皐月ちゃんの手にねっとりとついた、私の体液……。 私は少しでも恥ずかしさと臭いから逃れようと顔を背けました。 けれど、私にはそんなささいな抵抗も許されなかったのです……。  
私の体液がついた手で、それを私の顔に塗りたくるように、私の鼻と口に擦りつけてきました。   
 
「そんなに嫌がる事ないじゃない。自分の体から出たものなんだし」  
 
「んんぅッ!?」  
 
「舐めて綺麗にしてよ? これじゃあたしが生理中にオナニーしておしっこもらしたって思われるじゃない。  
まあ聞かれたらちゃんと答えるけどね。お尻の穴で感じてた一夏ちゃんが生理中におもらししたんだって。」  
 
指を入れられ、かき回したり、舌をつままれたりしました。……自分の生理のアソコから出たおつゆの味……おしっこの味……臭い……。  
なんて表現していいのか分からない……口の中をかき回されている事と相まって、私は吐き気をもよおしてきました。  
 
「ん〜……」  
 
「うッ……けほっけほっ……」  
 
私の口から出した皐月ちゃんの指と私の口は細いねばねばした液でつながってしました。私の唇の端からも涎がこぼれていました。 皐月ちゃんが自分の手をひらひらとさせ、眺めてる間に私は唇を拭いました。本当はスグにでもうがいをして……いえ、みっともない事ですけど、  
口の中に溜まっている唾液を吐き出す……唾を吐くという行為をしたかったけれど……。  
 
「……そろそろ一時限目が終ってしまいますね……」  
 
「え……?」  
 
「うーん……あっという間だったね〜。休み時間もこれくらい長ければいいのに」  
 
私にとって永遠とも感じられた恥辱にまみれた時間……それはおよそ一時間ほどで、朝のホームルームと1時限目の授業の間なのでした。  
昨日は遅刻してしまって、今日は1時限目を欠席……。原則として遅刻や欠席をする場合は事前に学校に連絡をしないといけないのに……。  
もしかしたら家に学校から連絡が来ているかも――  
こんな状況でそんな事を心配してる自分に対して、どこか醒めた目で見ている自分もいるのでしょうか……。なんだかおかしくなってしまいます……。  
いつの間にかお手洗い場でジャバジャバと手を洗っていた皐月ちゃんでしたが、洗い終えるとその場にしゃがみこんで私にコップを差し出しました。  
 
「これでうがいしなよ。ほら、ゆっくり飲ませてあげるから……あっと、まだ立ち上がったらダメだからね」  
 
「あ、ありがとうございます……。 でも……」  
 
「ああ、うがいした水はこれにでも出しちゃいなよ」  
 
先ほどのバケツを目の前に置かれました。皐月ちゃんは本当に私の口へゆっくりと水を流し込んでくれて、私は口の中をゆすぐ事が出来ました。さっきの気持ち悪さは  
少しは和らいだかもしれません。コップとバケツを洗い場に戻すと再び私の両腕を抑え付けにかかりました。 今度は皐月ちゃんは片手で私の両手を抑えたのです。  
私はまたお尻を突き出すような体勢になってしまいます……。  
 
「あ、あのッ……1時限目……私達……」  
 
「だーいじょーぶッ。 ……さっ、未知留ちゃん、やっちゃってよ」  
 
「え?え? ……や、やっちゃうって何を……」  
 
「ええ〜っ? 未知留ちゃん、それって……本物の? そ、そんなの持ち歩いてたの?」  
 
「……今日だけ、ですよ……。……それでは失礼します……」  
 
「ひゃぁッ!? ふぁ……な、なに……んんむぅっ!?」  
 
お尻に感じるヌルっとした感触。生暖かくなく冷たく、ドロドロしたような感触……。そして、それを恐らくは、指に塗りつけてお尻の穴へ入れようとしている……。体を動かし、抵抗しようとしたけれど、顔を上げた瞬間に皐月ちゃんに唇を唇で塞がれました。  
 
「んんッ……! んむぅッ! んむぅッ!」  
 
顎をがっちりと抑えられ、私は逃れる事は出来ません。次に感じたのはお尻の穴へ何かを入れられる異物感……。ホースや指を入れられようとした時ほどの痛みは無かったけど、  
それはホースや指よりも奥……私のお尻の穴の中へ入っていったようでした。  
 
