ーーーヴァルハラ宮殿ーーー
「貴女に頼るしかないというの?レナス・・」
アーリィ達が消えたあと、うなだれながらフレイがそうつぶやいた。その瞬
間、周囲がまばゆい光に包まれた。
あまりの光量にフレイも目を開けていられなかったが、そのその光から感じ
る波動はフレイの記憶に残されていた。
「これは!?レナス・・?」
フレイの呼びかけに反応するかのように収縮する光は一瞬で人の形を成し、
後ろからフレイを抱きすくめた。
「久しぶりね、フレイ。」
肩口と腰に手をまわし、耳朶に吐息がかかるように語りかけるレナス。フレ
イは未だかつて感じた事のない感覚が躰の奥に宿るのを感じた。
「れ・・レナス、丁度良かった。貴女に頼みたい事が」
「そんな事を言いたいんじゃ無いのじゃない」
言うやいなやフレイの胸の頂を軽く摘むとビクンとフレイのおとがいが天を
向き、弓なりに反り返る。
「ンッ・・、こんな・・事、してる場合じゃ、無い・・のっ!」
「この時代でも本当に優等生なのね、可愛いわ」
うなじに舌を這わせながら股布の上から秘裂に沿って指でなぞるレナス。
(こんなっ、レナス!)
「あっ、ンッ!」
ガクッとフレイの躰から力が抜け、レナスにもたれかかる形になる。
「貴女は私を何度も抱きしめてくれたわね・・、本当はいつもこうしたかった
んじゃない?」
(そんな事、無い。無いのに・・っ)
衣擦れにさえ敏感に反応した胸の頂、秘裂から伝い落ちる愛液ががフレイの羞恥を煽り、より一層躰をわななかせた。
「ほら、こんなに溢れさせて・・。本当に貴女は最高の女神ね」
「イヤ・・言わないで、お・・お願い」
「じゃあ私の口を塞ぐのね」
そう言い放つと、手近な柱にフレイの躰を押しつけるようにして覆い被さった。
「本当に厭ならもう止めるわ・・」
悲しげな視線をフレイのそれに絡ませる、鼻腔にレナスの吐息がかかるほど
の距離・・。痺れる思考、静かに唇の上をレナスの指先がくすぐり、絡められ
た脚。言いようのない震えが、フレイの全身を伝って這い降りていく。
「う・・、あ・・っ」
「もう言葉も出ないのね、しょうがない人」
ゆっくりと、細胞の一つ一つを重ねるようにゆっくりと唇を重ねていく。