今日は翔君が早く帰ってくる日です!
お仕事のドラマもひと段落して、お昼には帰ってきてくれます!
今日はドラマのクランクアップと、一緒にいられるお祝いに、翔君のお部屋で食事を用意して待ちます。
最近はずっとすれ違いばかりだったから、自分でもなんだかとってもテンションが上がってるのがわかりますっ!
「喜んでくれるといいなあ」
翔君の好きなご飯をたくさん用意して、大好きな翔君の帰りを、翔君のお部屋で待って。
なんだか新婚さんみたい……照れちゃいます。
新婚さんといえば、「ご飯にする?お風呂にする?」が定番だと友ちゃんに聞いたことが。
お仕事してきてるんだもん、やっぱり汗を流したいよね。
勝手知ったる何とやら、ということでお風呂掃除もしちゃいます!
事務所の寮のお風呂は広くて綺麗。
清潔さを保つのは一苦労ですが、お仕事の疲れを癒やしてもらうためにも、リラックスできる空間にしたいです。
めいっぱい背伸びして壁のタイルも洗います。
翔君はいつも、お風呂で転ばないように気をつけろよって言うけど、私だってそんなにドジじゃないんですからねっ。
「ひゃっ……きゃ!」
つるっ…ドタッ。
…………ドジじゃないんです。
「いたた…。あ、泡だらけ…」
いつの間にか床一面泡だらけになってました。
強く打ちはしなかったけど、床についた手や足、おしりが泡だらけに。
「おーい、なんだ今の音……って、春歌!?転んだのか!?」
「あ、翔君。お帰りなさい!えっと、これはその」
「ただいま。…うん、見りゃわかる。食事も用意しててくれたの見たし。ありがとな」
わああ!久しぶりの翔君です!
「で、お前はそのまま風呂に入れ。泡でびしょ濡れだぞ。ちゃんとあったまらないと。」
「うん…。でも翔君、濡れてない?」
「ああ、雨降ってきたから。ここまで送ってもらったけど、さすがにちょっとは濡れたかな」
「そんな!風邪引いちゃいますよ!翔君が先に入ってください!」
「いや大丈夫だって!このくらい何ともないから!」
「でもまた体調悪くしたら……!あ、じゃあ一緒に入りましょう!」
…きっとこの時の私は、テンションが上がってて、まともな思考回路ではなかったんです。
いつの間にか私は裸で湯船に浸かっていて。お風呂場の泡をは綺麗に流されて、ピカピカ。
私はシャワーを浴びる翔君に背を向けて、ぼーっとタイルを見ていました。
うう、ドキドキしますっ。え、エッチなことはしたことがありますが、2人でお風呂なんて初めてです!
いつか絶対そういうことがあるから!と、友ちゃんは言ってたけど、まさかまさか。
「おーい」
「は、はい!」
ぐるぐる考え事してたら、シャワーを終わったらしい翔君が声をかけてくれました。
で、でも振り向いて良いのかな?
「そのまま、ちょっと寄ってくれねえ?入れねー」
クスクス笑いながら翔君が私の肩を突っつく。
「ご、ごめんなさい!」
慌てて隅に寄ったら、翔君が笑いながら入ってきて。
あ、と思った時には、私は向かい合うように翔君の膝に乗せられていました。
見ないようにしていたのに、翔君の、は、裸が、目の前に……!