「!!!」  
 
皐月ちゃんに頭を固定され、唇を奪われているこの姿勢では確認出来ないけど、未知留ちゃんが私にしているのは、浣腸……。   
お腹の中へ入っていくような変な感触……。  
 
私は二回浣腸をされました。すぐにはもよおしてはこないけれど、いつまでもお尻に異物感があるみたいで気持ち悪い……。  
 
「一夏ちゃん、浣腸されて感じてたの?すっごい鼻息荒くてくすぐたかったよ」  
 
「い、いえッ……そういう訳じゃ……ありません」  
 
「まあいいや。じゃあ、早くパンツ穿きなよ。 それともそのまんまでいいのかな」  
 
そう言われ、私は立ち上がり、慌てて下着を穿こうと……したけれど、ナプキンをつけていないので、このままでは下着を汚してしまう事に……  
 
「何してるのさ、一夏ちゃん? …じゃあ私が穿かせてあげるね」  
 
「きゃぁあああッ!?」  
 
「ほらほら、こうすればTバックみたい〜」  
 
「ぃ、いぃ痛いですッ!け、蛍子ちゃん……やめてッ……くださいッ!」  
 
蛍子ちゃんに下着を穿かされ、お尻を覆う後ろの布をTバックと呼ばれる下着のような形にされ、お尻とお尻の間に食い込ませて、その状態でグイグイと引っ張ったのです。  
今の私はそんな事をされる恥ずかしさよりも、さっき無理やりホースを入れられようとされて出血してしまったお尻の穴を  
刺激される方が辛い……。 蛍子ちゃんは私のスカートを捲くってほとんど露になったお尻を皐月ちゃんに見せながら、私を責め続けます……。  
 
「……うぅ……ひっく……」  
 
「ああ〜、また泣いちゃった……。一夏ちゃんは泣き虫だなぁ」  
 
「……本当にそろそろいきませんか? 先生に説明する時間もありますし……」  
 
「……っと、それもそうだね。じゃあ説明はあたしが……」  
 
「……いいえ、折角の申し出ですが、ここは私が説明します……。……日向先生と仲の良い皐月ちゃんの事を頼りにしていない訳ではないのですが……」  
 
「ん〜〜、分ったよ。それにそういうのは未知留ちゃんの方が得意そうだしね」  
 
「じゃあ行こう、一夏ちゃん。……あ、そうだ。それと折角だからTバックはそのままにしておいてね」  
 
そんな……と声を上げようとしたけれど、そんな事をしたら、今度は下着を取られてしまうんじゃないかと思って、私は黙ってみなさんの後に続こうしました。  
 
「……何か言いたそうですね、一夏ちゃん……。 そんな風に仔犬の様に目で訴えないで言いたい事があったらどうぞ……」  
 
「い、いえッ!言いたい事なんて、ありません……」  
 
すると、未知留ちゃんに心を見透かされたように、そう問いかけられました。いつもはその洞察力とそれだけじゃない何かで、よく気を遣ってくれる未知留ちゃん……。  
だけど、今はその気遣いにも遠慮するしかありませんでした。  
 
「……そうですか。……では、仔犬らしく尻尾をつけてみましょうか……?」  
 
「え……? し、しっぽ……?」  
 
「……ホースは無理でしたけど、後でホウキに挑戦してみましょう……」  
 
しっぽ……。私のお尻にホウキを入れて……それで……。  
 
「ひっ……い、嫌ですッ! ……そんな事、やめて下さい……どうか」  
 
「面白そうだね。それなら、リードつけて……あ、後犬って服も着てないよね。それとおしっこする時は足上げて……」  
 
「……それはオスだけです。一夏ちゃんは女の子ですから……」  
 
「私も知ってるよ。犬同士の挨拶ってお尻の匂いを嗅ぎ合うんだよね」  
 
私の抗議は無視され、皐月ちゃん達はこれから私に科すかもしれないさらなる仕打ちの事を話し続けていました……。もし、本当にそんな事をされてしまったら……。  
今のみなさんなら分らない話じゃないかもしれない……。……自分が犬みたいに首輪でつながれて引き回されて……。  
 
