〜拉致  
 
『マユコ・イノウエを確認。 目標αの幼少期からの友人。 輪郭情報合致。  
HAMMRの現時点までの調査では97.36%の確率で次代のお役目候補となっていますが…  
計測されるキルリアン振動値は通常の人間と大差ありません』  
「αとβの確保も急がれるが、お役目の結界能力の解明も重要だな……どうする?」  
「αより先にお役目を確保、研究しておいた方が “トランプ” の開発もスムーズに進むのではないか?」  
「…そうだな。 総員、目標 “ お役目 ” の身柄の確保へ移れ!」  
 
一人の少女が小走りで人と人の間をすり抜け、道を急いでいた。  
サラリーマンの若い男性が、すれ違ったその少女を目で追うが、  
それは「もう始業時間だというのになぜ学生が?」などと思ってのことではない。  
少女があまりに可憐なので、それに惹かれて振り返ってしまったのだ。  
彼はその少女の後姿をいつまでも目で追いかけたが為に、正面から来た人にぶつかってしまった。  
 
「ここの裏道から行くと、ちょ〜っとだけ近道なのよねぇ…」  
そう呟きながら狭く暗い路地に駆け込んだ真由子の視界を影が遮った。  
「す…すいません〜」  
小柄な彼女と比して遥かに大きい、黒いスーツの男にぶつかってしまったのだ。  
慌てて頭を下げて謝罪の言葉を述べ、そのまま男の脇をすり抜けようとした。  
───が、男の脇を通り抜けようとした真由子の腕が強い力でガシッと掴まれる。  
「え…?」  
いきなり腕を掴まれた真由子は驚いて振り向こうとした。  
自分の態度になにか失礼なところでもあったのだろうか…。  
そんなことを考えている間に、なにか硬いものが背中に触れた。  
その感触を覚えた刹那、電気ショックが真由子の足元から脳天までを駆け巡った。  
真由子の意識は一瞬で途切れ、力を失った身体はアスファルトの地面に崩れ落ちた。  
 
気を失った真由子はそのままHAMMR日本支部へと連行された。  
衣服を脱がされ、下着一枚の姿で電動稼動式の椅子に縛り付けられる。  
 
眠り続ける真由子から見て、分厚いガラスの壁を隔てた部屋で、彼女の運命を決定する会議が行われていた。  
椅子に縛り付けられた半裸の少女の肢体を、いやらしい目つきで視姦する者たち。  
対照的に、少女をあくまで研究対象としてのみ捉えている博士たち。  
その男たちの中でも一際目立つ、屈強な体つきながらも端正な優男風の顔立ちの男が、  
にやにやと薄笑いをしながら口を開く。  
 
「博士。 本当にあの娘を俺らで好きにしていいんだな」  
「構わんよ。 殺しさえしなければな」  
「大事な実験体なのだろう。 使い物にならなくなっては…」  
「彼女はまだ、お役目としての力を覚醒させてはいないようだ。  
今回の実験では、彼女自身の危機に反応して、  
お役目としての能力の片鱗を示すかどうか…それがわかればいいさ。  
万が一、マユコ・イノウエが壊れてしまった場合は……また他のお役目候補を探せばいいことだ。  
お役目など、キルリアン振動機が真に完成すれば不要な存在でしかないしな。  
マユコ・イノウエの “ お役目 ” は、目標αとβに対する人質。  
あとは…君らの慰み者となって、その獣欲を満足させることくらいだよ」  
博士が冷笑を浮かべながら、真由子にとっては残酷な言葉を口にする。  
彼の非情な思考回路は真由子を一人の少女───人間として捉える価値観はないようだった。  
 
「なんにせよ今回は感謝するぜ、博士。  
今までの娘は俺らのところへ回ってきた頃にはすでに手足のないダルマだったり、  
実験で廃人になった奴ばかりだったからな。  
最悪、首だけってのもあったか。 ありゃあなかったぜ……」  
「それはすまなかったな、マイク。  
仲間である君達の要望を理解しようとしなかった我々の落ち度だよ。  
君が、マユコ・イノウエの画像資料を見た時に申し入れてくれなければ、彼女も同じ運命になるところだった」  
「くっく…! そいつはラッキーだったな、言ってみるもんだ。  
あんたらの “実験” とやらは回を重ねるたびにエスカレートしてるからな。  
もし俺が口を挟まなかったら、今頃彼女は脳みそだけになってそうだ。」  
「……今までのやり方では成果が挙がってないものでね。  
しかしマイク、よく次の我々の実験予定がわかったな。  
お役目としての潜在能力の謎があくまで脳内にあるならば、身体は不要──」  
マイクと呼ばれた男は肩を竦め、低い笑い声をあげながら部屋の出入り口に歩を進める。  
「そりゃマイッタ、さすがの俺でも脳みそは抱けない……  
そうそう、今回は久しぶりに堪能させて貰う。  
俺の後は部下たちも控えてるから、少しばかり時間が掛かるぜ。  
博士らは事が終わるまで休んでいるといいさ」  
「ああ、マイク…そうさせて貰うよ」  
 
マイクが部屋から出て行った後、博士たちの会議はまだ続いていた。  
「いいのか、彼らに任せてはマユコ・イノウエは本当に壊れてしまうのではないか」  
「今までは被験者に肉体的苦痛を与えて失敗し続けてきたのでな。  
結果は被験者が死亡、あるいは発狂して廃人になって終わっている。  
同じ壊れるなら、今回は性的刺激でやってみるのもいいさ。  
それに、どの宗教でも古来より性と霊力とは、強い結びつきを持っているものでな…」  
「もし、その性的刺激により彼女がお役目として覚醒したら、彼らはどうなる?」  
「その時は、彼らの命はないだろうが……安くてお得な買い物だよ。  
予想される通り覚醒せず失敗したとしても、なんの損失もない。  
今までの娘のように壊れたとしても、αへの人質としての価値は十分だろう。  
そして、あのマユコ・イノウエという娘は……彼らのような連中には、いい餌さ」  
 
「痛っ…! ゥうん…こ、ここは……どこ?」  
しばらくして、真由子が目を覚ます。  
電気ショックで失神させられた影響か、軽い頭痛を感じる。  
ぼうっとして霧がかかったような頭を振り、痺れる手足を動かそうとする。  
意識を失った経緯をよく覚えてはいなかったが、彼女はこの場所に嫌な感覚を感じていた。  
これから自分の身に良くないことが起こりそうな、そんな予感がしてこの場から逃げ出したい衝動に駆られる。  
しかし、椅子に堅く拘束された状態では、1cmたりとも動けるわけもなかった。  
 
『おはよう。 目が覚めたかね、マユコ・イノウエ君。 我々HAMMR機関は君を歓迎する』  
真由子はスピーカー越しに聞こえた声に対し、冷静に周囲を見渡した。  
分厚いガラス越しに、高みから見下ろす男たち。  
実験用、研究用だけとは思えない怪しい機械・機材の数々。  
薬品の臭いに混ざって漂う血と、なんとも言えない生々しいすえた臭い。  
椅子に堅く縛り付けられている、彼女自身の身体…。  
そのうえ、彼女は下半身に下着一枚を残して、ほぼ全裸という姿である。  
普段は抜けた部分のある真由子ではあったが、この状態が “歓迎されている” とは到底思えなかった。  
 
「わ…私を、どうするつもりですか…」  
恐怖と恥ずかしさで弾けてしまいそうな理性を抑えながら、ガラスの向こうの男たちに問う。  
震え、まともな声も出せない真由子とは対照的に、返答の声は一糸の乱れもなく冷酷であった。  
『君には、我々のすることに従って貰うだけだ。  
我々の実験に対して、君はお役目としての反応を見せてくれるだけでいい』  
「お役目…?  なんのことを言ってるのか……私にはわかりません。  
私は、私の大切な人たちのいるところへ帰りたいだけで…」  
『君自身が知っているかどうかはどうでもいいのさ、マユコ・イノウエ君。  
実験の結果……その成否を判断するのは、我々なのだからね』  
 
 
〜清廉  
 
真由子は、その大人しそうな容姿には似合わず、意外と耳年増な女の子である。  
学校でも、清楚な美少女然とした彼女に憧れを抱く男子生徒は多い。  
反面、その人気にも関わらず、彼女に性的な妄想を抱く者はあまりいなかったりする。  
それだけ真由子という少女と、性的なものとは縁遠いイメージなのだ。  
しかし、彼女も年頃の少女らしく自慰行為もするし、はしたない妄想だってする。  
そのうえ、彼女が経験済みだという現実を知ったら、  
彼女に淡い幻想を抱く男子たちはどれだけショックを受けることか。  
これまた意外に、普段の言動だって彼女のイメージほどには上品ではない。  
このあどけない顔と性格のどこから出てくるのか……  
品のない冗談(親父臭い)を口にしては、親友の麻子や潮をいつも困らせているのだ。  
同じように品のないジョークが好きな父親や兄の影響なのか。  
生まれついてのオープンでもの怖じしない性格からなのか。  
周囲が抱いているイメージとは違い、性に対してもオープンなのが真由子という少女なのである。  
 
