突然、アリーシャに後ろから服をきゅっと掴まれて、ルーファスは足を止めて振り向いた。  
「あ……あの、ね、ルーファス……」  
「? どうした、アリーシャ」  
港町ゾルデで始めて見せたあの仕草と全く同じ様子だが、一つ違うのは彼女の頬が紅潮  
していたことだ。よくよく考えてみれば、あの時は不信感から気にも留めてなかったが、  
ひどく可愛らしい仕草だ。  
とまあ、それはどうでもいいとして、今日はもう宿に泊まらないかという話だった。そ  
んな事は今まで何回も口にしてきたことなのに、なぜ今日に限って頬を赤らめるのだろう  
か。だが、ルーファスにはそれ以上に自分の悩みについて考える事があった。アリーシャ  
と初めて結ばれた夜のことを彼は時折思い出すのだ。  
 
自分とアリーシャが二人きりになって旅をしていたある日、宿部屋を借りてアリーシャ  
がルーファスの部屋を訪れた。  
「……あ、あの」  
「こんな時間にどうした? 何か用か?」  
「あの、ね……」  
恥ずかしげに口ごもるアリーシャを見て、とにかく中に入れよと言ってドアを開けてやる。  
で、用件は何だということなのだが……  
「い、一緒に寝てもいい……?」  
「……へ?」  
状況がよく飲み込めず、思わず気の抜けた返事をしてしまうルーファス。すこし潤んだ  
瞳をしながら、アリーシャはルーファスの腕を掴んでこう呟いた。  
「……だめ?」  
「い、いや、だめじゃない……けど、なんで……」  
「恥ずかしいんだけど……その、怖いの」  
「怖い?」  
「……みんないなくなっちゃって……死んじゃって……あれから一人が怖いの…朝起きて  
 もしかしたら、ルーファスもいなくなっちゃうんじゃないかって……」  
最初は一緒に行くことを一度は拒んだのだから、そう思うのも無理はないかもしれない。  
でも、今はこの少女を一人にしてはいけない事はルーファスにもわかっていた。  
「そんなことしねえよ……、だからもう寝ろ」  
「……」  
「俺は……お前の傍にいるから。これからも。そりゃ、アスガルドに行ってる時は……  
 だけど、使命を果たした後も見守ってるし、会いにだって……」  
「……うん」  
ようやくアリーシャは俯いていた顔を上げた。少しは不安を払拭してあげられただろうか。  
 
「寝るまで傍にいてやるから……」  
「ありがとう」  
 ルーファスのベッドにアリーシャがそっと寝そべる。やっぱりココで寝るのか、  
と思ったがそれは口にしない。アリーシャが寝たら俺は彼女の部屋で寝ればいい  
だろ、と思いベッドの上の彼女を見つめる。  
 既に瞳を閉じている。アリーシャはもう眠りについているのだろう。不覚にも少  
し幼さの残る寝顔がちょっと可愛らしく思えた。胸が高鳴ってしまう前に、部屋を  
退散しようと思ったのだが……  
「ルーファス……」  
 すぐさま彼女の呼び声に踵を返す事になる。  
「まだ寝てなかったのか」  
「ごめん、なさい……その、やっぱり一緒に寝てほしいの……」  
「……お前、自分で何言ってるかわかってるか?」  
「い、一緒に寝るだけでいいの……! お願い、今日だけ……」  
 子犬のように懇願するその表情を見ると、いろんな意味で理性が崩壊しそうになる。  
「わ、わかったからその顔やめろよ」  
 いそいそと彼女の隣に寝そべってお互い背を向け合う形になる。  
(……顔なんか合わせられるかっての)  
 しかし、ルーファスの思いとは裏腹に、アリーシャはそっとルーファスの背中から細い  
腕を回し始めた。  
「っ!? おい!」  
「ご……ごめんなさい、こうして、今日は……今日だけは寝させて……」  
 アリーシャの細い腕が少し震えていた事に気付き、ルーファスは何も言えなくなってし  
まう。ルーファスは一人、今日は寝れそうにないな、と心の中でごちっていた。  
「……人間って生まれ変われるんだって」  
「ん?」  
「もし、私が死んじゃったりして生まれ変わったら、ルーファスは私を探してくれる?」  
