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人間界。東京。「グラメスの塔」玉座の間。  
 
凄惨を極めた陵辱の果て、白濁液にまみれて床に横たわる鬼族の娘・チャム。  
強姦者達の手で抱え上げられ、玉座の前まで引き摺られていくと、どさり、と無造作に放り投げられる。  
はずみで、失っていた意識が僅かに蘇ったものの、身体は鉛のように重く、ピクリとも動けなかった。  
生気のない視線を彷徨わせる反逆者の姿に、最低限の関心すら失せたらしく、  
玉座の主は面倒臭そうに一瞥をくれただけで、傍らに立つ忠実な側近へと顔を向けた。  
 
「よくやった、レイ。・・・・フン、こいつが、「ヴァリスの剣」か」  
 
無言のまま頷き、両袖の上に捧げ持った細身の剣をグラメスの前に差し出す占い師レイ。  
ログレス、ザリュード、阿修羅・・・・魔界の勇士達を悉く退けた伝説の武器は、  
主を失った今もまだ、刀身から神聖な霊気を立ち昇らせ、居並ぶ魔族たちを射竦めている。  
思わず、むむっ、と唸り声を漏らした魔王は、しかし、すぐに不敵な表情を取り戻すと、  
繊細な装飾を施された黄金の柄へと手を伸ばし、むんずと掴み上げた。  
 
――――――――オオオォォッッ!!  
 
玉座の間を埋め尽くした魔族たちの間を、戦慄のどよめきが走り抜ける。  
魔王の手の中で、澄みきった白銀色の刀身から清浄な純白の輝きが溢れ出し、  
シュウシュウと不快な音を立てて、黄金の握りを掴んだ指先の皮膚が焼け爛れていく。  
・・・・だが、グラメスはわずかに表情を軋ませただけで身じろぎもせず、  
主君の危機に玉座の周囲に詰め掛けようとした臣下たちをひと睨みで黙らせると、  
精神の集中を乱すことなく、「ヴァリスの剣」を服属させようとする試みを続行する。  
 
・・・・かつて、神が創りし今一振りの剣に、自らを主として認めさせた時と同じように。  
 
「・・・・フフフ、感じるぞ、レイ。成る程、これが「ヴァリスの剣」の力か。  
これが・・・・世界を統べる力、三界に不変の秩序をもたらす力・・・・。  
クククッ、確かに、お前の言う通りだ・・・・これなら、神をも打ち倒せるに違いない・・・・!!」  
 
「ヴァリスの剣」の発する神聖な波動に対抗して、「レーザスの剣」からも禍々しい波動が流れ出す。  
純白の聖光と暗黒の瘴気がぶつかり合うたび、グラメスの周囲を電光が走り、無数の火花が弾け散る。  
あたかも、太古の昔、三界を滅さんとした巨人を打ち倒した戦いの中で相見えて以来、  
夢幻界と魔界に分かたれまま、幾星霜にわたり、それぞれに数多の戦いの間を渡り歩いてきた二本の剣が、  
己れを手にした者達の身に起こった栄光と悲劇の一部始終を語らい合うかのように。  
そして、三界の開闢以来、初めて二つの剣をその手に掴むに至った男が、  
真の意味において、自分達の主にふさわしい者であるかどうかを今一度確認し合うかのように・・・・。  
 
――――――――ウオオオォォッッ!!!!  
 
再度、魔族達の間から湧き上がったどよめきが、玉座の間を疾風のように駆け抜ける。  
魔族の王の手に落ちる運命を宜しとせず、激しい抵抗を続けていた「ヴァリスの剣」から、  
周囲を圧していた神聖な波動がゆっくりと引き始め、刀身に宿った光も徐々に消え失せていく。  
 
「フハハッ・・・・ハハハハッ・・・・ハーッハッハッハッ!!!!」  
 
高らかな勝利の笑いを轟かせ、両手に掴んだ二本の剣を頭上高く誇示してみせる魔王グラメス。  
・・・・一瞬、玉座を取り囲んだ魔族たちの誰もが息を呑み、水を打ったような静けさが広がったかと思うと、  
次の瞬間、広間全体を、喜びに湧き立つ歓喜の言葉と魔王万歳の連呼の叫び声とが埋め尽くす。  
中には、興奮のあまり、互いの肩を抱き合いながら感涙に咽び泣くなどという、  
およそ魔界の住人らしからぬ振る舞いに及ぶ者まで現れる始末で、狂騒状態は留まるところを知らなかった。  
 
(・・・・う、嘘だ・・・・嘘に決まってる・・・・!!・・・・こんな・・・・こんな事・・・・ある筈がっ・・・・!!)  
 