そして真由子がそんな少女であるからこそ、わかってしまうのだ。  
男たちがこれから自分になにをしようとしているのか。  
それが彼女にとって幸福なのか不幸なのか、それはわからないが…。  
 
真由子は子供の頃からずっと、毎晩のように自身で慰めていた。  
心の中では麻子と潮の幸せを願うものの、  
彼女の中に潮に抱かれたい、結ばれたいという想いが強くあるのもまた事実なのだ。  
それは、鏡魔という妖怪に陵辱され、弄ばれた時から更に強くなったように思う。  
女としての快楽を刻み込まれ、覚えてしまった身体……  
青い性が毎晩のように燃え上がり、それを静めずには眠られなくなってしまった。  
 
最近では、火照った身体を静める為にとらにそれを求めることも多かった。  
とらもまた、その真由子の想いに答え、子供のように甘えぐずる彼女を慰めた。  
潮の姿で抱き、とらの姿のままで彼女を慰め、時には激しく陵辱するように彼女の身体を弄んだ……  
とらが激しかった時に限って、真由子はこう口にした。  
「とらちゃんがそうしたかったら……もっと激しくしてもいいんだよ」と。  
『ケッ、なァ〜んでわしがそうしたいんだよ!  
いいかァ、わしは発情して眠れないとか言うお前を憐れに思ってだなあ……』  
「とらちゃんは優しいねえ」  
そう言って、性欲を満たした後の心地良い疲労感に身を任せて眠る真由子。  
そんな彼女をとらは嫌な顔をし、悪態を吐きつつも見守っていた。  
 
ある時、彼女はとらに言った。  
「わたし、とらちゃんの赤ちゃんがほしいなあ……」  
『なっ……バァカか、お前はっ!?  
人間と妖怪で赤子が生まれるわけねえだろうが!!』  
「うふふ、そうだよねえ……残念。  
だけど、今はとらちゃんがこうしてくれるだけで幸せだよ」  
それはおそらくとらの気遣いであったのだろう。  
 
人間と妖怪の間でも子供を育むことはできる。  
方法は妖怪によって様々であるが、  
同一種の性別の異なる者の間で子孫を残すタイプの妖以外の場合だ。  
妖の子の源を人間の女性の胎内に直接植えつけるもの。  
あるいは卵子に寄生し、妖の子の苗床にするもの。  
そして、それは真由子も知っていることだった。  
 
潮ととらにより鏡魔による陵辱から助け出された後、  
真由子は麻子に内緒で紫暮のところへ相談に行って、その話を聞いていたのだ。  
紫暮も真由子のためを考え、腫れ物に触るような対応はせず淡々と事実のみを話した。  
「下劣な妖怪の中には、女性を襲って胎内に卵を産みつけるものもいる……  
ものによっては、産まれ出る時に腹を食い破るやつもいるんだよ」  
その話を聞いた時にはゾッとしたが、  
聞いていたからこそ、真由子はとらの子を宿して産みたいと思えたのだ。  
 
「もしも、胎内に妖怪の種子が根付いてしまった場合…  
これを外から見定めるのも、退治するのも難しい。  
唯一の方法としては……う〜む、なんと言ってよいやら……」  
「方法としては……なんですか、おじさん?」  
「その、なァ…真由子ちゃんの前でこんなことはいい辛いんだが……  
男の…せ、精液を胎内に直接流し込んで……清めるのだ」  
紫暮があまりに恥ずかしそうに言うので、釣られて真由子も赤面してしまう。  
 
結局、妊娠の判断ができなかった紫暮は、  
陽の属性を持つ男性の種子により、真由子の胎内を清めることにした。  
そして、真由子が指名したのは紫暮だった。  
潮は旭川への旅でいないし、級友の男子生徒に頼むわけにもいかない。  
としたら、ここは専門家の寺の住職である紫暮に頼むしかなかった。  
恥ずかしいものの、真由子にとっては医者に裸を見せるのと似た感覚であった。  
「緊急事態とはいえ…真由子ちゃんとヤッたなんて潮に知れたら殺されるなあ……  
うう……須磨子ォ、ゴメンヨ〜」  
などと口では言いながら、光覇明宗秘伝の性技まで使って真由子を辱め、  
その若い肢体を堪能したのだから抜け目がない。  
「一度では効果が薄い」などと口からデマカセを言って、  
数度の行為に及んだことも追記しておく。  
 
 
〜恥辱  
 
ゴゥゥウン…と、重い音を立て真由子が拘束されている部屋の扉が開いた。  
人が入ってきた気配に真由子が顔を上げる。  
入り口には、屈強な西洋人の男──マイクが立っていた。  
マイクの姿を見るなり、普段温厚で人見知りなどしない彼女にしては珍しく、  
あからさまに不審な者を見る目で睨みつけた。  
「始めまして、お嬢ちゃん。  
俺はマイク……ま、愛称だがね。  
HAMMR機関のH班……拷問・尋問などが専門の班なんだが、  
そこの班長をやっている」  
拷問という単語を聞いた真由子の顔が青ざめる。  
 
その表情を見てとったマイクは、まず警戒心で硬くなっている彼女をリラックスさせようとした。  
恐怖心だけでは、少女を心身ともに屈服させることはできないと考えるからだ。  
時には餌食となる少女に対して、  
少女が彼に恋心を抱いてしまうほどに優しく接することもある。  
そして、最後にはそれを粉々に、徹底的に砕く。  
彼に対する信頼感や愛情が彼自身の手によって打ち砕かれた時の表情。  
全ては偽りで、騙されていたのだと知った時の少女の顔がたまらなく好きなのだ。  
この世の地獄において、唯一の拠りどころであったものに裏切られ、  
無垢で純粋な精神がガラス細工のように砕け散るその様が。  
 
「──だから、俺にも俺の部下にも、君を拷問しようなんて意思はない。  
そして、その拷問執行班である俺たちにその意思がないということは……  
HAMMR機関に、君を傷つける意思はないということだ。 わかるかな?」  
真由子はマイクの説明に返答せず、真意を探ろうと男の瞳から視線を外さない。  
マイクは獲物の様子を、内心やれやれという心情で楽しみながら見下している。  
「つれないねえ……これから“ よろしく ”する仲なのにさあ。  
それとも、日本人の女の子はみんなこんなに警戒心が強いのかな?」  
両手を広げフレンドリーさをアピールしながら、一歩、また一歩と歩み寄る。  
いきなり自分を拉致し、衣服を剥ぎ取り椅子に縛りつけた組織の人間となれば、普通は警戒するだろう。  
むしろ、真由子は警戒心が薄すぎて、いつも麻子や潮に心配されているくらいなのだから。  
 
「マイク、さん……それ以上、近寄らないでください」  
真由子は恐怖に唇を震わせながらも気丈に言い放つ。  
しかし、マイクはそれには構わず、また一歩と歩み寄る。  
「くっく……まあ、いいさ。  
俺が女の子の味方だってことはお嬢ちゃんにもすぐわかることだ。  
その小さな身体でね」  
「ひっ…!」  
それまで柔和な表情を装っていたマイクがその仮面を外し、邪悪な笑顔を浮かべる。  
その淫魔の手が真由子の肩に掛かった。  
 
男の手が鎖骨をなぞり、喉元を愛で、胸骨を撫でながら下腹部まで降りる。  
そして、下着の中に潜り込んで動きを止めた。  
「しっとりとして滑らかないい肌だ。 匂いもいい感じだな。  
これを、俺の欲望のままに蹂躙できると思うと……」  
感嘆の言葉を呟き、目を瞑り顔をそむける真由子の首すじにキスをする。  
真由子は声も出せずに身を硬くし、ただ震えているのみだった。  
 
「初々しいねえ……  
だが、そのお人形さんみたいに可愛らしい顔に似合わず、  
男にこうされるのは、初めてってわけじゃないんだろう?」  
質問に対し、真由子は弱々しくかぶりを振る。  
彼女は処女ではない。  
その大半は彼女が望んでのものではないとはいえ、年齢からすると経験豊富とすら言えた。  
鏡魔などの妖怪に、幾度となくその未熟な肢体を嬲られた。  
神居古潭では、潮を元に戻すためその身を獣化した彼に委ねた。  
とらとは、あの新婚初夜以来、毎晩のように行為に耽っている。  
だが、嘘をついているつもりはなかった。  
人間の異性との交際において、セックスを前提に付き合った経験はない。  
真由子の年齢からすると当然のことではあるが、彼女はそういう意味で思わず首を横に振ってしまったのだ。  
この状況によるパニックのせいで冷静な判断ができないことが原因だった。  
しかし、真由子のこの答えにマイクはにやりと唇の端を歪めた  
 
「ふうん……生娘なのか?  
だが、俺はず〜っと前から知ってるぜ。  
お嬢ちゃんが毎晩布団の中でしてる“ いけない ”ことをな」  
真由子はマイクの言葉にぎくりとする。  
「ずっと……前から?」  
「そうさ、半年以上前から…君を監視し始めた頃から知ってるよ。  
お嬢ちゃんがウシオ・アオツキのことを想って、ひとり遊びに耽っていたことも……  
最近は、君やアオツキがとらと呼ぶ妖怪とまぐわっていることも」  
恥ずかしい夜の行為をはっきりと口にされ、羞恥心で真由子は耳まで真っ赤に染まった。  
「素直な反応だな……いい子だ」  
マイクが紅潮した真由子の耳たぶを舐め、唇ではんだ。  
 
