「ん……はむ、んぢゅぅ……」  
「う…ぉ……」  
ゾルデの宿の一室に、淫靡な水音が響く。  
美しい金色の髪の少女が、ベッドに腰掛ける緑の長髪の青年の下半身に向かって跪き、  
懸命に奉仕をする姿がそこにはあった。  
綺麗な桃色の口唇が、大きくそそり立った肉棒を飲み込み、懸命に根元から先端を往復していく。  
(シルメリア……おね、がい……ぃゃ、こんな、事っ……)  
(アリーシャ、あなたが男性の誘い方すら知らないなんて思わなかったわ、今日はよく勉強しておくことね)  
事の発端は、ディパンへの船が欠航となり、違うルートで行こうと提案するシルメリアが緑の長髪の男――ルーファスを連れに誘うようにアリーシャに言った。  
しかし、アリーシャは彼を上手く誘うことができず、見るに見かねたシルメリアが、  
「失礼しました。詳しい話は宿でしましょう、宿代は私が出します。私とディパンに行く、行かないにしろ、今日の宿代が浮く分あなたにとって悪い話でないはずだわ」  
などと言って彼を宿に連れてきたと思えば、突然このような行為に及ぶとは思わなかった。  
「んん……どう? 私と…んむ、ディパンに……ちゅぁ……行ってくれませんか?」  
「う、あっ……あ……」  
一方、ルーファスといえばアリーシャ(今はシルメリア)の口淫がとても巧みで、快楽に耐えることしかできずに返事もままならなかった。  
「行ってくれるって言わないと……じゅぱっ……ちゅ…る……射精させてあげない…わよ……」  
「くあっ……」  
(そ……んな、だめっ…私の身体で、そんな、いやらしい……こと…)  
アリーシャの意に反してシルメリアは口唇を締めて、ルーファスの先端部を何度も吸い上げていく。  
その度に、ルーファスからは苦悶の声と、先走りを漏らしてはアリーシャの処女口腔を何度も汚していった。  
シルメリアの奉仕は正に神技と呼ぶに相応しく、ルーファスが射精する直前になると舌や唇の奉仕を緩め、再び絶頂寸前まで巧みに高めていく。  
「んぢゅぱっ……じゅ、ちゅ…ぅぅぅ! んっ、んっ、んっ……! れろれろ…ぉ…」  
ルーファスは、そんな生殺し状態が続くことに言い様もない感情を抱くしかない。  
「ああっ! ディパンでも何でも…行ってやるっ……だか、ら……もう…たの、む……」  
とうとう聞きたかった言葉を聞くと、シルメリアは満足げに、しかし妖艶に微笑んだ。  
(ふふ、どうアリーシャ……わかった? 男の人の誘い方……)  
(おねがい……もう、やめ…て…)  
心の中で会話をする二人。  
しかし、アリーシャの言葉にシルメリアの悪戯心が働いた。  
(そうね……じゃあ、もうやめてあげるわ)  
(え……?)  
 