・・・・ただ一人、チャムだけが、熱狂の渦に包まれた人垣の中に、ぽつん、と取り残されて、  
目の前で起きた事実を受けとめる事が出来ないまま、  
壊れかけた蓄音人形のように何度も否定の言葉を繰り返しながら、底知れぬ恐怖に震え慄いていた。  
 
 
「・・・・あああっ・・・・!だ、だめっ・・・・ですぅ・・・・んあっ・・・・ひっ・・・・だめぇぇっ・・・・!!  
んくぅっ・・・・ううっ・・・・来るぅっ・・・・ああっ・・・・ま、また・・・・くっ・・・・また、イッてしまいますぅッッ・・・・!!」  
 
夢幻界の少女の引き攣った喉の奥から、やや舌足らずながらも充分淫蕩な響きを纏った嬌声が響き渡る。  
蜜汁に濡れた細い指が、充血しきった陰核をやわやわと擦り上げるたび、  
とろりと熱を帯びた吐息が、艶かしく震える口元からひっきりなしに撒き散らされる。  
恥ずかしげも無く割り開かれた華奢な太ももの内側は、  
ビクビクと大きく痙攣する陰唇粘膜の間から分泌される、とろみを増した体液で濡れそぼり、  
キラキラと光る汗の粒がびっしりと浮かび上がった胸のふくらみの上でも、  
揉みしだかれる白桃色の乳房の真ん中で、桜色の乳首がコチコチに硬くなり、ツン、と先を尖らせていた。  
 
「あっ・・・・あああっ・・・・!!だ、だめぇっ・・・・お、お姉さまの・・・・お姉さまの前で・・・・!!  
ひあぁぁっ・・・・イクぅぅッ・・・・!!ま、また・・・・イク・・・・イッてしまうッッ!!  
あああっ、いやぁっ!!・・・・こんなの・・・・こんなの・・・・いやあぁぁっ・・・・!!」  
 
さかんにかぶりを振りつつも、襲い来る快感の前には為す術を知らず、頂上へと上り詰めていくヴァルナ。  
魚の嘴のように尖った尿道口から、湯気の立つ黄金色の液体が、シャシャ〜ッ、と迸り、  
見事な曲線を描きつつ、最愛の姉の目の前に着地して、恥ずかしい音と共に大きな水溜りを作っていく。  
激しい絶頂感の中でその様子を眺め下ろすうち、放物線が描く弧は次第に小さくなってゆくものの、  
その代わりに異様なゾクゾク感が湧き出して、今まで経験した事の無い心地よさが下半身を包み込む。  
羞恥の涙を流しつつ、また一つ性の悦びをその脳裏に刻み込んだヴァルナは、  
放出を終えたばかりの尿道口へと指を這わせ、ジンジンと疼く排泄器官の感触に悲鳴を噛み殺しながら悶絶した。  
 
「んんゥッ・・・・!んッんッ・・・・うくッ・・・・!うッ・・・・ンぁぁあんッッ!!」  
 
自慰に没入する双子の妹のすぐ目の前で、敗残の戦士もまた、白い裸体をくねらせ喘ぎ続ける。  
身に纏っていた白銀の鎧は、「ヴァリスの剣」の加護を失った後、輝きを失い、毀たれ剥がれ落ちて、  
襤褸雑巾のように薄汚れたスカートの他には、僅かに肘当てとブーツの一部がへばり付いているに過ぎない。  
それらとて、表面には幾筋もの醜い亀裂が走り、到底防具としての機能を果たせる状態には無く、  
むしろ、優子の目には戦士としての全てを失った証と映って、ボロボロになった心を更に激しく責め苛んでいた。  
より状況を悲惨にしたのは、妹である夢幻界の女王が、  
自慰行為に没頭する事によって、悪夢のような現実を一時的にでも忘れ去る事が可能だったのに対し、  
優子の方は、両腕をヌメヌメとした粘液に覆われた蔓状の触手に絡め取られて自由を奪われたまま、  
最愛の妹が最低の快楽の中で痴態に耽る様を、延々と目にし続けねばならない事だった。  
 
