「・・・・ふふっ・・・・へへっ・・・・へへへ・・・・。  
・・・・そうだ、真の美少女とはこうでなきゃならないんだ・・・・ふふ・・・・ふふふっ。  
麻生君、君は、今、生まれ変わったんだよ・・・・僕の、この手で・・・・くくっ、くくくく・・・・」  
 
薄気味の悪い、デフォルメされた擬人画のような表情を張り付かせたまま、  
全身から湧き上がる歓喜にブルブルと打ち震える、変態数学教師・榊原精一。  
しばらくの間、自分の身に起きた事を正確に理解できず、  
異様な高揚感に包まれた変態教師の姿と自由を奪われた自分の身体とを、茫然と見比べるだけの優子。  
・・・・拘束された手足。膝近くまでずり下ろされたブルマとショーツ。  
そして、露わになった陰部の上に散乱している、無惨に摘み取られた恥毛・・・・。  
 
「・・・・んんっ・・・・ぐっ・・・・!ぐぅっ・・・・んっ・・・・うぅんっ・・・・!!  
(信じられないっ!!どうしてこんな事をっ!!)」  
 
言い放とうとしたその言葉は、口を覆った粘着テープに阻まれ、  
かろうじて外に漏れたのは、押し潰された低い呻き声でしかなかった。  
驚愕と恐怖と混乱とで半ば恐慌状態に陥りながら、榊原の顔を見上げる優子。  
変態教師は、にんまりと笑みを浮かべると、用意していた台詞を言い放った。  
 
「・・・・やっとお目覚めかな、麻生君?  
突然こんな風になって、びっくりしているだろうけれど、僕だって驚いてるんだよ。  
伝統ある誠心女子学園の生徒が、真夜中にこんな格好で路地裏を駆け回ってるなんてねぇ・・・・」  
 
優子の両脚を肩に担いだまま、不気味なほど器用な動作でポケットを探り、数枚の写真を取り出す榊原。  
そこに写っているものが何であるかを理解した瞬間、  
優子は、もう一度、呻き声を漏らし、縛り上げられた手足を大きく揺らした。  
 
(・・・・な、なんで!?どうして、戦士の姿の私が、カメラに写っているの!?)  
 
榊原の手の中の写真を食い入るように見つめながら、底知れぬ恐怖と猜疑とに駆られる優子。  
ややピンボケはしているものの、そこに写っている被写体は、  
紛れも無く「ヴァリスの戦士」の出で立ちをした優子に相違なかった。  
 
・・・・清浄な光を刀身にまとう「ヴァリスの剣」を携え、ビルの谷間の狭い路地を疾走する優子。  
・・・・剣を正眼に構え、厳しい表情で前方を見据える優子。  
・・・・丈の短い純白のスカートをたなびかせながら、人間離れした跳躍力で、フェンスを跳び越えている優子。  
 
それらは、つい最近、リアリティに出現したヴォーグ達を討ち果たした時の姿を捉えたものに間違いない。  
 
(・・・・そ、そんな、馬鹿な・・・・!!  
ヴァルナ様も麗子も、「戦士」の周囲では、リアリティの物理法則は歪められてる、って・・・・  
リアリティに存在する手段では、私の姿を捉える事はできない、って、言ってたのに・・・・)  
 
衝撃のあまり、白い体操服の下で、胸のふくらみが何度も荒々しく上下する。  
不自由な格好で体育用マットに押し付けられている背中から、冷たい汗が噴き出すのが自分でも分かった。  
 
(・・・・一体、これはどういう事なの・・・・!?  
単なる偶然!?・・・・それとも、まさか、ヴェカンティの諸侯たちが何かを企んで・・・・!?)  
 
