薄暗い洞窟――ヴィルノア周辺の誰も踏み入れたことのない洞窟。解放後にトレジャーハンターを始めたリシェルは、一人松明を掲げながら進んでいく。
かつて鉱山だったらしいのか貴重な鉱物もあり、剣で周りの岩を削っていくつか得ていた。
さっきから魔物の気配がしてならない。まぁ魔物の討伐は慣れているから良いものの、解放後暫く普通にコリアンドルで暮らしていたから少し腕が鈍っていることだろう。
細い通路を進むと、円形の開けた場所に出た。直径は六メートルほど位か。壁にいくつも埋まった鉱石が松明の光を受け輝いていた。
(……この鉱石で何か作れないかしら)
実際、ヴィルノアに住む職人に渡せば装飾品なり何なり作れるかもしれない。いくら戦い一筋に生きてきたリシェルとはいえ、好みは女性らしいものだ。
松明を地面のくぼみに突き刺し、壁に埋まっている鉱物の中でひときわ輝いている青い石に手を伸ばしたそのとき。
「きゃ?!」
後ろから凄まじい轟音がした。そしてぱらぱらと砂塵が自分の体に降りかかる。後ろを振り返るとそこには――巨大な魔物がいた。
「こ、このっ!」リシェルはすかさず剣を構える。その魔物は、何本もの触手を持ち、強烈な悪臭を放つ粘液を滴らせていた。
彼女は剣を振った。ただでさえ触手の数が多く、一振りでも10本あまりが切れ地面に落ちた。しかし――
「なっ……自己再生?!」
切った触手の断面から、新たな触手が生えてきているのだ。その光景に目を疑っていると、触手が体に巻きついてきた。
「やぁぁっ!」
その触手はリシェルの体を持ち上げ、器用に鎧の間に何本も入り込み、彼女の体を圧迫する。
「くっ……ううう!…………きゃあっ!」
圧力に耐え切れなくなった彼女の鎧の留め金が外れ、鎧が地面に落ちた。そして今彼女は鎧の下に来ている布の服のみを纏っている。
次に触手は彼女の足首を掴み、徐々に開いていく。その間に、服の中に入り込んだ別の触手が彼女の乳房を揉みしだいた。
「あっ……はぁっ……んっ!」
膨らみ全体を優しく愛撫しては、先端の主張し始めた突起をつつく。時には2本の触手で両方を同時に攻める。このどうしようもない快楽に、彼女の秘所は徐々に潤んでいく。
「ひぁ………っ、あ、あぁ、んっ、んっ、………」
触手の先端からはまるで植物の根毛のような細い触手が生え、さらに乳首に刺激を与え続ける。
とうとう一束の触手がリシェルの秘所めがけお腹を這った。お腹がひんやりし、さらにそれが快楽となる。
「や……んっ…………!」
その触手は彼女の太腿を焦らすように撫で、より一層高めていく。そして、一本の触手がもっとも敏感な部分を突いた。
「ひぁぁっ……んっ!」
一本は触手の先端が吸盤状になりクリトリスを吸い、もう一本はゆっくりと膣口に進入した。それを合図に、何本もの触手が膣内へと押し入った。
「あっ………ん、っく………んーっ………!」リシェルの喘ぎ声が大きくなる。既に膣内には無数の触手が詰め込まれ、収まりきれなくなった愛液が噴水のように噴き出していた。
一本触手が膣から抜かれると、すぐに別の触手が押し込まれる。そんなピストン運動が繰り返され、彼女は限界が近くなっていた。
ある触手はこれでもかといわんばかりに奥まで入り込み、子宮口をかき回す。
「も……う……イヤッ……あっ、ああんっ!」
クリトリスの愛撫と、膣への攻め。両方を激しくされ、とうとうリシェルは絶頂を迎えた。
「あぁっ!!や、あぁぁぁぁぁぁぁ………っ!!」
そのとき。
「…………?!」
一本の触手が勢いあまり、傍の松明を倒してしまった。その炎が魔物の本体を直撃し――
魔物はのた打ち回り、リシェルはやっと解放された。そのまま魔物は炎に飲み込まれ、燃え尽きた。
「はぁ…………はぁ…………」
リシェルはまだ息が落ち着かない上、下腹部は今なお疼いている。彼女は鎧のほうを見た。
金具を無理やり外されたものの、壊れてはいなかった。彼女は鎧を再び着け、炎が消えかかっている松明を掴む。そして、再び青い石を見据えた。
「……この石は、要らないわ」