私は布団を勢いよく跳ね除け、夢から覚めました。目覚めは最悪です。  
 
動悸が速くなっているのは自分でも分かりました。身体がほてっている感覚も嫌という程感じます…  
 
ですが、そんな感覚にとらわれている間もなく、急いで寝巻用のズボンとショーツを乱暴に下ろしました。  
 
……!  
その光景を、最初はよく理解できませんでした…いえ、理解したくなかった。といった方が正しいかもしれません…  
ですが、頭が起きてくる感覚と一緒に、それが何なのかを嫌でも理解しなければならなくなりました…  
 
ショーツと…変なトコロに付いているねっとりとした半透明の液。オリモノとは違う、変な、でも何故か「いつまでも嗅いでいたい」と感じる  
液…保健体育の授業で習ったような気がします…確か、こういう事を、  
 
夢精…っていうんですよね…  
 
頬から順に、身体中がほてっていくのが分かります。眼を瞑り、顔を横に向けてなるべく見ないようにしますが、  
やっぱり認めるしかないんですよね…ゆっくり眼を開けて、恐る恐る…変なトコロを改めて見ました。  
 
やっぱり生臭いような変な匂いのする液がついています…  
 
ふと、重要な事に気がつきました。起きてから自分に起こった事を考えるのが精一杯で、  
部屋に舞夏ちゃんがいるかもしれない。という事は全く考えていませんでした。  
急いで部屋を見渡すと、ヘッドフォンをして椅子に座り、本を読んでいる舞夏ちゃんがいました。  
 
っ……!  
驚いて声を上げそうになりましたが、何とか抑えました。  
よりにもよってこんな時に部屋にいるなんて…  
 
私は舞夏ちゃんといやらしい事をする夢を見て……夢精…したばかりなのです…  
私が夢を見てる間も舞夏ちゃんは私のすぐ傍にいて…私は舞夏ちゃんが傍にいるのに下着とかずらして…  
恥ずかしい…恥ずかしいです…  
 
頭の中がごちゃごちゃになっちゃいそうですから、もう考えないようにします…  
 
それにしても、舞夏ちゃんがヘッドフォンで音楽を聴いていてくれたのが不幸中の幸いです。  
もしもヘッドフォンを付けてなくて、私が夢精したところを見られてたりしたら…  
 
考えただけでもこわいので、別の事を考える事にします…  
 
舞夏ちゃんに気付かれないようにそっと…と言っても、布団から飛び起きても気付かれなかったのですから  
今更な感じはしますが、一応ゆっくりとショーツとズボンを上げました。  
 
その後、まじまじと舞夏ちゃんの背中を見つめました。  
華奢で撫で肩の後姿は、女の子。という感じを醸し出しています。  
 
ですが、ついさっきあんな夢を見たばかりなので、直視できません…どうしても変な目で見てしまいます…  
夢で見た。という事は、本心では夢であったような事を舞夏ちゃんにしてほしい。って事なのでしょうか…  
 
確かに私は舞夏ちゃんの事が好きです。ですが、それは友達として、ではなかったのでしょうか…  
そう思っていても、本当は違ったのでしょうか…  
 
ですが、そんな事はない筈です。多分…  
 
「ねぇ、一夏ー?一夏っていっつもこんな本読んでるのー?」  
 
ひゃうっっ!  
 
「えっ?どしたの一夏?」  
 
突然の事に驚いて変な声を出してしまったので、舞夏ちゃんが驚いた顔をしています。  
見ると、舞夏ちゃんはヘッドフォンを外して、本を片手に持ちひらつかせながらこちらに向いていました。  
 
私はその顔を直視する事ができず、俯いたままでいる事が精一杯でした。  
 
「どこか痛いの?大丈夫?」  
 
い…いえ、そうじゃないんですけど…  
 
「熱でもあるの?」  
 
……っ!?  
 