「・・・・どうやら、身に覚えがあるみたいだね?  
僕としては、出来る事ならば、何かの間違いであって欲しかったんだけど・・・・。  
それで、麻生君、これは一体全体、どういう事なんだ?分かるように説明してくれないかな?」  
 
優子の顔に浮かび上がった動揺を確認し、そして、明らかに楽しみながら、  
生活指導担当の教師の口調に戻って、矢継ぎ早に質問を突きつける榊原。  
答えに窮して口篭った優子は、だが、内心、やや意外さを禁じえなかった。  
 
(榊原先生は、何も知らないの・・・・?「ヴァリスの戦士」の事も、ヴェカンティの事も・・・・?  
・・・・もしそうだとしたら、一体、どうなっているの?訳が分からないわ・・・・)  
 
「・・・・答えられないのかい!?じゃあ、代わりに言ってあげよう。  
学校の成績のせいか、家庭に問題があるのか、どちらが理由なのかは知らないがね、  
君は、空想と現実の区別を無くして、自分をアニメや漫画の主人公と同一視してるんだよ。  
同人誌だのコスプレだの、くだらない遊びにうつつを抜かす落ちこぼれ共と同じさ!  
・・・・きっと、ご両親はこの事をご存じないんだろう?もしも、知れたら騒ぎになるだろうな!!」  
 
口から泡を飛ばしながら、畳み掛けるようにまくしたてる変態教師。  
一番最後の言葉に力を込めると、表情を強ばらせたままの優子に対し、意味ありげに笑いかける。  
 
「・・・・それが嫌なら、黙って僕に従うんだ。  
大丈夫、麻生君が裏切らない限り、秘密は守るよ。約束する」  
 
「・・・・・・・・」  
 
無言のままの優子。  
・・・・勿論、考え込んだのは、榊原の要求を受諾するかどうか、という事ではなかったのだが、  
そんな事情など知る由もない変態教師は、その沈黙を屈服の証と受け取ったらしく、  
上体を倒し、優子の目の前に、勝ち誇った笑みを浮かべた醜悪な顔を近付けてきた。  
充血しきった両眼はギラギラと輝き、柔らかい頬を撫でつける、生臭い口臭を伴った吐息が異様に熱い。  
その感触に、優子は、ゾゾッ、と悪寒を感じて、顔を背けた。  
 
(・・・・い、いや・・・・こ・・・・来ないで・・・・!!それ以上は・・・・近付かないでぇっ・・・・!!)  
 
その時になってはじめて、自分が直面している、もう一つの危機をはっきりと自覚する優子。  
先程、写真を見た時とは違う、もっと生々しい恐怖感と嫌悪感とが全身の皮膚を粟立たせる。  
「ヴァリスの戦士」として、幾多の強敵と対峙し、時には、生命の危機に晒されもしてきた優子であるが、  
リアリティにおいて、自分自身が犯罪や事故の当事者となった経験は皆無だった。  
ましてや、こんな形で、生身の人間、それも、異性に迫られるなど、およそ想像の埒外である。  
 
「・・・・うっ・・・・うぐっ・・・・!・・・・ふぐ・・・・むぐぅ・・・・!んむっ・・・・むううう・・・・!!」  
 
ゴム製の巻き尺で括られただけの手足が、まるで巨大な怪物の腕に絡め取られているかのように感じられる。  
はじめての異性との性行為、それも、ほとんど強姦に近い形でのセックスに、  
優子は、ただ恐怖だけが先に立ち、体がすくんで、身動きもままならなかった。  
口の中がからからに渇いて、心臓の音が異様に大きく聞こえる。  
そろり、と蛇のような動きで近付いた榊原の指先が頬に触れると、  
優子は粘着テープの下で悲鳴を上げ、全身の筋肉を凍りつかせた。  
 
「・・・・ふひっ、ひひひっ・・・・一体、何を怖がっているんだい・・・・?  
君は、正義のヒロインなんだろう・・・・くくっ・・・・さぁ、僕の前で変身でも何でもして見せてくれよ・・・・」  
 
今にも泣き出しそうな優子の横顔に浮かぶ、おびえと嫌悪の感情を堪能するかのように、  
汗ばんだ手で優子の蒼髪を撫でつけ、耳元から首筋にかけての性感帯に指を這わせる変態教師。  
優子は一層身体を固くして、くぐもった喘ぎにしかならない悲鳴を連発する。  
・・・・一瞬、榊原の言う通り、「ヴァリスの剣」を召喚してこの場を脱しようか、とさえ思ったものの、  
いくら貞操の危機にあるとは言え、ヴェカンティとの繋がりが無い、生身の人間を殺傷する事は、  
「戦士」としての矜持と、一人の女子高生としての良心とが、共に許さなかった。  
 
(・・・・くううっ・・・・でも・・・・本当に・・・・どうしたらいいの・・・・!?  
・・・・このままじゃ、わたし・・・・ああっ・・・・だめ・・・・考えがまとまらない・・・・!!)  
 
