――――帝都ヴェカンタニア。ログレス城地下。漆黒の中。  
 
『お前達は、絶望から逃れる事は出来ない・・・・』  
 
一体、何千年前からこの場に置かれているのだろうか?途方も無い年月を経た、石造りの祭壇の上。  
太古の魔神に捧げられる生贄の如く、横たえられた赤毛の<戦士>を見下ろしながら、  
<暗黒界>の支配者は感情を消し去った声音で語りかける。  
 
『夜の海の如く、暗い絶望からは、何人も逃れられぬ・・・・』  
 
右腕と右脚を喪い、全身に口を開けた大小の傷口から今も血液を流し続けている<ヴァリスの戦士>は、  
痛みと消耗のために意識も希薄となり、顔面には死相さえ浮かび上がっていた。  
戦う事はおろか、今や、指一本動かす力さえ失われたその肉体からは急速に体温が奪われていき、  
心臓の鼓動さえも徐々に弱まりつつある。  
 
だが――――彼女が望む平穏・・・・人としての最期を与えるつもりなど、ログレスには毛頭無かった。  
 
『簡単に、死ねるなどとは思うなよ・・・・麗子』  
 
おもむろに両手をかざし、無機質な光沢を放つ仮面の奥で何事かを呟く、暗黒の王。  
禍々しい気配が祭壇の下から湧き上り、  
動く事すら出来ぬ少女のカラダの中に異形の力が流れ込んでくる・・・・。  
 
「あ・・・・あっあ・・・・ぐぅう・・・・うう・・・・」  
 
<暗黒界>の森羅万象の根源たる闇の因子<ヴェカンタ>が、  
死に瀕した麗子の肉体へと侵入し、猛烈な勢いで浸蝕していく。  
皮膚が、筋肉が、骨が、内蔵が――――否、全身の細胞の一片一片が、  
異形で異質なエネルギーによって黒く染め上げられていくのが分かる。  
 
恐怖に駆られて抵抗を試みる赤毛の少女だが、  
いくら<ヴァリス>の加護を享ける身とはいえ、衰弱しきった肉体と精神では、  
暗黒界の支配者たるログレスその人が司る<ヴェカンタ>を押し退ける事など到底不可能だった。  
 
「あぅ・・・・ぐ・・・・・あああ・・・・ぁうぅぅ・・・・ぐふぅ・・・・」  
 
闇の波動が押し寄せるたび、麗子の体内には煮え滾る溶岩流のような熱い感覚が迸り、  
魂そのものを打ち震わせるかのような衝動が湧き上ってくる。  
 
『殺シタイ・・・・奪イタイ・・・・壊シタイ・・・・何モカモ全テヲ・・・・!!』  
 
時間の経過と共に、少女の心身からは<ヴァリス>の清浄なる力は失われていき、  
<ヴェカンタ>の禍々しいエネルギーへと置き換えられていく。  
必死の抵抗も空しく、刻一刻と黒く染まっていく己れのココロとカラダを、  
為す術も無く見つめているしかない、赤毛の<戦士>。  
 
・・・・その周囲を、無数の影が取り囲んだ。  
 
『貴様が手にかけてきた、<暗黒界>の雑兵共よ。  
貴様の帰還を言祝ぐために、冥府の底より這い出てきたものと見える。  
・・・・ククク、<夢幻界>の<戦士>共が此処に辿り着くまでの間・・・・それが叶えば、だが・・・・せいぜい楽しむが良い』  
 
「・・・・ぐぅ・・・・ま・・・・待て・・・・うう・・・・」  
 
かろうじて発する事の出来た麗子の声には答えず、  
くつくつと笑いながら、ログレスは闇の中へと消えていった。  
姿は消えても気配はまだ感じ取れるため、この空間を離れた訳ではないだろう。  
・・・・高見の見物、といった所が正解だろうか。  
 
