「秋菜…」  
「…和人……」  
和人は手を伸ばすと、ゆっくりと秋菜の小さな肩を抱き寄せていった…  
緊張しているのか 秋菜の身体は小刻みに震えている。  
和人は少しづつ顔を寄せていく…  
「(ようやく…ようやく、憧れの秋菜と…!)」  
今の和人の心情を身体全体で表現するとしたら、そこら辺を飛び回り狂喜乱舞することになるだろう…  
 
…この日、和人はワるきゅーレの目を盗んで、秋菜とデートすることに成功した。  
デートと言っても遊園地に行ったり、簡単なショッピングをした程度である。  
外でのデートが終わった後は秋菜の家に行き、二人で協力して夕飯を作り、今日あった出来事を話しながら食事をした。  
そして、食事の片付けを済ませた後、和人は秋菜の部屋に行き…出来るだけ自然に…秋菜に迫った…  
秋菜も最初は戸惑っていたが、固い決意を浮かべた和人の瞳に見つめられると目をそらすことは出来ない…  
「…………」  
和人も多少は緊張している。  
唇をゆっくりと近づけていくと、秋菜の吐息すらも感じられる距離になった。  
和人は秋菜の瞳を見る…  
…二人の唇が触れそうになる距離になっても、秋菜の瞼は開いたままだ  
「……?」  
「あの…秋菜?」  
「なに…和人」  
「こういう時は目を…」  
「あ、うん!」  
秋菜はそっと目を閉じた  
「(素直なところがまた………可愛い…)」  
秋菜の瞳が完全に閉じられたのを見た和人は一気に唇を寄せた  
「ん…………」  
「…ぅ…………」  
 
お互いの口から伝わる温もりが、唇からじんわりと胸の中に広がっていく。  
秋菜の口からは先程、デザートに食べたケーキの甘い香りが伝わってきた。  
「……ん……」  
「…んむ(う…スゴイ柔らかい…)」  
和人はたまらなくなって、より強く唇を絡めた。  
「……ぅん…!」  
秋菜が少しだけ顔を歪める…  
秋菜の微かな反応に気付いた和人は咄嗟に唇を離した。  
「ご、ごめん!つい…」  
「だ、大丈夫、いきなり強かったから」  
謝る和人に秋菜は笑顔で答える。  
「(ああ…やっぱり可愛い…!)」  
和人は秋菜の両肩に回していた手を秋菜の背中に回し、秋菜を強く抱きしめた。  
「きゃっ!…か、和人…?……んむ!」  
和人は再び秋菜に口付けをした。  
「…」  
暫く軽い口付けを重ねた後、頭を動かして唇を頬にずらしてゆくと、秋菜はくすぐったそうに鼻を鳴らしてわずかに身を震わせた。  
「ぁ…ん……和人ったらぁ…」  
秋菜は瞳を固く閉じ身体を震わせている  
和人は慣れた動きで頬の上で唇を動かすと、尖らせた舌を首筋に向かって這わせていった。  
首に辿り着くと、そのスベスベした肌に口付けをした。  
「あ……ぁ!くすぐったいよ…和人…」  
「…あ…(つい、調子にのっちゃったよ…)」  
慌てて唇を秋菜から離し、少しだけ身を引く。  
改めて秋菜を眺める…  
秋菜の瞳は優しく潤んでおり、頬は薄く桃色に染まっている。  
 
視界に映った愛しい秋菜の表情に、和人は自分を抑えることが出来なかった…  
「秋菜!」  
「きゃッ!」  
和人は抱きつくとそのまま体重を掛けて、秋菜の後ろにあるベッドに向かって押し倒した。  
ドサッ!  
「あ…」  
和人は秋菜の視線に気が付いた…  
秋菜は不安な――脅えたと言っても過言ではない眼差しを和人に向けている。  
「ごめん…秋菜…僕」  
和人はすぐに反省した…  
…困り顔の和人を見た秋菜は恥じらいながらも声を掛けた  
「和人……その、私…和人に全て任せるから……」  
「…秋菜」  
「だから…」  
「わかった…!僕も出来るだけ優しくするよ……」  
和人の力強い答えに、秋菜は静かに小さく頷いた…  
 