 身近な者で多くの死を見てしまったからか、自分を理解してくれる存在が今は彼しかな  
いから出た言葉なのか。今まで生まれてから不幸な人生を送ってきたのだから、来世での  
幸せを願っての言葉なのだろうか。ルーファスには、わからなかった。  
「どうした、急に?」  
「……ごめんなさい、何でも……ないの。」  
「……探さねぇよ」  
「……そう」  
「お前は、俺が護るから……今は生まれ変わったりする必要がない」  
「ルーファス……」  
「まあ……その、もし、万が一の時は……約束するよ」  
「……うん!」  
 そのまま気付けばお互いが向かい合っていた。  
 距離が埋まっていく。ルーファスもアリーシャを抱き締めていた。  
 そして、二人は……  
 
 仲間や家族、自分の半身が消え、支えが欲しくて自分の部屋にやって来た彼女をあの夜、  
泣かせてしまった。それは破瓜の痛みからくるものなのだが、そんな事は問題でない。  
 あの日、アリーシャを泣かせたという事実だけが彼を締め付け、その後の進展を望むこと  
もなくなった。この腕や身体はアリーシャの感触を覚えていて、今でも求めているというの  
に。ルーファスはそんな事を一人、宿の自室で考えていた。  
 と、その思考はドアをノックする音でシャットアウトされた。開いてるぜ、とだけ言うと  
半開きになったドアからぴょこ、とアリーシャが顔を出した。  
「どうした?」  
「え……と、中、入っても……」  
「あー……うん、入れよ」  
 少し俯き加減で、ゆっくりと部屋に入ってきたアリーシャは、やがてベッドにそっと腰  
かけた。泣かせた記憶も甦ってくるが、どこか何かを期待する自分にも気付くルーファス。  
 なぜなら、部屋を入ってくる時に不意にアリーシャが部屋の明かりを消したからだ。目が  
慣れてきて、ようやくアリーシャの姿が見えるようになる。  
 ドサッ……  
「!?」  
 刹那、ルーファスは何が起こったのかわからなくなった。自分の視界が回って、天井  
を見上げる形となり、覗き込むようにアリーシャの顔が近づく。ルーファスは理解した。  
アリーシャがルーファスをベッドに押し倒したのだと。  
「きょ、今日は……あの……」  
「なんだよ、はっきり言えって」  
 ルーファスはそっと上半身を起こして、アリーシャの顔と向かい合う形になる。  
「わ……私が……して、あげる……」  
「……は?」  
 自分の妙な期待が当たったのだろうか。自分から無理に彼女を求める事はできなくとも、  
彼女から望んでくれるなら、こちらとしても気が楽ではある。  
「ち……違うの! あの、その……ぅう…」  
 既にアリーシャの顔は蒸気が出そうなほど真っ赤になっているが、口ごもって頭を振り  
ながら下を向いてしまった。が、やがて何かを決意したように、顔を上げた。  
「と、とにかく! あまり上手くはできないけど、頑張るね……」  
「お、おい」  
 恥ずかしさを隠すように、アリーシャがそっとルーファスの股間に手を伸ばし、たどた  
どしい手つきで肉棒を取り出す。まさかアリーシャが自分からこんな事をしてくれるとは……  
 ルーファスにとってはそれだけでも自身を固くできる要素であった。アリーシャの事を  
大切に思うあまり、ルーファスは身体を重ねたくとも彼女に無理を強要できなかったし、  
初夜の時にアリーシャがとにかく痛がったため、ルーファスは彼女と身体を重ねる事を切  
り出せない日々が続いたのだ。まあつまりは……溜まっていた。  
 
「んんっ……」  
 いつの間にか股間に顔を埋めていたアリーシャはそっと肉棒に舌を這わせていた。  
「っ……」  
「ご、ごめんなさい! その、痛…かったの?」  
 突然の感覚に呻くような声を出したルーファスに、アリーシャが慌てて心配そうに見つめてくる。  
「い……いや、悪い……気持ち、よかったからつい…」  
「あ……そう、なんだ……」  