突然、シルメリアの言葉とともに意識が覚醒するアリーシャ。  
もちろん、今まで自分では感じていなかった何かをその口腔内で感じ取る。  
びくびく、と何度も力強く脈打ち、ぬるぬるとした液体に口内を満たされていく。  
「きゃあああああ!」  
「おわああ!」  
アリーシャは思わず、ルーファスの肉棒から唇を離して悲鳴を上げる。  
何が起こったか理解できないルーファスも、彼女の声に驚いて声を上げた。  
「な、何なんだよ! それより……俺、マジでどうにかなっちまいそうなんだ……」  
自分から離れていったアリーシャに、ルーファスは震える肉棒を片手で掴みながら彼女の元ににじり寄る。  
シルメリアの愛撫によって、もはや自分ではどうすることもできないほど大きくなったモノが、アリーシャの眼前に晒される。  
「ぃ、ぃゃ……」  
「……ディパンでも、何でも行ってやるって言ってんだ。 だから……」  
「こ、こないでっ……」  
さっきまでの凛とした瞳は、今はすっかりおどおどして涙を溜めた瞳に変わっている。  
本当に、さっきまでの女か?  
だが、正直そんなことはどうでもよかった。  
この大きくなったモノを鎮める事ができれば。  
むしろ、どこかその表情には加虐心を煽られる。  
気付けば、ルーファスは先ほどとは打って変わっておどおどした少女の口唇に、強引に己をねじ込んでいた。  
「んむぅぅぅ! んんっ、やっ! あつ、ぃっ…ふ、んぅぅぅっ……」  
「はやく、舐めろよっ……さっきみたいに……」  
腕も押さえつけられて観念したのか、アリーシャはとうとうゆっくりと口内の剛直に舌を這わせていった。  
「ん……んんっ…れ……ろ……」  
「ぉ……ぅ」  
(やだ……どうして……身体が、あついの…?)  
口腔内で男性の熱と匂いを感じながら、じゅん、と下腹部が少し熱くなった気がした。  
気付けば、スカートから覗く白い太股を擦り合わせながら、ルーファスの肉棒を奉仕している自分がいた。  
「は……ぁ、んっ、ちゅ……ぅ」  
目に涙を浮かべ、唇からは涎と先走りが混じった液体が顔を伝い流れ、太股からはぽたぽたと少女の熱が滴っている。  
ルーファスはひどく、先程までのシルメリアの口技に比べると拙いものを感じざるを得なかったが、  
それを補ってアリーシャの懸命な奉仕と性への覚醒の様子は扇情的に見えた。  
 
やがて、そんな少女を汚してしまいたいという感情と、早く射精したいという欲求が混じりあい、気付けばアリーシャの頭を掴んで自ら腰を動かしてアリーシャの口内を犯していた。  
「んっ!? んんっ! やぁっ……んむぅっ! もっと、ゆっく……んんんっ!」  
「はあっ……はぁっ……」  
じゅぽ、じゅぽっ! と何度も喉奥を突いて、先端まで抜いていく度に、だらしなくアリーシャの唇からだらりと糸を引いて液体が床に滴っていた。  
先程よりも、涙も、太股から流れる蜜の量も増えている気がする。  
強引に口腔内を犯されながらも、悦ぶ少女の身体がそこにはあった。  
「やっ…くる、し……んぶっ、んふう! ちゅばっ! ぢゅぱあ!」  
「う、あっ! 出す、ぞっ!」  
「えっ!? んんっ!? ぷ、あっ……」  
ルーファスが喉奥を一突きしたその刹那、熱く粘った精液がアリーシャを犯していく。  
驚きと苦しみと嗚咽を漏らそうにも、がっちりとルーファスに頭を掴まれているため、彼の全てを口内に受け入れるしかなかった。  
ひどく熱くて、喉を焼かれるようで、えぐみがあって……  
涙が止まらないのに、アリーシャは自分の下腹部に感じる熱とショーツから染み出るほど広がる蜜に困惑を覚える。  
やがて、二度、三度、と長い射精を終えたルーファスが、ゆっくりとアリーシャの唇から自身を引き抜いていく。  
その時、ちゅぽ……という音を立てながら、震える自分の肉棒とアリーシャの唇を白い糸が紡ぐいやらしい様子に、再びルーファスに熱が入る。  
一方のアリーシャは自分の口内に大量に注がれた白濁に困惑していた。  
(アリーシャ、ちゃんと全部飲みなさい)  
(いやっ……こんなの、飲めないっ……)  
(男の人はそうすると喜ぶものよ。 彼はディパンへ行くと言ってくれた。 ならば最大限の敬意を示してあげるべきではないの?)  
「……ん……ん、く……」  
未だルーファスの先端と銀糸で結ばれた唇が、ゆっくりと動くと彼女の白い喉が大きく動いた。  
「は……ぁ…、はぁ……ぁ……」  
彼女が喉に流し込んだばかりで整える呼吸からは、少し男性の匂いがした。  
肩で呼吸をする彼女に、ルーファスが口を開く。  
「なあ……」  
「……?」  
「俺、まだ……」  
「ぁ……」  
未だ大きく脈動する彼のモノを凝視してしまい、頬を真っ赤に染めるアリーシャ。  
(い、今まで、コレを……わたし、咥えてたんだ……)  
自分の行為を省みては、やはり身体が火照ってくる。一体自分はどうしてしまったのか。  
そんなことを考えていると、アリーシャはルーファスによって壁に手をついて立つ形にさせられていた。  
 