予想もしなかった事に声にならない叫びを上げましたが、舞夏ちゃんは心配そうな顔をしたままです。  
舞夏ちゃんは自分の額を私の額に当て、体温を確かめた様でした。普段ならその程度を事は日常的にしているのですが…  
 
どんどん体温が上がっていって、息が荒くなるのもよく分かりました。  
 
「本当に熱っぽいけど、大丈夫?しんどそうだから着替えさせてあげようか?」  
 
は…はい…  
本当に心配した眼で見られたので、思わず肯定の返事をしてしました…  
うぅ…肌が当たるだけでもくらくらするくらい恥ずかしいのに…  
 
「それじゃ、ちょっと立って?」  
舞夏ちゃんはそう言うなり、用意していた私の着替えを手に持ちました。  
 
私は言われた通りにベッドから降り、舞夏ちゃんの目の前に立ちました。  
 
「それじゃあ、脱がせるよ?」  
 
舞夏ちゃんは私の服に手をかけ、上にやりました。お腹が見えるところまで上がった時に、舞夏ちゃんは一度手を止め、  
 
「うわぁ…凄い汗だね…そんなにしんどいの?」  
 
あ…あの…やっぱり自分で着替えるので……ひゃっ  
 
「駄目だよー、やっぱりこんなに熱あるし、看病は私にまかせてくれればいいよ?」  
 
舞夏ちゃんはまた私の額に自分の額を当てていました。さっき同じ事をされたのに、  
また変な声を出してしまいます。  
どんどん体温が上がっていって、眼からは涙が出そうになるのが分かりました。  
 
「どうしたの一夏?眼が潤んでるよ?ちゃっちゃと着替え済ませてご飯食べて、風邪治そうね」  
 
舞夏ちゃんは手早く私の服を脱がせ、ズボンに手をやります。  
太ももの辺りまで下ろした時に、舞夏ちゃんが少し表情を歪ませたので不思議に思いました。  
…そうです。私は夢精をして、そのままにしていたのでした…舞夏ちゃんに気付かれたのでしょうか…?  
 
考えたくはないですが、もしそうだとしたら…  
 
体温が上がっていくのがよく分かりました。眼から涙がこぼれそうになりますが、必死に堪えます。  
 
「汗でパンツとかも汚れてるよ?取り替えようか?」  
 
私は一瞬安堵しました。気付かれてはいないようです。ですが、後半の方に何か変な言葉が聞こえたような…ひあっ!?  
 
私は驚いて、裏返った高い声を出してしまいました。  
舞夏ちゃんが、驚いてショーツにかけた手を止めます。  
 
「どうしたの一夏?…やっぱりパンツは代えないでもいい?」  
 
はっ、はい、代えないでも、いいです  
 
「そんなにあたふたする事ないのに…」  
 
舞夏ちゃんは半分程下がったズボンに再度手をかけ、足首辺りまで下ろしました。  
片方の足を上げて脱がせてもらって、もう片方も…  
 
こんな事してもらってたら、子供みたいですね…今更ながら恥ずかしいです…  
 
「それじゃあ、服を着せるよ。靴下とかあるから、今度は寝そべってもらった方がやりやすいかな。  
 
私はぼーっとした頭で仰向けに床に転がり、舞夏ちゃんの顔を見ました。  
 
「んじゃ、上から着させるね?」  
 
舞夏ちゃんは私の腰の辺り…ショーツの上に馬乗りになり、服を手に持ってそう言いました。  
体重を余りかけないようにしてくれているので重くはありませんが…  
 
スカートをお尻に敷いていないので、舞夏ちゃんのショーツの感触が、私のショーツを通して伝わってきます。  
 
ショーツの下にある変なトコロに違和感を感じて変な感じです…  
 
ふあっ…!  
 
「少しだから我慢しなさいって」  
 
舞夏ちゃんは、服を着せる為に四つん這いの様な姿勢になり、動く時にショーツが擦れて  
変な感じがして…それに舞夏ちゃんの胸が私の胸の当たって…  
 
舞夏ちゃんが服を着せようと動く度に、小さく身体が痙攣しました。舞夏ちゃんは意識していないようですが、  
私は積極的に舞夏ちゃんを感じてしまいます…  
 
舞夏ちゃんが上の服を着せ終わった様です。ですが、もう私のショーツの下は大変な事に…  
 
「さて、今度は下だね」  
 
やっ…!  
 
