「和人様・・・」  
「ワルキューレ・・・」  
目と目が合った二人は彼らしかいない部屋で軽いキスをしてから自然とお互いを求めた。  
 
自らゆっくりと服を脱いでいくワルキューレの頬は淡い赤色に染まっていた。男に初めて  
裸を見せるという行為は彼女の身体を熱くさせ、緊張で思考機能が低下していくことが自分  
でもわかった。その様子を見ていた和人も興奮やら緊張やらで頭が混乱していることに気付いた。  
何も身に着けていないワルキューレの肉体はそのままルーヴル美術館に展示できそうな程の芸術  
性と、見るものの理性を一瞬で消し去ってしまうような妖艶さを有していた。それ程までに彼女の身体は魅惑的で男を性的に混乱させる要素を持っていた。  
「そんなにじっと見られると恥ずかしいです」  
その言葉にワルキューレの身体に見とれて我を忘れていた和人はあわてて「ごめん」と言うと、  
彼女に近づきそのまま強く抱きしめた。  
(うわあ、なんてあったかくて柔らかいんだろう)そんなことを思いながら和人はワルキューレ  
をベットへと導いた。そして次にするべきことはこれだろうなと考えながらワルキューレの  
瑞々しい唇に口付けをした。  
 
(ああ、和人様・・・)ワルキューレは和人の少しぎこちないけれども一生懸命にリードしよう  
とする姿に感動を覚え、自分も何かしなくてはと思った。和人の唇の感触を感じたワルキューレ  
はお返しするように強く口付けをして自分の方から舌を絡ませ始めた。  
「んっ、んっ」彼女が舌を挿入させてきたことに和人は驚いたがすぐにそれに応えるように自らも  
舌を絡ませていった。くちょちょと音を立てながらキスをしているうちにワルキューレは羞恥心と同時に生まれて初めて性的な喜びを感じるようになっていった。  
(和人様とこんなにも長く、深いキスをすることができるなんて・・・それがこんなにもすてきなことだったなんて・・・)  
 
「ワルキューレ、その・・・いい?」  
「は、はい、和人様・・・えっと・・・その・・・愛しています」  
「僕も、ワルキューレのこと、あ、愛してるよ」  
長い唾液の交換を終えると二人は自分の気持ちを言葉にして相手に伝えた。そして和人は豊富とは言いがたい知識を総動員して愛撫をし始めた。耳から首筋へと唇と舌を滑らせていき、胸のところで舌先を止めた。  
(すごく大きくて綺麗だ)和人はそう思うとワルキューレの豊かな乳房を手にとりゆっくりと揉み始めた。その柔らかく弾力のある乳房に興奮した和人は中心に淡いピンク色をした乳首を確認してそれを口に含んだ。  
 
「あっ、あぁっ、はあぁんっ」 
和人が乳首を吸ったり舌先でもてあそぶたびにワルキューレは喘ぎ声をあげた。  
「ワルキューレの胸、大きくて柔らかいよ」  
「そんな・・恥ずかしい・・・こと、あっ、言わないで、あぁ、くだ・・さい」  
 入念に胸を愛撫した後、和人はワルキューレの下腹部へと舌を這わせていった。  
「あぁっ、和人・・様、おへそを・・ぺろぺろ・・されると、くすぐっ・・たい・・です、きゃっ」  
「でも、ワルキューレの姿、すごくかわいいよ」  
「もうっ、いじわる・・・しないで・・ください、あぁ」  
 
ワルキューレの裸を初めて見たときには混乱していた和人もこの頃になると性的好奇心が緊張  
を上回るようになっていた。そして和人の目はワルキューレの秘部へ向けられた。部屋に差し込ん  
だ夕日の光が彼女の薄めの陰毛を照らし光沢感を持たせ、それが彼女のなまめかしい身体を際立た  
せていた。和人が触れるとそこはもう十分に湿っていて、微熱を帯びていた。  
「あぁっ、あぁ、はあぁっ」和人が触れるたびにワルキューレは声を上げ、それが和人の性欲を際  
限なく刺激した。和人は顔をワルキューレの股間にうずめて透明な蜜を味わった。そして指と舌で  
初めて見る女の子の性器を慎重にワルキューレが痛がらないように刺激した。  
 
「あぁ、和人様っ、そこはっ・・・」ワルキューレは羞恥心と性的快感で正気を失うことを必死に  
堪えていた。そこで今度は自分が攻めることを思いついた。和人の顔を起こし、軽いキスをすると、  
ワルキューレは和人の股間に手を伸ばした。  
「今度は、私の番ですよ」と顔を赤らめて言うとワルキューレは和人のズボンと下着をゆっくりと  
脱がせた。初めて見る和人(男性)のものは既に堅く大きくなっていた。少し驚きながらもそれを  
手に取ると「あったかい」とワルキューレはつぶやき、先端にキスをした。(これが和人様の・・・)  
とまじまじとものを見つめるワルキューレは和人の「あぁ」という声が聞こえないほど勃起した(和  
人の)ペニスにとらわれていた。目の前にあるものにいとおしい感情を覚えたワルキューレはそれ  
から手と口を使い愛撫を始めた。最初はゆっくりと始め、徐々にスピードを上げていった。  
「あぁ、ワルキューレ・・」肉体的快感と今までに見たことのないワルキューレの淫靡な姿に和人  
は果ててしまいそうになった。しかし射精するにはまだ早すぎると思った和人は考えた末、仕方な  
く見慣れた男湯の情景を反芻してその場をしのいだ。ワルキューレが奉仕しているときにそんなこ  
とを考えてしまった和人はいささかの自己嫌悪を感じ、心の中でワルキューレに謝罪した。  
 
