私は貴女が好きなんだと思う。
貴女の笑顔が好き。照れ笑いを浮かべてる時も。楽しそうにしているところも。
貴女の笑顔が見たい。
……でもそれと同じくらい、貴女の顔が苦悶に歪むところが見たい。
貴女を優しく抱きしめてみたい。貴女に抱きしめてもらいたい。
貴女と手をつないで歩いてみたい。貴女の手を引いてみたい
……でもそれと同じくらいに、貴女の頬を張ってみたい。貴女は驚くでしょうね。次は思いっきり鳩尾を殴ってみたい。
非力な方とはいえ少しだけ貴女より体が大きくて年齢も上の私の腕の力、貴女は吐き気と痛みに襲われて、その場に座り込むかな?
……私一人よりも他にも取り巻きが居た方が貴女は怖がるかな。私は貴女の髪を乱暴に掴んで二度三度と頬を張る。
……ここまですれば我慢強い方の貴女でも泣いちゃうよね?きっと貴女は「どうしてこんな事をするんですか?」って聞いてくる。
私は唇の端を吊り上げるような歪んだ笑顔を浮かべて貴女に顔を近づける。貴女は怯えるよね?
私は怯える貴女にキスしてからこう言う。好きだから……って。
暴力を振るわれるのは誰でも怖い。絶対に嫌。恥ずかしがり屋な貴女は性的な事をされる方が嫌かな?
きっと下着を見られるだけでも貴女は顔を真っ赤にしちゃうよね。
そんな貴女を裸にしたい。大勢の貴女の知る人や貴女と全然関係無い人の前で晒し者にしたい。
貴女はそんな羞恥には耐えられなくって泣いちゃうよね?
貴女の恐怖と苦痛、羞恥で高鳴る心臓の音はどんなビートのバスドラムよりも胸に響く。
貴女の苦悶の声や悲鳴、叫び声はどんな歌手の歌よりも心地良い。
貴女の心が軋む音はどんなエフェクターのディストーションやどんなアンプのオーバードライブよりも興奮する。
……罪悪感はあるのかもしれない。
でもそれ以上に背徳感がある。
何の罪も無い貴女を虐めるのは背徳感があるけどそれが気持ちいい。
心も体も穢れていない貴女を汚したい。……でも私にそれは出来ない。
だから私の操り人形に変な道具とか指を使わせて貴女の純潔を奪う? ……貴女は泣くと思うけどそれは何か違う。
……やっぱり男の人じゃないと出来ないんだと思う。それが私は少し悔しい。……でも貴女の悔しさは私とは比べ物にならないよね?
好きな人でも何でもない下郎に貴女は純潔を奪われるんだから……。
…もしも私が貴女の前に現れる事が出来て、「貴女の心も体も傷つけられちゃったのかもしれないけど、その心までは汚されたわけじゃない」なんて事を言って慰めたら、貴女は気休めにすらならないと感じるのかな…。
…私じゃなくて貴女の想い人がおんなじ事を言ったら、貴女は彼の胸にむしゃぶりついたりするのかな…。
……終幕にするのはまだ早いかな。もう少ししたら文化祭もあるものね。……でもその前に貴女は自分で幕を下ろしたりしないか心配。
もっと聞かせて欲しいな、貴女のうた……