私は、起き上がって腰から足の方に移動しようとした舞夏ちゃんに、今の状態の下着を見られまいと咄嗟に抱きついてしまいました。  
舞夏ちゃんは声も出ない。といった顔をしています…どうしましょう…  
 
咄嗟に抱きついて気が動転していたので、舞夏ちゃんの顔がすぐ目の前にあるという事を意識していませんでした。  
意識した瞬間、頭の中が一瞬真っ白になって…  
 
「ど、どうしたのよ一夏?」  
 
声が聞こえた。と思ってから数秒後に、その言葉の意味を悟りました。私は咄嗟に、  
 
あ、あの、寒い気がしたので、舞夏ちゃんの肌はあったかいんで、それで、舞夏ちゃんの…  
 
と言いましたが、舞夏ちゃんに何が言いたいのか伝わったのか分かりません。ですが舞夏ちゃんは、  
 
「そっか」  
とだけ言って、背中を抱いてくれました。それは、幼い頃にお母さんに抱いてもらった時の感じと似ていて、とても安心できました。  
 
長い間夢心地でいたような気がします。ふいに舞夏ちゃんが、  
 
「一夏って、甘えん坊さんだったんだね」  
 
と言ったので、恥ずかしくてどうすればいいのか分からなかったので、舞夏ちゃんの服をぎゅっと掴みました。  
 
「じゃ、一夏のかわいいトコロが分かったから、そろそろズボンも履かないとね?」  
 
…そうでした。私はこうしている間も下半身にはショーツしか付けていませんでした。  
恥ずかしさで急に現実に戻された気がします。  
 
舞夏ちゃんはズボンを持って仰向けになっている私の足元へ移動すると、足からズボンを履かせていってくれます。  
ショーツについた染みも大分消えかかっていたので、安心して、と言ってもまだ息は荒目なのですが、その作業を見ている事ができました。  
 
ふと、舞夏ちゃんが私の左足を持ち上げます。  
 
足の裏を舞夏ちゃんに見せる格好になって、恥ずかしくて目を反らします。  
 
ひあっ!  
 
足の裏に刺激を感じて恐る恐る目を足の方に持っていくと、  
舞夏ちゃんが指先で足の裏を撫でるようにしている姿が見えました。  
そうしている間にも刺激は与えられ続けているので、私はそれが「足をくすぐっている」行為だと思い当たるのに時間がかかりました。  
 
ま、舞夏ちゃん、そんな事しちゃ…ひぅ!  
 
「あはは、一夏って足弱いんだね」  
 
楽しそうにしている舞夏ちゃんの顔を見ていると、何故か舞夏ちゃんを止める言葉が出なくなります…  
 
息がどんどん荒くなって、触られていない筈のショーツの下にあるトコロにも違和感を感じるようになって、  
何故か「もっとしてほしい」と思うようになったときに、  
飽きたのか舞夏ちゃんが指を動かすのを止めました。  
 
「そう言えば、一夏って風邪引いてるんだったっけー、あはは、忘れてたよー」  
 
あ、あの、風邪なんてほんとは引いてません…  
 
「えー、だってこんなに身体熱いじゃん」  
 
舞夏ちゃんが与えてきた刺激でほてった身体を、舞夏ちゃんが摩ってきます。  
 
えっと、その、熱いのはそういう訳じゃなくて…  
 
「…?」  
 
えっと、その、あの…  
 
「どしたの?」  
 
あの…やっぱりいいです…  
 
「えー、気になるじゃん」  
 
口ごもる私の目の前に顔を持ってきた舞夏ちゃんは、興味津々。といった顔をしています。  
そういう事をされるから身体が熱くなるのに…  
 
そんな事は言える筈もなく、俯いて身体を熱くする事しかできませんでした。  
 
「んー、まあ言いづらいんなら無理に言えとは言わないけどさー…」  
舞夏ちゃんはそう言うと、手早く両足に靴下を履かせてくれました。  
 
これで服は着られたのですが、この後に何をするべきかを迷いました。  
今日に限って家庭教師の日でもありませんし、宿題もこれといったノルマはありませんし…  
 
…あ、そう言えば、何で風邪じゃないって言った後に靴下まで履かせてくれたんですか?  
 
とりあえず、疑問に思った事をそのまま訊いてみました。  
 
「んー?一夏のちっちゃくてかわいい足を直に触れるチャンスだったから…って言ったら信じる?」  
 
な、なに言ってるんですか!そ、そんな、も、もう、からかうのは、や、やめてください!  
 