はじめて、「ヴァリスの剣」を手にして、ヴェカンティの怪物と相見えた時と比べても遜色ない程に、  
混乱し、おびえきった優子は、それでも、ほとんど本能的に、榊原の愛撫から逃れようと身をよじる。  
だが、その姿は、榊原の倒錯した欲望を一層かき立てただけだった。  
唇の端から唾液の糸を垂らした変態教師が、羞恥心のあまり、真っ赤に紅潮している優子の頬に顔を寄せ、  
丸みを帯びた耳たぶに、透き通るように白いうなじに、一方的な接吻の雨を見舞っていくと、  
粘着テープの下の唇が歪み、眼尻には涙が滲んで、今にも零れ落ちそうになる。  
 
「・・・・ひゃはっ、ひゃはははっ・・・・どうだ、分かっただろう・・・・!?  
麻生君、君は、ヒロインなんかじゃない。そんなものは君が生み出した妄想に過ぎないんだ。  
へへっ・・・・君は、こうして、為す術もなく僕の言う事を聞くしかない、ひ弱な小娘でしかないんだよっ!!」  
 
けたたましい笑い声を響かせながら、聞くに堪えない嘲りの言葉を口にする榊原。  
耐え切れなくなった優子は、くぐもった悲鳴を上げながら、縛り上げられた身体をのたうち回らせる。  
その抵抗が、ある程度落ち着いて、相手の動きを見計らったものであったならば、  
体格的に決して優れている訳でもなく、武道やレスリングの経験がある訳でもない、  
貧相な体育教師の絡みつきから脱出するのはさほど難しい事では無かったのだが・・・・。  
 
(たすけて!!ああっ・・・・だ、だれかっ!!お願いぃぃっ!!)  
 
幼児のように泣きじゃくり、必死にかぶりを振りながら、闇雲に身体を揺さぶる事しか出来ない優子。  
生身の人間、それも、年上の男性という、これまで全く経験した事の無い相手からの襲撃は、  
彼女から、「戦士」としての冷静さを奪い取り、本来の力を発揮する事を不可能ならしめていた。  
偏った食事と運動不足がたたって、同じ年齢・体格の男性と比べて、平均以下の体力しか持たないとは言え、  
純粋な筋力だけを比べれば、成年男性である榊原は、やはり、優子よりも優っている。  
暴れる優子の上に馬乗りになり、強引にねじ伏せる事に成功した榊原は、  
ショーツと同じくシンプルなデザインのブラジャーに包まれた胸の隆起を、体操服の上から鷲掴みにした。  
 
「・・・・むがぁっ・・・・!んうあっ・・・・うぅっ・・・・!ぐっ・・・・うぐうぅぅっ・・・・!!」  
 
乳房の根元から、捻じ切られるような痛みが全身を駆け巡り、涙で曇った視界に無数の火花が飛び散る。  
勢いに任せただけの、集中力を欠いた抵抗によって、優子の体力は急速に消耗し、  
多大な犠牲を払った反撃が悉く跳ね返されてしまった事実の前に、気力すら磨り減ってしまっていた。  
疲労と絶望によって限界に達した心身に追い討ちをかけるかのように、  
抵抗の際、跳び箱やロッカーにぶつけたらしい手足がずきずき痛み始め、優子を一層惨めな思いにさせる。  
 
「・・・・むふっ・・・・ふふっ・・・・ふふふっ、どうやら観念したみたいだねぇ。  
・・・・ハァハァ・・・・今回だけは大目に見てあげるけど、  
おとなしく言う事を聞かないなら、この次は痛い思いをして貰うからね・・・・フフフ、わかったかい!?  
・・・・・まぁ、もっとも・・・・ククッ・・・・この写真がある限り、お前は僕から逃げられやしないんだけどねぇ」  
 