「…っく…ッ!」  
 
そんな事を考えていたら、寒くなってくる気がして足が震えだしました。精神的な圧迫からくるものなのか、さっきの浣腸が効いてきたのかお腹が痛くなってきました。  
みなさんが廊下に出たので私も後に続こうとすると、未知留ちゃんが「……待ってください……」私は立ち止まると、未知留ちゃんが水に濡らしたハンカチで  
私の顔を優しく拭ってくれました。  
「……涙と涎の跡……」表情の変化が穏やかないつもの優しい未知留ちゃんの顔に見えました。  
私はお礼を言うと「……一夏ちゃんのそんな姿を……」……語尾の方はよく聞き取れなかったけれど、聞き返そうとはしませんでした。  
 
 
廊下に上履きが擦れる音が響く。  
トイレでの私に対する性的拷問が終わり……いえ、私にとっての悪夢……これが夢ならどれほど良かった事でしょうか……。  
私にとっての覚めない悪夢はこれからが本番なのでした……。  
 
「…ッぅ…」  
 
Tバックのような形にされ、お尻に食い込んだショーツが歩くたびに擦れて痛い……。 それにスカートが直にお尻に当たって気持ち悪い……。  
……もし、何かの拍子でこんな状態を誰かに見られたら……。そんな事を考えながら私はみなさんと職員室へ向かっています。  
 
「一夏ちゃんどうしたのかな〜?歩き方が変だよ? ……あ、もしかして、Tバックが気持ちいいとか?」  
 
私の気持ちとは正反対の事を蛍子ちゃんが言います。……けれど、私が痛くて気持ち悪いと言っても許してくれるとは思えなかったので、否定も抗議もせずに歩き続けました。  
そうしていると、廊下の突き当りから見慣れない男性の方がこちらに向かって……というよりは、職員・来客用の玄関へ向かっているのでしょう。  
 
「一夏ちゃん無視しないでよ〜。……そうだ。ちょっとあの人に聞いてみよっか?」  
 
「だ、だって、今はまだ授業中ですから廊下でお話するのは……え?な、何を聞くんですか?」  
 
すると蛍子ちゃんは私の背中に自分の体をくっつけてきました。蛍子ちゃんの胸が私の背中にあたり、恥ずかしくなってしまいましたが、来客の方の前で変な事は私も蛍子ちゃんも  
出来ないので、私はそのまま小声で返しました。  
 
「一夏ちゃんのTバック、どうですか、って」  
 
「! い、いや……いやですッ」  
 
蛍子ちゃんの指が私のスカートの中に入り、ショーツで覆われてない私のお尻を直接触れました。私はピクンと体を硬直させ、スカートを手で抑えたけれど、蛍子ちゃんの  
手は私のスカートに入ったまま……。 もしも、蛍子ちゃんが私のスカートを捲ったら、見ず知らずの男性の方に……。そう思うとスカートを抑える手に力が入りました。  
 
「「「ごきげんよう」」」  
 
「おはよう」  
 
来客の男性とすれ違いに挨拶を交わし、何事も無くやり過ごせました。私は冷や汗をかき、心臓の鼓動の早まりがすぐには収まりはしなかったけれど。  
 
「……それじゃあ私が説明しますから、皆さんは話を合わせて下さい……。……分ってますね、一夏ちゃん?」  
 
「はい……」  
 
未知留ちゃんが先生に説明した<遅刻した言い訳>は、私が登校途中で具合を悪くしてしまったので、一度家に帰った……というものでした。  
……たしかに私は昨日とついさっきの事での精神的な圧迫や水を無理やりたくさん飲まされ、浣腸までされていたので、顔色もよくないようで、体調が悪そうに見えたためそれほどキツイお咎めはありませんでした。  
「あんまり調子が悪かったんなら、早退してもいい」と言われましたが、私はその気遣いを断り(断らざるを得なかったのです……)二時限目から授業に出る事になりました。  
……後になって思えば、今を含めて何度か日向先生に助けを求められる事が出来る時があったのに、そうしなかった事を悔やんでも悔やみきれないくらい程後悔する事になるのでした……。  
 
「橘さんが遅刻なんて珍しいじゃない」  
 
隣の席の手島結佳さん(林間学校の時に同室だった、眼鏡をかけている子です)が、席につこうとする私に言いました。  
 
「少し体調が悪くって……」  
 
そう言うと、結佳さんは興味を失ったようで「ふーん」と言って、次の授業の準備に取り掛かるようでした。私も席について、次の授業の教科書を出さないと……  
 
「ッつぅ……」  
 
座ろうとしたら、下着が食い込んだお尻が痛くって思わず声が出てしまいました。 声を聞かれたんじゃないかと思って、結佳さんの方をチラッと見たけれど、  
私の様子が変な事には気付いてはいないようでした。……皐月ちゃん達の方も見てみると、私の方を監視している訳ではなさそうなので、下着を直しても大丈夫だとも思いましたが……  
今この場でスカートの中に手を入れて下着を直す事は憚れました。  
 