代わって、少女の前に姿を現したのは、無数の魔物たち。  
・・・・それも、ボロボロに朽ち果てた甲冑を身に纏い、全身から死臭を漂わせたゾンビの群れだった。  
 
ある者は、胸に大穴を穿たれてどす黒く濁った血を垂れ流し、  
ある者は、脳天をかち割られて頭蓋骨の中からピンク色の脳漿をはみ出させ、  
またある者は、腹を切り裂かれて傷口から臓物を溢れさせている。  
 
姿を消す間際、暗黒王が口にした言葉の通り、  
かつて、自分が生命を奪い、地獄へと叩き落した、<暗黒界>の軍兵の成れの果てに違いない。  
 
「・・・・ううっ・・・・くッ・・・・!!」  
 
なけなしの力を振り絞って祭壇の上で身を捩る麗子。  
・・・・と、ゾンビたちの環を掻き分けて、  
ひときわ無残に切り裂かれた、雌雄二体の魔物が近付いてきた。  
 
『・・・・ググ・・・・麗子・・・・麗子なのかい・・・・?』  
『・・・・ギギギ・・・・ああ・・・・あたしたちを覚えてるかい・・・・麗子・・・・?』  
 
「ひぃッ・・・・ま、まさかッ!?」  
 
赤毛の少女の表情が驚愕に歪み、次いで、恐怖に引き攣った。  
声にならない悲鳴を上げながら、その場から逃げようともがくものの、  
<ヴェカンタ>に冒された手足はもはや意のままにならず、  
石肌に縫い止められでもしたかの如く、祭壇の上からピクリとも動かなかった。  
 
『覚えてて・・・・くれたようだねェ・・・・?』  
『そりゃそうだ・・・・ずっと・・・・一緒に暮らしてきた・・・・家族だものなァ・・・・』  
 
青白く燃え上がる、不浄の灯火に映し出されたのは、  
麗子にとって忘れる事も出来ない、二人の妖魔。  
 
片方は、腐りかけ、死斑の浮かんだ屍肉の上から、ボロボロに朽ちかけたねずみ色のスーツを羽織り、  
もう片方は、どす黒く変色した甲殻やら触手やらを、ズタズタに切り裂かれたエプロンドレスの中に無理矢理詰め込んでいる。  
 
暗黒五邪神が一柱、アイザードの命を受けて<現実界>へと赴き、  
桐島家の当主とその妻を密かに殺して成り代わった上、  
まだ赤子に過ぎなかった麗子を自分達の娘として守り育てつつ、  
成長の様子を逐一アイザードに報告していた密偵たち。  
 
・・・・彼ら二人、いや、二匹こそ、<ヴェカンタの戦士>として覚醒を遂げた麗子によって、  
真っ先に生命を奪われ、奈落へと叩き落された、最初の犠牲者に他ならない。  
 
「い・・・・いやぁあああッッッ!!!!」  
 
魂も凍りつくような絶叫が放ち上がる。  
恐慌状態に陥り、意のままに動かない手足に必死になって言う事を聞かせようと、無駄な足掻きを続ける麗子。  
周囲を取り囲んだゾンビ兵士たちがくぐもった笑い声を上げる中、  
両親の衣服を身に着けた醜悪な化け物たちが祭壇の傍らに歩み寄り、  
恐怖に蒼ざめた赤毛の少女のカラダに触れる。  
 
『・・・・ググ・・・・聞き分けの無い娘には・・・・お仕置きが必要だねぇ・・・・』  
『・・・・ギギ・・・・そうとも・・・・甘やかすだけではなく・・・・時には愛のムチも必要だった・・・・』  
『・・・・グググ・・・・そうしていれば・・・・あたしたちを・・・・』  
『・・・・ギギギ・・・・こんな目に遭わせるような・・・・非道い娘には・・・・育たなかった筈だ・・・・』  
 
目玉だけがギラギラと異様な光を湛えた、腐りかけの顔面を歪めて、奇怪な笑いを浮べるゾンビ両親。  
――――次の瞬間、スーツとエプロンドレスが弾け飛んで、  
その内側から、腐汁と汚液にまみれた醜悪な肉体が露わとなった。  
 
