を好きにして良いわ…だから戻ってきて』
【羽生礼子:潮ととらによって鬼となった父の呪縛から解き放たれた女性】
〜一人目〜羽生礼子へ続く〜