始業のチャイムが鳴り、先生が教団に上がられました。 日直の方の「起立・礼」という声で立ち上がり、礼をして着席する。普段なら何でもない行為ですが、今の私には  
一つ一つの動作がとても辛いものでした。  
そして、最悪な事にとうとうお腹が刺し込むように痛くなってきました。今までの胸が重くなるような、胃の痛さとは違う腹痛……それは便意を伴ったものでした。  
 
――授業中トイレに行きたくなっても、行ったらダメだからね――  
 
私はそう念を押されていました。……たしかに授業中にトイレに行くのは恥ずかしいけれど、教室で失禁してしまうよりは遥かにいい……。  
でも、私が皐月ちゃんの言いつけを破って、我慢出来なくなりトイレに行ったら……その事を口実に、私にさらなる責めが科せられるのは明白です。  
我慢しなきゃ……。  
 
カサッ  
 
そんな事を考えていると私の机にノートの切れ端が投げ込まれました。  
 
― 一夏ちゃんオナニーしてよ ―  
 
蛍子ちゃんの字でそう書いていました。私はすぐに蛍子ちゃんの方を振り向きました。 「早くしてよ」というように目配せしているようでした。  
……そんな事出来る訳ない……。  
皐月ちゃんと未知留ちゃんも私の方を見ているようです。  
でも、やらないと……後になってさらなる仕打ちが私を待ってる……。いえ、今この場で指示された通りにしても、後でもっと嫌な事をされるのは分っていました。  
今日一日……今日一日だけ耐えれば……。  
意を決して、私は右手をスカートの中へ入れようとする。当たり前といえば当たり前だけど、未知留ちゃん達以外の周りの子は私の挙動を気にする様子はありません。  
人差し指と中指で下着越しにクリトリスの辺りを刺激して、オナニーを始めようとしました。私は「感じる」という事は知っていたけれど、こうして自分でオナニーをした事はありませんでした。  
人にされるのとは少し違った感じだけど、慣れていないせいもあるのでしょうか、私は直ぐにピクンと体を震わせ、声が出そうになってしまいました。  
 
(どうしよう……これじゃ絶対すぐに気付かれてしまいます)  
 
確認はしていないけれど、きっと未知留ちゃんも皐月ちゃんも蛍子ちゃんも私の行動を監視しているに決まってる。  
声を出さないように……あまり刺激し過ぎないように……。  
授業中に、気付かれないようにこんな事をするにはどうしたらいいか、なんて考えているなんて……。  
今度は、クリトリスよりもやや下の辺りに触れてみました。……やっぱり刺激はあるけれど、一番敏感な部分に触れた時ほどではありません。  
割れ目に沿って、指をなぞらせて刺激してみる事にしました。……皐月ちゃん達は見ているのでしょうか。   
オナニーをしているところを……それも教室でしているところを人に見られてるかどうかを気にするなんてどうかしてる。  
そう思いながらも、私はアソコの割れ目にそって指を這わせ続けました。不用意にクリトリスにまで触れると、声が出てしまうからその事だけに気をつけて……お腹とお尻が痛いのを  
紛らわせるように。   
 
(ちょっと橘さん大丈夫?)  
 
隣の席の結佳さんに尋ねられました。  
私はすぐにスカートの中から指を出して、あたかもずっと膝の上に手を置いていたかのように振舞った……つもりでした。 気付かれてしまったのでしょうか……。結佳さんに……クラスメートの子に授業中にオナニーしてるところを見られた……。  
 
(具合悪いんだったら、保健室行くなりトイレ行くなりしたら?)  
 