 少しだけ嬉しそうな表情を見せ、アリーシャはおずおずと再び顔をルーファスの肉棒に  
近づけていく。今度はゆっくりと先端部に唇で咥えこんでいくと、アリーシャの口内に肉  
棒がゆっくりと飲み込まれていく。どこでこんな行為を覚えたのだろうか。なぜこんなに  
も積極的なのだろうか。そんな事を普通時なら考えていたのだろうが今は非常時だ。  
「んむぅ、んっ、ちゅ……ぅ、ちゅるっ……何か、出てきた……」  
「ぁ、ぅあっ……」  
 ルーファスの苦悶の声と共に先端部からとめどなく溢れる先走りを、アリーシャは不思  
議に思いながらも、んくっ…と白い喉を鳴らして従順に嚥下していく。  
(なんか……すごく、いやらしい…味……やだ、身体が……なんだか…)  
 アリーシャの身体は確実に口淫によって、否応なく反応していた。  
「んんっ……ちゅぱ、はぁん……や、ぁ……」  
 下腹部が熱くて、身体の奥が何かを欲しがっている。たまらなくなって、すりすりと白  
い太股を擦り合わせるものの、それで身体は満足しない。ルーファスの先端から出てくる  
液体を飲み込む瞬間だけ、自分の身体はどこか満たされることに気付くと、アリーシャは  
ルーファスから搾り取るように熱を持った奉仕を施す。  
「ちゅぱっ! ぢゅる……ちゅぅぅっ…んふ、ぅ……っ!」  
「く、ぉお…アリー……シャ、吸い取られ……る……」  
(ココが弱いのかな……)  
「はむ、ぢゅ、ちゅぱ……ぺろれろ、ぴ……ちゃっ…ぁ……」  
 小さな桃色の舌が月明かりで淫靡にぬめる様子がルーファスからも見えた。その唾液を  
含んだ舌が何度も丁寧に先端部の亀裂をなぞりあげる度に、ルーファスは身体ごとがくが  
くと震わせる。  
 今にもアリーシャの頭を掴んで腰を獣の様に動かし、口腔内を白濁で犯してしまいたい  
という欲求もあったが、従順に奉仕をしてくれるアリーシャに達させてもらうのも悪くは  
ない。  
 時折上目遣いでルーファスの表情を探るアリーシャの様子が、射精感を加速させる。  
ルーファスが盗み見していたため、不意に二人の目が合ってしまった。  
(は……恥ずかしい…よ……)  
(なんか…アリーシャ、すげぇ……やらしい……)  
 ビクンッ!!  
「んんぅぅ!?」  
 アリーシャの口内でルーファスの陰茎が跳ねた。アリーシャはその突然の動きに驚いたが、  
すぐさま唇を締めて再び口腔内を暴れる棒を固定する。  
「やぁっ……ルーファスの、まだ……んちゅ…ぅ、おっきくなって……んむぅぅっ」  
「あっ、くぅ……アリーシャ……」  
「すごくビクビクして……ちゅぅ……る、れろ、ぉ……、んぢゅ…ぅ……」  
「アリーシャっ……もう、離れ…ろ……」  
「んー、んっ! んっ、ぢゅ、んむっ……ぢゅぱ、ちゅ、ぱっ…!」  
 最後の理性を振り絞って、か細い声でルーファスは言葉を紡ぐ。しかしアリーシャは首  
を横に振って、離れるどころか口唇で肉棒を扱いていく動きを早めていく。  
 強引に手でアリーシャの顔を限界を迎え大きく膨れ上がったモノから離そうとするも、  
アリーシャが強烈に吸いついてきて離れないのに加え、その愛撫の所為でもはや彼の腕に  
は力が入らなかった。  
 
「は、んっ! んんっ! ちゅるるっ…、じゅ、ぅぅ!」  
「うぉ、あああっ!」  
 結果、あえなくアリーシャの口腔内を大量の白濁が犯していく。  
「んむっ!? んぶ、んんんっ! 熱、ぃっ……」  
「く、ぁっ、あっ……」  
 一回、二回、何度脈打ったかわからない。ルーファス自身、身体ごと大きくびくびくと射  
精のタイミングに合わせ震わせていた。  
「やぁっ…まだ、出てっ……はぁ、んむっぅ、か……ふ…ぅ…」  
 従順に大量の白濁をその小さな口内で受け止めていくアリーシャ。ようやく射精が収まると、  
ルーファスはずるりとアリーシャの唾液と自身の白濁にまみれたものを唇から引き抜いた。  
その引き抜いたモノと、彼女の薄い桃色の唇を白濁の糸が繋いでいた。  