細い体に、それでもしっかりついた筋肉が、お湯を浴びてキラキラ光って、綺麗。
「え、ああああの」
「あー、やっと春歌こっち向いた」
向いたというか、向かされたというか…。
でも、私を見る翔君の瞳が優しくて、私は照れより嬉しさが増した。
「お帰りなさい、翔君っ」
「ああ、ただいま」
ちゅっ、と翔君がキスしてくれる。
幸せです。こんなに間近に翔君を感じられるなんて。
私たちは自然と手を繋ぎ合わせて、夢中でキスを繰り返す。
啄むように、何度も接しては離れていく微熱に、私の心臓がうるさく高鳴る。
「春歌…」
ちゅ、ちゅっと繰り返されるリップ音の合間に、熱っぽい声で名前を呼ばれて、ドキドキしちゃいます…。
「翔君……っ、んっ、んゃ……っ」
私もお返しと名前を呼んだ瞬間、翔君の舌が私の口内に入って、暴れ出す。
激しいキスに、私の体がピクピクと震える。繋いだ手にぎゅっと力が入ると、それ以上に強く優しく握り返してくれて、
嬉しい。
「っひゃ!」
翔君の指先が、私の背中を撫で上げた。お湯の中なのに冷感みたいな感覚が走って、思わず唇を離してしまう。
「可愛すぎ…」
翔君が呟く声が耳に入ったそのとき、お腹に翔君の熱が当たるのがわかった。
入浴剤を入れてないから、お湯の中で翔君のが、私を求めてくれているのが見える。
いままでこういうことをするときは部屋を暗くしていたし、私もいっぱいいっぱいだったから、こうして翔君が私を欲して
くれてるところをちゃんと見るのは初めてで。
でも、翔君は私が翔君のを見てることに気づかず、私の中に指を入れて、ほぐし始めた。
「あっ、あんっ」
翔君の指が私のそこを広げるたび、お湯のわずかな水流を感じて、なんだかむずがゆい。
「春歌のココ、お湯の中でもすげーぬるぬるしてる」
「ん、だ、だって、翔君の指が……っ」
「指が、何?気持ちい?」
「うん…っ」
素直に頷けば、翔君は照れたように頬を染めて、笑顔を返してくれる。
「あ、のね…、もう、指、いいから……っ」
翔君のそれが私を欲してくれるように。
私だって、翔君を感じたいのです。
途切れ途切れにそう言えば、翔君は顔を真赤にして、わたわたと慌てだして。
「えっと、ずっと見えてて、その…お湯の中」
「げっ!……うっわ、恥ずかしーなこれ!」
「どうして?私は嬉しいよ。こんな私でも、その、求めてくれるんだなーって……」
「こんな私って何だよ。俺は春歌だから好きだし、こういうことしたいんだって!」
「翔君……」
私が少しでも自分を卑下すると、翔君は自分のことの様に怒ってくれる。
そして、私のことが好きって言ってくれる。
こんな翔君だから、私もとっても好きなのです。
翔君は指を引き抜くと、私の腰を持ち上げて、お尻をさすりながら位置を調整する。入れてくれるんだ、と思うと、無意
識におなかがキュンとなってしまう。
早く、早く翔君を感じたい!
私はいてもたってもいられなくて、翔君の首に腕を回すと、充てられていた熱に自分から腰を落とした。
「う、あ、…春歌っ、」
「はぁっ、あぅ…っ、翔君、翔君……!」
私の中を、翔君の熱が割っていく。熱くて、熱くて、心の中まで入ってくるみたい。
「すげー、熱ぅ」
翔君も私の熱を感じてくれてる。嬉しい!
「ごめ、我慢できない!」
突然、翔君が私の腰をぎゅっと掴んで、下から突き上げた。体中を走る快感に、私は背を反らして喘ぐしか出来なかった。
「ああっ、あー……っ」
翔君に掴まっていないと、この強烈な快感に負けてしまいそうで。
翔君が私を突き上げるたび、私の喉から甘い悲鳴が上がる。それが浴室中に響いて、恥ずかしさと気持ちよさに、私の体も翔君の動きに合わせて、ゆらめく。
二人の動きに合わせてお湯が跳ねるけど、そんなことが気にならないくらい、私たちは互いを求め合う。
「ぅあ、春歌っ、もう出……っ」
翔君が一層私を強く抱いて、熱を放つ。私もその熱さに追い立てられるように達してしまった。
はぁ、はぁと荒い息遣いだけが響く。私たちは抱きしめあって、快楽の余韻を味わっていた。
と、そのとき、翔君が「あ!!」と声を上げた。
「春歌、いま俺たち、な、ナマで……!」
「え?……あ!本当です!」
お風呂で、しかも勢いでしてしまったので、いつもと違って避妊具をしていませんでした!
とはいえ、今日は安全日?というものなので。この前友ちゃんと確認したのですっ。
「あのね、翔く……」
「ごめん春歌!俺気きかなくて!」
「え、あの、っひゃ!」
翔君は私を抱き上げてバスタブから出ると、そのままシャワーチェアに座った。さっきとは違って、同じ方向を向いているので、翔君の胸板が私の背中にぴったりくっついて、なんだかこそばゆいです。
「ほんとごめんな、マジ気ぃつけるから。いまはとりあえず俺の…ちゃんと出しとこうぜ」
「ああああのっ、翔君!?」
翔君の足に私の足を乗せられて、そのまま大きく開脚させられる。
こんなの、恥ずかしいです!