「え…?」  
気付けば自分の背後からスカートを捲り、ショーツの上から熱くたぎった肉棒を押し付けられていた。  
「やあっ…!」  
「ココまで来たら、いいだろ……? すっげぇ濡れてるし……」  
彼の台詞に、アリーシャは耳まで真っ赤にして必死で首を横に振る。  
「お、おねがいっ……それ、だけはっ……」  
「何だよ、ココまでやっといて今更」  
「おねがい……します……おね…がいっ……」  
瞳から大粒の涙をぼろぼろと零しながら、必死にルーファスに懇願する。  
正直、ルーファス自身、この少女の様子を見てさらに肉棒が反応したのは言うまでもないが、さすがにこのまま無理矢理というのもバツが悪い。  
急遽、ルーファスはこうアリーシャに呟いた。  
「……わかったよ。 じゃあ、両脚を閉じてみな」  
「え……?」  
言われるがままに、アリーシャはとりあえず両脚をぴっちりと閉じてみる。  
すると……  
「きゃあ!」  
ブーツとスカートの間にある閉じられた太股と太股に、割って入るようにルーファスの肉棒が挿入された。  
むっちりとした白い二つの太股の間に、赤黒い亀頭が何度も見え隠れする。  
「ふあっ、ぁ……それ、だ、めぇ……擦れ…ちゃ、ぅ…!」  
ルーファスが腰をグラインドさせる度に、ショーツの上から彼の亀頭がアリーシャの秘裂を撫で、肉芽を突いた。  
時には自分が性感を得る為に、時には少女の悦ぶ様子を見たいが為に。  
ルーファスは腰の動きを変えてはアリーシャの太股を犯していった。  
「あんっ! ひあっ、ぁああっ……」  
「すげ……ぬるぬるしてて……気持ちいいぜっ…」  
先程までのアリーシャの口淫によって、肉棒に付着した彼女の唾液、彼の我慢汁や精液。そしてアリーシャの太股やショーツには先程までの行為による蜜が滴り、  
先に述べた肉棒の淫液の数々がいやらしく混ざり合って水音を奏で、行為の潤滑油となる。  
「こんなっ……声が……出ちゃっ……ぅ、あっ、ふぁぁっ!」  
「はぁ……はぁ……んっ…」  
くちゅ…っ、ぐちゅっ……とさらに二人の陰部からは大量の淫液が漏れ、アリーシャの脚を通して絡み合っていく。  
アリーシャは口元からだらしなく涎を垂らしながら、かぶりを振って快楽に耐えようとする。  
しかし、そんな彼女に追い討ちをかけるように、ルーファスはアリーシャの性感を刺激するように、肉芽を集中して先端でぐりぐりと刺激を与えていく。  
「も、もぅっ……腰に…力、はいらなっ……ふ、ぅぅぅっ…」  
がくがくとアリーシャの膝と細い腕が力なく震えている。  
ルーファスはそれを支えるように、本能からか彼女の細腰をしっかりと掴んで、膣内に抽送するかのように激しく腰を打ち付けていった。  
「俺、もっ……またっ…!」  
「あっ! ああっ! 激しっ……ぁっ、んんぁああああっ!!」  
やがて、ルーファスが腰を一際強く押し込んだ瞬間、アリーシャの身体が弓なりに曲がり、びくびくと痙攣していた。  
ショーツを通してではあるが、彼女の秘所の蠢きと震えを陰茎で感じ取り、ルーファスも大量の精をアリーシャの腿の中に流し込んでいく。  
どろりとした精液が、太股からブーツを伝って少女の綺麗な白い脚をさらに白く染め上げていく。  
アリーシャの白い綺麗な脚が、男の欲望で汚されていく瞬間だった……  
アリーシャの精神の中で、シルメリアはただただ妖艶な笑みを浮かべていた。  
こうして、ルーファスはアリーシャとディパンに行きましたとさ。  
 
おしまい。  
 

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