秋菜は寝転んだまま、自分の服に手をかけ、少しづつ脱いでいった。  
その様子をじっと見つめながら、和人も自分を脱いでいく。  
…暫くすると白いブラジャーとパンティだけを身に付けた秋菜の姿が現れた。  
白く美しい肌…細く可憐な手足…小さな乳房とそれが収まった可愛らしいブラジャー…秘部を覆い隠す純白のパンティ…  
なんとも扇情的な光景だ  
「秋菜…綺麗だ…」  
和人は率直な感想を口にした。  
「え…?これ、ハイドラに選んでもらった物なんだけど…」  
「いや、そうじゃなくて……(どうも、伝わらないな…)」  
和人は頭の中に浮かんできたハイドラに軽く謝ると…  
「それじゃ…行くよ…秋菜」  
「うん!和人…」  
知らぬ間に口の中に溜まった唾を飲み下し、和人は恐る恐る秋菜の身体に手を伸ばしていった。  
 
「………………」  
和人の指先が左右のブラジャーの表面に触れ、少しづつそれをずらしていく。  
「ぁ……」  
ゆっくりと乳房が露わになり、暫くすると可愛らしい突起が空気に触れた。  
秋菜は顔を赤らめる…  
和人は更に前かがみになると、両手を左右の乳房に添えた。  
そのまま力は込めずに指先を揺らし、滑らかな肌の感触を味わった後、和人は指を開き、手の中に乳房を包み込んでいく。  
柔らかく頼りない感覚が手の中に広がった。  
「あ…和人…」  
「あ…!……優しく…優しく」  
自分に言い聞かせるように和人は呟く…  
手に感覚を集中させると、心臓の鼓動が小さな膨らみを通して手の平にまで届いてくる。  
「こうしてると秋菜がどれだけドキドキしてるのか伝わってくるよ」  
「和人…」  
優しい声を掛けながらも、手には力を込めた。  
波立たせるように一本一本の指先に順に力を込め、乳房を軽く歪ませてゆく。  
「…ぅん…あ」  
秋菜の口から小さく喘ぎ声がこぼれた  
和人は不意に顔を近づけると、乳房の中心にある乳首に口付けをした。  
「ふぁッ……和人!そんな…!」  
秋菜は和人の愛撫に声を上げて身悶えする。  
「(そろそろ…かな?)」  
 
両手を秋菜の胸から離すと、和人は視線を下へと向けた。  
「秋菜…」  
秋菜もその視線に気が付いたのか、今まで開かれていた両腕を胸の上で揃え、和人の動きをじっと見つめた。  
純白のパンティの両側に手が添えられたかと思うとスルスルとずらされてゆく…  
太股の間の淡い茂みが露わになった瞬間から秋菜は顔を上気させ、目を逸らしてしまった…  
「秋菜…大丈夫…僕を信じていて」  
「…」  
「…ねっ?」  
「うん…」  
少しの間を置いた後秋菜は、小さく頷いた。  
パンティを秋菜の両脚を通して脱がせた後、和人の右手はすぐに脚間の茂みへと辿り着いた。  
軽く表面をなぞる様に触ると、更にその下へと潜り込ませてゆく。  
「んっ…」  
今まで誰も触れたことの無い敏感な部分を触られ恥かしかったのか、秋菜は赤面し、喘ぎ声が口から漏れる。  
和人は更に手を進めた…  
 