「こんな清楚そうな顔をしているがね……  
アソコは、男が欲しくてとっくにグチョグチョなんじゃないのかい?」  
あけすけな質問に対し、またも答えられずにかぶりを振る。  
「ふうん…ま、いいや」  
マイクがスイッチを押すと、束縛されている真由子の両足が左右に開いていく。  
座部が僅かに前進して、まるで自ら腰を突き出し、求めているかのような格好で固定される。  
マイクが表情を伺うように覗き込んできたのを見て、真由子は顔を背け目を閉じた。  
「さて、と……」  
少女の反応には構わず、男の指がショーツの奥深くまで侵入する。  
恥丘に生え始めたばかりの柔らかい芝生を、無粋な指が無遠慮に掻きわける。  
マイクが僅かに指を動かすだけで、秘芯に触れる距離である。  
更に侵入してくるであろう男の指に対して、真由子は身を硬くした。  
 
「…………んっ」  
指の腹が包皮の上から秘芯を擦る感触に、可愛い声が漏れる。  
その侵入者が肉蕾を覆い隠す鞘を剥きあげ、露出させる。  
「やっ……だ、だめ」  
マイクの指先が顔を出した秘豆をつんと突ついた。  
そして、縦に横にと指を使ってねじり込み、円を描くようにクリクリとこねくり回す。  
「あっ、や…! くぁっ…はぅ! ……んぅぅッ!」  
逃げようとしてモゾモゾ腰を動かす姿は、傍から見ると感じて腰を振っているようにも見える。  
「おかしいなぁ。 ここはもうこんなにコリコリなんだけどなぁ……ねえ?」  
意地悪に、わざと大きな声で真由子に答えを求める。  
真由子は恥ずかしさにただうつむき、答えない。  
 
さらに侵入者は、敏感な部分を擦りつけながらスリットの奥まで侵入する。  
くぷっ……男の指が少女の割れ目を掻き分け、蜜壷を探し当てた。  
「お嬢ちゃんは経験豊富なようだから……遠慮はいらないよな」  
2本の指で膣穴をパクパクと開閉させる。  
恥ずかしい場所を玩具のように弄ぶという、少女の羞恥心を限界まで煽る行為に、  
必死で堪えていた涙が臨界を突破しポロポロと零れた。  
「ぅん……はぁ、くぅぅっ……」  
指先を浅く挿入され、入り口を擦られる感触に、声が漏れるのを必死に堪える。  
が、吐息と共に微かな喘ぎ声が漏れてしまうのを阻止できはしなかった。  
「お嬢ちゃんはエッチではしたない子だな……  
こうやって見知らぬ男に弄ばれても、感じているんだから」  
 
真由子には、もはやその言葉を否定できはしなかった。  
卑猥な言葉による責めは、とらにいつもされているので慣れているはずだった。  
無理矢理犯されるというおぞましい経験だって、一度ならずある。  
しかし、こういうことは何度経験しても慣れないものだということを、  
真由子は嫌というほど実感していた。  
 
マイクは奥まで挿入した2本の指を自在に動かし、秘洞を蹂躙する。  
同時に親指で肉豆を刺激するのも忘れない。  
真由子の膣壁の動きに変化が表れたのを見て、指を一気に引き抜く。  
そして、すくいあげた少女の淫液を、主である真由子に見せつけた。  
「あ…あぁ……!?」  
真由子が、男の指の間で糸を引く、自らの淫らな体液を見て絶望の声を漏らす。  
確かに感じてはいたものの、この状況でこうも濡れているとは…  
その現実を信じたくはなかった。  
しかし、男の手を甲までぬめ光らせ、糸を引いて滴り落ちているのは  
まぎれもなく彼女自身の淫液なのである。  
 
「好きでもない男に強引に弄られて、こんなに濡らしちまうなんてな……  
やっぱりお嬢ちゃんはいやらしい子みたいだ。  
まあ、人間じゃないヤツと毎晩やってるような子なんだから、  
今さらかも知れないがね」  
マイクが真由子の愛液がついた指をペロリと舐める。  
それを見て、自分が情けなく、知らず知らずのうちにまた涙が頬を伝う。  
「犯されて濡らしてしまうなんて、悔しいかい。  
でも、仕方がないんだな。 俺のテクニックなら例え生娘だろうが、  
下着が濡れ雑巾のようになるくらいにイカせることができる。  
お嬢ちゃんもすぐにそうなるさ……」  
 
無骨な手をわき腹に差し入れ、愛撫で敏感になった肌を撫でる。  
腕、背中、胸、腹、太股、ふくらはぎと全身をまるで軟体生物が這い回るように手先が舐めていった。  
そして、少女がびくりと反応した部分を的確に察知し、そこに配線のついた吸盤を取り付けていく。  
その見かけによらず器用で柔軟な動きに、少女の身体は蹂躙され反応してしまう。  
「これは君を天国へと誘ってくれる、快楽の天使たちさ」  
そのマイクの説明も、もはや真由子の耳に入ってはいなかった。  
「は…ぁっ。 は、はぁ……ふぅぅっ」  
肌を撫で回されるたびに全身を走る電流に、正気を保つのが限界の様子である。  
しばらくそこに触られてはいないというのに、秘芯が激しく疼く。  
秘唇を隠す布は更に湿り、少女の幼いあそこの形をくっきりと浮かび上がらせていた。  
「きゃうっ!?」  
つんと尖り、その存在をアピールしている乳首がクリップで挟まれた。  
「さて、もう片方にも」  
全身の性感帯に電極を貼り付け終え、マイクが一息置いて真由子に尋ねる。  
「さあ、お嬢ちゃん……跳ぶ準備はいいかい?」  
哀願する視線を送り、首を横に振る少女を、非情な男が許すはずはなかった。  
 
「はぅぐっ…!! く…ぁァああっ…!! ンアァァァァ!!!!」  
マイクがスイッチを入れ、電流が流れるたびに、真由子の華奢な裸身がビクビクと跳ね上がる。  
スイッチを切ると、脱力し荒い息をついて椅子にもたれ掛る。  
再びスイッチを入れると、その眩しいほどに白い肌が面白いように跳ね踊った。  
「お…ねがい……もう、やめ…て、くだ…さ……あぁァァうンッ!!」  
マイクにしてみれば、彼女のか細い願いなど、それを蹂躙できる悦びに比べれば取るに足らないものであった。  
男のその “ 戯れ ” によって、真由子は軽いエクスタシーを何度も味わう。  
絶頂に限りなく近づきはするものの、完全に達することのできない程度の刺激。  
焦らしに焦らされ、敏感になった神経が、全身を侵していく。  
快感を求める雌としての本能が、思考を麻痺させていった。  
 
「フフ…その顔はもうお人形さんじゃあねえな。 飽くまで快楽を求める雌犬の顔だ」  
それでも真由子の理性は抵抗をやめず、いやいやと首を振る。  
獲物のしぶとい抵抗に、マイクの加虐心が燃え上がった。  
電流の流れに合わせ、真由子の未成熟な肢体が芳香を撒き散らしながら、踊る。  
その匂いは、もはや清純な少女のそれではなく、淫婦そのものであった。  
真由子が跳ねるたびに、飛び散る汗がマイクの顔に降りかかった。  
電流による責めが止むまで、真由子は虐められた子犬のような鳴き声を上げ続けた。  
 
「はァ…ぅく。 はぁ、はぁ……ふぅぅ」  
電流による責めが止み、真由子は荒い息を吐きながら椅子にもたれかかる。  
敏感な身体は、ときおりビクンと震えるだけで、再び快感が全身を駆け回った。  
マイクが真由子の前髪を掴み上を向かせる。  
汚れのない美少女だった顔は、彼女自身の汗と涙でベトベトである。  
瞳からも意思の力が失われているように見える。  
「どうだい……もっと欲しいだろ。 イカせて、欲しいんだろ?」  
再びマイクが問う。  
「……ぅ……て」  
力なくか細い声が真由子の口から漏れる。  
「聞こえないなあ? はっきりと、俺のモノをぶち込んで欲しいと言えよ」  
少女の口元に耳を寄せる。  
「もぅ…や、め…て」  
 
「ふっ! …いいさ、止めてやるよ」  
男の言葉を聞いた真由子の口の端が微かにほころぶ。  
ようやく屈辱の責めから解放されるのだという、僅かな希望。  
「焦らすのは、もう止めだ!  
使い物にならなくなるまで、身体中の穴という穴を掻き回してやる。  
イかせて、イかせて…気がふれるまでイかせまくってやるよ」  
 
