「んっ、あっ、イイッ」
(駄目、お願いだから、あぁっイ・・・ク)
自慰にふける一人の少女の体が月明かりの窓辺に浮かぶ。
シルメリアは幽閉されてから一日に一回はアリーシャの肢体を弄んだ。
神といえども一つの体の感覚を二つの精神で共有し、快楽を貪ることは想像を絶する事であった。
一方のアリーシャはシルメリアにされるがままになっていた。
「もう、お願いだからこんな事は止めて」
目尻に泪をためながら己の中のシルメリアに乞う。
(本当に止めて欲しいと願っていないから私がおまえの肢体を好きにできるのだぞ。)
「そんな・・・・」
(やれやれ、自分がどれほど淫靡な存在か自分で試すが良い)
と、シルメリアは両手をかざし、黄金色の小さな粒となみなみと満たされた浴槽を呼び出した。
「っ、な・・何?」
(その粒を飲むと良い)
半ば強制され、アリーシャはその粒を飲み下した。
「あっ、な・・んで?体が、熱い」
(どう?アリーシャ、堪らなくなってきたんじゃない?)
甘い口調でシルメリアの囁きが脳裏に響く。自然と両の手が胸に伸び、
また秘裂をなぞる。
「こ・・んな、もう、駄目」
(そ、うよ・・・もっと激しく、あふっ)
自らを慰める背徳感ともう一つの精神と共有する快感、それらが肢体中を駆け回る。
(あっ、アリーシャ、浴槽に入るのよ。ふああっ、ふ、服を着たままっ、靴も・・だ・からっ)
「あんっ、た・・立ってられない」
ふらふらと浴槽に足を差し入れる、粘りのある水が体にまつわりつく。
(か、体にっ・・ンッ)
シルメリアがそこまで言うだけで十分だった。アリーシャは両の手で全身にその水を塗りつけていく。
「トロトロで、気持ちイイ」
恍惚の表情を浮かべながら自らを抱くように塗り拡げる。
(アリーシャ、ま、待ってッ)
シルメリアがそういうとまた神気を放ちだす。すると浴槽の底が盛り上がりちょうど鞍の形になった。
ただ決定的に違うのがその背には男根を模したかの様に盛り上がっている。
「こ、これ・・」
男性経験の無いアリーシャは不安な表情を浮かべる。
(大丈夫、ほら指よりちょっと太いくらいにしておいたから)
確かに長さはあるが太くはない。
アリーシャは喉を鳴らし、早鐘のように脈打つ心臓を落ち着けながらゆっくりと腰を下ろした。
「あああああっ」
(ふああああっ)
二人の意識は一瞬にして純白の世界に誘われた。
「ああーっ・・・・」
(ああんっ・・・・や・・あぁ・・・・!)
だが神の力によって生み出された張り型は余韻にふけるのを許さぬとばかりにアリーシャの秘部をかき回す。
「あっ・・・・」
(うっ・・・・あ・・・・)
両手もまた二人の意に反して双乳の頂をひねり、ひっかき、つまみ上げる。
と、鞍からもう一本の張り型が生えてきてアリーシャの菊座にズブズブと埋め込まれていく。
「んああーーっ!!」
(あっ・・あっ・・そんな・・・・ああーーっっ・・・・)
S字結腸まで届かんとばかりに体内を暴れ回る張り型、
アリーシャの花びらのような唇からはいやらしく涎が伝い、嬌声は留まるところを知らない。
シルメリアとて予想外の快感に絶頂の波に何度もさらわれ、じぶんがどうなっているのか理解できない。
「あ・・あ・・ああ・・・!」
(はあああん。あっ、いやっ、あっ、あああーーっ!!)
首から下が快感と粘液で内も外もトロトロになってしまって力が入らない。
鞍にまたがってしまっているため、快楽から逃れることもできず。二人はイキ続けた。
−−−明け方、
シルメリアの神気が切れ、超常の快楽から解放されたアリーシャは床で目覚めた。
まだ余韻が全身に残っていて頭がボウッとする。
「起きてる?シルメリア」
(ん、起きてる)
「またヤってくれる?」
しばしの沈黙の後シルメリアは答えた。
(・・・・今晩くらいかな)
−fin−