まず、麗子に襲い掛かったのは、スーツを羽織っていた方のゾンビ・・・・かつての父親だった。  
 
ゾンビにしては俊敏な動作で、祭壇の上へと飛び乗るやいなや、  
少女の上体を跨ぐ格好で、防具を剥ぎ取られてむき出し状態の胸の狭間に、  
腐りかけた青白い生殖器を通し、そのまま口元へと突き入れてくる。  
 
「うぐぅッ!?」  
 
ブヨブヨとした腐肉の感触と共に、ぞっとするような死臭が気道へと流れ込んできて、  
喉の奥から強烈な嘔吐感がこみ上がってきた。  
思わず噎せ返った赤毛の少女の顎にゾンビの両手が伸びて、  
がっちりと挟み込んだと思うと、万力のような力で動きを封じてしまう。  
 
そのまま、ピストン運動を開始する父親妖魔。  
息苦しさのあまり、舌先がピクピクと舞い跳ねて、  
心ならずも、口内に突き込まれている肉先に舌を這わせる格好になってしまった。  
苦しさと屈辱感とで頭がぼうっとなり、眼尻から大粒の涙が溢れ出す。  
無論、口内の汚物を吐き出そうと懸命の努力を重ねてはいるものの、  
ゾンビの両手は頭の両側から閂を掛けられたかのようにがっちりと顎を固定し、微動だにしない。  
 
『・・・・ギギ・・・・いいぞ・・・・麗子・・・・その調子だ・・・・』  
 
腹の底から搾り出すように呻いた父親ゾンビは、  
通りを良くするために、強引に顎を反らせて口から喉までが一直線になるようにした上で、  
口内を蹂躙していた陰茎を喉の奥までガシガシと突き入れ始めた。  
白く細い麗子の喉元が、剛直が突入してくるたびにボコンボコンと膨れ上がり、  
唇からは口腔内に滲み出している、得体の知れない粘汁が飛び散り続けている。  
 
<ヴェカンタ>の作用なのだろうか、喉の奥まで犯され、苦しくてたまらないというのに、  
意識は一定レベルに保たれたまま、酸欠状態にも陥らない。  
それどころか、肉棒がガシガシと擦っていく口腔粘膜が、肉同士の摩擦によって快感を発生させていた。  
丁度、飲食物を嚥下するときの、咽喉越しの快楽に似た心地よさが口の中を妖しく包み込んでいる。  
 
『・・・・グギギ・・・・ノドの奥で・・・・締め付けやがる・・・・』  
 
声を僅かに震わせながら呻くゾンビ妖魔。  
死体であっても官能を感じる事はできるのだろうか、かなり興奮しているようだった。  
先程から、麗子のやや控えめなサイズの胸乳の間で、剛直の根元がぶるぶると震動し続けている。  
 
――――と、次の瞬間。  
 
どぴゅッ!!  
 
肉先が口の中で激しく爆ぜ、白濁の粘塊を弾き出した。  
仰け反らせている<戦士>の顎の裏に勢い良く直撃し、粘っこく飛散する。  
突入を受けてボコボコと膨らんでいる白い喉の中を、生臭い濁液が走り抜けていく・・・・  
 
「んんッ・・・・ぐふぅんッ!!」  
 
半ば性感帯と化している喉奥粘膜に熱い汚濁をぶちまけられて、  
麗子は、我知らず、屈辱の肉悦に総身を震わせてしまった。  
きつく閉じていた瞼を薄く開けると、  
涙滴越しに、自分の口腔を思うがままに犯しながら身悶えている、  
父親ゾンピの醜悪きわまりない表情が視界に入る。  
 
・・・・一方、エプロンドレスに身を包んでいた方のゾンビ・・・・母親役の妖魔の成れの果てが狙ったのは、赤毛の<戦士>の下半身だった。  
 
衣服の下に隠されていた、大きさも色合いも様々な触手が繰り出され、  
ビチャビチャと卑猥な水音を奏でながら、一糸纏わぬ麗子の花園へと襲いかかる。  
おぞましいヌルヌル液を分泌しながらのたくり回る肉縄にカラダの上を好き勝手に這い回られると、  
人間の舌先の滑らかさと勃起した陰茎の生硬さとが一体となったかのような独特の感触で、全身に鳥肌立つ悪寒を生じてしまう。  
 
