「ごめんなさい、ジェラルド。私のせいで、貴方にこんなに迷惑をかけてしまって……」
日の落ちかけたクローサス森林遺跡――年中嵐が降り注いでいるがこの日は少し弱まり、小雨程度になっていた。つい先ほど第二の生を歩み始めたジェシカとジェラルド、二人は天井のある場所で語り合っていた。
「謝ることはない。それに……アリーシャによるとドラゴンの復活はオーディンの仕業だと聞いた」
ネルソフを襲ったドラゴンの復活。ジェシカはそれが自分のせいだと思い、後悔を抱いたまま死んだ。そして、その遺志を引き継いだ息子ジェラルドによってそのドラゴンを討ち、そして自らも潔く散ったのだ。
「……不思議な感じね。貴方は私の息子なのに四つも年上だなんてね」
「確かに。こうしていると、まるで恋人とでも一緒にいるような気分ですな」
「でも……こうしてまた二人で話が出来るなんて思ってもいませんでしたわ。本当に……アリーシャさんには感謝しないと」
「母上……」ふと、ジェラルドがジェシカに顔を近づけた。そして――
「んっ……!」不意に唇を奪われた。いきなりで彼女は少し困惑したものの、やがては二人で互いに舌を絡ませていた。暫くしてジェラルドが顔を上げると、ジェシカは頬を赤らめていた。
「すまぬ、母上……ただ、少しの間だけ、恋人になってはくれまいか……?」
「えっ……?」
自分の息子と、ほんの数分の間だけ恋人になれる?本来なら許されないことかもしれないが、それが久々に再会した最愛の息子ジェラルドだと思うと、嬉しくて仕方がなかった。
「…………うん」
二人は暫く抱き合った。その後、ジェラルドはジェシカのスカートを右手でたくし上げた。
「あっ…………」
彼女は一瞬動揺した。だがジェラルドの表情を見ると安心した。
その間にも、彼の手は下着の上から彼女の秘所をすっぽりと包み込んでいる。雨に濡れてひんやりしている太腿とは別に、そこは熱くなっていた。
「はぁっ……んっ…………」
そのまま下着越しに秘裂をなぞった。愛液が滲み、ジェラルドの指を濡らす。彼は何度かそれをしたあと、とうとう下着の中に手を入れた。そして――
「んんっ……!」彼は濡れた指を襞の間にうずめた。まだ十分には濡れていないためか、ジェシカは少し痛みを覚えた。
「…………痛いか?」ジェラルドは尋ねた。
「う……ううん、少し……」
「じきに慣れる。それまでは……」
ジェシカの秘所はすぐに潤み、彼の指をさらに濡らした。彼はゆっくりと指を出し入れし始めた。
「ふぁっ……あっ、ぁんっ……」彼女の足元がふらつき始める。既に下着はぐっしょりと濡れていた。
何度か出し入れすると、今度は主張しつつある突起を強く擦った。
「はぅん、うんんっ…! あっ…! あっ……、ひぁっ!」
「母上っ……私は本当なら、母上にあわせる顔がないっ……!」
ジェシカは快楽に溺れながらも耳を疑った。あわせる顔がない?どういうこと?
「あの竜を倒してから……竜が怖くなってしまった……そんな私が情けなくてっ……!」
「そんなことっ……ない……だって……!」ジェシカは喘ぎながらも答えた。「ネルソフの…………人たちをっ……助けてっ、くれたのだもの……っ!」
その叫びを合図に、ジェラルドは突起をこりこりと摘んだ。彼女の頭の中が真っ白になった。
「すまぬ……こんなこと、許されないとは分かっている……」
ジェラルドは顔を上げ、ジェシカの顔を悲しげな目で見つめる。
「いいのよ……だけど……もう少し……このまま居させて。――『ジェラルド』」
ジェラルドはその声に、どことない懐かしさを感じた。