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妹の謀略3  
 
翌朝、いつも通り朝食を食べると、和人とリカは登校の時間である。  
「いってきまーす」  
「留守お願いします」  
玄関を先に出るのはいつもリカだが、少し駆けると和人を待っている。  
「・・・・・?」  
「たまには一緒に歩こう?」  
和人の手を取り、有無を言わせずに引っ張りだす。  
「ちょ、ちょっとリカぁ・・・?」  
和人の学生生活でリカと登校するのは希である。  
「うーん・・・」  
腕にぴったりと身を寄せる妹と歩く事に抵抗は無いが、同じ高校に通う生徒に見られるのには抵抗があった。  
ゆっくりリカが歩くので多くの人が抜き去っていく。  
中学校の制服を着ている女の子が高校生に身を寄せて歩いているのだから、兄妹とわからない人にはどのように見えるのだろうか?  
「あの娘、まだ中学生じゃない?」  
「んふふっ。朝から見せ付けてくれるわねぇ」  
和人と同じ高校の女子生徒が追い抜いていく。  
『うぅ・・・誤解されてる・・・』  
「ねぇお兄ちゃん、今夜、私の部屋に来て欲しいの・・・」  
和人の耳元で囁くリカの吐息が耳をくすぐる。  
「えっ?」  
「お願いだよ・・・お兄ちゃん」  
お互いの学校へ別れる十字路でリカは駆けていく。和人は揺れる妹のスカートに見とれていた。  
「・・・・・」  
数秒、和人の思考が止まる。  
 
「学校行かなきゃ・・・」  
学校に着き、自席に座っても和人の思考停止は直らない。  
「和人、おはようッ!」  
秋菜が声をかけても和人の返事は無い。  
「ちょっとぉ〜、無視なのぉ!?」  
和人の肩をつかみ揺らした。  
「あ、あぁ・・・おはよう・・・」  
「どうしたの?なんか疲れてるみたいよ?」  
「銭湯続けてるから・・・ね?」  
自分の心境を話せる訳もなく、銭湯経営のことでごまかす。  
「そうなの?それはそれで、支障が出ないくらいにしたほうがいいんじゃないの?」  
「・・・そうかもね・・・」  
 
その後、和人は授業を受けてもほとんど手につかず、放課後になるとフラフラと歩きながら帰った。  
 
「・・・ただいま・・・」  
「和人おかえりぃ〜!!」  
元気良くわるきゅーれが出迎えるが、和人は対照的に元気が無い。  
「和人どしたのぉ〜?」  
「疲れてるんだよ・・・ごめんね、わるきゅーれ・・・」  
「和人・・・かわいそう・・・」  
和人は自室へ行き、私服に着替えるとボイラー室へ向かった。  
ボイラー室に着くと、近くにある真田さんの部屋に目をやった。  
「真田さんいます・・・?」  
「はい、婿殿、何でございましょう?」  
番頭部屋の位置からでは和人に位置より頭が高いので真田さんは正座状態である。  
 
「今日の営業任せても平気ですか?」  
「えぇ、ご心配ありませんが、婿殿、お体の具合でも悪いのですか?」  
「少し頭痛がしましてね・・・」  
事実悩みの種が妹とわるきゅーれとの肉体関係だとは誰にも言えない。  
「営業のほうはお任せください!婿殿は安静になさっていてくださいませ」  
「ありがとうございます・・・」  
和人は珍しく、銭湯営業の全てを他人に任せると、自室で布団に包まった。  
『今夜、私の部屋に来て欲しいの・・・』  
和人に今朝のリカの言葉がよぎった。  
 
閉店後、  
 
「和人ぉ〜、夕飯だよぉ〜ッ!!起きてよぉ!!」  
「うーん・・・わるきゅーれ・・・?」  
いつの間にか眠っていた和人は起き上がろうとするが、起き上がれない。  
「・・・?・・・ッ!?」  
和人の胸辺りの位置にわるきゅーれがまたがっていたのだ。  
「和人、起きたぁ〜♪」  
布団をキチンと掛けている状態なので和人は手を動かすこともままならない。  
「あ、和人、わるちゃんのスカート見てるぅー」  
わるきゅーれは不機嫌そうな顔をするが、和人は視点がその位置にしかならないので弁明できない。  
「わるちゃん、ぱんつ履いてないよ・・・」  
「わるきゅーれ・・・?」  
「また、して欲しいのぉ・・・」  
確実に顔に近づいてくるわるきゅーれに和人は抗う術が無い。  
「和人ぉ・・・お願い、ペロペロしてぇ・・・」  
 
