「アルカナ!見て見て!」
炎天下のサーマ砂漠――カルスタッドとクレルモンフェラン周辺を結ぶ街道代わりとして使われているものの、アルカナとラシーカが居るのはそこよりもだいぶそれた、人通りのない空き地だった。
その一箇所に直径三メートルほどのクレーターのようなくぼみがあり、その中に水が満たされていた。
「たくさんあるね。これだけあれば皆に配れるけど……バケツ持って来てないや」ラシーカがつぶやいた。
「皆に知らせる?それとも――泳いじゃう?」
「泳ごうよ!もうアタシ汗だくだもの」
二人は周囲に誰も居ないことを確認すると、服を脱いで水溜りに飛び込んだ。
「きゃ――!冷た――い!」アルカナが叫んだ。
褐色の肌をした美女が二人、全裸で無邪気に泳いでいる。その光景はさながら天使が降臨して水遊びをしているかのようだ。
「ねぇ、アルカナ……最近大きくなった?」ラシーカが尋ねた。そして、おもむろにアルカナの乳房を指で突っついた。
「えっ、何が……ってちょっと!どこ触ってるのよ〜」アルカナは顔を真っ赤にした。
「あははっ、アルカナって面白いね〜反応が素直なんだから」
ちょっと不機嫌になったアルカナは仕返しとして、ラシーカの乳首をつまんだ。
「きゃんっ!……もう、やだぁ」ラシーカは大笑いした。
「ラシーカこそ、カワイイ声上げちゃって」
二人はまた大笑いした。
「ねぇねぇ、これからもっと気持ちイイことしない?こっそりこれ持ってきたんだ」
ラシーカは脱ぎ捨ててある服のポケットから細長いものを取り出した。――双頭ディルドだ。
「え……?」アルカナの顔が少しこわばった。
「大丈夫。怖くないから」
「う……うん。でもちょっと怖いわ……」
ラシーカは座り方を変えると、アルカナの肩を優しく抱き、ディルドを彼女の秘所にあてがった。
「……いい?」ラシーカは尋ねた。アルカナも小さくうなずいた。
ディルドの先端が、アルカナの膣内に少しずつ埋まっていく。水中なのですべりはよくないものの、ディルドの大きさがそれほど大きくないのであまり支障はなかった。
「んっ……ぅ……」アルカナが微かに呻く。
「…………痛い?」ラシーカは手を止めた。
「……ううん」
再びディルドを埋め始める。ただ普通に埋めるのではなく、途中まで埋めると少し戻し、また埋めるというピストンのような動きを繰り返す。
「はっ……あっ……んんっ……」動きのたびに、アルカナが息を漏らす。ディルドが片方の根元まで埋まると、ひときわ大きな息を漏らした。
「じゃあ……いくよ」
ラシーカはそういうとアルカナをクレーターのふちに背を預けさせ、自分の秘所をディルドのもう片方にあてがう。
「んっ…………!」
「あ……はぁ……んっ!」
ラシーカの膣内にディルドが埋まる際、アルカナの中もさらに奥をつかれ、二人そろって嬌声を上げていた。
二人は完全に繋がった。そして、ラシーカは腰を振り始めた。
「はぅん、うんんっ…! あっ…! あっ……、ひぁっ!」
「っあ、あ、やっ、………あぁぁぁんっ!」
二人の動きが激しくなる。二人がそろって絶頂を迎えるそのとき、ラシーカは叫んだ。
「好き……よっ!ア……ルカ……ナ……ッ!」
二人の脳内はスパークした。
――日はもう傾きかけていた。二人はいまだ息が落ち着いていない。
「ねぇ、ラシーカ……さっきなんて言ったの?」
その言葉を聞くと、ラシーカは微笑んだ。
「ふふふっ……ナ・イ・シ・ョ♥」