そう言った後に舞夏ちゃんが何か言ったような気がしますが、言ってから数秒間は混乱して  
自分が何を言ったかも分からなくて、多分声もすごく裏返ってた気がします。  
 
「一夏ー、風邪引いてないっていっても、凄い汗だよ?起きてすぐだけど、  
一回お風呂入ってさっぱりした方がいいんじゃないかな?お風呂は私が準備するからさ」  
 
舞夏ちゃんはそう言い残すと。すぐに一階へと行きました。  
 
ふぅ…  
私は一回大きな溜息を付いて、壁に寄りかかりました。起きてから色々あり過ぎて、  
落ち着く余裕はあまりなかったので、心の底から安心しました。  
 
落ち着いてみると、舞夏ちゃんに背中を抱かれた事や、ショーツ同士が当たりあって変な感じになったを改めて意識してしまって、  
今更ながら頬が熱くなるのが分かりました。  
 
そう言えば、舞夏ちゃんはすごい汗。といっていましたが、確かに落ち着いてみると脂汗でとても気持ちが悪いです…  
分かってたなら着替える前に言ってくれれば良かったのに…  
 
あれ…?そう言えば、舞夏ちゃんは私に靴下を履かせるのが楽しかったって…  
 
え?舞夏ちゃんは私を着替えさせるのが楽しいからしてたって事ですか?  
 
着せ替え人形…に見立てられたって事ですか…?  
 
恥ずかしさと情けなさで、なんとも言えない気持ちになります…  
うぅ…こんな事って…  
 
私は数分その場で俯いていましたが、いつまでもこんな事を考えても意味がないと思って、  
別の事を考える事にしました。蛍子ちゃんが旅行に行く事を嬉しそうに話してくれた事、  
皐月ちゃんが一学期の成績が良かった事を自慢気に話してくれた事。  
未知留ちゃんが胃下垂のデメリットを若干悲しそうに話してくれた事。  
舞夏ちゃんが夢の中でいやらしい事を…  
 
考えないようにしても、無意識の内に舞夏ちゃんの事を考えてしまいます…  
 
保険体育の授業で習った、自慰…だったでしょうか。自分で自分のトコロを弄って…気持ちよくなる事…  
それもした事がない私が、夢の中であんな事を舞夏ちゃんと…  
 
したいと思った事がないと言ったら嘘になります。生理の後とかに、何故かすごくいやらしい気分になるのですが、  
二、三回本当にしてみようと思いました。ですが、ショーツをずらして手を近づけると、  
まだした事もない事に対する不安がいやらしい気分に勝って、結局やらず仕舞でした。  
 
夢の中で舞夏ちゃんにもてあそばれてる時、すごく気持ちが良かったです。否定しようと思っても、  
感じてしまったという事そのものは変わらないから、認めざるをえません。  
自慰をしても、あんなに気持ちがいいのでしょうか…  
 
そんな事ばかり考えてしまいます。  
 
気がつくと、階段を上がってくる音が聞こえました。  
 
「一夏ー、今お風呂沸かしてるから、沸いたら一緒に入ろうねー」  
 
え?一緒に…?顔を合わせるだけでもいっぱいいっぱいなのに、裸同士で…  
私がこんな事を思っていても、舞夏ちゃんの方は何も思っていないのでしょう。いえ、普通の女の子同士だと何も思わないのが普通です。  
でも…それが余計苦痛です…  
 
「お風呂沸くまで何してようか?大した時間じゃないから勉強してもあんまり意味無いだろうし…折角だから遊んでようか?」  
 
そうですね。遊びましょう。なにをしましょうか?  
 
「んー…」  
 
舞夏ちゃんは部屋の中を見渡し、机の上にあった、さっき読んでいた本を見つけて、私の目の前に差し出しました。  
 
「そうそう。これ、机の引き出しにあったんだけどさ、面白そうだから読んでみた」  
 
白いカバーに書いている文字を読んだ時に、この本についての事を思い出します。それと同時に、体温の急激な上昇を感じました。  
 
…学校では教えてくれない保険体育  
 
一年生の時、保険体育の成績が悪かった私は、本屋で勉強の足しになればと、参考書を探していました。  
その時に、目についた本がこれです。「学校では教えてくれない」という響きが、校則違反まがいの事をする度胸のなかった私には  
とても魅力的に見えたので、衝動買いしてしまいました。  
 
レジまで持っていくのにすごくためらって、モジモジしている内に偶然通りかかった皐月ちゃんに強引にレジまで連れていかされて、  
結局買ってしまった時の達成感はかなりのものでした。皐月ちゃんには、他の人には言わないように約束してもらいましたが、約束は守ってくれているみたいです。  
 
内容が濃すぎて、当時の私にはよく意味が分からなかったのですが、今書いてある内容を思い出すとそれだけで卒倒してしまいそうになります…  
 
ん?えっと…待ってください。さっき舞夏ちゃんは私に「いつもこんな本読んでるの?」って言いましたよね…  
 
ち、ちがいますちがいます!私こんな本なんて読んでません!  
 