「あうッ・・・・うぐぅ・・・・ぐごぎゅう・・・・!!」  
 
口の中を父親ゾンビの剛直によって占領されているため、喘ぎ声こそ聞こえてはこないものの、  
与えられる刺激に対して、肉体が敏感に反応し始めているのは明らかだった。  
<ヴェカンタ>による肉体への侵蝕と再構成を受けて、力と感覚を取り戻しつつある麗子のカラダは、  
全身にたっぷりと唾液を吐きかけられて、それを肉ブラシで塗り延ばされているかの如き触感を得て、  
抗い難い淫熱に火照り、びゅくん、びゅくん、と不規則な痙攣を発し始めている。  
 
「うぶゅッ・・・・ぐぼぎゅううッ・・・・!!」  
 
ぞっとするような感触に声が震える。  
無数の触手たちが餌に群がるウナギのように少女の股間に集中していく。  
下半身全体をくまなく覆い尽くさんばかりの触手の大群はその姿だけでもこの上なくおぞましく、  
正気の人間ならば、数分を待たずして精神の平衡を失いかねない代物だったが、  
<ヴェカンタ>によって支配されつつある麗子の心は、その感触に沸き立ち、疼きさえ感じてしまっていた。  
 
ビチュッ・・・・ビチャチュッ・・・・ジュビチュルッ!!  
 
ぬるぬると這い回る肉蛇たちが、まるで全身を舐め回す舌の大群のように肉悦の昂ぶりを押し上げていく。  
恐怖と嫌悪感は薄れるばかりか、ますます増大する一方なのにも関わらず、  
肉体の用意は完全に出来上がり、陵辱の瞬間を今や遅しと待ち焦がれているかのようである.。  
 
――――そして、次の瞬間ッ!!!!  
 
一斉に、赤毛の少女の蜜壷へと雪崩れ込んでくる、大小の触手たち。  
ほんの一瞬だけ、恐怖感が<ヴェカンタ>のもたらす官能への期待感を上回って、  
反射的に両脚を――――正確には、左脚と右脚の膝から上の部分を――――閉じようとする麗子だが、そんな事はもはや到底不可能だった。  
僅かに閉じかけた太股がこれ以上無いほど大きく割り広げられ、緊縛される。  
 
「ぐッ・・・・ぐぼォおおおオオッッッ!!!!」  
 
髪を振り乱しながら仰け反る麗子。  
皮肉にも、父親ゾンビの強制イマラチオのために顔面を左右から固定されていたせいで、  
大事にこそ至らなかったものの、  
それが無ければ、あるいは頚椎を損傷していたかもしれない程の激しい動きだった。  
相前後して、想像を絶する性の快感に絶叫が放ち上げられ、  
まるで壊れかけた自動人形のように、全身が無茶苦茶に跳ね回る。  
 
燻され続けていた官能が、その中心である女性器への侵入を受けて爆発した。  
子宮から脳天に向けて、稲妻のような快感が駆け抜ける。  
 
その快感を更に押し上げようとするかの如く、全身を這いずる触手たちの動きも活発化する。  
まだ無事な左腕と左脚は勿論の事、無残に断ち切られた右腕と右脚にも複数の肉縄が絡み付き、  
<戦士>の四肢をぬるぬると締め続けている。  
大きく仰け反り、快楽信号が駆け巡っている背筋でも無数の肉蛇が愛撫を続け、  
別の一団は、膣内に殺到している無数の同胞もろとも、少女の腰をぐいっと持ち上げて、  
丸みを帯びた尻たぶを祭壇から浮き上がらせ、ヌメヌメとした筒先で撫で回していた。  
 
――――そこへ更に、上半身を犯している父親ゾンビが追い討ちをかけてくる。  
 
『ギギギ・・・・飲み干すんだ・・・・父さんの精を・・・・一滴残らず・・・・!!』  
 
ゴロゴロと喉を鳴らしながら、血走った眼で愛娘を見下ろす、かつての父親。  
同時に、口腔内に突き入れられていた怒張が、びぎッ、と硬直し、  
一呼吸置いて、ぶるるッ、と小刻みに揺れ始めた。  
 