和人の顔がスカートで完全に隠れ、わるきゅーれの陰部が和人の口に有無を言わさず密着する。  
『わるきゅーれ・・・』  
和人は抵抗できないので、言われるままに舌で陰部を刺激する。  
「うぅ・・・んぅ・・・くすぐったくて・・・気持ちぃ・・・」  
懸命に愛撫を続けるが、むせ返る程の雌の臭いに鼻を背けたかったができない。  
和人は口を縦に大きく開け、割れ目全体を吸ったり、舌で淫核を刺激する。  
しばらく、この状態が続くと和人の部屋の戸が突然開いた。  
「わるQにお兄ちゃん、夕飯できたわよ」  
2人の状態を見ても微動だにせず、極、自然に呼びかける。  
「うん・・・もう・・・ちょっと・・・待ってぇ・・・」  
和人は背筋が凍りついたが、子供のわるきゅーれには夕飯に来るのが遅く、叱られたと思ったに過ぎない  
「あうぅ・・・おしっこ・・・でちゃう・・・」  
わるきゅーれは身動きできない和人の口内に放尿した。  
「・・・ッ!!!!????」  
例えようの無い味の液体が和人の喉を潤したが、吐き気が襲い掛かった。  
「きゃぅ・・・ッ!!」  
和人はわるきゅーれを無理やり、退かすとトイレに駆け込んで吐いた。  
水を流して汚物を排除し、洗面所で口回りを洗って出ようとしたら、リカが立っていた。  
「早くしないと夕飯冷めるよ」  
言い終えると、さっさと行ってしまった。和人はその後を気まずいながらも追った。  
食事時は和人の両隣が関係を持った女性であることと、先ほど吐いたため、ますます食欲が無い。  
「ムコ殿・・・顔色が優れないご様子ですが、お粥でも御つくりしましょうか?」  
「あぁ・・・いいです・・・食べれますから・・・」  
言いつつも、結局自分の分の3割くらいしか食せなかった。  
食後、じんべえに着替え、床に着くと朝のことを思い出した。  
『ねぇお兄ちゃん、今夜、私の部屋に来て欲しいの・・・』  
 
「リカ・・・」  
幼い頃の思い出が和人をリカの部屋に向かわせた。  
部屋の前にリカが座り込んでいた。  
「お兄ちゃん・・・」  
「リカ・・・」  
二人は何も言わずに、部屋に入った。  
抱き合い、ベッドに入る。  
「今夜は一緒に居て欲しいの・・・」  
「うん・・・」  
リカは和人に抱かれるために擦り寄ってくる。  
「ねぇ・・・お兄ちゃんはワルキューレ皇女と結婚したいの・・・?」  
「えっ?」  
「どうなの・・・?」  
和人は自分でもわからない問題を目の前にし、悩んだ。  
「お兄ちゃんが結婚したいなら・・・手伝ってあげるよ・・・」  
リカは1人ベッドから出ると、机に置いてあった真田さんの『銀河標準個人映画撮影機』で映写を始める。  
「これは・・・!?」  
暗い部屋に映し出された映像は昨日の浴場での一件の行為が映し出されていた。  
しかも、リカの徹夜の編集のおかげで和人が犯しているように見える。  
リカは兄の戸惑いを物ともせず、ベッドに戻る。  
「これ・・・真田さんやヴァルハラ星の人が見たら縁談進むね・・・」  
「なんでこんな・・・」  
「お兄ちゃんが幸せになれるなら、それでいいの・・・」  
リカは背中を和人の正面に擦り付ける。  
「憧れの人とえっちできてよかったね・・・」  
「・・・・・」  
 
和人はリカが自分に好意を持ちつつも、兄の幸福を優先する妹を前に何をすべきか考えた。  
しばしの時が流れ、映写機からは和人とワルキューレの行為映像を映写し続け、リカの体が小刻みに震える。  
和人は優しくリカを抱く。  
「お兄ちゃん・・・?」  
「僕にはリカがそばに居ない生活は耐えられないよ・・・」  
「私・・・そばに居てもいいんだよね・・・?」  
「うん・・・居てほしい・・・」  
和人はリカの胸とまたぐらに手をそれぞれ回す  
「お兄ちゃんッ!?」  
自慰が兄に知れて、リカは軽いパニックになる。  
「一人には・・・しないから・・・」  
手を回しつつ、リカを壁側に押し付け、未然に抵抗を防ぐ。  
和人はリカの乱れた着衣を良いことに自分も下半身を露にし、側位で侵入を試みる。  
「ダメぇ・・・お兄ちゃん・・・やめてぇ・・・」  
和人に少なからずあった、妹への独占欲が和人の精神を蝕んでいるため、リカの声は届かない。  
和人は声を上げられる前にキスで口を塞いだ。  
『お兄ちゃん・・・私・・・これ以上お兄ちゃんとエッチしたら・・・諦められないよぉ・・・』  
リカはベッドの上で、和人と壁に挟まれ、逃げ場を失い、体内に和人の侵入を容易く許してしまう。  
部屋には兄妹の肉のぶつかり合う音と、映写機の駆動音だけが響く。  
『・・・ッ!?』  
和人は妹の体内に体液を撃ち放つとキスをやめた。  
「うぅ・・・」  
リカは脱力感で動けない。和人はそれを好機と考え、リカの衣服を全て剥ぎ取り、自らも全裸になる。  
「もっとしよう・・・今までそばに居たのに愛し合えなかったぶんを・・・」  
「ん・・・んはぁ・・・」  
 
