「あの…お母さん…」  
 
「どうしたの、一夏ちゃん」  
「あの、わたし…この週末に友達と海にいくんだけどね、」  
「あら、いいじゃない。行ってらっしゃいな。舞夏ちゃんも一緒でしょう?」  
「そうなんだけど…その、わたし、もうすぐ、は、始まりそうで…」  
 
「そうなの? …困ったわねぇ」  
「だからさっき、タ、タン…ポン、使ってみようとしたんだけど…その、うまく出来なくて…」  
 
「そうだったの。でもね一夏ちゃん、今は出血していないんでしょう?  
 なら無理に使うことはないんじゃないかしら」  
 
「で、でも! その、もし水着を着ているときに、始まっちゃったら…。  
 だから、つ、使い方だけ教えて欲しいの…。」  
 
「そうねぇ…なら一回だけよ。何回も使うと痛くなるからね。  
 どうしようかしら、トイレは狭いから…一夏ちゃんのお部屋でやりましょうか」  
 
一夏のスカートと下着を脱がせ、ベッドに仰向けに寝かせる。下着を脱がせたときに、  
股間の部分の湿ったシミが目に付いた。もうすぐ生理というのは本当のようだ。  
一夏が買ってきた「なめらかスリム」というタンポンを一つ取り出し、一夏の脚を  
M字に開かせる。大人の女性というには少し早い、一夏の陰部がのぞいた。  
 
「あのね、一夏ちゃん。タンポンを入れる前に、挿入する方向を確かめておきたいんだけど…、  
一夏ちゃん、あなた自分の指を入れたことあるかしら?」  
 
母親としての威厳を失わないよう平静を装って尋ねる。とたんに一夏の顔が朱に染まった。  
 
「なっ、な、ない…です…」  
「女のひとの膣はね、真上じゃなくて体の後ろの方に向かっているから、タンポンを  
 使う前に方向を確かめておいた方がいいの。お母さんが指を入れてもいい?」  
 
性教育のためとはいえ、一度も異物を受け入れたことのない娘の膣に、自分の指を  
挿入するのは背徳的な感じがするが、方向を確かめずにタンポンを使うのは気が引ける。  
真っ赤になって俯いたままの一夏が消え入りそうな声で「はい…」と言ったのを確認し、  
左手の指を一夏の股間に伸ばす。  
 
一夏の秘部をそっと開くと、ぬちゃりと恥肉が顔をみせた。処女特有のツーンとした  
臭いが漂う。こんど一夏にちゃんと性器の洗い方を教えなければいけない。  
「いいわね?」と確認し、サーモンピンクの膣口に右手の小指をあてる。一夏の背が  
ビクリと跳ねた。  
 
「息を吐いて…お腹の力を抜いてね…」  
 
そっと指をくじり込ませると、「ひッ!」と一夏が息を呑んだ。指先がぎゅっと締めつけ  
られるが、出来るだけ抵抗の少ないように指を進める。母親の指とはいえ、一度も異物を  
受け入れたことのない一夏にとっては、けっして気分の良いものではないだろう。  
痙攣するような呼吸を繰り返す一夏を「大丈夫よ」となだめながら、締め付ける肉を  
掻き分けてゆくと、指の腹にコリコリとした子宮口が触れた。  
「一夏ちゃん、大丈夫? 指が入っている方向、わかる? だいぶ後ろの方に向かっているでしょ?」  
 
一夏が涙ぐんだ目をして頷くのを見て、指を抜く。太腿がビクビクと痙攣した。  
抜いた指の表面や爪の間には白いオリモノが付着していた。娘の体から出たものとはいえ、  
あまり気持ちの良いものではないが、気にせずタンポンを袋から出して手に取る。  
 
少し開き気味になったままの一夏の膣口にアプリケーターの先端をあてる。一夏の指が  
シーツをぎゅっと握り締めるのを見て、「大丈夫よ。力を抜いてね」と声をかける。  
 
自分が使っているのより一回り細いアプリケーターは、スムーズに一夏の膣に侵入した。  
あとは内部の吸収体を押し込むだけだが、まったく出血の無い状態では、少し痛みを  
伴うだろう。「少しこすれる感じがするけど、すぐに終わるからね」と声をかけると、  
そっとアプリケーター内部の吸収体を押しこむ。  
 
指先に少し抵抗を感じた瞬間、一夏の背が跳ねた。  
 
「ぎッ…!! い、いた…っく、痛…い…ッッ!」  
 
予想してはいたが、全く濡れていない膣を乾いた異物がこするのはかなり苦痛のようだ。  
ポロポロと涙をこぼす一夏の手をそっと握ると、「大丈夫だからね」と声をかける。  
残りの部分を押し込むと、小さいが甲高い悲鳴が部屋に響いた。  
 
服の上からわかるほど、じっとりと汗をかいた一夏の体をそっと抱きしめる。  
一夏が落ち着くまで背を撫でながら、「痛かった? もう大丈夫よ…」となだめる。  
呼吸が整うのをまち、下着を穿かせた。  
 
「大丈夫? 立てるかしら?」  
「うん…」  
「出血があるときなら、もっと痛くないからね。 …少し顔色が悪いけど、気分は悪くない?」  
「少し気持ち悪いかも…でも大丈夫」  
「少し横になっていなさいな。しばらくしたら起こしてあげるから」  
 
一夏を寝かしつけると、汚れたままの指を洗った。もうしばらくしたら一夏の体に  
入れっぱなしのタンポンを抜かなければいけない。また痛がることを考えると、気が重かった。  
 
一時間ほどしてから一夏に声をかける。やはり顔色は少し悪い。体調をたずねると、少し  
吐き気があるようだ。もしかしたら一夏は体質的にタンポンが合わないのかもしれない。  
 
再び一夏の下着を脱がせて仰向けに寝かせると、一夏に「抜くときも痛いの?」と訊かれた。  
 
「少し痛いけど、すぐ済むから大丈夫よ」  
 
不安そうな一夏の頬をそっと撫で、手を握ると股間から伸びている紐を手に取った。  
「息を吐いて力を抜いてね」一夏が頷くのを確認し、そっと紐を引く。  
 
「…い、いた…、く…う、うく、……ぐッ! ……ひッ! ぎッッ!!』  
 
さっきと同じように、ポロポロと涙がこぼれる。水分を吸って少し膨らんだ吸収体が  
一夏の膣口を内側から押し開けると、「ぎゃッ!!」っと一際大きな悲鳴があがった。  
脚がバタバタと暴れる。ブリッジをするように白い喉がのけぞった。  
 
抜き取ったタンポンからはチーズを腐らせたような臭いがしたが、血は付いていなかった。  
当然だが、母親である自分が一夏の純潔を奪うことなどあってはならない。  
 
汗が吹きだした一夏の体を胸に抱き、子供をあやすようにしばらく背を撫でていた。  
 
 

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