もはや、「麻生君」とも「君」とも呼ばず、ぜいぜいと息を切らしながら、優子を睨みつける榊原。  
膝頭がかすったのか、鼻の頭が少しひしゃげて、ワイシャツの襟に鼻血が飛んでいる。  
恐怖と屈辱に引き攣っている優子の顔を憎々しげに眺めやりながら、  
自分が発した言葉が単なる脅しではない事を示すかのように、  
手の中の乳房を握り潰さんばかりの勢いで揉み込んでいく。  
たちまち、優子の表情からは血の気が引いて、苦悶の形に歪んでいった。  
 
(・・・・うああ・・・・あああっ・・・・痛い・・・・痛いよぉっ・・・・!!  
・・・・ああっ・・・・やめてぇ・・・・!!お・・・・お願い・・・・やめてぇ・・・・!!・・・・壊れちゃうよぉっ・・・・!!)  
 
これまで、胸への愛撫といえば、麗子の、弱点を的確に突いて来る巧妙な指遣いしか知らなかった優子には、  
榊原の愛撫は、同じ乳房への責めとは思えない程、乱暴なものに感じられた。  
技術という点では、麗子のそれとは比べ物にならない、粗雑な代物でしかないのだが、  
その、まさに暴力的としか表現しようの無い力強いタッチは、麗子の指先には存在し得ないものである。  
初めての経験に、優子は、ただひたすら、恐怖し、震え上がり、身をすくませているしかなかった。  
 
「ふへへっ・・・・どうだ、僕の力はっ!?すごいだろっ!!なっ、すごいだろう!?  
ひひっ・・・・あまりの凄さに、言葉が出ないんだな!?そうだろう!?  
むふっ、ふふっ、ふふふっ・・・・だがな、僕の本当の凄さは、まだまだこんなものじゃないぞ!!」  
 
おびえきった優子の眼差しに気分を良くして、笑みを浮かべながら、両手の動きを加速させる榊原。  
一方の優子も、激しく胸を揉みしだかれるうち、痛みと嫌悪しか感じなかったはずのその行為に、  
いつの間にか、心地良さほを感じるようになっている自分に気付いて、激しく驚愕し、動揺する。  
 
(・・・・う、うそ・・・・そんな・・・・わ、わたし・・・・まさか・・・・感じてるの・・・・!?  
・・・・こ、こんな恥ずかしい格好で・・・・乱暴にされて・・・・しかも・・・・男の・・・・人なのに・・・・!!)  
 
(・・・・いやぁっ・・・・こんなの・・・・!!ああっ・・・・たすけて・・・・麗子・・・・ヴァルナさま・・・・!!)  
 
体操服越しにであってもしっかりと感じられる榊原のごつごつした指が、  
柔らかく弾力のある乳房に食い込み、グニュグニュと揉み回すのを茫然と眺める優子。  
榊原の手首がうねる度、体操服の下の早熟気味な双丘が、熱を帯び、汗を浮かべ、熱くなっていく。  
さらには、乳首までもが、むくむくと起き上がり、大きさと硬さを増していくのに気付くと、  
何か、途方もなく大きな罪を犯してしまっているような感情が湧き上がってくる。  
 
(・・・・だ・・・・だめ・・・・だめよ・・・・こんなの・・・・だめぇ・・・・!!  
・・・・あああ・・・・こんな事で・・・・気持ち良くなるなんて・・・・間違ってる・・・・絶対、間違ってるうっ!!)  
 