ふわりとした感触に続き、柔らかな秘肉の感触が指先に伝わってきた。  
「秋菜…」  
そう呟くと和人は秘所への愛撫を開始した…  
人差し指と中指を突き出し、淫裂に沿ってなぞる様に動かす。  
「あ…ふ……」  
2つの指を優しく上下に動かし、時々、淫裂の中に軽く沈ませる。  
じっくりと時間をかけ淫裂の表面をほぐしてゆく…  
愛撫する和人の指の腹にじとりと濡れた感触が滲んできた。  
「…よし」  
「…え?」  
濡れ具合を確認した和人は、指を『く』の字に  
曲げる様にしながら秋菜の中に進めていく。  
ぐ…ぐちゅ…  
静かな音を立てながら少しづつ進入していった…  
「あぁ…!…和人!!」  
自分の中に進入してくる初めての感触に秋菜は上半身をくねらせた。  
指先が熱いぬかるみに包まれる。  
淫裂を押し広げ進んでゆく指を周りの柔肉がきゅっと締め付けた。  
「(もう一本くらいイけるかな?)」  
和人は中指も曲げていき、最後には二本の指を揃えて、秋菜の中に入れた。  
愛撫する指が二本に増えたことにより、動きは更に多彩になる。  
交互に動かしたり、指の間隔を広げてみたり、二本の指を使い大きく掻きまわしてみたり  
柔肉をかき出すように動かしたり…  
「あッ……ぅく…ん……!…っ!」  
指を潜らせ、動かす度、秋菜の唇からこぼれる声が徐々に増して行く。  
「…大丈夫?秋菜」  
「だい…じょうぶ…よ…和人…」  
一旦、手を止め、尋ねた和人に対して秋菜は潤んだ瞳で答えた。  
 
和人は微笑むと、再び指を動かす。  
繰り返すうちに緊張が解れてきたのか、指への締め付けが少しだけ緩くなってきた。  
それでも指二本ですら少しキツい…  
「(う〜ん…ちゃんと入るのか?)」  
和人は今から、挿入の際の心配をしている。  
「和人?」  
「…あ、ああ!」  
考え事をしている間、動きが止まっていたのか、それを気にした秋菜から声がかけられた。  
「大丈夫…僕に任せといて…」  
意を決した和人はゆっくりと淫裂から指を引き抜いた。  
引き抜かれた指は和人の股間部に運ばれて行った。  
そこには、天を突くほどに膨張した男根が露わになっている。  
愛撫していた指先に秋菜の体温を感じて、和人の胸の鼓動と下腹の疼きは最高潮になっていた。  
「…あ………きゃ!」  
少しだけ引いた腰の中心に目を止め、秋菜は驚いた声を出し、目を逸らす。  
「あ…秋菜…」  
「…和人の…」  
「え…?」  
「おおきくなってる…」  
「あ、ああ…まあね……」  
「…」  
「……」  
二人の間に妙な沈黙が訪れた。  
…こうしている間にも和人の怒張は秋菜の中に入りたくてビクビク脈打っている。  
「わたし…」  
「…」  
「わたし…和人…その……全部任せてるから…」  
「…秋菜……(くぅ〜〜生きてて良かった…)」  
 
その言葉と共に、緊張していた秋菜の四肢から少しだけ力が抜けていった。  
和人は腰を動かし、立派に勃起した男根を僅かに濡れる淫裂の中心に合わせた…  
「それじゃ…いくよ秋菜…」  
「うん…!」  
指で位置を確かめ、男根の先端を入り口にあてがった。  
ちゅ…  
秋菜の太股を下からすくい上げる様の抱え上げ、腰にゆっくりと体重をかけてゆく。  
きつく閉じた淫裂だったが、和人の愛撫のせいか亀頭全体がずるりと中に飲み込まれていった。  
ぐぐ…ぐ…ぐぐ…  
熱く脹れあがった肉棒が肉の道を押し広げている。  
「あぁッ!!っつ!!」  
秋菜が苦痛の声を上げた。  
「あ…」  
和人は慌てて挿入を止める。  
「痛いなら止めた方が…」  
「…わたしなら大丈夫だから…」  
「けど…」  
「我慢できるから…だから…和人…」  
秋菜は手を伸ばし、和人の腕を強く握った。  
「…わかった」  
一旦止めた腰に再び体重をかけ、前へと沈めていく。  
「…うぅっ!」  
先端部は入ったけれども、そこから先が中々入らないので和人は強引に体重を乗せてゆく。  
秋菜は苦しそうな声を上げるが、和人の腕を力一杯掴み、痛みに耐えている。  
ぐッ!!  
和人が思い切り腰を突き出すと、ようやく根元までが秋菜の中に収まった。  
柔肉を突き破って侵入した秋菜の中はとてもキツく狭かった…  
「…っ!」  
「……秋菜」  
 