私の様子がおかしい事には気づかれたみたいだけれど、オナニーしている事がばれてしまったのではないようでした。  
 
(お気遣いありがとうございます……。でも、大丈夫ですから……)  
 
(そう。らいいんだけど)  
 
結佳さんはそう言うと、直ぐに自分の机に向かいました。 ……周りの方に心配までさせて何をしてるんでしょう、私……。  
もう下着越しにも分るほど私のアソコは濡れていました。 割れ目にそって指を這わせていると、もっと強い刺激……一番敏感な部分に触れたい衝動に駆られました。  
こんなところで最後まで達する事は出来ないから、快感の波が大きくなり始めたところで指の動きを止める。 たしかに、これならそんなに挙動を乱してしまわないで、未知留ちゃん達からは、スカートの中に手を入れてオナニーをしているように見える筈……。  
だからこうやっていればいいのに……。 そう思いながらも、私はクリトリスにそっと触れてみました。  
 
「……ッん……ふぅ……ッ」  
 
今まで触れていなかったためでしょうか、それとも感じやすくなっているのかどうかは分らなかったけれど、思わず声が出てしまう。……指示された事だからっていって、  
授業中にこんな事をしているなんて……積極的に感じようとしてる……。  
自分に対する嫌悪感と惨めさがこみ上げてきます……。  
 
「ねえ、橘さん。我慢出来ないんだったら言いなさいよ? 授業の途中で言い難いのは分るけどさ……その、橘さんだって教室で……しちゃうよりはマシでしょ?」  
 
「……え? あ……で、でも……」  
 
私がオナニーに没頭しようとしていると、結佳さんがそう切り出してきます。……私の様子がおかしい事にずっと気付いていたのかもしれません。  
それでも、今席を立って教室の外に出たら皐月ちゃん達に何て言われるか……。  
 
「言いづらいんだったら私が言ってあげるから。私、一応保健委員だし」  
 
結佳さんの気遣いに対して私は二重に申し訳無く思いました。 ……たしかに私はお腹の具合もどんどん悪くなってるけど、声を出したり挙動が変だったのはそのせいじゃなくって……。  
まさか本当の事は言えないし……どうしよう……。  
 
「そこ、何をコソコソやってるんだ? 授業中の内緒話なら気付かれないようにするもんだぞ?」  
 
私と結佳さんが話しているところを日向先生に見つかってしまいました。 すると結佳さんが「橘さんが具合悪いみたいなんですけど、遠慮して……」というような事を日向先生に  
説明してくれました。 皐月ちゃん達の方をチラッと見てみましたが、私の方を気にしている様子はありません。……逆にそれが怖かったけれど。  
 
「わ、私は大丈夫ですから……ッ」  
 
「そうは言ってもなぁ、顔色は良くないし、汗までかいてるじゃないか? ……授業の半分は居たんだから、欠席扱いにはしないから行ってこい」  
 
「で、でも……」  
 
「お前とこうやって問答を続けている間にも私の大切な授業の時間は過ぎていくんだぞ? ……手島。橘について行ってやってくれ」  
 
「はーい。……さあ、それじゃ橘さん?」  
 
仕方なく私は結佳さんの後に続き教室を出ました。その際にも皐月ちゃん達の方を見てみましたが、特に変った様子はありません。 暖房の効いた教室から少し寒い廊下に出ると、  
お腹の痛さがさらにひどくなってきました。 私は結佳さんに「ごめんなさい」と謝ると、「別に気にしなくてもいいんだけどね。昨日塾で予習したとこだし。それにあたし、一応保険委員だし」  
と言ってくれました。  
トイレの前に着いて、私が「それじゃぁ……」と言うと  
 
「あたしも中まで一緒に行くけど」  
 
結佳さんもトイレに行きたかったのでしょうか。それならそういう事で全然構わないのですが、お腹の調子が悪い上に、浣腸までされてしまった私ですから、排泄の際はきっと……  
すごく恥ずかしい……。そんな事を思っていると  
 
「トイレの中で倒れたりされた時に中の様子が分らないと困るでしょ? あ、だから鍵もかけたらダメだからね」  
 
たしかに結佳さんの仰る事は一理あります。だからといって、私が用を足し終えるまで、個室のすぐ側で待っていてもらうのは……。  
 
「私……倒れたりはしないと思いますから……大丈夫です……。だから……」そうお願いしたけれど  
「万が一って事もあるじゃない。その時はあたしも怒られるけど、それよりも橘さんが一番大変だと思うんだけど」  
正論だったので、私は何も言えなくなりました。  
 