「・・・・あぐぅ・・・・うぅっ!・・・・くっ・・・・んんっ・・・・ふっ・・・・!はふぅ・・・・ぐっ・・・・うふぁあっ!!」  
 
最初のうちは、固く目を瞑ってヴァルナのあさましい姿を視界の中から追い払っていた優子だったが、  
耳を塞ぐ事も身体を遠ざける事も出来ない状況では、  
途切れる事を知らない官能の喘ぎ声を聞き、汗ばんだ柔肌から匂い立つ甘酸っぱい芳香を嗅ぎ取るうち、  
水嵩を増し続ける欲望により、自制心の堤防が押し切られるのにさほどの時間は要さなかった。  
一旦、理性の箍が外れてしまえば、自らの手で欲情を鎮める事が出来ないもどかしさは到底耐え難く、  
ましてや、自分の欲してやまない行為を目の前で繰り広げられては、性欲に火が付かない方がどうかしている。  
肉体の疼きに堪えきれず、程よくくびれた腰を石臼を引くように捏ね回しては、  
尻たぶを何度も何度も地面に擦り付けるのだが、全く焼け石に水で、心身の火照りは激しくなる一方だった。  
 
(・・・・も、もう・・・・だめぇ・・・・が・・・・我慢・・・・出来ない・・・・!  
・・・・お、お願い・・・・たすけて・・・・誰でも・・・・誰でも良いから・・・・!  
この・・・・疼きを・・・・熱さを・・・・止めて・・・・満たして・・・・!・・・・んふぁあっ・・・・お願い・・・・早くぅぅっ・・・・!!)  
 
グラメスが優子の許に足を運んだのは、少女の心の中で懊悩と渇望が頂点に達した、まさにその時だった。  
・・・・無論、全ては、傍らで冷やかな笑みを浮かべている女の差配である。  
 
「フフ、どうした、もう降参か?優子・・・・いや、「ヴァリスの戦士」よ。  
この俺を倒して三界を救うのが、お前の使命とやらじゃなかったのか?んん〜〜」  
 
脂汗にまみれた少女の裸身を、ねっとりと絡みつくような視線でねめつける魔族の王。  
一瞬だけ、優子の瞳の奥に炎が点ったものの、身体の奥底からこみ上げてくる淫欲の前では長続きせず、  
逆に、燃え上がる肌を慰めて欲しい、という赤裸々な願望が表情に浮き出てしまう。  
 
「けっ!だらしねぇ、まるで牝犬のツラだな!・・・・そんなに欲しいか、俺のコイツが?」  
 
堕ちた英雄に容赦ない嘲弄を浴びせつつ、グラメスは、甲冑越しにすら勃起した様子が看て取れる程の剛直を、  
優子の前で振りかざし、からかうような仕草で、クィッ、クィッ、と空腰を使ってみせる。  
 
「・・・・んっ・・・・あっ・・・・い、いやっ・・・・くっ・・・・意地悪・・・・しないで・・・・ふあっ・・・・んくぅううっ・・・・」  
 
限りなく卑猥な、しかし、この上なく逞しい下半身の動きに、たちまち視線が釘付けになる優子。  
だらしなく半開きになった口元から生唾が滴り落ち、湿り気をたっぷり含んだ喘ぎ声がそれに続く。  
武具の打ち合うガシャガシャという耳障りな音と共に、聳え立った逸物が空を切るたび、  
肉欲に血走った眼差しは気も狂わんばかりの飢餓感で一杯となり、  
あの肉の杭で刺し貫かれたい、そのためならどうなってもいい、という思いを抑え難くなる。  
 
「・・・・どうした、優子!?ハァハァ喘いでばかりじゃ、何をして欲しいのか分からねェぞ!?  
ほらほら、コイツをブチ込んで欲しいんだろうが!それならそうと、口に出してハッキリ言え!!」  
 