和人はゆっくりと前後に腰を動かし始める。  
出来るだけ優しく挿入しようと思っていても、キツく温かい柔肉の中の感触を味わう度に徐々に動きは勢いを増してしまう。  
「うぉ…くっ!!」  
「…はぁ…ぁ…」  
秋菜は両手で和人の身体にしがみ付き、挿入の痛みを堪えようとしている。  
体が強張る度、結合部の秘肉が窄まり、和人の肉棒を締め付けた。  
「秋菜の中…うっ……スゴ…ィ」  
「あ!んん!…和人!」  
必死に耐えて和人の挿入を受け入れている秋菜に向かって、和人は無我夢中で肉棒を叩きつける。  
最初はゆっくり動いていた腰も次第に速さを増していた…  
「はっ…ぁっ…う…うう…!」  
「…つっ!」  
「あ、秋菜…僕…もう…」  
「…え!?」  
和人の股下には既に絶頂の予感がこみ上げてきていた。  
それに対して秋菜は痛みと快感が混ざり合った奇妙な感覚を感じていた。  
「もう……駄目だ!」  
はっきりとした射精の衝動を感じた和人は慌てて腰を引いた…  
ドピュ…ピュ…  
ぶるりと素早く引き抜かれた肉棒が反り返ると同時に亀頭の割れ目から勢い良く精液が飛び散った。  
その精液は秋菜の秘部、下腹部を越えて、胸の近くまで至っている。  
 
「ふぅ……」  
「あっ…あ………ぇ?」  
秋菜は呼吸を整えながら、自分の身体に飛び散った白い液を不思議な眼差しで見つめた。  
「…これ…何なの?」  
「え…え〜と…」  
答えようとした和人の目に赤く染まったシーツと血が滲み出てくる痛々しい淫裂が飛び込んできた。  
「ごめん…秋菜…痛かっただろ?」  
「え?あ…大丈夫……相手が和人だったから…」  
「…秋菜……」  
二人は優しく微笑んだ…  
 
 
…20分後  
二人は仲良く秋菜のベッドで寝ている。  
和人は横で静かな寝息をたてている秋菜を見つめた。  
昼間からのデートもあって流石に疲れたのか、秋菜はぐっすりと眠っている…  
「秋菜は素直で、大人しくて…本当に可愛いな…」  
和人は微笑んだ目つきで秋菜をじっくりと眺めている。  
「ワるきゅーレとは大違いだな…ホント…」  
頭の中に様々な表情をしたワるきゅーレが浮かんできた…  
「ワるきゅーレ…あの子はあの子で可愛いトコあるんだけどな………って何言ってんだ…僕は」  
和人の秋菜に向けられる想いとワるきゅーレに向けられる想いは違うものなのかもしれない…  
「ま、とりあえず寝るか…」  
横になって目を閉じる。  
「(明日はまず、家に帰って…それで…そうか、明後日はまた学校か……)」  
和人も静かに眠りに落ちていった…  
彼の言った通り、すぐにも学校が…何気ない日常がまた始まるのだ…  
 
〜完〜  
 
 
 

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