「ダレス!ダレスっ!」
グールパウダーを吸わされたダレスに駆け寄るアリーシャ、だがその呼びかけも虚しく不死者としてのドス黒い感覚に魂を染め上げられていく。
「グオオオオッ!」
カッと目を見開き、天を仰ぐその目に人としての光はもう宿って無かった。「きゃああっ!」
ダレスはアリーシャを腕に抱いて城の見張り台に達していた。
「アリーシャ!!」
ルーファスが弓を放つが魔力の障壁に阻まれ届かない。
《常夜を彷徨う亡者の御魂、暗闇の旋律を響かせよ》
抵抗しようとするアリーシャだったがダレスの魔法でシルメリアもろとも意識を封じられた。ダレスはアーリィを一瞥し、移送方陣で姿をくらませた。
「う・・ん」
体に伝わる違和感と痛みで、アリーシャは目覚めた。
「痛っ・・、なっ、何!?」
混乱するのも無理はない、アリーシャは後ろ手に縛られた状態で宙釣りにさ
れていたのだ。
「オ目覚メカ、でぃぱんノ王女」
声の方を見るとグールパウダーによって不死者となったダレスがいた。
「汚レヲ知ラヌ生娘ヨ、我ノ贄トシテ相応シイ」
アリーシャのおとがいに手をあて、ダレスがそういった。
「ダレス!お願い目を覚まして!」
必至に呼びかけるアリーシャにダレスは信じられない事を口にした。
「愚カナ、しるめりあカラ解キ放ッテヤッタ我ニ目ヲ覚マセトハ」
「えっ?」
ダレスの言葉を聞いた時、アリーシャはダレスが何を言っているのか解らな
かった。
「己ノ精神ガ呪縛カラ解放サレタ事ニスラ気付カヌ王女ヨ、見ルガイイ」
そうダレスが言ってパチンと指を鳴らすと轟音とともに目の前の床が割れて
十字架に縛り付けられた女性が姿を現す。その女性を見たアリーシャは驚愕し
た。
「わ、私!?」
衣装こそ純白ハイネックのハイレグ水着に、黒のオーバーニーソックス・ハ
ーフブーツという出で立ちではあるが、アリーシャを鏡に映したような女性が
そこにいた。
「ソウダ、君ノ事バカリ考エテ三賢者ニスラ秘シテ創ッタほむんくるすダヨ。
ソレニしるめりあノ魂ヲ転生サセタノダ、喜ンデ貰エタカナ?」
そこまでダレスが言い及んだ時、アリーシャは目の前の自分〔シルメリア〕
が眉根をよせて切なそうな表情を浮かべているのに気付いた。よく見ると股布
の所が少しずらされて十字架に据えられた張り型が前後の穴に深々と突き刺さ
っている。
「オ・・願い・・見ないで・・」
涙を流しながら懇願するシルメリアをよそにダレスがアリーシャの双乳を無
遠慮にこね回し始めた。
「嫌あっ!ダレスっ!ンッ、えっ?あっ、ああっ!」
「嫌ト言ウコトハアルマイ?ソナタ達ハ完全ニ分離サレタ存在デハナクアル程
度感覚ヲ共有シテシマウノダカラ」
ダレスがそう言うがアリーシャにその声は届いていなかった。シルメリアの
膣内や菊座で蠢く張り型の感覚がアリーシャにも流れ込んで快楽となって全身
を駆けめぐっているのだ。
「仕方ノナイ姫君ダ」
再び指を鳴らすダレス。十字架の台座が動いてアリーシャとシルメリアの顔
が重ならんばかりになる。ダレスは目標を変えてアリーシャの突き出された腰から下着を剥ぎ取り、秘裂をなぞりだした。
「ダレスッ!んあっ、ンッ」
アリーシャが目の前で双眸を潤ませて喘ぐ様に煽られてシルメリアがその桜
の花びらのような唇を重ねるとどちらからともなく自然と舌を絡ませる。
「んっ・・ハアッ、は・・ン、ング」
アリーシャもシルメリアもどちらが舐めているのか舐められているのか解ら
なくなってきた。舌先が快感に震え、重なった唇の橋からは二人の唾液が混ざ
り合って淫らな糸を引いて床に滴り落ちる。