卑猥な挑発を繰り返しつつ、とろん、と膜がかかったような瞳の奥を覗き込むグラメス。  
見返す優子の眼差しは完全に蕩けきっており、もはや意志の光も知性の輝きも感じられず、  
唯一、目の前を行き来する力強い怒張に対する渇望だけが、ねっとりとした光沢を放っている。  
直後、肉棒の事以外考えられなくなった頭の中で、自らの呼吸音が耳鳴りの如く喧しく響き始めたのを合図に、  
濡れそぼった唇がひとりでに動いて、哀切な訴えの言葉を紡ぎ出した。  
 
「・・・・い、挿入れて・・・・!!・・・・おねがい・・・・その・・・・太いのを・・・・!!  
・・・・あああっ・・・・早く・・・・もう、我慢できないっ・・・・!!おねがい・・・・早くぅぅっ・・・・!!!!」  
 
「フハハハッ、いいだろう、優子!お前がそこまで頼むんだったら、特別に情けをくれてやる。  
・・・・そぉら、たっぷりと味わうがいい!!コイツが、ご注文のぶっといヤツだ、ハーハッハッハッ!!」  
 
勝ち誇った笑い声を上げ、身に纏った甲冑を手早く脱ぎ捨てて仰向けに寝転ぶ魔族の王。  
傍らに佇む女側近が無言で合図を送ると、優子の両腕を拘束していた触手が天井へと引っ込んでいく。   
バランスを失い、フラフラと地面に崩れ落ちようとした少女の体を、  
横合いから伸びたレイの腕が拾い上げると、そのまま魔王の腹の上へとエスコートする。  
 
――――――――ズニュウウゥゥゥッッッッ!!!!  
 
強烈な牡の体臭を放つ男根にあてがわれたサーモンピンクの肉花弁が、一気に押し沈められると、  
散々焦らされ解れきった膣道は抵抗の素振りさえ見せず、血管の浮き出た逸物をおいしそうに呑み込んでいく。  
あっけないほど簡単に子宮口まで到達したグラメスの肉棒が、激しい突き上げを開始すると、  
今にも昇り詰めてしまいそうな快楽の大波が打ち寄せ、優子は意味不明の言葉を叫びながら悶え狂った。  
頭の中で、目も眩むような極彩色の閃光が、バァン、バァン、と何度も弾け回り、嵐となって暴れ回る。  
 
「ひぃっ・・・・はひぃぃっ!!も、もっと・・・・強く、突き上げて・・・・ああっ・・・・掻き回してぇっ!!  
・・・・あはぁぁっ・・・・きもちいいっ・・・・きもちいいよぉっ・・・・!!」  
 
騎上位で責め立てられながら、生汗に濡れそぼった背中を海老のように反らし、上体を激しく揺らす優子。  
間髪入れず、グラメスの無骨な両手が、目の前で揺れ動く形の良い乳房を掴み取る。  
屹立した桜んぼを口に咥えると、少女の裸身は、ぶるっ、と戦慄き、甘ったるい嬌声が口をついて溢れ出す。  
柔らかい乳房を根元からぎゅうぎゅうと引き絞ると、充血した乳首が口の中でピクピクと苦しげに跳ね回り、  
ピーン、としなった背筋を痺れるような快美感が走り抜けて、ピンク色に色づいた肌を熱く燃え上がらせた。  
 
「・・・・ふあぁっ・・・・も、もっと・・・・もっと激しくしてぇっ・・・・!!  
・・・・ひぐっ・・・・そ、そうよ・・・・んあっ・・・・あああっ・・・・いいっ、きもちいいっ・・・・!!」  
 
音程の外れた絶叫を放ち続けながら、グラメスの腹の上で激しく腰をくねらせる。  
べっとりと汗にまみれた優子の肉体が淫靡な円舞を踊るたび、  
聳え立つ剛直に突き上げられる肉孔の奥からはグチョグチョと卑猥な水音が漏れ続けた。  
 
――――――――激しく犯し抜かれている最中、時折、何故かほっとしたような表情を垣間見せる優子。  
恍惚とも放心とも異なる、安らいだ瞳には、一切の苦悩や煩悶から解放されたかのような雰囲気さえ漂っている。  
 
「戦士」としてこれ以上ないまでの敗北に打ちのめされ、絶望のどん底に突き落とされた優子の心は、  
単に自己嫌悪と呼ぶにはあまりにもどす黒く濁った負の感情で覆い尽くされ、  
二度と塞がることのない傷口は、腐臭と共に、抉られるような激痛を発し続けている。  
わずかに肉欲への耽溺だけが、悪夢を忘れ、忘我の境地に逃避する事を可能とする手段だった。  
 