「げはぁッ!?」  
 
麗子の喉奥目がけてブチ込まれる、白濁粘液。  
細い喉が流し込まれる精液によって内側から押し上げられ、ビュクビュクと膨れ上がる。  
声にならない呻き声を上げて悶絶する赤毛の少女・・・・  
<ヴェカンタの戦士>として覚醒する以前、  
目の前の怪物を本物の父母と信じて桐島家の令嬢としての生活を送っていた頃に経験した事のある、  
人間の男の射精とは比べ物にならない量と勢いを備えた汚液の奔流が口の中に流し込まれてくる。  
 
『ギギッ・・・・グギギィ・・・・ギギグェギギィ・・・・!!』  
 
少女の上で、狂ったように己の体を揺らしながら、意味不明な叫び声を放ち上げるゾンビ妖魔。  
延々と放たれる生臭い精汁の大半は、喉奥から食道へと流れ落ち、胃袋へと溜まっていくが、  
流れ切れない分は狭い喉の内側を逆流して、口の中へと溢れ返り、  
腐臭を放つ陰茎を咥え込んでいる唇の隙間から、ブバァッ、と飛び出してしまう。  
 
「げほッ・・・・んげへぇッ・・・・ごはぁああッ!!」  
 
生臭い匂いが口腔から鼻孔へと抜けて、麗子は呼吸困難に陥った。  
既に<ヴェカンタ>の魔力が全身の細胞の殆どにまで行き渡っているため、  
たとえこのまま窒息しようと死に至る事は無いが、同時に、息が出来ない苦しさも止まる事は無い。  
喉は、内も外も父親ゾンビの吐き散らす濁液にまみれてドロドロになり、  
そのおぞましさに火照ったうなじがゾクゾクと震えている。  
 
まるで、未来永劫続くかのような怒涛の射精がようやく終わりを迎える頃には、  
麗子は、陸に打ち上げられた魚のようにピクピクと力なく痙攣を発するばかり、  
生きているのか死んでいるのかさえ覚束ない態で白濁した粘液の中をのた打ち回っていた。  
 
『ギギギ・・・・まだだよ・・・・麗子・・・・まだ終わりじゃない・・・・』  
『グググ・・・・そうとも・・・・可愛い麗子・・・・もっともっと・・・・お母さんたちを愉しませておくれ・・・・』  
 
崩れかけた顔面を奇怪に歪めながら、冥府から黄泉返った両親が愛娘の顔を覗き込む。  
それを合図にしたかのように、今まで少女の下半身を思い思いに陵辱していた触手たちが、  
一時的に彼女の体から離れ、母親ゾンビの体内へと舞い戻っていった。  
 
支えを失って祭壇の上へと崩れ落ちる麗子のカラダ――――  
それを抱き起こしたゾンビ妖魔たちは、父親が前に、母親が背後に陣取って、  
胡坐座になり、それぞれ少女の前後の穴に狙いを定めて、再び男根と触手とを這わせていく・・・・。  
 
「あぐッ・・・・あああッ・・・・ひはぁ・・・・くはぁああんッ!!」  
 
強制的に意識を引き戻された麗子の口元からは、程無くして声が漏れ始めた。  
父親ゾンビの怒張によって口元を封じられていない分、  
先刻までと異なり、喘ぎ声ははっきりと周囲に響き渡り、苦痛も官能も明瞭に聞き取れる。  
 
剥き出しのままの胸乳には触手が絡み付き、二つの乳首をきつく絞り上げていた。  
首筋へと巻き付いた淫蛇はうなじから鎖骨にかけて思う存分這いずり回り、  
手足を絡め取っている肉ミミズは指の間にまで入り込んで、ヌルヌルとした体液を塗り込めてくる。  
全身を襲う、おぞましくも魅惑的な肉の感触が、女性器を突き上げられるヨロコビと渾然一体となり、  
めくるめく快楽の波動を生み出し続けている。  
 
