「畜生!」
セレスはそう吐き捨てるしかなかった。この暗く殺風景な地下室の中――その上後ろ手で縛られ、首を鎖でつながれているのでは、もう何をすることも出来ない。おまけに身に付けているのは革で出来たぼろぼろのローブだけだ。
迂闊だった。あの時――アドニスはこの手で葬ったのに、なのに!青光将軍に隙を突かれるなんて!
(フィレス……皆……すまない。わたしはもう……!)
熱い滴が、頬を濡らすかと思われたそのとき――
「ククク……無様だな。さっきの自信はどこへ行ったのやら。斬鉄姫様とはいえ、この俺様の前にはイヌも同然だな」
ねっとりとまとわりつくような薄気味の悪い笑い声とともに現れたのはセレスを捕らえた張本人――青光将軍エルドだった。
「き、貴様!自分で何をしたのかわかっているのか?!」
「フン……相変わらず口だけはよく動くものだ。ま、もう少しでその余裕もなくなるけどな」
「何だと……?」
エルドはセレスの長い紅色の髪の毛を強引に掴み引き寄せる。そのまま、彼女の耳朶を甘噛みし、耳の穴に舌を這わせた。
「ひっ…………!」
背筋にぞくぞくと悪寒が走った。彼のことだから耳朶を噛み千切るものだと思っていたのが思っていたより優しい愛撫に、逆に気味の悪さが激増した。
「あ…………ああ……っ……」彼女は喘ぐことしか出来ない。
「思っていたよりエロいアマだな……そんなに欲しいならくれてやるよ!」
「いやあっ!」そう叫んだときすでに遅し、革のローブはすさまじい力によって破かれていた。その一糸纏わぬ姿を見たエルドは唇を吊り上げる。
そして首枷をはずすと彼女をうつ伏せに押し倒す。彼女の形のいい乳房が押しつぶされる。
エルドはセレスを上からしっかりと押さえると、彼女の足の付け根に右手をねじ込んだ。
「や……んっ…………!」
彼女が嬌声を上げる間にも、彼は秘裂を優しくなぞっていた。その間から熱い液がとろとろと溢れ出る。それを指に絡めとり、秘裂にそっと挿し入れる。
「ひぁんっ!んっ!んーっ!」
エルドはさらにその指を深く挿し入れ、曲げ、ぎりぎりまで出してから、また深く挿し込む。
「あぁぁぁ……っ!」
「おい……想像してみろよ。今貴様の中で這い回っているのが俺の舌だったらどう思う?」
「やっ……やめて……っ……あんっ……!」
彼の思わぬ一言にさらに刺激され、秘裂からはさらに愛液が溢れる。
「ところでなぁ……一つ頼みがあるんだ…………俺たちに加勢する気は無いか?」
「なっ……正気か?!……んっ……!」愛液にまみれたエルドの指が、セレスのクリトリスにそっと触れる。彼女の体に電流が走った。
ロゼッタを敵に回したわたしが、ロゼッタに加勢だと?!くだらぬ!全く以ってくだらぬ!
「嫌か?どうしても嫌なら……さっき俺が言ったこと、現実にしてやるよ!」
ふと、彼の顔が離れる。が、そう思ってまもなく、彼女は冷や汗を流した。
「ひっ……ん!」
中に、舌が……そして、吸われる……!
「あぁんッ……!そんっ……な……やっ……あああぁん!」セレスはひときわ大きな声を上げる。逃れようにも、彼女の腰はしっかりと押さえつけられ、身動きが取れない。
その間にも、エルドの舌は膣内を這い回り、指はいまだに肉芽を愛撫していた。そして、強く擦り付けた。
「やぁぁっ!もう、イッちゃ……あぁぁぁぁぁぁあん!」
「はぁ……はぁ……」セレスは喘いでいた。いまだに足の間は疼き、落ち着きを取り戻せてはいない。
「どうする?このまままだやるか……陛下に忠誠を誓うか……」エルドは顔を上げ、彼女を冷たい視線で見下ろす。
屈辱と快楽を味わわされ続けるか、敵将に忠誠を誓うか。人生最大の選択が迫られた。