必死に歯を食いしばり、かぶりを振って、許される筈の無い快楽を否定しようと躍起になる優子。  
だが、一旦、火が点いてしまった優子の感覚は、容易には元に戻りはしない。  
むしろ、異性によって、力ずくで捻じ伏せられ、責め立てられる事への屈辱感や無力感との相乗効果により、  
興奮は高まるばかりで、五感も与えられる刺激に対する敏感さを増していった。  
情けなさと自分への怒りとで、ボロボロと大粒の涙を流し、緊縛された両手の拳を震わせる一方で、  
優子の目は榊原の指の動きに釘付けになり、より強い刺激への欲求が身体の芯を熱く焦がしていく。  
 
「・・・・ひゃはっ、ひゃははっ・・・・どうやら、感じ始めたみたいだねぇ・・・・?  
くくっ・・・・どうだい?図星なんだろう?んん〜〜〜!?」  
 
榊原の言葉に、思わず、ビュクン、と肩を震わせ、上気した顔を一層紅潮させる優子。  
げらげらと笑いながら、重ねて問いを発する変態教師に、  
内心、激しく葛藤しながらも、優子は、最後の意志を振り絞って、弱々しくかぶりを振った。  
フン、と鼻を鳴らした榊原は、すでに体操服の上からでもそれと分かるまでに勃起した乳首の回りを、  
人差し指を使って軽く押しながら、グリグリ、と円を描くようになぞっていく。  
たったそれだけの事だったが、コリコリに硬くなった乳首から伝わる衝撃は、到底辛抱出来るものではなく、  
優子は、ガクン、と大きく頭を仰け反らせ、白い喉を惜しげもなく晒して悶絶する。  
 
盛大な嘲笑を浴びせながら、体操服をめくり上げ、汗だくになった優子の胸を露出させる榊原。  
激しい愛撫によって外れかかった、薄いコットン地のブラジャーは、  
大量の汗を吸って半ば透き通っており、変態教師の視線を遮る役には全く立たなかった。  
もはや声を上げる事すら出来ず、下唇を噛み締めたまま、羞恥心に頬を震わせる優子。  
それを上目遣いに眺めながら、わざとゆっくりした動作で、肌に張り付いた下着を引き剥がしていくと、  
尻の下で、優子の腹筋が、ビクビクビクッ、と断続的に大きく痙攣し、うねりを発した。  
今の姿勢では視認は出来なかったが、おそらく、そのもう少し下にある部位もまた、  
たっぷりと充血して、閉じていた花弁を開き、蜜を溜め込んでいる筈である。  
 
「・・・・ふへっ、ふふへっ、ふへへへっ・・・・さぁて、これから、どうして欲しい・・・・?  
おっぱいをもっともっと揉み回して欲しい?それとも、乳首を徹底的にいじめて欲しい?」  
 
粘着テープの下から、うぐぅぅっ、と、かすかな声が漏れ、二三度、頭が左右に動いたものの、  
もはや優子の肉体には、それ以上の抵抗の動作を示す事は出来なかった。  
どくん、どくん、と心臓の音が高くなり、呼吸も、速く切迫したものへと変じていくにつれ、  
まろびでた形の良い胸のふくらみが、びくん、びくん、と揺れ始め、  
屹立したピンク色の乳首も、榊原の目の前で、卑猥なダンスを踊り始める。  
しばらくの間、幻惑されたかのようにその動きを釘付けになっていた変態教師は、  
ハッと我に返ると、猛然と両手を伸ばし、優子の乳房を握り締め、勃起した乳首を吸い始めた。  
 
「むぐぅぅっ!!うぅっぐっ!!むうっんぐぅっ!!んんぐっぐぐぅっ!!」  
 
激痛と快感の暴風が胸のふくらみを直撃し、そして、何倍にも増幅しながら全身へと広がっていく。  
凄絶な表情を浮かべた優子は、ひっきりなしにくぐもった悲鳴を上げながら、  
狂ったように身体を揺らしたものの、榊原は、その一切を無視して、目の前の少女の肉体を貪り続ける。  
汗ばんだ優子の柔肌は、手の平にはり付くようで、どこまでも柔らかく、なめらかだった。  
その感触だけで、榊原は、何千何万もの蟻の大群が背筋を這い登ってくるようなゾクゾク感に見舞われ、  
堪え性も無く、情けない声を上げながら、ブリーフの中に、二度目の射精液を放出した。  
 
「・・・・んぁあ・・・・あふぁ・・・・ふぁああ・・・・くぅあ・・・・あぁああ・・・・」  
「・・・・むうう・・・・うむぅ・・・・うぅん・・・・んむぅううん・・・・」  
 