一方、触手の一部は、麗子の臀部へと向かい、  
程良く引き締まった<戦士>の尻たぶを、感度を確かめるかのように這い回り始めた。  
 
「っ!?」  
 
未知の感覚に仰け反る、赤毛の少女。  
肛門性交は初めてではないが、  
牝膣を責め立てられながら同時にアナルを抉られる、いわゆる二穴責めは経験した事が無かった。  
しかも、一方は男根、もう一方は触手、という異なる得物を用いたダブルの刺激である。  
 
「あが・・・・あぐぅ・・・・あうぁううう・・・・!!」  
 
触手の先端が、肛門を丸く押し開いて、すぼまりの中へと侵入してきた。  
大量に分泌されている粘液が潤滑剤の役割を果たしているのか、さしたる痛みは感じない。  
そのままグボグボと突入を開始した肉の槍先が、  
何処までも深く潜り込み、直腸を限界まで引き伸ばしていく。  
 
喘ぎ声が急速に切迫し、熱を帯びていく。  
窄まった尻肉と蠕動する肉縄とが擦れ合って生まれる妖しい喜悦が、  
<戦士>の涙腺を緩ませ、随喜の涙を溢れさせる。  
うっすらとピンク色に上気した生尻を、どす黒い触手に撫で回され続け、  
粘っこい体液によってヌルヌルに汚されながら、その中心部にある肛門を激しく責め嬲られている赤毛の少女。  
皺深い子穴が触手の内径の太さまで押し拡げられて、皺が完全に延び切ってしまっている。  
・・・・そして、女性器を犯している父親ゾンビの剛直と肛門を穿り返している触手たちの動きが、  
腹の肉壁を隔てて擦れ合い、共鳴し合う。  
 
「ひゃ・・・・ひゃめて・・・・もう・・・・もう・・・・!!」  
 
麗子の叫び声など何の力も持たなかった。  
つがいのゾンビたちは前と後ろから肉穴を責め立て、激しく突きまくる。  
彼女のカラダがどうなろうとも構わない、という暴力的な性交・・・・  
本来ならば、激痛によって意識を失っていても不思議ではなかったが、  
<ヴェカンタ>の魔力は、少女の全身を敏感な性感帯へと変貌させてしまっていた。  
どんなに乱暴な責めも痛みを感じる前に官能へと置き換えられ、肉の悦びへとすり替えられてしまう。  
 
「あ・・・・あが・・・・うぐがぁあッ・・・・!!」  
 
引き千切られるのではないかと思える程、乳首がきつく締め上げられる。  
体中を這い回っていた触手たちがぎゅうぎゅうと手足を引き絞った。  
逞しい男根を咥え込んだ大陰唇がわなわなと震え、  
大量の触手が殺到した肛門から、彼らの体液とともに半透明な腸液が滴り落ちる。  
すでに頭の中は真っ白な光によって埋め尽くされ、  
ピンク色の靄がかかった瞼の裏側では極彩色の電気火花がバチバチと舞っていた。  
 
『ギギギ・・・・さあ、仕上げだ・・・・父さんの精を・・・・受け入れろォッ!!』  
『グググ・・・・お母さんも・・・・お尻をメチャクチャにしてあげる・・・・覚悟しなァッ!!』  
 
ゾンビ妖魔たちが咆哮すると同時に、  
麗子の身体の上でのたくっていた触手という触手が、一斉に鎌首をもたげて射精の構えに入った。  
 
・・・・どぴゅッ!!どぴゅぴゅぴゅうッ!!どびゅうううううッッッ!!!!  
 