・・・・無論、それは単なるまやかしに過ぎず、根本的な解決手段にはなりえない事は明らかなのだが、  
それでも、いまや心の拠り所となる全てのものを失ってしまった優子には、  
死に物狂いでそれにすがりつく事以外に、自分自身を保つ方法は残されていなかったのである。  
 
「・・・・ううっ・・・・こんな・・・・こんな事って・・・・!!  
・・・・ちくしょう・・・・グラメス・・・・一体、優子に何をしたんだ・・・・!!」  
 
連行されてきたチャムが、目の前で繰り広げられる悪夢のような光景に、表情を凍りつかせその場に立ち尽くす。  
真っ青になって震えながら、声を限りに呼びかけてみるものの、  
返ってくるのは、めくるめく肉の快楽に浸りきった甘いよがり声だけである。  
 
「フン、チャムか。・・・・見ての通りだ。こいつはもう俺無しでは生きてはいられん。・・・・そうだな、優子?」  
 
問われた優子は、答えを返す代わりに、牝獣のように四つん這いになったまま、下半身を振り揺らす。  
しょうのないやつめ、と苦笑気味の表情で、魔王は優子の背後からのしかかり、淫孔を刺し貫いて腰を使った。  
子宮の奥壁を突く、パンッ、パンッ、という妙に小気味良い音が響き渡るたび、  
ビュクン、ビュクン、と卑猥なリズムで揺れ動く汗まみれの尻肉と、  
極上の快感に酔い痴れた口から漏れ出す淫らな言葉が、魔王の言が真実である事を何よりも雄弁に物語っていた。  
 
「うあああっ・・・・いいっ・・・・すごく、すごくいいよぉっ・・・・!!  
はひぃっ・・・・もっと・・・・激しく・・・・!!あぁぁっ・・・・そうよ・・・・掻き回して・・・・もっと強くぅっ・・・・!!」  
 
「フフッ・・・・フハハハッ!どうだ、チャム。納得がいったか!?  
今のこいつは、「ヴァリスの戦士」でも何でもねぇ。性欲の虜になってケツを振りまくる牝犬に過ぎん!!」  
 
呵呵大笑しながら、汗にまみれた白桃色の柔肉を、ぐいッ、と力強く抱き寄せる魔界の王。  
少女の口から、うぐぁぁぁっ!!という濁った悲鳴が上がったかと思うと、  
剛直を呑み込んだままの秘裂から大量の愛液が溢れ出し、辺り一面を水たまりへと変える。  
・・・・魔王に対抗できる唯一の希望、三界に生きる者全てにとっての救世主・・・・、  
そう信じて疑わなかった「戦士」の変わり果てた姿に打ちのめされ、思わず顔を背けるチャムの耳に、  
もう一人の仲間の、弱々しく掠れた声が流れ込んでくる。  
 
「・・・・チャム・・・・もう、終わりにしましょう・・・・。  
私たちは負けたの・・・・夢幻界も人間界も・・・・私たちには・・・・もうどうする事もできない・・・・。  
「ヴァリスの剣」さえ奪われて・・・・戦う方法なんて・・・・もう何処にもないのだから・・・・」  
 
グラメスの野太い肉槍に貫き通され、悦楽に悶え泣く優子に煽り立てられたのか、  
自慰に耽るヴァルナの指の動きも、着実に大胆さを増している。  
さらに、ピンク色に色づいた肌理の細かい肌の上を、衣服を脱ぎ去ったレイの指が妖しく這いずり、  
欲情した少女の肉体を巧みに刺激しながら、より一層の快楽の境地へと馴らし込んでいた。  
 
「・・・・さすがに、夢幻界の、女王は、物分りが、良いようね。  
そう、「ヴァリスの剣」は、優子を見限り、いまや、グラメスさまを、主と認めた・・・・。  
いまや、優子には、どんな力も、価値も、残ってはいない・・・・フフ、フフフ・・・・」  
 