「わ……悪い、アリーシャ! 早く吐き出しちまえ、そんなの」  
「ん……く、ぅ、んくっ、 けほっ……けほっ!」  
「おい、まさか……」  
 白く細い綺麗な喉がこくん、と音を立てて動いた。  
「いい、の……」  
 アリーシャの唇の端に付いていた白濁の残滓が銀糸を紡いでぱたりと落ちる。それを指  
で拭ってそっと唇に運んでいく。熱っぽい潤んだ瞳を浮かべながら、こちらを見つめて指  
を舐めとるアリーシャはひどく扇情的で。ルーファスは再び下半身に血液が集中するのを  
感じた。  
 不意に暗闇の中でも一際映える、少女のスカートから伸びる白い太股が目に入った。  
(こ、ここは思い切って聞いてみるか……)  
「なあ、アリーシャ」  
「な……何?」  
「今日は、その……アリーシャがして、くれるんだよな?」  
「う、うん……」  
「頼みがあるんだけど……」  
「私に出来ることなら……」  
「じゃ、じゃあ…さ、その…」  
 ルーファスがアリーシャになにやら耳打ちをすると、彼女の身体がぴくん、と反応した。  
同時に、少女の顔は耳まで真っ赤になって搾り出すような声でこう呟いた。  
「……ルーファスのえっち」  
「……悪かったな」  
「一回だけ……だよ?」  
 そう小さく囁くと、アリーシャが自分の脚をそっと開き始める。月明かりに照らされた  
純白のショーツが見え、ルーファスは目当てとする脚よりもそちらに目がいってしまう。  
「も、もう! 見ちゃだめっ……」  
「あ……ああ、ごめん…」  
 片手でそっと彼に覗かれた場所を隠しながら、膝立ちになるルーファスの前に向かい合  
うようにして、アリーシャも膝立ちになる。アリーシャがそのままルーファスの背中にそ  
っと細い腕を絡ませた。二人の身体はひどく密着している。  
「じゃあ、いくぜ」  
「……うん」  
 
 ルーファスがアリーシャの太股に肉棒をスカートとブーツの間の白い太股、絶対領域へと  
挿入すると既にぬるりとした感触を先端が感じる。先程の口淫で感じていた少女の名残だった。  
「ゃあ……熱い……」  
 ルーファスはアリーシャの背中に腕を回し、さらに身体を密着させた。すぐに潤滑油の  
おかげで根元までぬるんと音を立てて入っていく。また、身体が近くなった事でアリーシ  
ャの感触と香りと鼓動が伝わってきて、反応したモノは彼女の太股の中で今、脈打って応  
えている。  
「アリーシャ…、いい、ぜ……ぬるぬるして、すべすべして気持ちいい…」  
「い、いちいちそういうコト言わないで……」  
「さっきので感じてたのか?」  
「……ゃぁ……」  
 両手で自分の顔を隠して、ルーファスの顔を見ないようにする。  
しかし、脚の間で何度も彼の熱を意識する度にショーツからはとめどなく愛液が溢れ、  
ルーファスの動きを潤滑にしていく。  
 くちぃ……くちゅ、ちゅぷっ……  
 部屋の中にいやらしい水音が響き渡る。愛液と先走りがアリーシャの太股の中で混ざり  
合い、汚していく音だ。  
「んっ、ふぅ……やっ……ふあ…」  
 ルーファスが腰を動かす度に、アリーシャが背中に回した腕にきゅっと力が入り、小さ  
な身体がびくん、ぴくんと痺れたように反応している。もっとアリーシャを感じたいと思  
ったのか、無意識の内にルーファスは彼女の背中にあった腕をスカートの中へと運んで  
いった。  
「きゃっ!? る、ルーファス……?」  
 腕で掴んで力を入れる所を、柔らかな尻肉へと変えていく。ショーツの上からではある  
が、布一枚ではあまり柔らかさに差などない。大きな胸を揉み回すように、アリーシャの  
下半身の双丘を愛でていった。  
「だめぇ! は、ふぅ……こんなの……」  
 もちろん、アリーシャの太股を突き込む行為も忘れては居ない。アリーシャは恥ずかし  
さか、真っ赤になった顔を隠したいのか、ぽふっとルーファスの胸に顔を埋めていた。ま  
た、気を抜けば抜け落ちてしまいそうな腰を、維持するため必死にルーファスにしがみつ  
