「ふぅ…………」
カルスタッドの民家に暮らしているフローディア。解放されてからはなすべきことも見つからなかったものの、最近では近所の子供たちに剣技を教えるようになっていた。
そういえば、アーロンはどうしているだろうか?あの様子ではまだ当分シルメリアについていくだろうが、どうせまたあたしのあとを追うんでしょ?――彼女はほんの少し笑った。
夜も更けてきたのでカーテンを閉め、ベッドにごろんと横になる。フローディアはまだ自分が死ぬ前、アーロンにされたことを思い出した。あの日、アーロンはあたしに――
「んっ…………」不意に敏感なあの場所が熱くなり、どうしようもない欲望に駆られる。
そうだ、今は夜。それにドアに鍵も閉めた。カーテンも閉めた。こんなことは今までしたこと無いのだけれど、また彼が戻ってきたときのために。
彼女は服を脱ぎ始めた。自分以外には誰もいないのに、なんだか恥ずかしい。全てを取り払うと、仰向けになって脚を大きく開いた。
「ふ………ぁ………っ」 まずは左乳房の先端をつまんでみる。もう触れる前から硬くなっており、ほんの少し触れるだけでもかなり感じてしまう。足の間がさらに熱くなり、とろりとしたものが流れるのを感じた。
次に、右手の中指で自らの秘裂をなぞってみる。何度も、執拗に。そのたびにそこは熱を増し、愛液がとろとろとこぼれる。
「っふぁ………あぁんっ………んっ………」 自分では必死に抑えているつもりでも、どうしても声が出てしまう。
膣口にほんの少し指を入れる。熱い。そのまま浅く出し入れして焦らし、さらに愛液が溢れ出てくる。
「あっ………くぅ………っ!」 徐々に深く指を挿し入れていく。太腿がビクン、と痙攣した。
とうとう指が根元まで入りきると、指を曲げてみた。
「っあ、あ、やっ、………あぁぁぁんっ!」 腰がわずかに浮いた。そのまま指を膣内でかき回し、そのたびにぐちゅぐちゅと淫乱な音が響き渡る。
「あっ………ん、っく………んーっ………!」
とどまることを知らずに込み上げる快楽に溺れ、彼女は指をさらに早く動かした。脚は目一杯開かれ、他人から見ればとても淫らなポーズをフローディアはとっていた。
それだけでは足りなくなったのか、左手を膣口の上にある突起へと伸ばす。それを親指と人差し指でこりこりと摘み上げ、さらに中指で強く擦った。
「ひゃうっ……んっ!……ぁんっ!」
右の中指は今なお膣口に挿し込まれ、中で這い回っている。その上同時にもっとも敏感な部分を擦れば、下腹部に一気に快楽が集中してしまう。
そして、彼女に大きな波が押し寄せた。
「や、ぁぁぁぁぁっ!!」
――絶頂に達してから、もうどれだけ時間が過ぎたのだろうか。彼女はなぜか笑っていた。
(くっくっくっく……きっとあの人……びっくりするだろうなぁ……)
お互いアークダインの軍人である必要がなくなった以上、二人が引き離される理由など何も無い。
フローディアが次アーロンと再会するときは、今度こそきっと幸せな時を刻んで行けるだろう。