「ワルキューレ、もういいよ。ありがとう」  
「あっ、はい。和人様、その・・・よかったですか?」  
「うん、すごく」  
「そうですか。和人様に喜んでもらえて嬉しいです」 
そういうとワルキューレは名残惜しそうに和人のものを放した。  
「あの、ワルキューレ、そろそろ・・・その」  
「はっ、はい。えっと、来て・・ください」  
「うん、じゃあ、いくよ」  
「お、お願いします」  
 そう言うとどちらともなくキスを交わし体勢を整えた。  
 
「くっ」和人が中に入ってきたときにワルキューレは今までにない痛みを覚えたが、  
気丈にも笑顔を浮かべていた。それは和人を心配させまいとするものであり、和人とひとつに  
なれる喜びからくるものでもあった。苦痛の顔を見せまいとするワルキューレの  
心遣いに気づいた和人は、つながった後もしばらくの間動かずにそのままワルキューレの  
身体を抱きしめていた。  
「ワルキューレ、痛い?」  
「大丈夫・・ですよ、和人様」  
「無理しなくてもいいんだよ?」  
「ふふ・・・やさしいんですね、和人様は。でも大丈夫です。私はこのまま最後まで  
和人様とひとつでいたい・・・」  
「そう・・・じゃあ、最後までがんばろうね」  
「はい」  
ゆっくりと和人は腰を動かし始めた。ワルキューレの中は想像以上にきつく、  
腰を動かす和人は戸惑いながらも快感に耽っていった。  
 
「あぁ!和人様っ!」  
ワルキューレは和人の首に腕を回し、目を見つめながら何度も和人の名を叫んだ。  
動きが激しくなるにつれ、二人の息は荒くなり頭が真っ白になっていった。  
「ワルキューレっ!はぁはぁ」  
「和人様と・・・ひとつに・・・なってる・・はあぁぁ!」  
ブロンドの髪を揺らしながらワルキューレは、和人を離したくない一心で両足を和人の腰に  
絡ませた。それに呼応するかのようにワルキューレの膣は和人のペニスを強く締め付け  
射精を促した。  
「ワルキューレ、もうっ!」  
「和人様っ!和人様っ!!」  
和人はペニスを抜くと勢いよく射精した。ワルキューレの身体に精液がかかり和人は慌てて  
それをティッシュでふき取った。ふと見ると、ワルキューレは目をつむり、大きく息をして  
呼吸を整えていた。そしてシーツの一部が血で滲んでいることに和人は気付いた。  
 
「中に出していていただいてもよかったのに」  
「えっ、何?」  
「いえ、なんでもありません」そう言うワルキューレの顔は幸福感で満ち溢れていた。  
ベットの中で向かい合って寝ている二人は照れくさそうに見つめあっていた。  
「和人様に私の初めてをもらってもらえてすごく嬉しいです」  
「いや、まあ・・・僕も嬉しいよ」  
顔を赤くしてそう言う和人の表情がワルキューレの母性本能をくすぐり思わず彼を抱きしめた。  
「かわいいっ、和人様っ」  
「ワっ、ワルキューレ、む、胸が・・・」  
顔に胸を押し付けられるようにして抱きしめられた和人は包み込むようなやさしさと  
柔らかい身体に絶対の安心感を得ていた。ワルキューレの白い乳房を目にした和人はその先端に  
あるものに唇をあておもむろに吸い始めた。  
「きゃっ、和人様、赤ん坊みたいですよ」  
そうかもしれない、日頃小さいワるきゅーレを相手にしている反動で僕は母性を求めている  
のかもしれない、と和人は思った。  
「だめかな?」  
「いいえ、そんなことありませんよ。もっと私に甘えてきてください、和人様」  
そう言いながらワルキューレは和人の頭を優しく撫でた。  
「ほらいい子いい子」  
「うーん、なんか幼児化しすぎているような・・・」  
「ふふ、いいんですよ。私のためにもう少しこのままでいてください」  
 
(なんだか眠たくなってきたな)和人はこのままワルキューレに包まれたまま眠りにつきたい  
と思うようになっていた。  
「ワルキューレ、眠たくなってきたよ」  
「いいですよ。どうぞおやすみください。あっ、その前にその・・・おやすみの  
キスを・・・してください」  
「いいよ」  
顔を真っ赤にして言うワルキューレに和人は口付けをした。  
 
ベットの中でワルキューレは和人の寝息を感じていた。和人の暖かい体温を素肌で感じ、  
和人の寝顔を見ることはワルキューレの気持ちを落ち着かせた。  
「いい夢を見てくださいね、和人様」  
和人の顔に触れながらそう言うとワルキューレもつかの間の眠りについた。  
 
 
END  
 

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