 
〜汚辱  
 
今の真由子の身体を覆う、唯一の肌着。  
乙女のもっとも神聖なる部分を隠す布が無残に裂かれ、引き剥がされる。  
床に放り投げられたそれは、少女の分泌液をたっぷり含み、ぴしゃんと水っぽい音をたてた。  
「さて、楽しむのもいいが……先に “あれ“ を済ませておかないとな」  
マイクはそう言い、真由子が束縛されている椅子をコントローラーで動かした。  
足が更に左右に広げられただけではなく、高く掲げられる。  
ちょうど分娩台に載せられたような姿勢になる。  
マイクからは、蜜をこんこんと漏らし続ける秘壷だけではなく、  
その後ろの不浄の穴まではっきりと見える体勢である。  
 
無骨な指で少女の幼い淫唇を無遠慮に拡げると、中に溜まっていた淫蜜がとろりと溢れ出す。  
ひくひくと淫らに蠢く膣洞は、ちょっと入口を掻いてやるだけで、  
少女の意思に反して新たな悦びの蜜を吐き出した。  
「ビラビラも未発達、中まで鮮やかで健康的なピンク色だな。  
狭そうな穴だが…この匂いは、まぎれもなく淫らであさましい雌の匂いだ」  
拡げられたまま、その内奥まで晒され観察される恥部。  
少女の膣粘膜は妖しく濡れ光り、泉からこぼれ出る蜜は乾くことを知らないようだ。  
 
マイクがコントローラーのボタンを押すと、  
真由子が緊縛されている椅子の下部から便器がせり出してきた。  
「さすがにこっちの穴に入れられるのは初めてかな?」  
マイクが膣穴の上部にある小さな穴を突ついて弄ぶ。  
「んんっ…」  
用を足す為だけに存在する穴に管が侵入してくる感触。  
尿道管が差し込まれると、生暖かい黄金水が勢いよく噴出し、便器に流れ込んだ。  
自分の意思で止めようとしても止まらない排泄。  
その恥ずかしい姿を視姦されている現実に、真由子はただすすり泣くことしかできなかった。  
 
「次は後ろの穴の洗浄だ」  
マイクの言葉に真由子の顔が見る見る青ざめる。  
今、屈辱的な小水の排泄をしたばかりだというのに…。  
マイクが指で愛液をすくい、肛門の周囲に塗りたくる。  
もっとも、それをするまでもなく、菊花周辺は伝い落ちた淫蜜でとろとろなのだが。  
菊穴が指先でつんと突つかれヒクンと収縮する。  
「尻穴でも感じるようだな。  
コイツ、大人しそうな顔して……実は結構な淫乱娘なんじゃねえか?」  
 
グイグイと指を排泄穴にねじ込んでいく。  
「んん……くうぅぅ」  
排泄穴を刺激され、真由子が思わず呻く。  
マイクは指を第一関節まで挿入させたところで、入口付近を軽く掻きまわす。  
内部がほぐれ始めたのを確認すると、一気に奥まで突き入れた。  
「はうっ!?」  
今度は奥で指を動かし、腸壁を軽く引っ掻きまわす。  
真由子は屈辱的な責めに対し、目を閉じ身をじっと硬くして耐えようとするが、  
ときおり刺激に反応し身体をビクリと跳ねさせてしまう。  
マイクは一度指を引き抜き、付着した少女の腸内のものの匂いを嗅ぐ。  
「ふん、ふん…よいものを食ってるのか、それほど酷い臭いじゃあねえな」  
その言葉を聞き、真由子の顔が茹蛸のようにかぁーっと赤くなる。  
マイクは真由子の反応を満足気に見下ろすと、浣腸器のチューブを排泄穴へと埋め込んでいった。  
 
「さあ…行くぜ、お嬢ちゃん!」  
「あ…! あ…! ああぁ…!?」  
液体が内部に流れ込んでくるのが感じられる。  
腹部に奔る激痛。  
そして、徐々に高まってくる排泄感。  
「まだまだ、お嬢ちゃんの耐えられる限界まで入れるからな」  
非情に、大量に注入される浣腸液。  
それは真由子の腹が目に見えて膨張するまで続けられた。  
 
500ccほど注入されたところでマイクは手を止めた。  
浣腸液に刺激される腸内の痛みと排泄感に耐え続けていたため、  
真由子の息は荒く全身から汗が吹き出していた。  
「苦しいかい、腹の中のものを全部吐き出したいだろう?」  
マイクの問いに、真由子も素直に頷く。  
「トイレに…トイレに……」  
同じ言葉を何度も繰り返した。  
だが、少女を見下ろす男の視線は限りなく冷たい。  
「ここで、するんだ…俺が見てる目の前で。  
ガラスの向こうのあいつらが見てる前で。 その恥辱に泣き叫べ!」  
かろうじて排泄の痴態を防いでくれていた栓が引き抜かれた。  
 
「いやっ、いやあ! 見ないで、見ないでえっ! やあああああっ!!」  
排泄の水っぽく下品な音と、少女の甲高い絶叫が響き渡る。  
「やぁっ、……いやぁぁぁぁ…」  
真由子の声が力を失い、言葉にならない嗚咽になっても排泄は止まらない。  
彼女の排泄穴は、茶色に濁った液体と固体の混ざった汚物を垂れ流し続ける。  
「うう、うくぅぅぅ……」  
人前で強制排泄させられ、ショックに放心状態ですすり泣く真由子。  
だが、少女の地獄の時はそれで終わらない。  
「こんなもので終わりと思うなよ。  
まだまだ、お嬢ちゃんの腹の中がまっさらになるまで洗浄するんだからな…」  
再び、屈辱的な排泄を強制するおぞましい液体が腸内を満たした。  
先の強制排泄で緩みきった括約筋が、それの逆流を阻止できるはずもなかった。  
真由子の排泄穴から、先ほどより濁りの薄まった浣腸液が噴出す。  
それは噴出す液体が透明になるまで続けられた。  
 
 
〜悦楽  
 
全身への電気ショックに続き、たび重なる強制排泄。  
執拗な責めによって、真由子は抵抗する気力をすっかり喪失していた。  
「さっきよりも濡れてるじゃねえか…  
漏らしてイッちまったか? それとも、こういう姿を見られるのが好きな変態なのかい?」  
マイクの嘲りの言葉にも反応はない。  
が、汗ばんだ肌は紅潮し、甘いフェロモンを漂わせ、  
手のひらに収まるサイズの乳房の先端では、硬くしこった乳首が男の愛撫を待っていた。  
開ききった秘華の奥では、精を注ぎ込まれるのを今か今かと待ち構えるように媚洞が蠢いている。  
括約筋の働きが麻痺した後ろの穴は、浣腸液と腸液の混合物を垂れ流すままであった。  
 
「これじゃあ、ローションなんて必要ないな」  
ローターを取り出し、菊門へと押し込む。  
柔らかくなった排泄のための穴は、異物をたやすく受け入れた。  
マイクがスイッチを入れると、ブブブと低い音を立て振動し、入口の内側で刺激を与える。  
「ん…ああっ!」  
刺激に反応した肛門括約筋が、異物をぷっと吐き出す。  
少女に拒絶され、床にコツーンと落ちたローターを見て、マイクが呟く。  
「お姫様は、これじゃお気に召さなかったみたいだな。 そんじゃまあ…」  
次に取り出したのは、玉が数珠状に連なるアナルビーズだった。  
ローターの刺激で覚醒した真由子が、アナルビーズを見て目を見開く。  
「それを…入れるん、ですか…わ、私の、その…」  
「そう、尻の穴にな」  
マイクがアナルビーズにローションを垂らしながら答える。  
そしてそのまま、怯える真由子には構わず、先頭のビーズを菊門にあてがった。  
「いやっ…そんなの、は、入るわけ……んんっ!」  
得体の知れない玩具を体内に侵入させまいと、下半身に力を込める。  
だが、抵抗虚しく先頭のビーズが腸内へと飲み込まれていった。  
「まず、ひとつ…」  
 
ビーズが次々と真由子の排泄腔の内側へと消えていく。  
「あぅっ! はうぅ…ん、くぅ…はァ、はァ……んんっ!」  
「みっつ…、よっつ…、いつつ…」  
腸内を圧迫するビーズの数が増えるにしたがい、再び真由子の排泄感が高まってくる。  
しかし、下半身に力が入らない状態に加え、今度は固形の異物である。  
真由子には、それらが侵入してくるのを拒否するだけの体力など残ってはいなかった。  
「はぁっ、はぁっ…うぅ。 く、苦しいの…お腹が、苦しいぃ…」  
「むっつ…、ななつ、と…はい、終わり。 ハハ、よく耐えたなお嬢ちゃん!」  
マイクが真由子の言葉など耳に入らないかのように大口で笑う。  
「ぬいて…はぁぁっ…、ぬ、抜いてくだ、さい…」  
 
ビーズの紐に指を絡め、わずかにクイッと引っ張る。  
「はぅあァっ…!?」  
ビーズは少しも引き出されてはいない。  
が、わずかに引っ張られただけなのに、真由子は内臓を根こそぎ持っていかれそうな錯覚に襲われた。  
「どうした、尻の中のものを抜いてほしいんだろ?」  
「ま、待って…ああァうゥゥ!!」  
再びクイクイと繰り返し紐を引き、少女の感覚を弄ぶ。  
「ちょっと跳んでみるかい?」  
「……え?」  
マイクは真由子の答えを待たず、紐を強く引っ張った。  
 