射精直後の陶酔感も手伝って、一瞬、気が遠くなる榊原。  
優子の胸の中にだらしなく顔を埋め、口をパクパクさせながら、快楽に浸る。  
優子もまた、これまで経験した事の無い、力任せの責め口に、  
不本意ながらも、本格的な性的興奮を感じ始め、頤を仰け反らせた格好のまま、深々と息を注ぐ。  
 
「・・・・・・・・・・・・」  
 
しばらくして息を吹き返すと、無言のまま、のそのそとした動作で身体の向きを変える榊原。  
染み出した精液で真っ黒になったスラックスの股間を、優子の顔にこすりつけながら、  
優子の最も見られたくない場所を凝視する。  
案の定、その場所は、既に十分な湿り気を帯びており、  
閂がかかったように閉じ合わさっていた花弁も、半開きの状態で、ヒクヒクと淫らに震えていた。  
 
(・・・・くううっ・・・・見られてる・・・・わたしの・・・・恥ずかしい所・・・・見られてるよぉ・・・・)  
 
頬を真っ赤に染めながら、榊原の背中の上を、不規則な痙攣が、何度も走り回るのを見上げる優子、  
これまで、麗子を別にすれば、幼い頃、両親にしか見せた事の無い場所に、  
変態教師の欲情した眼差しが容赦なく降り注いでいる、と考えただけでも、とても平静ではいられなかった。  
ましてや、今、その場所は、恥毛を剃り落とされた、女性としてこれ以上は無い程の屈辱的な状態である。  
情けなさと惨めさによって徹底的に責め苛まれた優子は、もはや抵抗する気力も薄れがちで、  
目の前の榊原のネズミ色の背広を、為す術もなく眺めている事しか出来なかった。  
 
(・・・・い、いやぁ・・・・だめぇ・・・・お願い・・・・触らないで・・・・あああ・・・・もう、いやぁ・・・・。  
・・・・ふぁああ・・・・こんなの、だめぇ・・・・恥ずかしい・・・・恥ずかしいよぉ・・・・あふぅうう・・・・)  
 
榊原の指が、秘肉に触れた瞬間、ビクンッ!!と、鋭い反応が、優子の下半身をびくつかせ、  
粘着テープの下から、ウウッ、と押し殺した呻き声が零れ落ちる。  
変態教師は、肩をピクピクと震わせながら、偏執狂的な丹念さで、  
まだかろうじて恥丘の上に残っていた陰毛を、一本一本、摘み上げ、プチップチッと引きちぎっていく。  
細い悲鳴を漏らし、さかんにかぶりを振りながら、羞恥責めに堪えようとする優子だったが、  
「真の美少女のその場所には決して在ってはならないもの」を、一本残らず摘み取ってしまった榊原の指が、  
その首尾を確認するかのように、完全な無毛地帯と化した優子の恥丘の上を撫で回し始めるに至って、  
とうとう限界に達し、シクシクと泣き崩れてしまった。  
 
「ふへっ、へへへっ・・・・良い触り心地だ・・・・やわらかくて・・・・すべすべしてて・・・・  
・・・・あああ・・・・それでいて、指に吸い付いてくるような・・・・何もかもが最高だ・・・・たまらないよぉ・・・・」  
 
背中越しに優子の啜り泣きが聞こえてくる中、陶然とした目付きで、深々と息を吐き出す榊原。  
邪魔な陰毛を全て取り除いた恥丘のふくらみを、思いつくままに指の腹で撫で回した後、  
割れ目に沿って、赤く充血した大陰唇をなぞり上げていく。  
口を塞がれているために、優子の叫び声が言葉となって榊原の耳に入る事はなかったものの、  
嬌声として発散できない分の衝動は、出口を求めて体の中を駆けずり回り、  
痛痒感を倍化させて、優子の肉体の反応を、より激しいものへと変えていく。  
 
(・・・・あああ・・・・気持ち良い・・・・気持ち良いよぉ・・・・!!  
・・・・ううっ・・・・どうして・・・・こんな事されてるのに・・・・・・・・!?  
・・・・ひあああ・・・・た、だめぇ・・・・気持ち良い・・・・気持ち良いのが、止まらないよぉ・・・・!!)  
 