「分りました……お手間を取らせます」  
 
「……ほら、いいから早く行ってきたら?」  
 
「え……?」  
 
私がきょとんとした顔で見つめ返すと「大丈夫なら早く行きなさいよ」とだけ言って、頭の後ろで手を組んで壁によしかかりました。 私はペコリと一礼してトイレへ行きました。  
 
(こんな時に意地悪するなんてあたしもどうかしてるなー。……そういえばあの人っていっこ上だったんだっけ。だからって余裕がある訳じゃないし……素直だからついつい……ね)  
 
結佳さんがそんな事を考えているとは知る由もなく、私は便座に腰を下ろそうと、ショーツを下げました。……お尻に食い込んでいた下着から解放される瞬間、  
汗なのかまた出血していたのか、お尻にくっついている感じがしました。……幸いな事にお尻にあたる部分に血は付いていませんでしたが、前の部分は染みが広がっていて、アソコの割れ目と透明な糸で繋がっていました。  
授業中にオナニーして下着を濡らして……。思考を巡らす余裕が出来ると恥ずかしさがこみ上げてくる。……けれど、そんな事を考えていられるのもわずかな時間で、  
お腹が刺し込むように痛みだしました。  
 
「うぅッ……くぅ……!!」  
 
全身から脂汗が出てくる。小さい頃は体が弱くて、体調を崩してお腹を壊す事もあったけれど、こんなにひどいのは初めてかもしれない……。やっぱり精神的に圧迫されていたのが大きいのでしょうか……。  
 
「…っはぁ…はぁ…はぁ…」  
 
腹部を両手で抱えて、体をくの字に折って肩で息をする。……お腹が痛い。でも、お腹に力を入れてもっと痛くしないと、この刺し込むような痛みからは解放されない……。  
 
 
 
「あ、橘さん大丈夫?」  
 
トイレを出たらそう声をかけられ、私は「はい」とだけ答えると「全然大丈夫そうには見えないんだけど。……早退したら?」  
早退……。腹痛はある程度収まったけれど、そんなに気分はいいわけじゃない。……それよりも、教室に戻って休み時間……放課後になったら、言いつけを守らなかった私に  
皐月ちゃん達はさらなる責めを科す事でしょう……。  
それならここで早退すれば、皐月ちゃん達とは会わないで……いいえ、その前に日向先生に相談出来れば……。思案にくれてる私に結佳さんは「じゃあ今はとりあえず保健室で休んでたら」  
と言い、私を保健室まで付き添ってくれました。 保健室に着いたけれど、保険医の先生は今はいないみたいで、私は空いてる…といっても誰も居ないようで、一番窓際のベッドで  
休む事にしました。 結佳さんにお礼を言うと「別にいいって」と言って教室に戻っていきました。  
 
ベッドに倒れこむと疲れてしまったせいか、急に眠気が襲ってくる。濡れたままのショーツが気持ち悪かったけれど、私は直ぐにまどろんでしまいました。  
 
チャイムの音で私は目覚めました。夢は……見たと思うけど、よく覚えてない。 そんな事よりも、早く職員室に行って日向先生に話を聞いていただかないと……。  
枕もとの時計を見たら、11時10分。2時限目の終業のチャイムだと思ったら、3時限目終業のチャイム。  
私は丸々一時間眠ってしまったようです。 入り口のドアが開く音がしました。クリーム色のカーテンで覆われてるベッドのある場所からは誰が入ってきたのかは確認できません。  
日向先生が私の様子を見に来てくれたのでしょうか、と思ったけれど足音は複数。誰か具合の悪い子が来たのでしょう。ベッドはまだ空いてるけど、私もいつまでもこうしている訳には  
いかないのでお布団をはぐって、上履きを履こうとした時です。  
 
シャーッ  
 
カーテンレールの音と共に、私の居るベッドを覆っていたカーテンが開けられました。  
 
「あ……」  
 
皐月ちゃん……蛍子ちゃん……未知留ちゃん……。 全身の血の気が引いていくのが自分でも分るみたい。私が「あの……」と弁明しようとしたら、皐月ちゃんと蛍子ちゃんが私の両隣に座りました。  
 