ビーズがきゅぽきゅぽっと音を立て、勢いよく3つ飛び出した。  
「………はふぅぅ! ………ンん! ………ンはァァァ!!」  
真由子が声にならない嬌声を漏らし、ビクビクと悶えながら背を反らす。  
「はぐぅっ、ふぁ…ぅんん! ……くはァ」  
そのまま力を失い、荒い息をつきながら軽く痙攣を繰り返した。  
マイクが一度引っ張り出したビーズを再度押し込む。  
「あぅンン!?」  
せっかく抜いたビーズを入れたことに対しての抗議の言葉を吐こうにも、  
頭の中にモヤがかかり、まともな言語にはならない。  
マイクが股間に顔を近づけてくるのが見えても、もはや抵抗する気は起きなかった。  
 
マイクがじゅるじゅると音を立て、滴り落ちる真由子の愛液を吸い上げる。  
しかし半透明で粘質のそれは、いくら舐めても吸い取っても次から次へと溢れ出てきた。  
「あふぅっ!」  
ふいにクリトリスにキスをされ、真由子が媚声を漏らす。  
「いくぜ!」  
そう言い、マイクが膣洞へと指を滑り込ませた。  
しばらく入り口の浅いところを掻き回し、一気に奥まで突き込む。  
少しずつ、粘膜壁を蹂躙しながら指を引き抜いていく。  
そして、真由子の膣内で一番な部分を探り当てたとみるや、そこを集中的に責めた。  
肉豆を吸い、舌先で蹂躙しながら、膣内からは恥骨の裏側を激しく刺激する。  
「あっ、あぁ、あっ、あぁ、あくぅっ…だめえっ! だぁ…だめなの…  
これぇぇ…やっ、やああぁぁぁっ!!」  
真由子が今までよりも数倍強烈で、脳が焼き切れてしまいそうな快感に、頭をブンブンと振りながら抵抗する。  
しかし、身動きできない真由子には、爪先を反らしながら絶叫するしかできなかった。  
 
じゅくじゅくじゅくじゅくじゅくっ  
愛液の粘度が落ち、指が膣内を掻き回す音が水っぽさを増した。  
「いやっ、もうやあぅっ…おねがいっ…んああああっ!  
やっ…やめっ、やめぇ……あっ、あぁあぁぁっ!!」  
開きっぱなしの唇の端から涎が零れても、今の真由子には気を留める余裕などない。  
絶頂が迫り、媚肉が激しく律動する。  
じゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼじゅぼっ  
マイクが激しく突くたびに、サラサラで透明液な淫液が飛び散った。  
そのあまりに淫らで下品な音が、自らの恥ずかしい肉器官から発せられているという現実。  
それは思春期の少女の劣情感を激しく煽った。  
「ああァァはァ…あぁあぁぁ…ああぁぁあァゥあァァァァ!!!!」  
真由子の声が獣の咆哮に近づく。  
マイクは真由子の悦楽が頂点に達したのを感じとって、  
さらにそれを跳ね上げるために、腸内のビーズを一気に引き抜いた。  
「………ッ!! ………ッ!! ………ッッッ!!」  
もはや酸欠状態で吐き出すものもなく、見開かれたその瞳はなにも映してはいなかった。  
背を反り返らせたまま、ビクンビクンと絶頂の痙攣を繰り返す。  
 
「お嬢ちゃん、まだ寝るのは早いぜ」  
マイクはそう言って、不気味に黒く光るバイブを取り出した。  
それは真由子のあそこに比して、圧倒的な太さと長さを持っていて、  
まるで彼女の身体を刺し貫くが為に作られたようであった。  
「……あぁぁ…いやァ」  
硬く冷たいものが膣口をいびつに押し拡げるのを感じ、真由子が声を漏らした。  
ずっっっ…ぷん!  
いとも簡単に極太バイブは狭い膣道に入り込んだ。  
細かく振動しながら、電動バイブが粘膜壁を切り開いていく。  
肉官がその侵入者を快く迎え入れ、奥へ奥へと招くかのように妖しく蠢く。  
少女の淫ら極まりない器官であるそこは、彼女の意思に反して、  
主に悦楽を与える存在である「ソレ」を受け入れたのだった。  
 
黒バイブが真由子の内奥まで到達したのを確認すると、マイクは新しい責具を取り出した。  
尻穴用に、数珠状に玉が連なったアナルパールである。  
「んくっ…やあっ」  
アナル責めの余韻に、ヒクヒクと息づく尻穴はあっさりとそれを飲み込んでしまう。  
マイクが黒バイブのスイッチを切り替えると、その動きが振動から大きなうねりに変化した。  
「あはう!!」  
執拗な責めに敏感になった子宮壁と、その周辺の粘膜が激しく掻き回され、真由子が悲鳴をあげる。  
マイクは同時にアナルパールを抜き差しする。  
「ん…んんっ…くぅぅ……んはぅ!」  
ビーズがひとつ出入りする都度、腸粘膜が裏返り、  
身体の中身を持っていかれそうな感覚に真由子は悶絶した。  
マイクはさらにバイブを握り直し、真由子の膣内で一番敏感なスポットを責める。  
「はふっ…は、やあぁぁっ…んやああぁぁあっ!」  
「はは、はははっ! いいぞ、もっとよがれ!」  
真由子の秘所が堪えきれずに噴き出した潮を、マイクは嬉しそうに浴びた。  
淫液が飛び散って、真由子の顔にも降り注ぐが、彼女にはそれを気に留める余裕などなかった。  
 
ふと、マイクが少女の肉洞を弄ぶ手を止めた。  
真由子の全身から力が抜け、肩で息をする。  
「はっ…あふっ、あふぅっ……はァ、はァ、はふぅぅ…」  
少女の休息は一瞬だった。  
「きゃふっぅぅぅぅうんッ…!」  
再びアナルパールが粘膜壁を奥まで犯す感覚に、真由子の意識が覚醒する。  
アナルパールは腸内で振動し、排泄腔の快感を昂ぶらせた。  
マイクが蜜壷をえぐるたびに濃厚な淫蜜が飛び散り、  
限界まで昂ぶった真由子のあそこはいとも簡単に潮を噴いた。  
「ふ…くァァ、あふんッ! はふゥゥ…やッ、やァああ…やぁァァいやァァ…!!」  
悦楽の電流が真由子の脳髄までを掻き回し、正気を保てる限界を超えて責め立てる。  
強すぎる快感に苦しさを覚え、反射的に力を込めて逃げようとする。  
「おっと、そろそろマズいかな…」  
真由子の瞳が完全に焦点を失ったのを見て、淫液シャワーに興じていたマイクが手を止める。  
最後にプシュッと少量の潮を噴いて、真由子の身体からはすっ、と力が抜け落ちた。  
まだ未成熟なその身体は、あまりに強い快楽の奔流に耐え切れず、真由子は意識を失った。  
 
 
〜宴  
 
マイクは気を失っている真由子の拘束を解くと、ベッドへと運ぶために担ぎ上げた。  
真由子をベッドへ降ろし、愛液が糸を引き黒くぬめ光るバイブを抜き取ると、  
それを名残惜しむかのように、蜜壷からまた大量の淫液が零れ落ちた。  
マイクが真由子を犯す体勢に入ったところで、部屋の扉が開き数人の男が入ってきた。  
それを確認したマイクは、苦笑いをしながら小さく舌打ちをした。  
「独り占めなんてズルいぜ、班長!」  
「なんだよ…まずは俺がたっぷりと弄んでから、お前らにも犯らせてやろうと思ってたんだがね…」  
「ガラスの向こうから見てたましたがね…  
この娘のあんな姿を見せられちゃあ、俺らも我慢ならなくてさあ」  
マイクの部下である男たちが部屋に入ってきたおかげで、淫らな宴が一気に喧騒さを増した。  
 
すぐに本番に移る気満々の部下たちの姿を見て、マイクがため息をついた。  
「やれやれ、わかったよ…だが、ここは俺のもんだっ!」  
真由子が失神しているのをいいことに、一気に突き入れる。  
ぬくちゅっ…  
トロトロのそこは、バイブに比しても見劣りしないマイクのものを容易く飲み込んだ。  
それを見た部下たちから、一斉に「ズルイ!」と非難の声があがる。  
「へっへ……俺が班長だからな、役得役得!  
ま、このお嬢ちゃんは博士たちから指示があるまで、俺達の自由だ。  
お前らもいくらでも犯れるから心配すんな」  
マイクはしばらくの間、ひとりで真由子の膣の感触を堪能した。  
そして、そのままの体勢で抱え上げベッドから降りる。  
真由子の双臀を手でグイッと広げると、  
部下たちの目にアナルパールを咥え込んだままの可憐な排泄穴が晒された。  
「後ろの穴も中はすっかり綺麗だから…いつでも準備OKだぜ」  
マイクのその言葉を待たずして、細身の白人が真由子の尻を抱え込む。  
アナルパールを引き抜くと、快感の余韻にヒクヒク蠢く排泄腔に亀頭の先端をあてがった。  
 