外側からの刺激と内側からの疼きによって、  
優子の秘裂は、熱を帯び、じっとりと湿って、榊原の指先を、今や遅し、と待ち構えていた。  
つい先程までは、被り物の下から、恥ずかしそうに半分だけ顔を覗かせていただけの  
ピンク色の真珠を思わせる陰核も、自然に反転した包皮の中から、ぷるるん、とおどり出て、  
榊原の目の前で、誘うかのごとく、身をくねらせながら、魅惑的な舞いを披露し始めている。  
 
「・・・・んんっ!!ぐっ・・・・んぐっ!!ふぐぅっ・・・・むぐっ!!」  
 
榊原のねとついた指先が、勃起した陰核を、撫で回し、こすりつけ、転がしていくたび、  
優子は、全身を、ビクビクッ、と激しく痙攣させながら、粘着テープの下で盛大な呻き声を上げた。  
赤い花弁がぱっくりと口を開き、肉襞の間から、濃密な愛液が、ジュクジュクと滲み出す。  
陰毛を剃り落とされ、むしり取られた毛穴が鳥肌立って、小さな赤いブツブツが一斉に現れる。  
その表面に圧迫されると、喪失感と共に、異様なむず痒さが湧き上がってきて、  
優子は、被虐感に咽び泣きつつ、同時に、下半身を激しく打ち震わせずにはいられなかった。  
 
(・・・・あああ・・・・だめぇ・・・・我慢出来ない・・・・!あううっ・・・・いやぁ・・・・もう・・・・!!もう・・・・!!)  
 
かぶりを振り、嗚咽し、しゃくり上げながら、必死に理性を振り絞って、  
肉体の奥底から這い上がってくるゾクゾク感への抵抗を続ける優子だったが、  
次第に、手足の感覚が薄れてきて、ひどく頼りなく感じられるようになる。  
はだけた胸の頂きでは、陰核に負けじと屹立した両方の乳首が、  
直に触れられているわけでもないのに、びゅくん、びゅくん、と大きく揺れ始めた。  
変態教師の指が陰唇粘膜を押し割って、秘裂の中を好き放題にかき回すと、  
頭の中が真っ白になり、きつく閉じた瞼の裏側に、無数の火花が飛散する。  
 
「・・・・ほらほら、どうだい!!ここをこうして、へへっ、こういう具合にしたら・・・・。  
はははっ・・・・どうだ!?気持ち良いだろう!?何とか言ってみろよ・・・・むひっ、ひひひっ・・・・」  
 
目の前で色鮮やかに咲き誇る少女の淫部と、激しさを増す苦悶の喘ぎにうっとりして、  
榊原は、両手の動きを更に加速させ、より無秩序なものへと変化させていく。  
中でも集中攻撃を浴びせたのは陰核で、摘み上げ、しごき上げ、  
包皮の中に押し戻して莢ごと揉み込み、また剥き上げる、と、休む間もない責めを繰り返す。  
快感の連続に意識朦朧となった優子の身体に、熱病患者のような痙攣が現れ、激しさを増していく。  
 
(・・・・ああ・・・・あああ・・・・もう・・・・だめ・・・・ごめんなさい・・・・麗子・・・・わたし・・・・もう・・・・)  
 
・・・・頭の中で、乳白色の闇が渦を巻き、全身を悪寒と灼熱感の入り混じった衝動の波が突き抜ける中、  
ふと麗子の顔を思い浮かべ、どうしようもなく後ろめたい感情を覚えて、謝罪の言葉を口にする優子。  
麗子は、怒ったような、悲しむような、複雑な眼差しで優子を見つめながら、  
小さくため息をついて、「しょうがないわね」と、一言、呟きを漏らす。  
優子が何か言おうとした途端、その姿は唐突に掻き消え、  
代わりに現れた無数の星屑が熱の無い白い光を放って、意識と思考の全てを埋め尽くしていった・・・・。  
 
 
――――TO BE CONTINUED.  
 
 

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