無数の肉先から白濁した粘液が迸った。  
膣内を抉り抜いている父親ゾンビの肉槍も、勿論、射精を開始している。  
先程、あれほど大量の精汁を喉奥に放ったばかりだというのに、  
疲れを知らない妖魔の剛直からはまるで連発式の打ち上げ花火のように次々と射精が繰り出され、  
あっという間に狭い膣道内に溢れ返ったばかりか、子宮までも一杯に満たしてしまった。  
 
母親ゾンビの触手も負けてはいない。  
 
充血して赤く腫れ上がった窄まりを引き裂かんばかりに押し広げて、  
十数本もの肉縄を強引に肛門へと突き入れた上、  
直腸壁を代わる代わる嬲り回し、じゅくじゅくと溢れ出す腸液を搾り取っていく。  
 
菊門に入りきらなかった触手たちは、仕方なく、尻穴の周囲を撫で回し、  
アナルから漏れ出したヌメヌメ液を舐めしゃぶっていたのだが、  
やがて、女陰部へと向かう狭い割れ目・・・・俗に言う、蟻の門渡りに沿って移動を開始し、  
途中にあるもう一つの排泄器官――――膀胱へと目を付けて、瞬く間にこれを蹂躙してしまう。  
 
「アアッ・・・・ウアアア・・・・アッアッ・・・・アウァアアアッッッ!!!!」  
 
人体が耐え得る限界を遥かに超越した、凄まじい快感の嵐に、  
麗子は獣のような唸り声を放ち上げながら絶頂に達した。  
 
意識は完全に吹き飛び、視界は真っ白な闇に閉ざされてしまう。  
脊髄の間を壮絶な快感が駆け巡り、  
全身がバラバラになりそうな程の衝撃が頭蓋骨の中身をグチャグチャに攪拌した。  
 
吐き出され続ける汚濁液のあまりの量と勢いに子宮が悲鳴を上げるものの、  
その苦痛でさえも今の彼女にとっては快感に他ならない。  
発狂しそうなくらいの喜悦の波動が何度も何度も執拗に押し寄せてきて、  
少女の精神を粉々に打ち砕き、完膚なきまでに叩き潰してしまう。  
 
――――死と狂気に満ち満ちた、快楽地獄の真っ只中へと放り込まれた麗子の存在は、  
逆巻く<ヴェカンタ>のアギトの底へと呑み込まれ、否も応も無く、変貌を遂げていった。  
<暗黒界>の支配者が望む、暗黒の<戦士>、闇の奴隷、最強にして最後のゲームの駒へと・・・・。  
 
『――――グウアアア・・・・ウガァアアアアアッッッ!!!!』  
 
獣の雄叫びを上げて、麗子は、  
・・・・否、かつて麗子だったモノは、石造りの祭壇から跳ね起きた。  
 
禍々しく伸びた右腕を一閃すると、傍らにいたゾンビ妖魔のカラダが、グラリと傾ぎ、  
次いで、グロテスクな笑いを満面に張りつけたままの二つの生首が、ゴロン、と転がり落ちる。  
 
『グギァアアアアッ!!』  
 
奇声を上げながら、<暗黒界>の戦士は祭壇の周囲を取り囲んでいた異形の者共に襲い掛かり、  
その全てを、瞬く間に切り裂いていった。  
戦いの中で喪われた筈の右肘から先の部分には、  
竜のような鱗と禍々しい鉤爪を有する新たな腕が生え変わり、  
右ひざから下には、奇怪にねじくれた猛禽のそれのような下肢が継ぎ足されている。  
 
『殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス・・・・・・・・』  
 
理性を失い、殺戮と破壊への欲望によって支配された瞳の中で赤黒い焔が燃え盛っていた。  
身に纏う甲冑は、<ヴァリス>の祝福を享けた黄金の鎧でもなく、<ヴェカンタ>の加護の宿る漆黒の鎧でもなく、  
戦場での機能のみを考えて生み出されたかのような、およそ優美さの欠片も無い、無骨な戦闘装備に過ぎない。  
 
『ククク・・・・』  
 
漆黒の瘴気の中に響き渡る、くぐもった笑い。  
 
『そうだ・・・・麗子。  
今の貴様には、その闇そのものを封じた戦装束こそがお似合いよ。  
もはや、<ヴェカンタの戦士>ですら在り得ぬ、不浄なるケダモノに過ぎぬ貴様には、な・・・・』  
 
 
 
――――――――TO BE CONTINUED.  
 
 
 

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