男の先走り液とローションでたっぷりと濡れたペニスは、  
真由子の小さな尻の中へと簡単に埋まっていった。  
「んんっ…」  
体内への異物の侵入を感じた真由子が微かに声を漏らす。  
まだ目覚めないながらも、少女の淫らな本能はペニスの刺激に反応し、肉洞をキュッと締め付ける。  
「おおう!?」  
あまりに心地よい締め付けに、尻に挿入した男が思わず素っ頓狂な声をあげた。  
菊門を貫くペニスが少女の体内に完全に埋没したのを確認して、マイクが腰を使い始めた。  
マイクの動きに合わせて、後ろの男も尻穴を蹂躙するために腰を動かす。  
 
それはあまりに対照的だった。  
身長180cmを超える男2人に前後から貫かれている、身長150cmほどの小柄な少女。  
まるで大人が幼女を犯しているかのような錯覚さえ覚える光景だ。  
気を失っている真由子の身体は、男2人の間で操り人形のように揺れ、踊った。  
少女の身体はあまりに小さく、頼りなく、男たちが僅かの力を込めるだけで壊れてしまいそうであった。  
しかし、下から突き上げられ揺れる少女の肢体は、美しかった。  
下半身からは肉と肉がぶつかり爆ぜる音と、結合部からはニチュニチュと淫らな水音が響く。  
ペニスが粘膜壁を擦るたびに、隙間から淫液が零れ、性交のむせ返るような臭いが空間に広がった。  
それでも尚、汗をかき、紅潮した悩ましい表情で眠り続ける真由子。  
その口からは、ときおり「んっ」と可愛い喘ぎ声が漏れる。  
ひたいと頬に汗で張り付く髪の毛がまた、幼さを残す少女ながらに色っぽい。  
身体に合わせて踊る、柔らかな栗色の髪は神秘的ですらあった。  
 
「ん、んむぅ…んぐぅ…むむ、んぅぅぅ…?」  
眠り姫の美しい夢の時間は突如終わりを告げた。  
王子様ならぬ陵辱者のキスによって。  
腹の中を熱いものが激しく出入りしているのを感じる。  
意識のない間に犯されたことを悟り、真由子の目端からの一筋の涙が溢れる。  
犯されていること以上に真由子を襲う、息苦しさ。  
未成熟な身体を前後から貫かれる身体の芯の苦しさと、唇を塞がれていることによる息苦しさである。  
マイクの舌が口内を蹂躙しているのを感じたが、真由子にはどうすることもできなかった。  
いくら自分を犯している相手とはいえ、その舌を噛むことなどできる少女ではないのだ。  
マイクが満足して口を離した頃には、真由子の頭は再び酸欠で快感以外の感覚が麻痺していた。  
口内を蹂躙されたときに零れた唾液が糸を引いたままなのも気にせず、マイクの胸にもたれ掛かる。  
「あっ、あっ、あっ…あン! はっ、うゥんっ…あっ、あっ、あぅん!」  
腰を打ち付けるパンパンという音に合わせるかのようなリズミカルな嬌声。  
その声からは、真由子が気持ちよがっているとしか感じられない。  
脳内では、理性ではこの状況を否定する真由子がいる。  
しかし、それは言葉、単語であるだけで、感情として表に現れはしなかった。  
そこには男たちの責めに対して、従順に淫靡な音色を奏でる、一匹の雌の姿があった。  
 
排泄穴を犯している男が腰をグッと掴み、ラストスパートをかける。  
その間、マイクは動きを止め、後ろから犯しやすいように真由子の身体を支えていた。  
ヌジュヌジュヌジュヌジュヌジュブジュッ  
「いやっ、いやぁ…駄目…駄目ェ!  
こ、こんなのォ…激しい…お、お尻が、壊れちゃうよォォ…」  
腸壁を激しく擦られて真由子が悲鳴をあげる。  
「あふっ…はふぅ…あぁ…あ、ああぁぁん…」  
ついには堪え切れなくなって、マイクにしがみつき子供のように泣きじゃくる。  
男のピストンが小刻みになり、最後に一気に最奥まで突き入れる。  
パンッという音が響き、真由子が「あうん!」と喘いだ。  
ドクドクと直腸内に吐き出される白濁液。  
「は、はあぁぁ…」  
少女の排泄器官を、出会うことのない生命の卵を求め、大量の精子が泳ぎ回る。  
男の放った精液の量は、細身とはいえ、日本人男性の平均のそれの比ではなかった。  
 
「ふうう〜すげえぇぇ…」  
感嘆の声を漏らし、男が尻穴からペニスを抜く。  
「くふぅ…」  
拡がったままの肛門から、逆流してきた精液がドロドロと流れ落ちた。  
マイクがつながったままの真由子を抱え上げ、ベッドに降ろす。  
真由子の身体を下にし、上から激しく突き降ろす。  
「はふぅっ…やっ…あ、くうっ…てェ…お、奥にぃぃ…!」  
子宮口を乱暴にノックされる衝撃に、真由子は悲鳴をあげた。  
マイクは真由子の両足を抱え、さらに高みから何度も突き下ろした。  
 
じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ…じゅぷ、じゅぷ、じゅぷん!  
真由子の蜜の濃度が薄まり、肉洞の蠢きが少女の絶頂が近いことを教える。  
マイクが少女の昂ぶりに合わせるように腰の動きを早めていく。  
真由子が仰け反り、達すると同時に膣内が激しく収縮した。  
下半身が締まった拍子に、排泄穴からビュフッという音を立てて白濁液が吐き出される。  
真由子が達してもなお、マイクのピストンは休むことなく最奥を叩き続けた。  
「あっ…きゅぅぅ…きゃふぅっ! あふぅ…はぅ…ひやぁぁぁ!」  
その間、真由子は何度となく達し続けた。  
最終的にマイクは少女を完全に真上から貫くような形で果てた。  
「くぅっ、膣に出すぞ…」  
「ぇ…やぅっ…ああ──」  
腸内に放たれたよりも、遥かに大量の白濁液が子宮内に吐き出される。  
真由子の膣壁は本人の意思とは無関係に、  
女性の肉体の機能として、種子を逃さず奥へ送り込もうと律動する。  
精液は子宮内だけでは収まりきらず、マイクは自身を抜き取って、放心状態の少女の全身へと浴びせた。  
 
精を放った自分のものを綺麗にさせるため、放心している真由子の口を開けさせ咥えさせる。  
「ん…」  
真由子は口内に生臭いものが侵入したことで目を覚ます。  
「寝てる暇はないぞ、お嬢ちゃん。 わかるだろ…これ」  
マイクは自分のモノを舐めて綺麗にするように命令した。  
真由子はもはや従順に従うしかなかった。  
身体を起こし、閉じた目から涙を流しながら、ペニスについた2人の体液を舐めとっていく。  
番が回ってきた黒人の男が、待ってましたとばかりに、  
2つの穴から男の精をダラしなく垂れ流し続ける尻を鷲掴みにする。  
そのまま強引に腰を引き、ぽっかりと口を開けたままの真由子の肉洞に突き入れた。  
 
じゅぶじゅっ  
「ん゛ん゛う゛っっ…!!」  
黒人のものは長さこそマイクより短かったが、彼よりも更にひと回り太かった。  
真由子は、ゆっくりと閉じようとしていた膣に再びペニスが侵入してきた拡張感に悲鳴をあげた。  
黒人はそのまま欲望に任せ、腰をパンパンと打ちつける。  
そのことによって、真由子のフェラチオが止んだマイクが不満を漏らす。  
「おい…この子はお嬢ちゃんなんだから、もっと優しくしてやれよ」  
「あ…優しく、ネ」  
マイクの言葉を理解した黒人が、腰を最奥まで突き入れて動きを止めた。  
そして、腰をピストンするのではなく、ゆっくりとグラインドさせる。  
すっぽりと媚洞に収まったペニスが、優しく粘膜壁を愛撫する。  
真由子はその感覚にとまどった。  
「これなら…コッチの続きもできるだろ?」  
マイクが再び自分のものを舐めさせる。  
真由子は、再び舌でマイクのモノの全体を綺麗に舐めとっていく。  
ふいに頭を掴まれ、ぐいと引き寄せられた。  
マイクのものが口内を占領し、口の中に広がる生臭い匂いにむせ返りそうになる。  
が、それを我慢し激しく出入りするそれに舌を這わせる。  
「よし、もういいぞ…おい、今度はお前が下になりな」  
マイクが真由子をバックから犯している黒人に命令する。  
 
黒人は一度ペニスを抜くと、ベッドの上に仰向けになり、真由子に上に乗るよう支持をする。  
「えっ…じ、自分で、入れる…」  
「HA! 今さら、ナニいってんの?」  
そうは言いっても、やはり自分から求め、入れるのは嫌であった。  
どれだけ汚されようとも、それが真由子の最後の抵抗であった。  
真由子が躊躇していると、背後から押し倒された。  
ちょうど黒人の胸に身体を預ける格好になる。  
黒人が真由子の頭を引き寄せ、唇を重ねる。  
「んんぅ…」  
真由子は舌が口内を蹂躙し、彼女の舌を絡めとって弄ぶのをただ我慢する。  
「お嬢ちゃんのいやらしい穴は…後ろまでこんなにグチャグチャなのになあ」  
アナルを指でほじくり返しながら、マイクが嘲り笑う。  
確かに日頃の彼女の清楚な姿を知っている人が見たらショックで失神しそうなくらい、  
今の真由子の下半身はグロテスクで淫靡な状態だった。  
 