くが、それにより行為がより濃密になっていくのだった。  
「あっ! あんっ…! いゃ、私、っ……ルーファスの、すごく固くて……」  
(お尻も…なんだか、きもち、い……)  
 さらに愛液が染み出し、太股を伝って肉棒の先端を濡らしていく。  
ルーファスは自分が達する事が近いと感じたのか、増えていく先走りと愛液の潤滑油で  
さらに太股を犯す行為を早めていく。アリーシャも身体が強張る度に脚に内股になる力が  
強まる為、太股をきゅっと締め付けてルーファスを搾り取ろうとする。  
「く、ぉ……アリーシャ、それ、やべ……」  
「んぁっ、やだ……すごく、ふるえて…またおっきく……ふ、ぁ…」  
 ちゅくっ! ぐちゅっ! にちゃぁ……  
 行為の激しさと共に、部屋に響き渡る淫音も大きくなっていく。白い太股が隙間なく圧  
力を肉棒にかけてくる。その所為で、張りのある太股がいやらしく肉棒の形にたわんでい  
た。そして亀頭が太股の最奥に達した瞬間、遂にルーファスが限界に到達してしまう。  
 
「くっ!」  
「あっ!? ひ、やぁぁ……ルーファスのが…、脚の…中にっ…」  
 がく、がくとアリーシャの脚が震え、白濁した液体がとろりと線を描いて脚を伝って流  
れ落ちていく。射精を終えたモノをアリーシャの脚から引き抜いていこうとするも、彼女  
の脚は未だ強張っていて、肉棒の根元に残った残滓をも搾り取られていく。  
「っ……ぉ」  
「ぁ…またどろっとしたのが…、いっぱい……んんんっ!」  
 ぴくん、ぴくん、とショーツの奥の膨らみの痙攣が伝わった気がした。アリーシャの脚  
からようやく自身を引き抜くと、アリーシャの身体から力が抜けていった。  
「はぁっ…ん、ルー…ファス……」  
 きゅっ、と向かい合うようにアリーシャはルーファスにしがみ付いて何とか体勢を保っ  
ている。軽く達してしまったのだろうか、息が荒く、桃色に染まった頬と潤んだ瞳でルー  
ファスを射る。  
「アリーシャ」  
「……え? やあっ!」  
 ルーファスがくちゅ、くちゅ、と手をスカートの中に忍ばせて、ショーツの上から秘裂  
をなぞった。ショーツの上から触れただけなのに、いやらしく水音が響いた。こんなにも  
濡れているのだから、男性を受け入れる準備は出来ているようだ。  
「俺、もう……」  
 ショーツをそっと指で横にずらし、アリーシャの身体を押し倒して既に回復し固くなっ  
たものの先端をあてがった。  
「え……ル、ルーファス…ちょっと待って、服が……」  
「もう我慢できない」  
「こ、このままでするの……?」  
「入れるぜ……」  
「待っ……ふ、ぁあああっ……」  
 初夜の時に比べて、愛液の量が違うからかスムーズに入っていった。しかし、久しぶり  
に感じるアリーシャの絡みつく感触に、気を抜けばすぐに達してしまいそうになる。  
 しかし、まだアリーシャに無理がないか確かめなくては、ルーファスとしても初夜の二  
の舞になってしまっては後味が悪い。そのため、しばらく動かずに繋がっていたのだが……  
「ルーファス……」  
「悪い、痛かった……か?」  
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」  
 ルーファスの言葉に、俯きながらそっと彼の耳の近くで何かを恥ずかしそうに呟く。  
「な、何だよ……聞こえないぜ」  
「ら……乱暴に……して」  
「……え?」  
 一瞬、耳を疑ってしまうような言葉だった。  
「だ、だからっ……」  
「アリーシャ……お前、今日なんかおかしいぞ」  
「お……おかしくないもん」  
「まあいいや、なんかすっげー可愛いから……」  
 
 お望み通り、とばかりにルーファスは一度自身を引き抜くとアリーシャの身体を反転さ  
せる。するとアリーシャはルーファスに後ろを向けて四つん這いになる格好となった。  