少し青みがかった金属的な光沢の長い髪に、陶製の彫像のような印象を与える整った目鼻立ち。  
こうしてヴァルナと二人並んだ様子は、その出自ゆえにか、どこかヴァリアの姿を髣髴とさせたが、  
妖艶な微笑をたたえた表情には、温順な性格で知られた夢幻界の先帝にはない、嗜虐の悦びが満ち溢れている。  
雪のように白くなめらかな肌を重ね合わせ、女の弱点を知り尽くした指先を行き来させると、  
ヴァルナは、たちまち喘ぎ声を上げ、手足を細かく痙攣させながら未熟な淫門を蜜液で濡らす。  
巧緻を極める愛撫の前に、夢遊病患者のように力なく弛緩しきったその横顔には、  
抵抗の意志はおろか、羞恥心も屈辱感も、もはや欠片すら見出す事は出来なかった。  
 
「・・・・ううっ・・・・く、くそぅっ・・・・ヴァ、ヴァルナまで・・・・こんな・・・・こんな事が・・・・」  
 
激しい虚脱感を覚えて、ガクン、と地面に膝を突く鬼族の少女。  
傍らで、何度目かの絶頂に到達した優子が、媚肉を灼く肉の悦びに総毛立ちながら悲鳴を上げる。  
半ば反射的に耳を塞いで、幼女のようにイヤイヤを繰り返すチャムの背中を、  
レイの指示を受けたヴァルナの両腕が優しく包み、生温かい汗に覆われた胸のふくらみを押し付けてくる。  
 
「・・・・ねぇ、チャム、もう、忘れましょうよ?  
こんな結果に終わってしまったけれども、私たちは、やれるだけの事はやったんだから・・・・  
もう、何もかも忘れて・・・・今だけ、私たちだけ、幸せなら、それで良い、って事にしましょう」  
 
技量の点ではレイのそれに遥かに及ばない未熟さながらも、  
情愛に溢れたヴァルナの指先は、うなじにかかる吐息の感触と共に確実にチャムの性感をとらえていく。  
そして、復讐心と色欲を燃え立たせた魔族たちによって、何度も犯し抜かれ穢し尽くされた鬼族の少女の心は、もはやヴァルナの甘い囁きの浸透を拒み通すには、あまりにも無力な存在へと成り下がっていた。  
 
「・・・・っ・・・・くっ・・・・ヴァ、ヴァルナ・・・・お前・・・・本当に・・・・良いのか・・・・?  
・・・・んんっ・・・・夢幻界も・・・・人間界も・・・・くぅっ・・・・何もかも・・・・忘れて・・・・それで良いのか・・・・?」  
 
小さくしゃくり上げながら、それでも、最後の気力を振り絞って問いを発するチャム。  
少しの間だけ、考え込むように視線を彷徨わせたヴァルナは、  
しかし、狂気と正気の境界付近で鬩ぎ合う優子の顔に目を止めると、意を決したように答えを返す。  
 
「・・・・ごめんなさい、チャム。貴女には、悪い事をしてると思っているわ。  
・・・・でも、私は・・・・お姉さまが苦しむ姿を・・・・もう、これ以上見ていたくなかった。  
戦いを捨てる事で・・・・何もかも忘れる事で・・・・お姉さまが苦しまずに済むのなら・・・・私はそれでいい・・・・」  
 
(・・・・ヴァル・・・・ナ・・・・)  
 
まだ何かを言おうとしたチャムだったが、答え終わったヴァルナの頬をつたう涙に気付くと、  
一縷の希望を託した問いかけも何ら効果を上げられなかったばかりか、  
むしろ、夢幻界の少女の決意をより堅固なものとしただけであると悟らざるを得なかった。  
がっくりと肩を落とし、言葉を発する気力さえ萎え凋んだ鬼族の娘に、もう一度小さく詫びながら、  
ヴァルナは力の抜けたチャムの体を押し倒し、ゆっくりと肌を重ねていった・・・・。  
 
「ハッハッハッ・・・・うるわしき姉妹愛という訳だ。・・・・どうだ、レイ、これで満足か?」  
 
少女たちのやり取りに愉悦の笑みを浮かべながら、激しく優子を責め立てるグラメス。  
既に十回近くも連続して絶頂を迎え、そのたびに衰えを知らない濃厚な射精を受け入れた優子の秘裂は、  
二人分の体液によってグチョグチョに濡れそぼり、極限まで感じやすくなっていたものの、  
膣口の締め付けはまだまだ健在で、魔族の王を楽しませ続けている。  
問われたレイは、限界まで尻を突き上げた格好で快感にのたうつ優子の前に腰を下ろすと、  
蕩けきったその顔面に自らの肉花を押し付け、半ば絶息状態で跳ね回る口唇のわななきに低く呻き声を漏らした。  
 