マイクが真由子を抱え上げ、亀頭を肛門にあてがう。  
真由子の若く健康的な身体は、散々の陵辱にも関わらず、正常な状態に戻ろうとしていた。  
少し硬さを取り戻した腸壁を、マイクのペニスがズブズブと拡げていく。  
「は、くぅぅ……んぅん!」  
抵抗して力んでも、痛いだけなのを覚えた身体は自然に弛緩し、  
ペニスを楽に受け入れる態勢をつくる。  
が、身体の緊張感が緩んだ分、声もまた自然に漏れてしまう。  
「次は…コッチだナ」  
ボブが、下から怒張で真由子の膣穴を突つく。  
マイクも、ボブが入れやすいように指でラビアを左右に拡げた。  
「あくぅっ! ん…んああぁぁっ!!」  
ボブの巨大な亀頭が膣口を拡張する感覚に、真由子が喘ぐ。  
 
ぬちゅちゅちゅっ!  
膣内の体液を押し出しながら、ペニスが侵入する。  
極太のそれが子宮口まで到達した頃には、すでに真由子の息は絶え絶えだった。  
「はふっ…ぅ……あうんっ!」  
アナルを陵辱しているマイクが先に注挿を開始する。  
ボブも遅れて下から突き上げ始める。  
さっきと違って意識がはっきりしているため、  
真由子は前後の肉穴を同時に蹂躙される息苦しさに嗚咽した。  
しかし、その苦しさもすぐに快感になることを真由子はすでに知っていた。  
ボブが突けばマイクが引き、ボブが引けばマイクが突く。  
2つのいやらしい肉洞をリズミカルに刺激され、真由子の性感はあっという間に昂ぶった。  
「あっ…あっ…あっ…あくぅっ…ふぁぁっ──!」  
ボブに完全に身体を預け、硬直した身体をぶるぶると痙攣させ達する。  
マイクは真由子のアクメを後押しするように、アナルをえぐる速度を速めた。  
ボブは腰を動かさず、膣のキュウキュウと締め付ける感触を楽しんでいる。  
断続的に続く強烈な絶頂の大波に、真由子は再び失神した。  
 
 
〜幻想  
 
真由子は朦朧とした意識の中で夢を見ていた。  
真由子は夢の中で潮に抱かれていた。  
真由子が潮のことを愛し、潮もまた彼女を心から愛している……  
それは決して叶わない彼女の夢。  
 
夢の中の潮が、真由子を正常位で激しく責めたてる。  
真由子もそれに応え、愛するものに抱かれる悦びに素直に嬌声をあげた。  
潮の欲望を受け入れ、悦ばせるために積極的に腰を振り、喘ぐ。  
「あっ! あっ! あん! 潮君は…本当は、麻子のことが……くふぅっ!!」  
潮が真由子に覆いかぶさり、さらに激しく蜜壷を掻き回す。  
「やっ、あぅん! だめえ…激しいよォ…きゃぅん! 潮君っ…!!」  
真由子が潮に抱きつく。  
「好き、好きだよ…大好きだよっ! 昔から、ずっと……」  
「俺は…麻子が好きだ」  
「え?」  
2人の動きが止まる。  
「でも、真由子のことはもっと大好きだ!!」  
「潮君っ……!!」  
 
2人はつながったまま心からの抱擁をし、唇を重ね合った。  
潮が再び腰を動きかし始める。  
2人の結合部から、ニチュニチュと淫猥な音色が奏でられる。  
それはもちろん真由子自身の耳にも入る。  
そのいやらしさが羞恥心とともに幸福感を煽った。  
「はあっ、はあっ…真由子! 出すぞォ!!」  
「うん、出して…お願い、中に…中に欲しいの……潮君のォ…」  
潮の生命の種が子宮内に放たれる。  
それは真由子の腹の中を満たすのに十分な量だった。  
「はぅ…はあぁぁ…」  
愛する者の精を受け入れた幸福感に緩みきった表情のまま、真由子の意識はフェードアウトした。  
 
次の夢の中では、真由子はとらに抱かれていた。  
とらは男性器を模したモノで真由子を激しく責めたてる。  
「んあぅ! やだ…ちょっと激しいよォとらちゃん…」  
ずちゅずちゅという注挿の音があまりに大きく響くので、恥ずかしくなった真由子が抗議する。  
『なーに言ってやがる! 激しいのが好きなのはマユコの方だろうが?』  
「えへへ…ぅんっ…バレてた?」  
真由子がペロリと舌を出し、いたずらっ子のような顔で笑った。  
からかわれたお返しとばかりに、とらの責めの激しさが増す。  
獅子のたてがみのような髪の毛を自在に変化させ、先端で全身の性感帯を愛撫する。  
わき腹をくすぐり、うなじから背中を下り尻の割れ目まで毛先で撫で上げる。  
小ぶりな乳房を形が変わるほどに揉みしだき、乳首をこねくり回す。  
細い首筋からへそを辿り、下腹部まで刺激されると、くすぐったさに真由子の身体が跳ねた。  
さらに肉芽を弾かれると、秘壷からは蛇口の壊れた水道のように蜜が溢れ出した。  
 
『マユコは…こっちも好きなんだよなあ』  
前の穴を貫いているモノよりも大きな怒張で、アナルの入り口を突つく。  
「えっ…そんな、とらちゃん…私はそんなことォ……」  
『お前は知らなくても、わしは知ってるんだよ…マユコの身体のことはな』  
そのとらの作り出した男根を模したモノは、  
見かけよりも小さいのか、いともたやすくアナルへの侵入を完了した。  
「くはぅ…んっ!」  
直腸を深くまでえぐられる圧迫感に、思わず苦しげな声が漏れる。  
真由子が涙目で、とらに抗議の視線を送った。  
『すぐに気持ちよくなる…今までもそうだっただろ』  
真由子はとらの言葉を信じてうなずく。  
真由子の感じるポイントを熟知しているとらは、アナルを貫いたモノは動かさずにまず膣内を責めた。  
深くまでは挿入せず、カリ首で膣口から浅い肉壁を素早い動きで刺激した。  
ずじゅじゅっ  
愛液の量が一気に増し、結合部から奏でられる淫音が粘着質に変わる。  
「やっ! とらちゃん…わっ…私、そこォ……ああああぁぁっ! だめぇんっ…!!」  
真由子は尿を噴き出してしまいそうな感覚に、半狂乱で首を振りながら哀願した。  
とらは構わず、今度はアナルを貫く怒張も動かした。  
 
ぷしっ  
臨界を突破した真由子の尿道から潮が放たれる。  
じゃぱじゃぱじゃぱ  
肉茎が蜜壷を掻き回す音は、すでに液体をかき混ぜるそれだった。  
アナルをえぐられるたびに噴き出す淫潮が、ベッドに水溜りをつくる。  
「やああぁぁあああぁぁぁぁああああぅやああああぁぁぁああぁあぁぁぁっっ!!!!」  
真由子は言葉を口にすることすらできず、ただただ絶叫した。  
その内、少女がくたっとしたのを見てとらが動きを止める。  
激しすぎる責めに、息も絶え絶えの真由子がろれつの回らない口調で抗議する。  
「ひどい…よォ…んはっ! こ、なの…こわれひゃうよ、とら…ひゃん……きらひっ」  
しかし、そう言う真由子の表情は言葉と裏腹に恍惚としていた。  
むしろ、まだまだもの足りなさそうに腰をくねらせる。  
肉洞を数回かき回してやるだけで、ぶるりと身を震わせ、ぷしゅっと潮を噴き出した。  
『くっく…マユコは本当にすけべいな女だぜ』  
とらがラストスパートとばかりに、猛スピードで前後の穴を深く擦りつける。  
もはや真由子の嬌声は獣そのものであった。  
 
「はぅぁっ…ふあああぁぁん…」  
性感が極限まで高まったせいか、あるいは元から感度がよいのか、  
真由子は子宮口を突かれ、また一段と快楽の高みへと昇った。  
少女の昇華に合わせるように、とらの2つの肉茎から放たれた熱き奔流が  
真由子の子宮と腸内を満たす。  
「あ、はぁ…ぁ…ぅん……んふっ…」  
びくびくと痙攣を繰り返し、快感の余韻を味わっていた真由子が、とらにキスをして言う。  
「わたしととらちゃんとじゃ、赤ちゃんできないよ……でも、嬉しいなぁ」  
「できるさ」  
そう答えたとらの顔がマイクに変わっていた。  
 
次の夢は、最初から悪夢だった。  
最初に目に飛び込んできた光景が、真由子に覆いかぶさり  
彼女を欲望のままに犯す男の姿。  
あれから幾度見た夢か。  
真由子の幼い身体を犯しつくし、世界観まで変えてしまった鏡魔の夢。  
「んあっ! んあっ! あっ…くあっ! やぁっ…ぅ…ぅうんっ!」  
真由子は、破瓜の痛みを知らない。  
彼女が気を失っている間に、妖の体液がそれを溶かしてしまったからだ。  
だから、生娘ゆえの辛い性交も知らない。  
 