そのまま、純白の濡れに濡れたショーツを横にずらして細腰を掴み、アリーシャを貫いた。  
「ええっ!? う、後ろからなんて、ふあああっ!」  
 スカートとショーツで、結合部が見えないのが逆にいやらしく見える。  
「ん、入って……入ってっ、きちゃぅ……ふぁあ、あ…っ、ひっ…」  
 ルーファスは根元までゆっくりと入っていったのを確認すると、ゆっくりと腰を動かし始める。  
「はぅん、うんんっ…ひっあ! あっ…! あっ……、ひぁっ!」  
 間違いなく、今回はアリーシャの身体も悦んでいる。突く度に彼女が漏らす嬌声や、び  
くん、びくんと小さく痙攣する様子がその証拠だ。何より、アリーシャの中は嬉しそうに  
絡み付いてくる。  
「だめぇ、おかしくっ……おかしくなっちゃぅ! ひぁあああっ!」  
「とか言って…自分からも腰動かしてるじゃないか……」  
「は、ぁ…ルーファスの、ばかぁ……ゃあっ……」  
 アリーシャはかぶりを振って、自分が淫らな行為を自発的に行っている事を否定してい  
る。しかし、ルーファスが腰の動きを止めると、もの欲しそうにアリーシャは腰を動かし  
太股を擦り合わせるのだ。そんな意識と身体のギャップの様子が、ひどく可愛らしい。  
「あっ! んああっ! も……もっと、ゆっく、りっ……ふあっ、あっ!」  
 アリーシャが愛おしい。もっとアリーシャが欲しい。感じたい。ルーファスは気付けば、  
その想いだけが強くなり、獣のように腰を動かし、彼女を激しく求めていた。  
強く深く突きこむ度に尻肉が波打って、肉と肉のぶつかりあう音を部屋に響かせる。  
「ふ、深ぁぃ! だめぇえ……おく、に当たっ…! はぁぁっ……」  
「ぅあ…アリーシャの奥が、吸いついてくるっ……!」  
 先端で子宮口をぐりぐりと刺激すると、アリーシャの奥は搾り取るように淫らな形とな  
ってルーファスを離さない。まるで何もかもが持っていかれそうなほど、アリーシャの膣  
内はルーファスを締め付け、吸い付いていた。  
「もっ……もぅ、だ、め……るー…ふぁす……気持ち、いい、のっ! こわれ、ちゃっ……ぅ」  
「っく! アリーシャ、すげ…ぇ、絡みついて…!」  
「だめ、だめっ! わた、し、まだっ……んああっ……」  
 既に達して先端に吸い付いてくる最奥部を、それでもルーファスは何度も突き続けた。  
アリーシャの胎内の痺れが大きくなる。  
何度も何度も、達している最中に奥を刺激される度に新たに快楽の波に飲まれそうにな  
るアリーシャ。何度絶頂を感じたのかは、もうわからなかった。  
 ルーファスはアリーシャが達する度に、きゅうきゅぅと吸い取られそうな蠢動に耐えよ  
うとする。しかし、彼ももはやアリーシャを犯しているような視覚的興奮と、次第に大き  
くなる水音、喘ぎによる聴覚的興奮、さらに締めつけてくる膣内の刺激にもはや限界を迎  
えていた。  
「も、ぅ……頂戴っ……お願いっ、わたし、おかしくなっちゃったみた…ぃ……止まらないの…」  
「っ、アリー…シャ、出す……ぜっ……」  
 最奥を最も強く打ちつけた瞬間、先端から熱いものが迸るのを感じた。  
「あっ!? な、なかが、とけちゃっ……だめぇぇぇっ!!」  
 射精の最中も腰が止まらず、突き出した時に出たものは最奥部に当たっていき、引き抜  
いていく時に出たものは散開して膣壁に満遍なく精液を染み渡らせる。  
 全身が蕩けてしまいそうなほどの恍惚感と共に、アリーシャは気絶してしまったようだ。  
ルーファスも一物を引き抜いて激しい息を肩で整えている内に眠りについてしまった。  
 
 
「ん……」  
 小鳥のさえずりと眩しい朝日の光と共に、ルーファスは目覚めた。  
(流石に昨日のは夢、だよな)  
 アリーシャがあんなに積極的になるわけないし、自分からあんな……  
今思い出しても赤面してしまう。  
(にしても、生々しい夢だったな……溜まってんのかな)  
 確かに、この腕の中にはアリーシャの匂いや感触が今でも感じられる。  
 ……今でも?  