「お戯れを、グラメスさま。・・・・わたくしの、この心が、満たされる事など、永遠に、ありはしません。  
フフッ、・・・・勿論、心、などというものが、まだ、わたくしの中に、残っていれば、の話ではありますが」  
 
「フフッ。・・・・そうだったな。お前は、そういう女だった・・・・」  
 
一時的な呼吸困難に陥ったためか、急激にきつさを増した括約筋の具合に軽い唸り声を発しつつ、  
グラメスは感慨深げな表情を浮かべ、何処か遠い眼差しでレイの顔を眺めやる。  
魔王の視線を、敢えて真正面から受け止めた女は、ふと何かを考え込むような顔つきになり、  
取り憑かれたかのように必死に唇と舌とを動かし続ける少女の頭を優しく撫でた。  
 
「・・・・それでも、・・・・そのわたくしでも、・・・・この娘だけは、許せなかった。  
わたくしと同じく、夢幻界の王女として、夢幻界に生を享け、  
わたくしと同じく、夢幻界をを追われて、異界に生きる事を、強制された筈の、この娘が。  
・・・・棄てられた筈の娘が、何故、「ヴァリスの剣」に、選ばれたのか・・・・?  
・・・・棄てられた、と知りつつ、何故、夢幻界のために、己の全てを、投げ擲つ事が出来るのか・・・・?」  
 
「わたくしには、理解できなかった・・・・そして、思った。  
この娘は、間違っている・・・・この娘は、否定しなければならない・・・・この娘の、全てを・・・・何もかも全てを!!」  
 
凍てついた微笑をたたえたまま、絶え間無い快楽にビュクビュクと波打つ優子の背中に視線を落とす占い師レイ。  
グラメスの肉棒が打ち寄せるたび、被虐の喜悦に咽び泣き、全身を痙攣させる少女の姿を陶然と愛でながら、熱く絡みつくような蜜液に濡れた己の淫花を全開にして、情欲の激流に身を任せる。  
 
「・・・・ハァハァ・・・・優子、もう一人の、わたくしッ!!。  
お前さえ・・・・お前さえ、いなければ・・・・!!わたくしは、夢幻界を、滅ぼそうなどとは、考えなかった!!  
お前が・・・・「ヴァリスの剣」に選ばれた、「戦士」としての、お前が・・・・!!  
祝福と、畏敬と、情愛と・・・・わたくしが、得られなかった、全てのものに包まれ、光り輝いていた、お前が・・・・!!  
・・・・・アア・・・・ウアァアアッ!!・・・・アアァァァッッッ!!!!」  
 
――――――――ビュクウウゥゥゥッッッ!!!!  
 
グラメスの肉根が爆ぜ、白濁したマグマの塊が狭い子宮と膣道の中を暴れ回った。  
レイの媚肉の間に顔を埋めたまま、うぐぁああっ!!と押し潰された悲鳴を上げた優子は、  
身体の奥を駆け巡る沸騰した射精液の感触に堪えきれず、再び絶頂へと押し上げられる。  
性感の頂きへと達した少女の舌先の動きに、レイもまた、猛り狂う欲望を解き放つと、  
充血した花弁の間から半透明な愛汁を噴出させて、優子の顔面を乳白色に塗り潰していく。  
傍らでは、四肢を絡ませ、曝け出した秘所を擦り合わせて、互いを慰め合っていたヴァルナとチャムが、  
各々異なるトーンの喘ぎ声で肉の悦びを表現しつつ、愛欲地獄を彷徨う優子を最後まで見守り続けている。  
 
低く笑いを漏らしながら、グラメスは優子の髪を掴んで強引に上体を引き摺り上げ、  
苦悶と快感とに歪みきったその唇を荒々しく吸い立てる。  
口の中で優子の涙とレイの愛液が渾然一体に溶け合い、えも言われぬ快美感を醸成していくのを満喫しつつ、  
魔王は、更なる欲望を解き放ち、白濁した精液で二人の身体を飾り立てていった・・・・。  
 
THE END.  

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