再び無理やりキスをし、腰を打ち付ける。  
この夜、何度も和人はリカに自分の遺伝子を注ぎ続けた。  
『もう何回膣内に出されたかワカラナイ・・・』  
 
翌朝  
 
「んんっ・・・夢・・・?」  
一緒に就寝したであろう和人の姿が無く、昨日のできごとは夢であったのかとリカに思わせた。  
しかし、股間に残る異物感、全裸の状態、兄の残り香、生臭い液が染み込んだシーツが現実であったことを示す。  
考えても始まらず、衣服を整え洗面所に行くと、血だらけのカミソリが置いてあった。  
『何・・・これ・・・?』  
妙な胸騒ぎがリカを襲った。足が勝手に和人の部屋に向かって動き出す。  
「お兄ちゃんッ!?」  
布団の上でガックリと肩を落とし、下を向く和人がいた。  
「・・・リカ・・・」  
声に生気が無い。  
「ゴメンね・・・あんなことして・・・」  
「・・・・・・・・・」  
「許してもらえないだろうと思って自殺してみたんだけど・・・生き返っちゃった・・・」  
カミソリで切ったであろう腕を見せるが傷一つ無い。  
「・・・お兄ちゃん・・・」  
リカは和人の背中から抱きついた。  
「私にとって・・・お兄ちゃんが一番だよ・・・」  
「・・・リカ・・・」  
リカは和人を押し倒すとその上に寝そべった。  
「好きなっても仕方ないよね・・・?」  
 
「・・・・・・・・・」  
リカは頬擦りしつつ、下半身を当てて、和人に交尾を求める。  
「リカ・・・もう・・・しちゃいけないよ・・・」  
「気持ちが擦れ違うのはもうヤダよ・・・」  
和人の股間が言葉とは裏腹に意思表示をし、リカは受け入れ準備の済んだ自分の恥穴に肉棒を差し込ませる。  
「あうぅ・・・お兄ちゃん・・・もっと・・・出していいよ・・・」  
「うぅ・・・リカぁ・・・」  
リカは和人に寝そべり、体を密着させる。  
「あん・・・うぅ・・・気持ちぃ・・・よぉ・・・」  
リカは腰を多方向へ不規則に振る。  
「で、出そうだよぉ・・・ど、どいて・・・」  
和人は早くも絶頂に達する。  
「・・・このままでいいよ・・・」  
「・・・ッ!?リカッ、お願いだから・・・どいてぇ・・・」  
和人の懇願も虚しく、リカは和人の体液を自らの体内に強制的に流し込ませた。  
「えぅぅ・・・お兄ちゃんの精子・・・いっぱいもらったよ・・・」  
「ハァ、ハァ、リカ・・・どうして・・・?」  
「昨夜ムリヤリHさせられたから・・・お返し・・・」  
「・・・・・・」  
「ねぇ・・・お父さんとお母さんの血液型ってなんだっけ?」  
「・・・覚えてないよ・・・なんでそんなことを・・・?」  
「ん、いいの・・・もっとHしよ・・・」  
『AOのA型と、BOのB型だったらホントの兄妹だけど・・・ちょっとでも違ったら兄妹じゃないもんね・・・」  
リカの計算は既に済んでいた。  
その後もリカが主導権を握れる体位で和人に膣出しを強制し、精液を搾り取り続けた。  
「ねぇ・・・どうして私が銭湯たたんで、マンション建てようって言うかわかる・・・?」  
 
「・・・どうしてなの?」  
「ホントはね・・・お兄ちゃんと二人暮しが決まった時からお兄ちゃんのこと誘惑して、大金手に入れたら近親婚できる惑星に移住したかったの・・・」  
「・・・・・・・・・」  
「でもね・・・もういいの・・・」  
リカは和人の耳元で囁く。  
「お兄ちゃんが秋菜ちゃんとさえ結ばれなければ・・・」  
「・・・・・・・ッ!?」  
リカの本心が和人に動揺を与え、和人は今後の生活を示唆する言葉にうろたえながらも生きてゆくのだった。  
                                   <完>  
 

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