媚薬効果のあるお香や体液によって、昂ぶった身体が痛みさえも快感に変えてしまうからだ。  
初めてで何度もイカされ、後ろの穴まで犯され、妖の汚らわしい体液を注がれた。  
そして鏡魔は真由子がいくら懇願しても、イキすぎて失神しても、その責めをやめてはくれなかった。  
少女の身体に、数千年分蓄積された肉欲の全てをぶつけるように、  
陵辱は終わることを知らなかった…。  
しかし、男の狂気の中に潜む哀しさに気がつき、真由子はそれを受け入れた。  
鏡魔の陵辱を受け入れ、最後に意識を失った後、目を覚ますとそこはもう現実であった。  
幼い身体に残る陵辱の痕と、胎内に残る体液。  
しかし、汚らわしいはずの胎内のものからは、むしろ彼女に対する愛情さえ感じた。  
 
そして今再び、真由子は夢の中で鏡魔に犯されていた。  
「あくうっ! もう…やめ……んっ…はあんっ!」  
真由子は快感の波に翻弄されながらも、最後の理性で抵抗を続ける。  
が、鏡魔の瞳の中に理性の光はなく、陵辱の時が終わる気配もない。  
前後の穴を激しく蹂躙されると、注ぎ込まれた精液が体内でかき回され暴れまわった。  
真由子を犯す鏡魔は、もはや完全な人の形を成してはいない。  
首の後ろからはいくつもの触手が伸び、その先端の口が首筋や乳首に吸い付き、舐めまわす。  
また、股間から伸びているペニスも途中で二股に分かれ、真由子の膣穴と排泄器官に深く侵入している。  
また、その肉茎は真由子の肉洞内でうねり、粘膜壁のヒダの隙間までをも陵辱した。  
「ひやっ…ひぃやあぁぁっ…はぅん!!」  
ぷしっ!  
もう何度目かもわからぬ潮噴きだ。  
絶頂液を全身に浴びた鏡魔が恍惚の表情で真由子を犯し続ける。  
真由子が達すると、鏡魔は嬉しそうな目をした。  
それは鏡魔にとって、自らの欲望を吐き出すよりも、女性を喜ばせることの方が尊かったからだ。  
鏡魔の目を見てそれを察した真由子は、その哀れな妖怪をいとおしく思った。  
「んあっ! いい…よ…あ、あなたの気が済むまでわたしを……  
でも、んっ…本当にわたしなんかで、いいの……?  
わたしの、身体で…満足できるの? 胸も、くふぅ…小さい、し……ああぁん!」  
鏡魔の顔が歪み、まるで別人のものに変化した。  
その西洋人風の顔立ちには見覚えがあった。  
 
「満足できるさ…お嬢ちゃんのココは最高だからな。  
もちろん後ろの穴も…  
それに、お嬢ちゃんみたいに小さくて可愛い方が…汚し甲斐があるってもんだぜ」  
その顔をマイクだと認識した瞬間、真由子の意識は現実に引き戻された。  
 
 
〜終焉  
 
脳裏に嫌な予感が走る。  
今まで見ていた夢は本当にただの夢だったのだろうか…。  
思考が停止したことによって、真由子の感覚から快感が失せたのは一瞬であった。  
じゅぱん…ぬじゅぷっ  
「うはうっ!」  
屈強な男に挟まれ、2つの淫穴を交互に擦られる衝撃が、  
真由子の理性を再び押し流そうとする。  
「いやぁぁぁ…ん、あっ…やぁっ! もう…やめ、ん…ふぁぁ…!」  
「どうした…俺たちが満足するまでお嬢ちゃんを犯しても、いいんだろう?」  
「あれだけ自分から腰振っておいて、今さらなに言ってんだ?」  
 
違う。  
それは相手が潮やとらだったから、自ら求めたのだ。  
「俺のモノを…嬉しそうにしゃぶってくれたよなあ。  
口の中に出したやつを全部飲んでくれたぜ」  
「そうそう! 毀れたのをすくってまで飲んでたよな」  
それも違う。  
潮のモノだからこそ…。  
しかし、真由子はその夢の中で、最後には鏡魔の陵辱を受け入れたのである。  
 
男たちには、年端もいかない少女を犯してるという罪悪感など、微塵もなかった。  
その点では鏡魔より下劣で、憐れみを受ける価値すらないのかもしれない。  
「うおっ…尻の中に、出すぜ!」  
腸内の奥に熱い奔流がぶちまけられる。  
「ひぅぅっ! あひぃぃん! ひやぁぁ…ああぁぁっ…もう…」  
男の欲望の具現で内奥を満たされる嫌悪感に、真由子が悲鳴をあげる。  
「今さらなにを騒いでるんだ? 中に何発出されたと思ってんだよ」  
「いや…いやぁっ…いやああぁぁぁ…」  
そんなことはもはや関係なかった。  
ただ、これ以上汚されたくなかった。  
潮ととら。  
夢とはいえ、愛する者たちへの想いをも汚されたという絶望感。  
そして、そんな幻想を描いてしまったのは、他ならぬ自分自身。  
この陵辱を仕方がないものとして受け入れるには、真由子は潔癖で、優しすぎた。  
罰。  
愛する者たちへの想いを汚してしまった、彼女自身への罰。  
そう思えた瞬間、彼女は胎内で爆ぜる男の欲望を素直に受け入れた。  
 
 
「ふう〜久しぶりに堪能したなあ」  
真由子は男たちに陵辱の限りを尽くされ、四肢を投げ出した状態で気を失っている。  
全身は浴びせられた精液で白く彩られ、生臭い性交の臭いを放っていた。  
ダラしなく開きっぱなしの肉洞からは、男たちの白濁の体液がとめどなく零れ落ちていた。  
マイク以外の男たちが部屋から次々と出ていく。  
「良かったぜお嬢ちゃん…縁があれば、また遊ぼうや」  
マイクが真由子の頬を優しく撫でる。  
「う……ぅぅん」  
その言葉に真由子が応えるかのように喘いだ。  
腰を上げたマイクがポツリと呟く。  
「ま、その時は人間の形をしちゃいないだろうがな…」  
ゴゥゥゥンと扉が開き、最後の男が部屋から去る。  
静寂の訪れた部屋には、陵辱の宴の痕だけが残された。  
 
実験という名の少女への陵辱が終わったのを見届けた博士たちは、  
その結果から次の実験の会議をおこなっていた。  
「結局、マユコ・イノウエのお役目への覚醒はなかった……か」  
「あれだけの極限状態に追い込まれても駄目なのでは、  
マユコ・イノウエには…お役目としての潜在能力はないのでは?」  
「キルリアン値の計測結果でも、終始通常値しか示していなかったしな。  
彼女はもう処分してしまっても──」  
「しかし、血筋的には間違いなく、お役目としての潜在能力を持っているはずだ。  
その力が彼女自身には受け継がれていないとしてもな…」  
「遺伝子的には受け継がれているかもしれない、と?」  
「そうだな。 なんらかの媒体として……母体としてなら、あるいは」  
次の実験の方向性が決まった博士たちが顔を見合わせてにやりと笑う。  
「では…詳細が決まるまで彼女にはゆっくり休んでいて貰うとしよう。  
大切な、体だからな…」  
 
 
数週間後──  
真由子が潮ととらや光覇明宗に助け出された頃には、  
彼女は“ 実験 ”として、幾度もの種付けと出産を繰り返した後であった。  
救出された真由子には、幸いにも目立つ外傷などはなかったが…。  
HAMMR機関が繁殖用に監禁していたモンストラムたちの性欲は凄まじく、  
真由子が強烈な悦楽に気絶しても尚、彼女への陵辱をやめなかった。  
そして僅か数日にて、彼女の胎内で育つ妖の赤子…。  
出産後、真由子はすぐに新しいモントリアムとの交配を強要された。  
真由子の身体に他のモントリアムの匂いを感じると、  
マーキング的な意味合いなのか、彼女への責めは一段と激しさを増した。  
限りなく100%に近い確率で身篭る、妖の子…そして、出産。  
真由子の精神が壊れなかったのは奇跡に近かったが、  
少女の繊細な心に深い傷を残すには、十分すぎた。  
それは、HAMMR機関が怒りに我を失ったとらと潮によって壊滅しても、変わるはずはなかった。  
むしろ…  
 
それは、その者にとっては些細な脅威であったのかもしれない。  
お役目、HAMMR機関…。  
だが、彼は、その強大な力に比して、用心深かった。  
2つの、彼にとって邪魔になるかもしれない存在が、潰えた。  
存在が消えたわけではないにしろ、短い期間での立ち直りは不可能であろう。  
ちょっとした彼の入れ知恵と、人間のエゴによって…。  
『矮小で、薄汚い…人間の愚かさが…』  
彼の消滅を最終目的とするはずの者たちが、  
互いに潰し合うことの愉快さに、海底に高笑いが響き渡った。  
 
 

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