「具合悪いんだって? 大丈夫?」 と皐月ちゃんに聞かれ、私はまだ少し気分が悪いけどさっきよりはよくなりました、と告げました。  
「そっか。それはよかったよ」  
 
「でも、私達の言った事、守ってくれなかったよね?」蛍子ちゃんが私の顔を覗き込んで言いました。適温に保たれてる筈の保健室なのに、私は急に寒気をおぼえる。体がカタカタと震えだす。  
何て言い訳しても許してはくれない……。すみませんと謝るしかありませんでした。 不意に蛍子ちゃんの手が私のスカートの中に入れられ、私は小さな悲鳴をあげる。  
 
「Tバックだって元に戻しちゃってるし」私はもう一度すみませんと謝る。 ……もう授業中でも形振り構ってはいられません。次の授業が始まったらすぐに途中退室して先生に……。  
そんな事を考えていると、私の考えを見透かしたように未知留ちゃんが  
「……先生や他の誰かにお話するのは一夏ちゃんのためにはなりませんよ……」と言う。私ははっとして未知留ちゃんを見つめ返します。 すると、スカートのポケットの中から携帯電話を取り出し  
操作を始める。私は不穏な気配を感じて、暴れても悲鳴を上げてでもどんな事をしてででも、この場から逃げ出そうと思ったけれど、また考えを読まれたようで  
「……安心して下さい。今、この場で一夏ちゃんに何かをしようという訳ではありません……」  
と言い、私に携帯電話の液晶部分を見せる。そこに映っていたのは……今朝のトイレでの光景。私のお尻の穴が映ってる……。この映像じゃ顔までは確認出来ないけれど、ズームとアップを  
繰り返し、髪形や髪の毛の色から映っているのが私だっていうのは誰にでも分る。  
 
「……この事を誰かに話せば、証拠としてこの映像をクラスメートの皆さんから先生まで……それに一夏ちゃんのご両親にも見せて差し上げようと思いまして……」  
 
「後インターネットで世界中の人にもね。私はやり方分らないから、パソコン同好会の子に頼んで」  
 
「ひどい……ひどいです……。そんな事されたら、私……わたし……うぅ……えぐっ」  
もうどんな抗議も意味を為しません。だから、独り言のように泣きながらそう呟いた。逃げる事も出来ない……。  
「……私達は一夏ちゃんが好きなんです……」それじゃぁ、どうして……。そんな抗議に意味が無い事は分かっています。返って来た答えは「好きだから」……分りません。私には分りません……。  
「……可愛い一夏ちゃんの顔が苦悶に歪むのを……追い詰められる姿を見たいんです……」  
 
「み、未知留ちゃんこわーい!」  
 
「……一夏ちゃん、それではブラジャーとショーツを脱いでもらえますか……?」  
 
「ここで……ですか? も、もし人が来たら……」  
 
「寝てて汗かいたから着替えるとか言えばいいじゃん」  
 
「でも……」  
 
「早くしないと休み時間終っちゃうよ」  
 
そう言われ、私はおずおずと制服を脱ぐのにとりかかりました。今度は何をされるのでしょう……。恥ずかしさもあるけど、今はもう不安と恐怖で胸が押しつぶされそう。  
下着を無理やり下ろされたりはしたけれど、こうして人前で自分で服を脱ぐのは……。  
そんな事を考えていると「……脱ぐのは下着だけでいいんですよ? ……裸になってくれるのなら、それでも構いませんが……」  
そう言われ、私は慌ててスカートを緩めるのを止めようとしたけれど、どちらにしてもスカートを脱がないと、ブラジャーを外す事は出来ません。  
スカートを下ろすと、ブラウスの裾で少しは隠れてるけどショーツが晒される。生理中なのにナプキンも付けず、下着の上からでも濡れてるのが分るくらいに感じていたから、  
外側まで汚れが写ってしまっているかもしれない……。そう思って、太ももで股間を隠そうと足をもじもじさせながら、ブラウスの紐を緩め、ボタンを外し、ブラジャーを外そうとしました。  
ブラジャーを外すと、胸が……乳首が直にブラウスに当たって変な感じ……。  
 
「はいっ。一夏ちゃんのブラジャー」あっ……。抵抗する暇も無く、私の手からブラジャーが取られました。汗ばんだり、眠ってしまったりもしていたから、一日中付けていなくても  
自分の体臭が付いているかもしれない……。それが女の子といっても他人の手に取られる事に恥ずかしくなります。  
 