「んんっ……」  
「ア、アリーシャ?」  
「ふぁぁ……おはよう、るーふぁす……」  
 まだ寝ぼけているのだろうか、というか、やっぱり夢でも何でもなかったワケで。気恥  
ずかしさが前に出てくるが、何とか意を決してルーファスは言葉を紡ぐ。  
「アリーシャ、昨日は何であんな……」  
 彼の言葉を聞いた瞬間、アリーシャは昨夜の事を思い出したのか、瞬時に虚ろな瞳の焦  
点が戻り、顔を上気させた。  
「……ルーファス、私の事なんかもう嫌いなのかなって」  
「はぁ? 何でだよ……」  
 アリーシャの想像もしない言葉に、ルーファスも流石に面食らったようだ。だが、彼は  
さらに面食らう事になる。  
「だって……その、あんまり……して、くれないから」  
「あ……」  
 理由は、意外だった。意外すぎた。  
「そ、それでね! エインフェリアの女の子達に相談してみたの……」  
「だから……か……」  
 不意に気恥ずかしそうに宿に泊まろうと言ってきたり、自分の部屋に突然来訪して、口  
にした言葉の数々の理由が見えてきた。  
「自分から襲っちゃえ、とか、虐めてほしそうな言葉を言え、とか……その、だから! あ  
 の……ごめん、なさい……」  
(エインフェリアの助言はともかく、アリーシャがこんな……考えててくれたのか)  
 口ごもってしまうアリーシャに、今度はルーファスが声を掛けた。  
「ごめん、俺……アリーシャが……すごく、大事なんだ」  
「え……」  
 ルーファスの言葉に、アリーシャは顔を上げた。自分の想像していた言葉とは違う言葉  
を聞けた気がしたから。  
「だから、初めての時ずっと泣いてたの見て、もうアリーシャに無理言ったりすんのやめ  
 ようって、それで……」  
「そう……だったの」  
「ちゃんと話せばよかったのにな」  
「ううん、ありがとう……ルーファスがそんな風に私の事想ってくれてたんだって……嬉  
 しかった」  
「そ、そっか」  
 彼女の言葉に、ルーファスは咄嗟に恥ずかしい台詞を口にしていた事に気付き、バツが  
悪そうに髪の毛を掻いた。  
「でもね、違うの。 私が泣いてたのって……ルーファスとやっと繋がれた気がして。  
 一つになれて……こんな私を大切に想ってくれる人がいるって……嬉しくって……  
 それで……」  
 言葉を繋ぎながら涙を流すアリーシャ。悲しい涙の多い彼女だからこそ、泣き笑いの表  
情が今は眩しく映る。結局はお互いがお互いを大切に想っていただけだった。  
 アリーシャの言葉を聞いてルーファスは胸が詰まる想いを抱いた。同時に、腕の中の愛  
おしくなった彼女の髪を撫で、頭をぽんぽんと叩く。  
「だから……ね、こ、今度は……ルーファスから……言ってね」  
「え……?」  
「すっごく、恥ずかしかったんだから……」  
 腕の中で俯きながら言うアリーシャの様子に、ルーファスは再び自身が固くなるのを感じた。  
「あ、ああ……じゃあ……」  
「え!? ちょっと、今……なんて、ダメぇ……ん…ぁっ……」  
 
おしまい。(終わってないけど)  
 

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