「えー?でも一夏の部屋にあったって事は、読んだ事あるんだよねー?」  
 
うっ…読んだ事はあります…でも!そんなに真剣に読んでないっていうか、若気の至りっていうか…!  
焦りながら言葉を並べる内に、また頭が混乱してきます。  
 
「ふーん、へー、やっぱり一夏でもこんな本に興味あるんだー…意外ー…」  
 
そ、そんな事…  
 
わざと蔑んだ目で私を見る舞夏ちゃんは、とても意地悪です…  
 
「うそうそ、冗談冗談、一夏にも色々あったんだよね?」  
 
え…?は、はい。  
 
うぅ…こんな時に冗談なんて…ただでさえ色々あって参ってるのに…  
 
「それでさー、この本に載ってる事を使って問題を考えるから、一夏がそれを解いていくっていうのはどう?  
 
え…?そんな、部屋にある事も忘れていた本ですよ…?思い出せる訳…  
 
「えー、もう決まったのに、駄目だよー、どうしてもって言うんなら、この飴を口移しで私に食べさせて。」  
 
舞夏ちゃんはそういうなり、服の胸ポケットから飴玉を取り出しました。  
 
最初言っている事の意味がよく分からなかったので、数秒間その飴玉を眺めていました。  
 
ですが、何を言っているのか理解できたときに、慌てて首を横に振りました。そんな事、特に今はできる筈がありません…  
 
「ふーん、そう…なら、小陰唇の前部にある小とっ…」  
 
い…いやっ!します…しますから…  
 
舞夏ちゃんはわざと嫌な笑い方をした後、飴玉のカバーを取って、私の口に入れました。  
 
ミルクの様な味のするその飴は、少しの安心を私にくれました。ですが、これからする事を想像すると、味もよく感じられなくなりました。  
 
「それじゃあ、あーん♪」  
 
本当に嬉しそうな顔をしながら、舞夏ちゃんは口を開け、私に迫ってきました。  
 
で、でもどうやって口の中に入れるんですか…?  
 
口移しはおろか、キスもした事の無い事への不安と、女の子とキスをする事への抵抗が、私をためらわせました。  
 
「んー…もう、仕方が無いなあ…」  
 
ふっ…!?  
 
突然の事だったので、何が起こったのかよく分かりませんでした。  
ですが、私の目の前にある舞夏ちゃんの顔、動いている舞夏ちゃんの口、口の中の変な感触…  
それらの事を考えると、数秒後に何が起こったのかが理解できました。  
 
舞夏ちゃんが、私にキスをして、舌を私の口の中に…  
 
らめ…らめれす…  
舌をもてあそばれているので、情けない声になって私の口から漏れた言葉は、舞夏ちゃんを楽しませる材料になっただけの様でした…  
 
私が言葉を漏らした後、それまで私の舌をもてあそんでいた舞夏ちゃんの舌は、  
口の中の上の方にあるざらざらした、触ったらくすぐったくなる所をゆっくりと撫ではじめました。  
 
昔子供の歯が抜けそうになって、周辺を触っているとざらざらしたところに指が当たって、  
強すぎる刺激に一瞬痛みを忘れた事を思い出します。  
 
自分で触っても我慢できなくなるのに、他の人に、それも舌で撫でられている感触は相当のものでした。  
 
次第に息が荒くなっていき、また変なトコロに違和感を感じてしまいます…  
 
私は感じて…いるのでしょうか…  
 
顔を引いて刺激から逃れようとしましたが、いつの間にか壁際まで追い詰められていて逃れられません。  
両手で舞夏ちゃんのお腹辺りを押しましたが、元々私は力のある方ではない事と、今まで感じた事のなかった刺激で、  
身体に力が入らない事が合わさって、舞夏ちゃんを少しも動かす事ができません。  
 
諦めて両手で床を付き、足を投げ出して、とうとう私は舞夏ちゃんのなすがままになってしまいます。  
 
口の中にあった飴玉はもう溶けてなくなっていました。それなのに、まだ舞夏ちゃんは私の舌やざらざらした所を舐めつづけます。  
 
変なトコロに感じる違和感がひどくなって、ムズムズし出した時に、舞夏ちゃんはやっと私を解放してくれました。  
 

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