「わ、私……今日、ずっと汗ばんだりしてたから……き、汚いと思いますっ!だ、だから、触らないで下さいッ!」  
 
私の言葉は無視され、皐月ちゃんの手から蛍子ちゃんの手に、そして未知留ちゃんに手渡されました。蛍子ちゃんが「一夏ちゃんのスリ……あれ? スプリット……」  
「……ストリップですか……?」と未知留ちゃん。  
「そうそう!それそれ!」  
 
「……たしかに一夏ちゃんのストリップショーは魅力的ですが、時間がありません……。 ……一夏ちゃん、そういう訳なのでショーツの方もお願いします……」私はショーツを途中まで下ろすと、  
アソコが当たる部分に染みが出来ているのを見て手が止まる。……感じた時のおつゆの他にオリモノも混じっているかもしれない……。こちらもみなさんの手に渡ると思うと……。  
「早く脱がないと制服没収するよ?」と脅かされ、私はショーツを脱ぎました。片手で脱いだショーツを握り締めて、もう片方の手でブラウスを下に引っ張ってアソコを隠そうとしました。  
……どちらもすぐに無駄な努力だという事に気付かされる事になるのですけれど。  
皐月ちゃんが手を私の前に差し出します。皐月ちゃんを見つめると「ほら、パンツも渡して」と言われました。「こ、これは……」私は首を横に振って、ショーツを持ってる方の手を後ろに  
隠しました。  
 
「ほんとにそのカッコで居たいんならいいけど」  
 
「うぅ……くすん……」  
私はしかたなく皐月ちゃんにショーツを手渡しました。すると、裏返してアソコに当たっている部分を見て  
「授業中にオナニーしてこんなにパンツに染みつくるなんて、一夏ちゃんって真面目に見えて、変態なんだね」それは、蛍子ちゃんが……。皐月ちゃんの責めの言葉に思わず抗議したけれど、  
私の言葉は無視され、未知留ちゃんに手渡されました。未知留ちゃんは私のショーツをじっと見ていました。……つけていたナプキンを見られた時も死ぬほど恥ずかしかったけれど、  
汚れた下着を見られるのも、自分の一番見られたくない部分を他人に見られているようで恥ずかしい……。  
「じゃあ、スカート穿いていいよ」今度は下着を身につけてない状態で授業に出るのが、私に科せられた責め……。  
私は手早くスカートを穿き、ブラウスのボタンを留めようとしました。「あ、そうだ」皐月ちゃんが私の前でかがみ込み、何をするんですか? と訊ねると、  
「こっちの方がお洒落でかわいいよ」スカートの裾を折って、安全ピンで留めて、裾は膝上15センチという比較的短いスカートをさらに短くしました。……ショーツを穿いてない私のアソコが見えるか見えないか、  
ギリギリくらいの長さに。  
 
「リボンも緩めたままでこのくらいでさ、もっと胸を強調して……」蛍子ちゃんはブラウスの第一ボタンと第二ボタンを外し、胸元をだらしなく開けているようにさせます。  
 
「……普段の一夏ちゃんのイメージもあるのでしょう。今の一夏ちゃんもとてもミスマッチで素敵ですよ……。」  
 
「で、でもッ! これじゃぁ……」  
胸元は全開……これは、私には見えてしまうような大きな胸は無いのであまり問題はありません。ブラジャーを着けていなくても、ジャンパースカートなので透ける……という事はありません。  
……際どすぎる長さに折られたスカート、こちらはショーツを穿いてない状態では  
ちょっと歩いただけでアソコもお尻も見えてしまう……。  
 
「お願いです……。せめてショーツは穿かせてください……。私、こんな格好じゃぁ……」  
 
「だーめ。一夏ちゃんは二回も約束を破ったんだから。仏の顔は三度までだけど、友達同士ならこういう事はちゃんとしなきゃ」  
 
「う……うぅ……グスッ」  
 
「泣いてもダメだよ。許さないからね。……あ、でも下着は後でちゃんと返してあげるから」  
 
私は必死にお願いしたけれど、許してはくれませんでした。「あ、もうチャイム鳴ってる。急がなきゃ」予鈴が鳴って、みなさんは走って教室に向かったけれど、私はこの格好じゃ走る  
訳には……。  
でも、急がないと、先生が来て、授業が始まってから教室に入る事になったら先生に遅刻の理由を言うのに教壇の前に行かないといけなくなる……。  
廊下に出ると、保健室とは空気が違って少し寒い。お尻とアソコに直に冷たい空気が当たる……。  
 

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