でも翔君は私を抱きしめながら、ごめん、ともう一度呟いて、さっきまで繋がっていたそこに指を入れた。
いつもと違う角度と、達したばかりという状況の所為で、それだけで気持ちいい。
「んん…、っや、だめ、そんなにかき回しちゃダメ……っ」
「ちゃんと出してやるから。あーもう、そんな可愛い声、反則っ」
ぐちゅぐちゅと激しく出し入れされて、翔君の指と一緒に、さっき中に出されたばかりのそれも流れていくのがわかる。
すごい、こんなに出てたんだ……。
「あっ、ひぁっ」
出てくる量が少なくなれば、内壁をこすったり、弦を弾くように動かされたり、とにかく刺激されちゃう。
「やあああ……っ」
仕方ないのに、折角翔君が出してくれたそれが流れていくのが、残念です。
「結構出たな」
翔君はそう言ってシャワーをホルダーから外すと、蛇口を回して、勢いよく流れ出すお湯を、私のそこに充てる。
その瞬間、私は今までに無い強烈な感覚に支配された。
「っきゃああああ!しょ、翔君、やめっ、それダメぇ!」
「え?あ、ごごごごめん!」
「ああああっ、い、イっちゃ……!!」
翔君に跨ったまま、私はビクンと痙攣させて、二度目の絶頂を迎えた。
うう、翔君がいるのに、翔君じゃないものに気持ちよくさせられるなんて……。
「ご、ごめんな春歌。なんか…色々と」
シャワーを止めた翔君が、私の顔を覗き込む。
「私も、ごめんなさい……」
くったりと翔君に凭れて、息を整えてると、お尻に翔君の感覚が。
「あ、あのね。私、二回も気持ちよくさせてもらったから、今度は私が翔君にしてあげるね」
翔君の上から退いてタイルに膝をつ……つこうと思ったら、膝が立たなかったので、ぺしゃんと座って翔君に向き直る。
丁度目の前に翔君のそれが来て、しやすいかも。
「は、春歌!?ちょっ、お前それ誰の入れ知恵だ!?」
「男の人は、口でして貰うのも気持ちいいって、友ちゃんに貸して貰った雑誌に……」
「渋谷GJ!!じゃなくて!」
「あのね。翔君は、こういうの、……いや?」
翔君に拒否されたらどうしよう。
恐る恐る見上げると、翔君はうー、あー、と唸って、「頼む」と言ってくれた。
「えっと、じゃあ、失礼します……」
こうやって間近に見るの、初めてです。
えっと、確か、す、筋?を舐めると良いんだよね?
それから、頬張れるくらい頬張って、口の中で舌でたくさん撫でてあげるんだっけ。
含めない部分は手でたくさん擦ってあげて、なるべく全体を刺激する、んだっけ?
私は雑誌に書かれていたことを思い出して、ぎこちなくだけど、頑張りました。
段々苦味が口中に広がってくる。確か、気持ちよくなってくると、出てくるんだよね?
翔君はいつも私のを舐めて、甘いって言ってくるけど。男の子とは味が違うのかな…?
翔君、気持ちいいのかな。
そう思ってチラリと見上げると、目を閉じて、唇を噛みしめて、頬を染めて耐えてる翔君の顔が。
すっごく……すっごく可愛いです!!
翔君が感じてくれるのが嬉しくて、もっともっと頑張ってみます!
「ッは……、やべ、出そう」
「ふぁい、らしてくらしゃい」
うう、上手く喋れません。
でも翔君にはそれが良かったみたい。口の中で、それが一際大きくなって、ビクンビクンと力強く鼓動を打つ。
「春歌、ごめ……!」
「ぁ……っ」
頭を離されたかと思うと、翔君の白いものが勢いよく飛んできて、顔や髪にかかる。
「うわわわわごめんでもすっげー良かった!」
余韻に浸る間もなくシャワーで洗い落とされて、やっぱりちょっと残念です。
「も、もうコレくらいにしようぜ。あ、そだ、ほら食事!冷めちゃってるし!」
「そうでした!温めなおします!」
「ああ、頼むぜ。…大丈夫か?」
「はい、もう立てます!ちょっと、頑張りますけど…」
「ほんっとごめん!じゃ、俺ここ片しておくから、な?」
「じゃあ私、ご飯の用意してきますね!」
翔君の為に作ったご飯を忘れちゃうなんて!
私はだるさの残る体を叱咤して手早く着替えると、食事の支度を始めました。
だから、翔君がお風呂で自慰をしていることは知らなかったのです。